水平思考クイズとは?やり方と問題集20選を紹介
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水平思考(ラテラルシンキング)とは、固定観念や当たり前、常識といったものにとらわれず、柔軟な視点でアイデアや解決策を生み出す思考法です。激しい変化に対応するために重要であるとして、ビジネススキルとしても注目されています。水平思考を鍛える有効な方法として、水平思考クイズがあります。
本記事では、まず水平思考クイズのやり方を簡単に解説し、具体的な20の問題とその答えを紹介します。水平思考を鍛えるための研修や勉強会などの実施を考えているなら、水平思考クイズを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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水平思考クイズのやり方
水平思考クイズとは、その名の通り水平思考のトレーニングになるクイズのことです。パズルのピースを当てはめるように推理していくため、「水平思考パズル」や「シチュエーションパズル」「Yes / Noパズル」などと呼ばれることもあります。
特別な準備も必要なく、2人以上であれば何人でも実施できます。やり方は、以下の通りです。
〈水平思考クイズのやり方〉
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何人で実施する場合でも出題者は1人で、その他のメンバーは質問兼回答者となります。
出題者は、ある不可解な状況をクイズとして提示します。その真相を解き明かすために、他のメンバーは出題者に対して質問をしていきます。ただ、出題者は「はい」「いいえ」「問題には関係ありません」のいずれかでしか答えることができません。他のメンバーは、出題者が回答できる形で質問をする必要があります。
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水平思考クイズの問題集20選
“水平思考クイズは特別な準備もなく実施できる”とお伝えしましたが、出題者となる人は、問題と答えを用意しておかなければなりません。では、水平思考クイズにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、有名な20の問題とその答えを紹介します。
1.【代表的な問題】ウミガメのスープ
水平思考クイズの中でも特に有名なのが、「ウミガメのスープ」です。先ほど水平思考クイズのやり方を説明しましたが、よりイメージしやすくするために、このクイズのみ流れに沿って詳しく紹介します。
まずは、出題者が問題を出します。
〈問題〉 レストランである男性が、ウミガメのスープを注文しました。男性はそれを一口飲んだあと店を出て、自ら命を絶ってしまいます。男性はなぜ、そのような行動をとったのでしょうか? |
他のメンバーはこの真相を解き明かすため、出題者に質問をします。
〈質問例と回答例〉
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水平思考クイズは、1つの質問で答えがわかるようなものではありません。このような質問を重ねて、徐々に真相を解き明かしていきます。
先ほどお伝えしたように、質問は「はい」「いいえ」「問題には関係ありません」で答えられる形で投げかけます。「男性がウミガメのスープを食べるのは何回目ですか?」「ウミガメのスープはどのような材料で作られているのですか?」などの聞き方はNGです。よい質問が出た際には、上記のように「重要なポイントです」などと一言添えるくらいは問題ないでしょう。
そして、この問題の答えは以下となります。
〈答え〉 男性は昔、仲間と海で遭難したことがあります。食料がなく、数人の仲間は命を落としてしまいました。生き残った者は亡くなった仲間の肉を食べることで生き延びようとしますが、男性だけはそれを拒否していました。そこで仲間たちは、人肉のスープを「ウミガメのスープ」と偽り食べさせたのです。 そして、レストランで初めて本当のウミガメのスープを食べた男性は、遭難した際に飲んだスープと味が違うことから過去の真相を知り、絶望して自ら命を絶ったのです。 |
次のクイズからは、問題と答えのみ紹介していきます。
2.【初級】アルファベットの最後の文字
〈問題〉
アルファベットの最初の文字は「A」で、次は「B」ですが、アルファベットの最後は「Z」ではありません。最後の文字は何でしょうか?
〈答え〉
最後の文字は「T」です。“アルファベットの順番”というと“A→B→C→D→E……X→Y→Z”の流れを思い浮かべがちですが、アルファベットを英語で書くと、スペルは“ALPHABET”となるからです。
3.【初級】トラックの運転手
〈問題〉
トラックの運転手をしている男性が一方通行の道を逆走し、それを警察官に見られてしまいました。しかし、警察官からは何も注意されませんでした。一体なぜでしょうか?
〈答え〉
トラックの運転手は一方通行の道を車で走っていたわけではなく、歩いていただけだからです。
4.【初級】トラとウサギ
〈問題〉
いつも凶暴なトラが、自分よりも小さくて臆病なウサギから追いかけられています。一体なぜでしょうか?
〈答え〉
十二支では、トラの次がウサギだからです。実際にトラがウサギに追いかけられているわけではありません。
5.【初級】嫌いな食べ物
〈問題〉
嫌いな食べ物の名前を聞いて笑顔になる女性がいました。女性が嫌いな食べ物の名前と、笑顔になった理由を答えてください。
〈答え〉
女性が嫌いな食べ物はチーズ。写真を撮る際に、「はい、チーズ」と言われて自然に笑顔になりました。
6.【初級】本を貸して
〈問題〉
いつも優しくて、読書が好きな女の子がいました。女の子はいつも本を持ち歩いていますが、絶対に貸してはくれません。一体なぜでしょうか?
