課題解決力とは?身につけるメリットや鍛え方も紹介

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この記事の監修者
株式会社IKUSA あそぶ社員研修事業部 責任者
友水 一喜
慶應義塾大学文学部人文社会学科美学美術史学専攻卒業。
大学卒業後、クラシック音楽業界にて制作・マネジメント・プロデュースに従事し、アートと教育の融合をテーマに、「体験を学びとして届ける」手法を追求してきた。
その後、体験型コンテンツ会社を経て、株式会社IKUSAにクリエイティブプロデューサーとして入社。
現在は研修事業部の責任者として、体験型・ゲーム型の社員研修事業を統括している。
ユーザー視点に立ったサービス開発を得意とし、「楽しさが行動変容を生む」という信念のもと新しい研修体験を創出している。

課題解決力を身につけることによって、現在はまだ表には出ていない課題に気づき、事前に解決を図ることができます。 

本記事では、課題解決力の概要や身につけるメリットや鍛え方、課題解決力のある人の特徴、課題解決の手順について紹介します

課題解決力とは

課題解決力とは、理想と現状のギャップを解消するためのポイントである課題を特定し、解決する能力のことを指します

課題解決力を駆使するには、物事の本質を把握できる力や、論理的思考で解決策を描く力が必要です。自分一人で解決が難しい場合は、周囲を巻き込み、まとめあげて、課題を解決するマネジメントスキルを持つことも欠かせない要素となります。

課題解決力と問題解決力の違い

経営コンサルティングの業界では、課題と問題は明確に区別されています。

  • 問題:理想の姿と現状のギャップ(不足していること)
  • 課題:ギャップを解消するためのポイント(注力すべきこと)

問題の一部が課題なのではなく、まったくの別物であることが重要なポイントです。たとえば、問題に対して課題が一つということがあれば、課題を解決することで複数の問題が解決されることもあります。

【具体例(売上)の場合】

  • 理想の姿:売上1億円
  • 現状:売上5,000万円
  • 問題:売上が5,000万円不足している
  • 課題:新規顧客の獲得数を増やす・商品のリピート率を改善するなど

つまり、問題解決力とは問題自体を解決する能力のことで、課題解決力とは「問題を解決するための課題を発見して解消する能力」となります。課題解決力を高めるには、問題と課題を混同せず、正しく捉えることが重要です。

課題解決力を身につけるメリット

以下では、課題解決力を身に付けるメリットについて紹介します。

業務の質や成果が向上する

課題に焦点を当てることで、問題を解消するために必要なポイントを特定することができるようになります。そのため、問題の本質を捉えて対策を講じられるため成果が上がりやすいことはもちろん、効率化されるため自身のリソースに余裕をもたせることにもつながります

未経験のことにも対処できるようになる

課題解決力が高まると、理想の姿と現状を冷静に分析したうえで、課題を抽出し、打ち手を考えられるようになります。そのため、未経験のことであっても、ギャップを解消するためのポイントを自分で考えて対処できるようになります

思考力が向上する

課題を特定するためには、物事の本質を見抜くために抽象化する能力や、複雑なことも筋道を立てて考える論理的思考が必要です。そのため、課題解決力を高めることで、必然的に思考力が高まることが期待できます

課題解決力がある人の特徴

以下では、課題解決力がある人に見られる特徴を紹介します。

論理的思考が身についている

課題解決能力がある人は、課題を抽出したり、課題解決のスケジュールを立案したりする際などに、論理的思考を用います。そのため、課題解決力が高い人は論理的思考が身についています。

物事を体系的に整理して、筋道を立てて考察能力である論理的思考力があれば、本質的で合理的な解決策を導くこともできます。論理的思考ができる人は、トラブルが起きた時に、どうしてそのようなことが起こったのか、誰もが理解できるように明確に説明ができるため、周囲を説得しやすく、組織全体に有益な解決策を講じることが可能です。

主体的に仕事ができる

課題は現状ではまだ表面化していないポイントを指し、自分で見つける必要があるため、指示された仕事を黙々とこなすだけの状態では身につきません。自ら主体的に動き、課題を抽出して、その解決のために行動する必要があります一歩先んじて、チームや会社の利益になるように主体的に仕事ができる人は、課題解決力があるといえます。

