グループワークの面白いテーマ19選!タイプ別に紹介

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グループワークは、企業の社内研修や採用面接などでよく用いられているワーク形式です。グループワークを実施することで、参加者の人柄を可視化して、1人ひとりが集団のなかでどのような役割を発揮するのかを見ることができます。

しかし、グループワークのテーマ(お題)はいつも同じような内容になりがちで、ネタ探しやマンネリ化に頭を悩ませている担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、グループワークで活用できる19種類の面白いテーマを紹介します

 

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グループワークとは?

グループワークとは、46人程度のグループを組み、メンバー同士の議論を通して結論を導き出して、最終的に成果物を作成したり発表したりするワークです。企業の採用選考やインターンシップ選考、新人研修など、さまざまな場面で活用されています。

グループワークと似たような言葉に「グループディスカッション」があり、両者はしばしば混同されがちです。グループディスカッションが議論そのものを評価する傾向にあるのに対し、グループワークでは議論や作業を通して最終的に1つの成果物をまとめあげることに重きを置いている点が異なります

単に議論や作業の様子を評価するのではなく、グループワークを通して発揮されるコミュニケーション能力や全体を通しての段取り力、目的意識の高さなどを評価・育成できます。

グループワークの3つのタイプとは?

グループワークは、次の3種類に分類できます。

  1. プレゼン型グループワーク
  2. 作業型グループワーク
  3. アクティビティ型グループワーク

それぞれの概要について、見ていきましょう。

1.プレゼン型グループワーク

プレゼン型グループワークは、最もオーソドックスなグループワークの形式です。新卒採用の選考でよく実施されるグループディスカッションをイメージするとわかりやすいでしょう。グループディスカッションでは、決められたテーマについてメンバー同士で話し合い、最後に結論を出します。一方、プレゼン型グループワークの場合、グループディスカッションとやり方はほとんど同じですが、最終的にまとめた結論を全員の前で発表するのが特徴です。客観的な根拠を示したうえで、最後にプレゼンをすることが求められます。

プレゼン型グループワークのテーマは、主に「課題解決型」「選択型」「ビジネス型」「自由討論型」の4種類に分けられます

課題解決型

課題解決型は、明確な答えのない課題に対して「グループとしての最適解」を導き出すグループワークの形式です。課題解決型のグループワークを質の高いものにするには、問題の根本的な原因を探り、解決に向けてどのような対策を講じるべきか、論理的に導き出す必要があります

選択型

選択型は、話し合いを通していくつかの選択肢のなかから1つを選ぶ、もしくは優先順位をつけるものです。課題解決型と同じく、明確な答えが存在しないテーマが取り上げられ、2択の場合もあれば、複数の選択のなかから選ぶ場合もあります。何を重視して、何を切り捨てるかという観点から、自分の価値観や考えを客観的に伝えなければなりません。正解があってないようなものなので、相手の意見をうまく取り入れる柔軟性が求められます

ビジネス型

ビジネス型は、実際のビジネスの場でも発生しうる課題への解決策を話し合い、答えを導くものです。課題解決型と似ていますが、アイデアを出すだけにとどまらず、ビジネスモデルや利益なども含め、実現できる可能性まで問われる点が異なります。論理的思考力などビジネスに必要な力が試され、業界に対する理解度を図れます

自由討論型

自由討論型は、抽象的で自由度が高いテーマについて、グループで話し合う形式です。自由な発想やアイデアを言い合える反面、意見が分散しやすくまとまりにくいのが難点です。そのため、答えのないテーマに対し、いかにうまく意見をまとめられるかという点が評価のポイントになります。ワークを円滑に進行するために、企業担当者がファシリテーターとして入ることも求められます。参加者が議論の着地点を決めているか、前提条件のすりあわせができているか、確認しましょう。

2.作業型グループワーク

作業型グループワークは、その名のとおり、議論を行うだけでなく、具体的に何らかの成果物を作る作業が発生するグループワークです。テーマ例として「新製品のチラシを作る」「ホームページのリニューアル案を作る」などが挙げられます。作業にかかる時間や役割分担も考慮しながら、効率よく議論を進めていかなければなりません。作業型グループワークは「プラン形成型」「実物作成型」の2つに大別されます。

プラン形成型

  • パソコンなどを利用して、イメージキャラクターやチラシ、PR動画などの制作プランを考えるタイプ

実物作成型

  • 材料を使ってタワーを作成したり、レゴ®️ブロックで作品を作ったりして、完成までのスピードや作品のクオリティを競うタイプ

どちらのタイプも時間制限が設けられているため、時間配分を的確に行うことが重要です。広い視野を持って作業を進める必要があります。

3.アクティビティ型グループワーク

アクティビティ型グループワークは、読んで字のごとく、アクティビティ形式で行われるグループワークです。純粋に課題解決を楽しみ、夢中になってもらうことだけでも有意義ですが、当然ながら評価・育成ポイントが存在します。アクティビティ型グループワークでは、グループ内でコミュニケーションを積極的にとりながら、自分本位に行動するのではなくグループの利益のために主体的に動けるかどうかが重要となってきます