〈答え〉
女の子は紙の本ではなく、電子書籍で読書をしているからです。電子書籍なので、人に貸すことができません。
7.【初級】7個のチョコレート
〈問題〉
女の子にモテモテの男の子がいました。バレンタインデーの朝、登校して靴箱を開けると、チョコレートが7個も入っていました。それを見た周りの友達は「すごい!」「さすが〇〇くん!モテるなあ!」などと盛り上がりますが、本人は「チョコレート7個しかない…」と困った様子です。一体なぜでしょうか?
〈答え〉
靴箱の中には本当にチョコレート7個しかなく、あるはずの自分の上履きがなくなっていたためです。
8.【初級】働かなくても大丈夫
〈問題〉
ボブはこれまで働いたことがありませんが、食べ物にも住むところにも困りません。それはなぜでしょうか?
〈答え〉
ボブは人ではなく、飼い犬なので働かなくてもよいのです。雨風をしのげる家に住んでおり、毎日飼い主がエサをくれます。(※犬に限らず、ペットとして飼われている動物であれば正解です。)
9.【初級】留学の成果
〈問題〉
英語を勉強している女性が、2年間留学をしました。しかし、女性の英語はまったく上達しませんでした。それはなぜでしょうか?
〈答え〉
女性はもともと英語を話せるネイティブスピーカーだったからです。留学の目的は英語を学ぶことではなく、他の国の文化を学ぶことで、留学先も英語圏外でした。
10.【初級】10階に住む人
〈問題〉
建物の10階に住んでいるのに、いつもエレベーターで7階まで行き、そこで降りて階段で10階まで上がる人がいます。なぜその人は、エレベーターで10階まで行かないのでしょうか?
〈答え〉
その人は、とても身長が低い人でした。エレベーターの10階行きのボタンが高いところに設置されているため、手が届かないのです。手が届くボタンのうち、10階に一番近いのは7階のボタンでした。そのため、7階で降りてそこからは階段を使っていたのです。
11.【初級】大声で泣く男
〈問題〉
あるとき病院に、とても大きな声で泣いている男がいました。しかし周りの人は、男を怒りません。むしろニコニコと笑顔を向け、男を見て涙を流す人や、男を抱く人もいました。一体なぜでしょうか?
〈答え〉
その「男」の正体は、生まれたばかりの男の赤ちゃんだからです。周りの人は赤ちゃんが大声で泣く様子を見て、微笑ましい気持ちになり笑顔になっています。また、お見舞いに来た人の中には、赤ちゃんを見てうれし涙を流したり、抱かせてもらったりする人もいました。
12.【中級】アルバイトの面接
〈問題〉
ある女性が、張り切ってアルバイトの面接に向かいました。しかし面接会場に到着してすぐに、女性は面接を受けずに帰ってしまいました。一体なぜでしょうか?
〈答え〉
女性は楽なアルバイトを探していました。しかし当日面接会場(お店)に着くと、まだ早い時間であったのにもかかわらず、入り口には「売り切れ」の貼り紙があったのです。これを見た女性は、「この時間に売り切れるなんて、忙しいお店だ」と思い、面接を受けずに帰ってしまいました。
13.【中級】5つのりんご
〈問題〉
かごの中にりんごが5つ入っていました。そのりんごを、5人の子供が1つずつ持って帰りました。しかし、かごの中にはまだりんごが1つ入っています。一体なぜでしょうか?
〈答え〉
りんごが入ったかごごと持ち帰った子供が1人いるためです。
14.【中級】男の子の年齢
〈問題〉
ある男の子は、3日前には10歳でしたが、来年は13歳になります。これはどういうことでしょうか?
〈答え〉
ある男の子の誕生日が「12月30日」または「12月31日」で、かつこの問題を出しているのが「1月1日」であれば、これが成り立ちます。
男の子の年齢は、3日前の「12月29日」の時点では10歳、問題を出している「1月1日」の時点では11歳、「来年の1月1日」には12歳になり、その年の「12月30日」または「12月31日」に13歳になります。
15.【中級】ラーメン屋の店主
〈問題〉
人気のラーメン屋がありました。そのラーメン屋の店主はいつもニコニコと笑顔で、人柄もよいと評判でした。しかしある日、一人の男性が来店し、注文したラーメンを「おいしい!」と言いながら食べていたところ、店主から笑顔が消えてしまいます。一体なぜでしょうか?
〈答え〉
その男性が食べていたのがチャレンジメニューだったためです。制限時間内に完食した場合の特典を用意しており、その特典は赤字になるほどのものでした。非常に量が多かったためこれまで成功者は出ていませんでしたが、すごい勢いでチャレンジメニューを食べる男性を見て、焦りから笑顔が消えてしまったのです。
16.【中級】雑誌の付録
〈問題〉
ある日女の子は、本屋で雑誌を買って帰りました。その雑誌は、女の子が初めて買う雑誌です。今月号には付録がありましたが、女の子は、付録を開けることすらしませんでした。それはなぜでしょうか?
