部門間の壁をなくすにはどうすればいい?具体的な方法を紹介

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この記事の監修者
株式会社motch me 取締役
石野 太一
同志社大学在学中に大学生向けクリエイティブスクールの立ち上げに携わる。25歳の時に「地頭を鍛える」をコンセプトに、謎解きやパズルを用いた学習塾「たいち数楽教室」を開塾し、延べ300名以上を指導。その後ベンチャー企業の一号社員として研修事業の責任者を務め、営業・コンテンツ開発から講師登壇までを担い、年間88回登壇した実績を持つ。「講師は現場を離れて講師だけをやっていてはいけない」をモットーに、現在はイベント制作会社の取締役として経営企画・人事に携わりながら、講師活動を続けている。

業務を進めるなかで、他部門との連携が欠かせない場面は少なくありません。しかし、部門間に見えない「壁」が存在していると、情報共有や意思疎通がうまくいかず、業務が滞ったり、思わぬトラブルに発展したりすることもあります。

本記事では、部門間の壁をなくす方法20選を紹介します。部門間の連携に課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

 

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部門間の壁をなくす方法20選

では早速、部門間の壁をなくすために企業ができることを紹介していきます。

1.社内アンケートを行う

部門間に壁ができてしまう原因はさまざまなものがあります。自社の問題・課題に合った取り組みを行わなければ、壁を取り払い、つながりを強くすることはできません。まずは、社内にどのような問題・課題があるのかを正しく把握することが大切です。そのために、社員に対してアンケートを実施しましょう。

社内アンケートは、匿名で回答できる形で実施するのがおすすめです。社員に本音で回答してもらいやすくなります。また、社内アンケートは実施して終わりではなく、その結果を社員に対して公表することも重要です。「社内アンケートを実施した結果、このような問題・課題があることがわかりました。改善のために〇〇を実施します。」というように、企業としての対応もあわせて発信すると、社員から協力を得やすくなります。

2.企業のビジョンを共有・浸透させる

部門間に壁があると感じているなら、改めて企業のビジョンを社員に共有し、現場レベルにまで浸透させましょう。企業のビジョンを共有することで、社員は組織が目指す方向性を理解できるようになります。向かうべき方向がわかれば、部門間にも仲間意識が生まれやすくなるでしょう。

企業のビジョンを共有し、社内に浸透させる具体的な方法としては、以下が考えられます。

  • 経営トップから企業のビジョンを発信する場を設ける
  • 企業のビジョンを達成するためのアクションプランを立てる
  • 現場の目標や評価基準に企業のビジョンを反映させる など

3.部門間連携の重要性を理解する

部門間の壁をなくし、つながりを強くしたいなら、まずは経営層や上層部が「部門間で連携することの重要性」を深く理解することが求められます。

上司と部下、先輩と後輩といった“縦のつながり”は重視するものの、部門や部署といった横のつながりに関心が薄いケースは意外とあるものです。また、経営層が各部門に対して成果ばかりを求めていると、当然各部門の管理職は、自分の部門の成績ばかりを優先するようになるでしょう。このような状態が続くと、連携がうまくいかないばかりか、部門間で対立が生まれてしまう恐れもあります。

部門間の壁をなくすためには、経営層や上層部が「部門間で連携することの重要性」を理解し、それを重視しているということを社員に示していくことが大切です。

4.組織形態を見直す

もし、縦割りの組織形態であることが部門間に壁を作る原因になっているなら、組織形態を見直すというのも一つの方法です。最近は、縦割り組織のような指示系統や上下関係がない「ティール組織」や「ホラクラシー組織」といった新しい組織形態も注目されています。このような組織形態に変えることで、社員同士がフラットな関係を築けるようになるでしょう。

ただ、いきなり組織形態を変えるというのは、現実的にはなかなか難しいものです。また、社内に大きな混乱・弊害を生む可能性や、業務内容によってはフラットな組織形態が向かない場合もあります。そのため、組織形態の見直しは慎重に検討しなくてはなりません。

ティール組織、ホラクラシー組織については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

ティール組織とは?メリットや注意点、企業事例を詳しく解説

ホラクラシー組織とは?メリット・デメリットと企業事例も解説

5.評価制度を見直す

他部門と連携したことで出せた成果があったとしても、それを企業が評価してくれなければ、社員としては「連携する意味がない」と感じてしまいます。部門間のつながりを強くするためには、特に管理職に「他部門との連携が評価につながる」ことを認識してもらい、行動を変えてもらう必要があります。一度現在の評価制度を確認し、部門間の連携をきちんと評価する仕組みになっていないようであれば、見直しも検討してみましょう。

ただ、いきなり評価制度を変えると、社内に混乱が生じる可能性があります。まずは一部の部門で試験的に新しい評価制度を導入し、問題点や改善点を把握するところから始め、徐々に広げていくのがおすすめです。