面白いテーマを出題するメリット

グループワークで面白いテーマを出題することは、次のようなメリットをもたらします。

参加者が個性を発揮できる

面白いテーマを出題すると、参加者がより積極的に参加しやすいのがメリットです。議論が盛り上がって意見がたくさん出るでしょう。その分、参加者の個性が発揮され、さまざまな要素を評価しやすくなります。

洞察力や発想力のある人材を見極められる

面白いテーマのなかには、物事を深く見抜く力や画期的なアイデアがないと解けない問題が少なくありません。例えば「マンホールはなぜ丸いのか」「南極で氷を売るにはどうしたらいいか」など一筋縄では答えられない質問です。自由な発想を組み合わせて、より深い考えを導く必要があり、洞察力や発想力を見極められます

自社に興味を持ってもらえる

企業の採用選考やインターンシップ選考では、ありきたりの問題よりも面白い問題のほうが記憶に残ります。学生の間の口コミやSNSで拡散されれば、企業の認知度アップにつながるでしょう。実際に、グループワークの内容が面白いからという理由で、インターンに参加する人も増えているようです。

【タイプ別】グループワークの面白いテーマ例19

グループワークのタイプ別に、面白いテーマ例を紹介します。

プレゼン型グループワークのテーマ10

プレゼン型グループワークの面白いテーマを紹介します。

通勤ラッシュを解決するにはどうしたらいいか?

多くの人が満員電車には苦痛を感じています。ビジネスマンや学生の健康やメンタルに悪影響を与えているという調査もあります。通勤ラッシュには鉄道会社、乗客や雇用主などさまざまなプレイヤーが関わっています。問題を解決するためにどの方法が最適か、広い視野が必要とされるテーマです。

・桃太郎の家来のなかで、鬼退治に一番貢献したのは誰?

日本人なら、おとぎ話の「桃太郎」を知らない人はほとんどいないでしょう。桃太郎には「サル・イヌ・キジ」の3匹の家来がいます。それぞれ役割があり、誰を選んでも間違いではありません。参加者がどの行動に重きを置くかによって回答が変わってくるでしょう。

・小学生には理科・社会のどちらが重要か

二者択一のテーマの場合、グループ内で半数ずつに分かれて議論します。ディベート形式となるため、議論が白熱し意見がぶつかりやすくなる傾向があります。自己主張が強くなり過ぎていないか、感情的になり過ぎていないか、発言の内容もチェックすべきポイントです。

・タイムマシーンで過去・未来のどちらに行く?

過去に戻りたい、あるいは未来を覗いてみたいと考えたことはありませんか。選んだ理由やどちらが良いかという議論を展開しやすく、扱いやすいテーマです。

・ボールペンを3万円で売るにはどうしたらいいか

「通常、売れない商品を売れる商品に変えるためにはどうしたらいいか」というビジネス発想力をチェックできるテーマです。いかに付加価値をつけるかがポイントとなります。

・ラーメン屋の利益を1年後に2倍にするための方法は?

企業や商品の利益を上げるためのテーマは、実際にビジネスの現場に近いイメージで取り組んでもらう必要があります。さまざまな要因を全て洗い出して現状分析し、どんな施策をすればどの程度の利益アップにつながるのか、きちんと順序良く考えるロジカルシンキングが求められます。

・新しいテーマパークを作るならどんな施設にするか

「自分で今までと違う新しいテーマパークを作れるとしたら」という夢のあるテーマです。しかし、あまりに現実離れした意見ばかりが出ると、議論が停滞してしまう可能性が考えられます。話が脱線したら場合は、ファシリテーター役が早めに本筋に戻す必要があります。

・人間以外で生まれ変わるなら何になる?

さまざまな選択肢のなかから、何か1つを選んで話し合いをします。参加者の多様なものの見方や考え方、価値観に触れることができるでしょう。合意形成に至るまでのプロセスもチェックポイントです。

・無人島に何か1つだけ持っていくなら何にする?

無人島のお題は、多くの企業が採用している人気のあるテーマです。オーソドックスな問題なので、盛り上がりやすいでしょう。どんな基準で優先順位をつけるのか、それぞれにとって譲れない条件や判断基準を伺えます。

・ドラえもんのひみつ道具で欲しいものは?