〈答え〉
その雑誌は漫画雑誌で、女の子は連載されている漫画が読みたくて購入したのであり、付録には興味がなかったためです。
女の子は、その雑誌で連載されている漫画の中にお気に入りの作品がありました。お小遣いが少ないため、毎月発売されると本屋で立ち読みをしていましたが、今月号は付録があるため雑誌に封がされており、立ち読みできなかったため初めて雑誌を購入したのです。
17.【中級】悲しいバレンタイン
〈問題〉
バレンタインデーに、男の子は幼馴染の女の子からハート形のクッキーをもらいました。しかし、男の子はなぜか悲しそうにしています。それはどうしてでしょうか?
〈答え〉
男の子はハート形のクッキーをくれた幼馴染の女の子のことが好きでした。しかし、女の子がくれたのはハート形をくりぬいた外側の部分のクッキーだったのです。くりぬかれたハートの部分のクッキーは他の誰かに送られた(女の子が好きなのは他の人である)ことを察した男の子は、悲しい気持ちになりました。
18.【上級】バーテンダーと銃
〈問題〉
ある男性がバーに入り、バーテンダーに「水を一杯ください」と頼みました。するとバーテンダーは、水は出さずに男性に銃を突きつけたのです。すると男性は、バーテンダーに「ありがとう」と言いバーを出ていきました。一体どういうことでしょうか?
〈答え〉
男性はしゃっくりが止まらず困っており、近くにあったバーに入り、しゃっくりを止めるために一杯の水を求めました。男性が水を求める理由を察したバーテンダーは、驚かせることでしゃっくりを止めようと、男性に銃を突きつけたのです。
男性は驚き、おかげでしゃっくりも止まりました。そのため、男性はバーテンダーにしゃっくりを止めてくれて「ありがとう」と伝え、店を出たのです。
19.【上級】死体に気づかない人々
〈問題〉
ある人が明らかに亡くなった状態でいるのにもかかわらず、目撃した人はしばらくその人が亡くなっていることに気づきませんでした。目撃した人たちは一般的な感性を持っており、その人は間違いなく亡くなっています。なぜ、このようなことが起こったのでしょうか?
〈答え〉
その人はお化け屋敷で首つり死体の役でした。よりリアルさを出すため、実際に首にロープを巻いていたのです。もちろん、首が締まらないような仕掛けはしていましたが、何かの拍子に仕掛けが外れてしまい、亡くなってしまったのです。
目撃者(=お化け屋敷に訪れた人)は、首吊り死体に扮しているだけだと思い、実際に亡くなっているとは思いませんでした。そのため、しばらく気づかれなかったのです。
20.【代表的な問題】りんごを分ける方法
ここまで、ある不可解な状況が生まれた「理由」を尋ねるクイズばかりを紹介してきましたが、最後に違うタイプの水平思考クイズを1つ紹介します。このクイズも、水平思考や論理的思考のクイズとして有名です。
〈問題〉
4つのりんごがあります。これを3人で公平に分けるにはどうすればよいですか?
〈答え(一例)〉
- りんごを1つ捨てて、残り3個を1個ずつ配る。
- りんごを1個ずつ配り、残りの1個を3等分する。
- 全部のりんごをミキサーにかけて、ジュースにしてから3等分する。
他にも、いろいろな分け方ができるはずです。「答えを当てる」クイズではなく、水平思考や論理的思考で「解決方法を考える」タイプのクイズも、思考力を鍛えるのにおすすめです。
まとめ
水平思考クイズのやり方と、具体的な問題を20紹介しました。簡単な問題の場合、当てずっぽうで正解してしまうこともあるでしょう。しかし、その理由まで答えられなければ真の「正解」とはいえません。出題者は、答えだけでなく「どこまで説明できれば正解とするか」という基準も明確にしておきましょう。
水平思考クイズは、問題と答え、正解の基準さえ用意しておけば、特別なものを準備する必要はなく、何人でも実施できます。質問により真相を導き出すクイズであるため、自然にコミュニケーションが生まれるのもメリットです。また、自分以外のメンバーの質問や回答から、「そのような視点があったのか」「そういう考え方もできるのか」など、新たな気づきが得られることもあるでしょう。水平思考や洞察力、発想力を鍛えるために、ぜひ研修会や勉強会などに取り入れてみてください。
なお、水平思考(ラテラルシンキング)のメリットや鍛え方は以下の記事でも解説しています。
「あそぶ社員研修」は、受講者が主体の研修。心理的安全性が保たれた場で、ワークを通じて「成功と失敗」を擬似体験できます。自ら気づきを得るから、研修後の行動が変わります。
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この記事の著者
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