6.複数の部門がかかわるプロジェクトを実施する

部門間の壁をなくす一つの方法として、先ほど「組織形態を見直す」を挙げました。これが現実的に難しい場合は、組織形態はそのままに、複数の部門がかかわるプロジェクトチームを作ってみるという方法があります。一緒に同じプロジェクトに取り組むなかで、メンバー同士の交流が促進され、信頼関係も構築しやすくなるでしょう。

また、異なる部門に所属するメンバーを集めることで、各部門の専門的な知識やスキルを活用できるというメリットもあります。その結果、斬新なアイデアが生まれたり、効率よく業務を進められる方法が見つかったりすることもあるかもしれません。

7.異動やジョブローテーションを行う

異動とは、会社からの辞令により所属する部署や役職が変わることです。そしてジョブローテーションとは、社員の育成計画に基づき、定期的に配置転換を行うことをいいます。

異動やジョブローテーションにより、さまざまな部署の業務を経験することで、社員は部署ごとの業務内容や苦労、役割、他部署と連携することの重要性などを学ぶことができます。「ほかの部門・部署の社員も同じところを目指す仲間」であるという意識や、協力し合う雰囲気が生まれやすくなるでしょう。

また、さまざまな部署に身を置くことで、社内に人的ネットワークも構築できるため、コミュニケーションが活性化することも期待できます。

8.管理職・リーダーに対して研修を実施する

部門間の壁をなくして連携を強化するには、特に各部門をまとめる立場の社員(管理職、リーダーなど)に、部門間で連携することの重要性を理解してもらい、行動を変えてもらう必要があります。そのために、管理職やリーダーを対象に研修を実施してみてはいかがでしょうか。

部門間で対立が生まれる原因や、なぜ部門間で連携することが重要なのか、プロジェクトを円滑に進める方法 などを研修で学んでもらうことで、管理職やリーダーの意識・行動が変わり、部門間の壁をなくせる可能性があります。

9.部門を超えたミーティングを実施する

部門間に壁ができてしまう原因の一つに、「他部門への理解が不十分である」ことが挙げられます。このような場合は、定期的に各部門の管理職を集めてミーティングを実施するのか有効です。管理職同士でそれぞれの部門の状況や課題を共有することで、お互いの事情や立場などに対する理解が深まり、協力し合う雰囲気が生まれやすくなるでしょう。

ミーティングを実施する頻度としては、月に1度、四半期に1度などが目安です。管理職となると抱えている業務も多く、スケジュールを調整するのも大変です。あまり高頻度で実施すると負担になってしまう可能性もありますので、注意しましょう。

10.ピアコーチングを実施する

ビジネスの場では、コーチングは上司が部下に対して実施することが多いです。しかし、上下関係のないフラットな立場の者同士でコーチングを行うこともあります。これを、「ピアコーチング」といいます。ピア(peer)は、仲間、同僚などの意味を持つ英単語です。

部門の異なる管理職同士で定期的にピアコーチングを実施することで、相互理解が深まり、部門間のつながりが強くなることが期待できます。また、ピアコーチングを通して、管理職にコミュニケーションスキルやコーチングスキルを高めてもらうこともできるでしょう。

11.メンター制度を導入する

メンター制度とは、先輩社員が新入社員や若手社員を対話によりサポートする制度のことです。サポートする側を「メンター」、サポートされる側を「メンティー」といい、メンターはメンティーの仕事に関する悩みを聞くだけでなく、キャリア形成やメンタル面の支援も行います。

メンター制度は、基本的には1対1で実施されるもので、部門や部署の異なるもの同士で組み合わせるのが一般的です。そのため、導入することで部門を超えた交流が活発になり、組織が活性化することが期待できるでしょう。

最近は、社内コミュニケーション活性化のために、メンターとメンティーの立場を入れ替えた「リバースメンタリング」を実施する企業もあります。こちらについては、以下の記事で詳しく解説しています。

リバースメンタリングとは?導入するメリット・事例を解説

12.便利なツールを導入する

部門間でのスムーズな情報共有や社内コミュニケーション活性化のために、便利なツールを導入するのもよいでしょう。

たとえば、ビジネスチャットや社内SNSです。これらはメールのように挨拶文を書く必要がなく、社員同士で気軽にやり取りができます。業務連絡で使用するだけでなく、雑談用のチャットルームを作るのもおすすめです。また、プロジェクト管理ツールを導入すれば、プロジェクトの進捗状況、課題などを、そのプロジェクトにかかわる全員が把握しやすくなります。

できることはツールによって異なりますので、目的を明確にしたうえで導入することが大切です。

13.社内イベントを実施する

部門の垣根超えた交流の機会として、懇親会や社内運動会などの社内イベントを実施するのもおすすめです。仕事以外の交流の機会を設けることで、普段はあまり接する機会がない社員同士の間にもカジュアルな会話が生まれやすくなります。人的ネットワークが構築され、仕事に戻ってからも部門間で協力し合えるようになるでしょう。

