オンラインのチームビルディング研修に効果的なテーマ23選

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この記事の監修者
株式会社motch me 取締役
石野 太一
同志社大学在学中に大学生向けクリエイティブスクールの立ち上げに携わる。25歳の時に「地頭を鍛える」をコンセプトに、謎解きやパズルを用いた学習塾「たいち数楽教室」を開塾し、延べ300名以上を指導。その後ベンチャー企業の一号社員として研修事業の責任者を務め、営業・コンテンツ開発から講師登壇までを担い、年間88回登壇した実績を持つ。「講師は現場を離れて講師だけをやっていてはいけない」をモットーに、現在はイベント制作会社の取締役として経営企画・人事に携わりながら、講師活動を続けている。

リモートワークやオンライン会議が定着するなかで、オンラインで実施できるチームビルディング研修を検討する企業も見られます。

一方で、チームビルディングという言葉が指す内容は幅広く、単なる懇親やアイスブレイクにとどまらず、コミュニケーションスキルや合意形成、リーダーシップ、フォロワーシップなど、チームづくりにつながる要素が多く含まれます。

とくにオンライン環境では、対面とは異なる制約があるため、「どのようなテーマで研修を設計するか」が成果を大きく左右し、研修を通じてなにを体験させ、どのような力を身につけさせたいのかという視点が欠かせません。

本記事では、オンラインのチームビルディング研修に効果的なテーマを、カテゴリに分けて23選紹介します。

 

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オンラインのチームビルディング研修に効果的なテーマ8選│チームの関係性

チームの関係性に着目したテーマを8選紹介します。

1.メンバーの強み・弱み

メンバーの強み・弱みを知ることは、チーム内での役割分担や協働を円滑におこなうための土台となります。互いの得意・不得意を把握しないまま進めることで、無理な配置や非効率な進め方が生じる可能性があります。

そのため、異なる視点やスキルが求められる課題に取り組むことで、メンバーそれぞれの特徴を把握するきっかけになります。研修では、分析力・発想力・調整力など複数の役割が必要となる課題に取り組むなど、役割を固定せずに進めるワークが適しているでしょう。

2.心理的安全性

心理的安全性とは、チームのなかで「自分の意見や考えを安心して発言できる状態」を指します。

オンライン環境ではとくに表情や場の空気が伝わりにくく、発言のタイミングを逃したり、誤解を恐れて発言を控えたりする場面が生まれやすくなります。そのため、対面以上に意識的に心理的安全性を扱う必要があります。

研修で、正解が一つに定まらない課題や、複数の視点が必要となる題材を用いることで、発言の内容そのものではなく「どのように受け止められたか」「どのような反応が返ってきたか」に目を向ける体験をつくることができます。具体的には、意見を順番に出し合うディスカッション型ワークや、あえて不完全な情報を共有したうえで判断をおこなうシミュレーション型の研修が挙げられます。

3.信頼構築のプロセスを理解する

信頼関係は、一朝一夕で生まれるものではなく、テクニックを覚えて解決するものでもありません。日々の言動や一貫性、約束を守るなどといった積み重ねによって形成されるものです。だからこそ、信頼を「雰囲気」や「相性」に委ねるのではなく、どのような行動が信頼を高め、どのような振る舞いが信頼を損なうのか、「信頼構築」をテーマにした研修も重要です。

たとえば、信頼が損なわれる事例から信頼回復のプロセスを題材にし、具体的な行動へ落とし込むことが挙げられます。

4.チームへの帰属意識

自分がチームの一員であると認識し、チームの成果や状況を自分ごととして捉える感覚、「チームへの帰属意識」を身につけることも重要です。業務において帰属意識が高ければ、自分以外にも意識が向きやすく、主体的な関与が生まれることが期待できます。

全員の参加や協力が前提となる課題解決型の研修や、成果がチーム単位で評価されるシミュレーションを研修に取り組むことで、「チームである必要性」を自然に体感できます。

5.自己開示

自己開示とは、自分の考えや感じていることを相手に伝えることを指します。業務において、必要以上に本音を伏せた結果、相互理解が進まず、チーム内の距離感が縮まらないことがあります。

自己開示の量やタイミングが関係性に与える影響を理解することが重要です。そのため、価値観や経験を気楽に共有するワークから始め、そこから自己開示する度合いを高めて話し合う研修を組み込むとよいでしょう。

6.傾聴

傾聴とは、相手の発言を途中で遮らず、内容だけでなく意図や背景も理解しようとする姿勢を指します。業務では、自分の意見を述べることに意識が向きすぎるあまり、相手の話を十分に受け取れていない場面が少なくありません。

研修で傾聴を学ぶことで、「聞いているつもり」と「理解している状態」の違いを理解したり、相手の発言を受け止める力が高まることで、認識のずれや不要な対立が減り、議論の質も高まります。そのためには、相手の発言内容を要約して返すワークや、質問のみで対話を進めるディスカッションなどが有効です。