国民的アニメ「ドラえもん」。もしドラえもんのひみつ道具が使えたとしたら何が欲しいか、誰もが一度は想像したことがあるでしょう。ただ道具の名前を並べるのではなく、どうしてそれを選んだのか、具体的な理由を周囲にわかりやすく伝える能力が問われます。

作業型グループワークのテーマ4

作業型グループワークの面白いテーマを紹介します。

・自社のイメージキャラクターを作ってください

イメージキャラクターは、自社のポジティブなイメージを高めるものです。このテーマを通して、自社への理解の深さやマーケティング思考、実践的なスキル、共同作業に当たる姿勢を評価・育成できます。

A4の紙を30枚使ってタワーを作ってください

A4用紙を30枚使ってタワーを作成し、その高さをチームで争います。簡単そうに見えますが、実は難しいワークです。チームワークやコミュニケーション力が試されます。

・与えられた情報を基に地図を完成させてください

参加者は、それぞれに与えられた情報を出し合い、それらを整理しながら地図を完成させます。与えられる情報は「小学校の前にバス停」「公園の向いに郵便局」など断片的なものです。情報を整理する力や論理的思考力が求められます。

・レゴブロックを組み立てて10年後のあなたを表現してください

おもちゃのレゴブロックを使って、お題に基づいて自由に作品を作り、その作品をもとにメンバー間で対話を行います。ワークを通して、個人の内なる感情や声を可視化し、掘り下げることが可能です。参加者1人ひとりが今までにない気づきを得ることで、メンバー同士の相互理解を深められるでしょう。

アクティビティ型グループワークのテーマ5

アクティビティ型グループワークの面白いテーマを紹介します。

謎解き脱出ゲーム

謎解き脱出ゲームでは、緊張感のある空間から、チームで協力して脱出を図ります。謎を解いていく過程で、協力や役割分担、リーダーシップが必要となり、チームビルディング向上に役立ちます。非日常を体験できるので、参加者は充実感や共有体験を得られます。

SDGsビジネスゲーム「ワールドリーダーズ」

ワールドリーダーズは、企業経営を体験できるSDGsビジネスゲームです。企業経営の擬似体験を通して、参加者がSDGsを楽しく学ぶ機会を提供します。SDGsにおける企業の役割を学べるほか、戦略思考や情報共有、駆け引き、チームビルディングなど、さまざまなことを体験できるのが特徴です。

合意形成研修コンセンサスゲーム

物語を通して、複数人で合意形成(コンセンサス)を得るポイントを実践しながら学べるアクティビティです。他者との対話や議論により、自分と他人の考え方や価値観の違いを知ることができます。また、結論を導くための論理的な思考や、情報を整理する力の向上にもつながります。

リアル探偵チームビルディング

参加者同士の協力や教え合いを促進し、学びを得られるとされる「ジグソー法」をもとに開発されたアクティビティです。与えられた情報を整理・共有し、全員の力で真実に辿り着くことを目的としています。アクティビティをクリアするために、参加者はお互いに協力し合い、教え合いながら、論理的思考、情報分析、リーダーシップを発揮しなければなりません。高度な論理的思考や情報分析力、推理力(仮説思考)が試されます。

野球ポジション当てゲーム

ジグソー法を用いたアクティビティです。各人が持っているバラバラな情報をつなぎ合わせて、正解に辿り着くことを目指します。与えられた情報は口頭でしか内容を伝えられないため、情報を正確に伝える説明力や情報を整理する分析力が身につきます。

面白いテーマでグループワークを行う際の注意点

グループワークは、限られた時間のなかで結論まで導くことが求められます。グループワークを効率的に進めるためには、議論が脱線しないように適度に話をまとめなければなりません。しかし、テーマを面白いものにすると、話が盛り上がって脱線してしまう可能性が高まります。

そこで、適切に時間を管理するタイムキーパー役を置くのがおすすめです。もし話が本題から逸れた場合は、タイムキーパーに注意喚起をしてもらうよう、事前に打ち合わせをしておきましょう。

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まとめ

グループワークのテーマが面白いと、回答の幅が広いため、参加者の個性が表れやすいものです。それぞれの素の姿を理解でき、評価しやすいのがメリットです。また、面白いテーマのグループワークは記憶に残り、参加するほうもやっていて楽しいと思えます。「あの会社のグループワークは面白い」と評判になれば、企業の認知度アップも期待できるでしょう。次回、グループワークを実施する際は、本記事を参考に面白いテーマを出題してみてはいかがでしょうか。

 

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この記事の著者

masaki

福岡在住。大学を卒業後、大手食品メーカー勤務を経て、異業種のライターへ転身。求められている情報をわかりやすく伝えることがモットー

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