社内イベントには、何かチームビルディングにつながるアクティビティを取り入れることをおすすめします。部門の異なるメンバーでグループになってもらえば、アクティビティを通して心理的な距離を縮めてもらうことができるはずです。

14.シャッフルランチを導入する

シャッフルランチとは、部門や役職に関係なく少人数のグループを作り、企業の負担で一緒にランチを食べる制度です。部門や役職の垣根を超えた交流を促すために、近年導入する企業が増えています。

グループ分けの方法は企業によってさまざまですが、ランダムに決めるケースが多いです。一緒にランチを楽しむことで、これまでにあまり交流がなかった人との間にもつながりが生まれ、業務中でも話しかけやすくなるでしょう。

以前は社員同士の交流の機会といえば「飲み会」が定番でしたが、今はお昼の休憩時間に気軽に参加できる「ランチ会」のほうが好まれる傾向があります。部門間の壁をなくしたいなら、シャッフルランチの導入も検討してみてはいかがでしょうか。

15.部活動を立ち上げる

ゴルフ部やサッカー部、茶道部、映画部など、社内に部活やサークルを設けている企業もあります。入部するのは、その活動が「好き」または「興味がある」人ばかりです。そのため、自然と交流も活発になります。部門の壁を越えた交流を促したいなら、部活動を立ち上げるというのも一つの方法です。

また、部活動には社員のリフレッシュや、運動部なら運動不足解消につながるというメリットもあります。その結果、モチベーションやパフォーマンスが向上することも期待できるでしょう。

16.社内報で情報を発信する

部門間に壁があると感じているなら、社内報も活用してみましょう。

社内報で各部門の取り組みや、社員のインタビューなどを発信することで、社員は他部門の業務内容やどのような社員が働いているのかについて理解を深めることができます。社内報で発信された内容がきっかけで、社員同士の間に会話が生まれることもあるかもしれません。また、社内報で定期的に経営理念やビジョン、方針などを発信し、浸透を図ることもできます。

社内報には、紙版とWeb版があります。仕事でパソコンを使わない社員がいる場合は、紙版がおすすめです。Web版には、最新の情報を社員に届けられる、印刷コストがかからないなどのメリットがあります。そのため最近は、Web版を導入する企業が増えています。

17.サンクスカードを導入する

サンクスカードとは、社員同士で感謝や称賛といったポジティブなメッセージを伝え合うためのカードのことです。紙のカードにメッセージを書いて送り合うケースもありますが、最近はWeb上でメッセージを送り合えるツールがあり、これを活用するケースが多くみられます。

サンクスカードを送るのは、一緒に取り組んだ仕事が無事に完了したとき、仕事で何か助けてもらったときなど、いつ・どのような理由でも構いません。些細なことでも、積極的に送ることが大切です。そうすることで、部門や役職の垣根を越えて、社員同士で感謝や称賛を伝え合う文化を社内に醸成できるでしょう。

18.フリーアドレスを導入する

今後オフィスの新設や改装を考えているなら、フリーアドレスを導入するのも一つの方法です。フリーアドレスとは、社員が自分の席を持たず、当日働く席を自由に選べるオフィススタイルのことをいいます。自分の近くに座る人が日によって変わるため、部門を超えた交流も生まれやすくなるでしょう。

ただ、上司としては部下の管理がしにくくなる(どこにいるのかわからない)、荷物の置き場所に困るなどデメリットもあります。また、業務内容によっては固定席のほうが効率よく仕事ができる場合もあるため、導入は慎重に検討しましょう。

19.社員食堂を作る

オフィスの新設や改装を考えているなら、社員食堂を設置することも検討してみてはいかがでしょうか。仕事ではなく食事の場では、気軽な交流が生まれやすくなります。社内全体のコミュニケーションが活性化し、部門間の壁をなくすことができるかもしれません。

また、Sansan株式会社では、ケータリングを利用して月に1度だけ社内食堂を設けています。大規模な改装が難しい場合は、このように社内イベントとして実施するのもよいでしょう。

参考:月1回だけ現れる社内食堂!? 健康的な食事を食べながら他部署と交流する「Sansan食堂」 – Sansan株式会社 | 公式メディア「mimi」

20.雑談スペース・リフレッシュスペースを設ける

オフィス内にさまざまな部門の社員が気軽に集まり、雑談ができるような場所があると、部門を超えた交流も生まれやすくなります。オフィスを新設・改装するなら、カフェエリアやラウンジを設けるのもおすすめです。

または、改装のような大がかりなことを行わなくても、工夫次第でこのような場所を作ることは可能です。社内にちょっとした空きスペースがあるなら、そこに自販機やコーヒーマシン、スタンディングテーブルなどを設置すれば、雑談スペースやリフレッシュスペースとして活用することができます。

 

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まとめ

部門間のミュニケーションや連携がうまくいかない原因には、さまざまなものがあります。まずは自社の問題・課題を把握して、それを解決できる施策を実行することが大切です。本記事で紹介した方法も参考にしていただきながら、部門を超えた交流の促進に取り組んでみてください。

 

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

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