7.さまざまな価値観を受け入れる

人によって価値観はさまざまであり、立場や経験、考え方の違いが前提にあることを知り、それらを排除せずに活かそうとする姿勢はチームビルディングにおいて重要です。

価値観の違いを研修のテーマにすると、価値観の違いが悪いことではないこと知り、多様な視点を踏まえて議論する力が身につきます。具体的には、役割や前提条件が異なる立場を割り当てて議論をおこなうワークなどが挙げられます。

8.世代間によるギャップ

新人とベテラン、中堅層と管理職など、経験年数や育ってきた時代背景の違いから生じる価値観や仕事観の差、すなわち世代間によるギャップもチームにおけるよくある課題となります。

たとえば、世代によって指示の受け止め方、報告の頻度、キャリア観などに違いが表れます。こうしたギャップがあるチームでは、そのギャップを自覚せずにやり取りしてしまい、誤解や摩擦が起こりやすくなります。そのため、世代間によるギャップをテーマにすることで、理解が進み、円滑な業務や建設的な議論につながります。

研修では、各世代の特徴や背景を整理し、具体的な業務における場面を題材に相互理解を深めることが重要です。

 

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オンラインのチームビルディング研修に効果的なテーマ11選│チームの協働力

チームの協働力に着目したテーマを11選紹介します。

9.意思疎通

意思疎通とは、情報を伝えること自体ではなく、相手の理解や解釈を含めて認識をすり合わせることを指します。同じ言葉を使っていても、受け取り方の違いによって誤解や認識のズレが生じることがあります。そのため、意思疎通そのものをテーマとして扱う研修も重要でしょう。

研修を通じて、限られた情報から判断する場面や、説明の仕方によって理解度が変わる状況を体験することで、伝える側・受け取る側双方の工夫や配慮に気づくことができます。

たとえば、情報の一部のみを共有して課題に取り組むワークや、口頭説明だけで内容を伝える練習が挙げられます。

10.役割分担と責任の明確化

業務において誰がなにを担い、どの範囲まで判断するのかを明確にすることは重要です。これが曖昧なままだと、誰がどのように業務を担うかが曖昧になり、成果に対する責任の所在も不明確になります。

そのため、役割分担と責任の明確化をテーマに据え、各自の役割がチームとどう結びつくかを理解することで、業務に対する主体性や責任感が生まれます。具体的には、架空の企画を題材に役割を割り振り、責任の範囲と意思決定権を話し合う実習などが有効です。

11.チームでの目標設定

チームでの目標設定では、成果の方向性や到達点をメンバー間で共有し、それに向けた行動をそろえることを目指します。目標が曖昧なまま進めてしまうと、判断基準にばらつきが出たり、意見のズレが生じやすくなります。

研修においては、目標が明確に設定されている状況を体験することで、目標の有無や明確さがチームの意思決定や行動にどのような影響を与えるのかを理解しやすくなります。

具体的には、NASAゲームや謎解き脱出ゲームなどのゲーム系研修が挙げられます。これらはゴールが明確に設定されており、制限時間内にチームで目標達成を目指すため、目的を共有したうえで行動することの重要性を実感しやすいです。

12.時間管理と進行管理

チームで業務を進めていくうえで、時間と進行の感覚を共有できているかどうかも重要なポイントです。誰がいつまでになにを進めるのかを明確にすることで、作業が滞ったり、互いに待ちの姿勢になったりするのを防ぎやすくなります。

また、優先順位や時間の区切りを意識して動けるチームは、状況変化にも柔軟に対応しながら協力しやすくなります。こうした「時間管理と進行管理」もチームビルディングにおいて重要なテーマのひとつです。

制限時間を設けたプロジェクトの演習を通じて、役割ごとに進捗共有や軌道修正を実践することで、連携のしやすさや安心感の醸成が期待できます。

13.合意形成

合意形成とは、多数決で結論を出すことではなく、異なる意見や立場を踏まえたうえで、納得感のある判断に至るプロセスを指します。チームで合意形成ができないと、意見の対立を避けるあまり議論が浅くなったり、一部の意見だけで決定が進んだりすることがあります。

研修でコンセンサスゲームを実施し、実際に合意形成を体験するのが有効です。優先順位づけが必要な題材をもとに、意見が分かれる状況で話し合うことで、合意形成の難しさを体感し、チームで振り返ることで合意形成を身につけることにつながるでしょう。

14.PDCAを回す

PDCAとは、計画・実行・振り返り・改善を繰り返しながら、より良い成果を目指す考え方を指します。チームでPDCAが回せることで、同じ問題の発生を防ぎ、業務効率化が進むことが期待できます。

研修では、複数回の試行が必要となる課題に取り組むことで、行動と振り返り、改善へとつなげる重要性を理解できます。たとえば、条件を変えながら成果を高めていくシミュレーション型の研修が挙げられます。

15.アサーティブコミュニケーション

アサーティブコミュニケーションとは、自分の意見や要望を率直に伝えつつ、相手の立場や考えも尊重する伝え方を指します。遠慮しすぎて意見が出なかったり、反対に一方的な主張になって関係性が損なわれたりすることを避けることを目指します。

研修では、立場や役割が異なる状況のロールプレイを実施することで、伝え方によって相手の受け取り方や話し合いの進み方が変わることを体験できます。

具体的には、要望や指摘を伝えるロールプレイや、同じ内容を異なる表現で伝えるワークが挙げられます。

16.リーダーシップ

リーダーシップとは、チームの方向性を示し、行動を促す働きかけをおこなうことを指します。チームで誰もがリーダーシップを発揮することで、指示待ちを防ぎ、意思決定が主体的になることが期待できます。

研修では、リーダーの役割を順番におこなう課題に取り組むことで、リーダーシップの取り方や重要性を実感できるでしょう。

17.フォロワーシップ

フォロワーシップとは、リーダーの意図やチームの目標を理解し、主体的に周囲を支援することで、チームでの働きを円滑にする行動を指します。業務では、リーダーに任せきりになったり、自分の業務範囲だけにしか意識が向いていないことで、判断が遅れる場面があります。

研修でフォロワーシップを扱うことで、自分の立場からなにができるかを考える習慣が身につき、チーム全体の推進力が高まります。たとえば、フォロワーの判断が結果に影響するシミュレーションを実施するのがよいでしょう。

18.ファシリテーション

ファシリテーションとは、議論の目的を明確にし、参加者全員の意見を引き出す力を指します。発言の偏りや議論の脱線を防ぎ、円滑な対話にすることが目的です。

ファシリテーションを身につけることで、議論の質が向上し、意思決定のスピードと納得度が高まるでしょう。

研修では、テーマを設定した議論を実施し、進行役を交代しながら議論を整理・要約する練習や、論点整理をおこなうことが有効です。

19.コンフリクトマネジメント

コンフリクトマネジメントとは、意見の対立や衝突が生じた際に、それを避けたり感情的に解決せず、ポジティブな視点から「チームが成長する機会」と捉えて活用する手法です。

目的は対立をなくすことではなく、対立を通じてより良い結論に導くことにあります。具体的には、主張と事実を分けて整理する、双方の目的を明確にするなどをおこないます。

研修では、実際に起こり得る対立事例を用いて対話の進め方を実践し、振り返りを通じて改善点を確認することが挙げられます。

オンラインのチームビルディング研修に効果的なテーマ4選│チームの思考スキル

チームの思考スキルに着目したテーマを4選紹介します。

20.課題発見力

課題発見力とは、表面化している問題だけでなく、本質的な原因や背景までを見抜く力を指します。チームで働くうえで、問題が起きてから対処するのではなく、周囲に気を配り、未然に防ぐ視点を養うことが重要です。

これにより、チーム内で主体的な情報交換や改善提案が増え、問題に対するリスクの低減が期待できます。ケーススタディを用いた原因分析をおこなう演習や、実際の業務を題材にした課題抽出ワークなどが効果的です。

21.批判的思考(クリティカルシンキング)

批判的思考(クリティカルシンキング)とは、情報や前提を鵜呑みにせず、多角的に検証しながら妥当性を判断する思考法です。

チームで意思決定をおこなう際、思い込みや過去の慣習に左右されないことが重要です。チームの一人ひとりが批判的思考を取り入れることで、議論の質が向上し、合理的な結論に達しやすくなります。

実践には、事例の分析やロジックツリーを作成する演習などが効果的でしょう。

22.創造性・発想力

チームが同じ前提や成功体験にとどまり続けると、議論は安定する一方で、新しい選択肢が生まれにくくなります。

創造性や発想力を高めるテーマは、あえて視点を変える経験を通じて、従来にないアイデアを生み出せるチームをつくることにつながります。また、多様な切り口を歓迎する空気が醸成され、挑戦的な意見が出てくなることも期待できます。

制約を設けて発想を広げる課題や、役割や立場を入れ替えて問題を考えるワークが有効でしょう。

23.戦略的思考

戦略的思考とは、目の前の業務だけでなく、中長期的な視点で適した選択をおこなう思考力を指します。

チームとして成果を上げるためには、個々の行動が全体目標にどう影響するかを理解することが必要であり、これを養うことで、場当たり的な対応を避け、優先順位を踏まえた意思決定につながります。

研修では、ケーススタディを用いて状況分析から方針立案までを体験し、その理由を言語化する練習をおこなうことが効果的です。

まとめ

オンラインのチームビルディング研修を設計する際に重要なのは、「どのようなテーマを扱うか」です。参加しやすさや場の盛り上がりは大切ですが、それだけではチームの本質的な成長にはつながりづらいものです。

チームの関係性をどう変えたいのか、どの力を伸ばしたいのかを明確にし、その目的につながるテーマを据えることがより良い研修にするポイントです。

またテーマは、単なる話題ではなく、チームの課題を可視化し、行動変容を促すための「視点」ともいえます。たとえば、信頼関係を強化したいのか、意思決定の精度を高めたいのか、役割の曖昧さを解消したいのかによって、選ぶべきテーマは変わります。目的と結びつかないテーマ設定では、学びが断片的になり、業務への落とし込みも弱くなってしまうでしょう。

オンラインで実施する場合もテーマの納得性が成果を左右します。チームの現状や目指す姿を踏まえ、テーマを選定することが、チームの未来を設計する作業であるといえるでしょう。

 

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

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