リーダーシップがある

課題の解決には、上司のサポートを受けるだけではなく、チームメンバーともしっかりと連携を取るためのコミュニケーション能力やリーダーシップが必要になるでしょう

大きな課題解決は、一人では完結しないものです。そのため、課題解決力には、リーダーシップコミュニケーション能力が含まれます。

課題解決の手順

以下では、課題解決の具体的な手順を紹介します。

1.現状を把握する

どのような課題があるかはっきりさせるためには、まずは現状を分析し、正しく把握する必要があります。客観的に現状がどうなっているかを洗い出しましょう。自分の業務だけではなく、チーム全体の進捗状況や業界のトレンドなども踏まえる必要があります。

2.課題を明らかにする

現状が把握できたら、ギャップを解消するために必要なポイントを考えます。具体的には、「何に注力すべきか?」、「何を改善すべきか?」、「何について検討するべきか?」などの問いを設定し、課題を明らかにしていきます。

3.課題の原因を把握する

課題を解決するには、課題の原因が何なのか、どこにあるのかを突き止めることも大切です。原因を考える際には、多角的な視点でさまざまな可能性をあげていくのがよいでしょう。偏った視点の場合、誤った原因にいきついてしまう可能性があります。

4.解決策を立案する

課題とその原因を踏まえて、有効な解決策を検討します。解決策の立案は、過去の事例や他の企業が行って有効だった方法を用いたり、上司や先輩、専門家などに意見を求めたりする方法があります。自分だけで考えると、視点が偏ってしまうこともあるので、このように事例他の人の意見を参考にすることが大切です。また、どの解決策を講じるのか迷った時は、どれが最も有効な方法かを検討する必要もあります。

5.解決策を実施する

具体的に期限や実行の流れを決めて、いよいよ解決策を実施します。自分以外の関係者の協力が必要な時は、解決策の意図実際に実行すべきことを共有し、協力を仰ぐことが大切です。定期的にミーティングや報告をし合い、進捗を確認しながら実行し、方向性がずれた場合はその都度調整する必要があります。

6.結果を振り返る

解決策を実行するだけではなく、最終的にどうなったのか、結果を振り返ることも重要です。良かった点や成功した点だけではなく、スムーズにいかなかった点、失敗した点も抽出しましょう。また、なぜうまくいったのか・うまくいかなかったのかといった原因を考えることも大切です。しっかりと振り返りを行うことで、次回に活かして改善を続けることができるようになります。

課題解決力の鍛え方

課題解決力を高めるには、意識的に鍛えていくことが大切です。以下では、課題解決力の鍛え方を紹介します。

日々の業務で課題解決を意識する

毎日当たり前のように取り組んでいるルーティンワークのなかでも、課題解決を意識しましょう。決められた内容で、決められた同じ作業を繰り返している場合でも、もっと効率の良いやり方はないか、時間を短縮できる方法はないかを考えてみると、課題を見つけることができます。

また、理想の姿を持つことも重要です。理想の姿と現状のギャップがなければ、課題解決の必要が生じず、課題解決力を高める機会が得にくくなります。

主体性を引き出す

課題解決力を身につけるためには、主体性が欠かせません。いきなり「自分で考えて」というのではなく、一方的に教えるのではなく、対話によって気づきや可能性を引き出す研修やコーチングが効果的です

「なぜ、そのように考えたのか」「なぜ、そのようになったのか」と問いかけながら深堀りしていくことで、課題解決の主体性が引き出されていきます。また、コミュニケーションをとることで、チームとしてサポートし合える関係を育むことも重要です。

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計画性を高める

課題を解決する際には、方法やスケジュールを設定し、解決策を確実に実行するための計画性も大切になります。いつまでに、誰が、どのようにして実行するのかを明確にし、責任感を持って実行することが重要です。また、計画通りに実行するだけでなく、振り返って改善していくこともポイントとなります。

クリティカルシンキングを身につける

クリティカルシンキングとは、批判的思考とも呼ばれており、自分の考えを意識的に批判的にみる思考法のことを指します。課題解決には、まず課題に気づく必要があります。しかし、今までの業務で成功体験を積み上げているほど、「これで問題ない」という先入観にとらわれてしまい、課題に気づきにくくなるため、クリティカルシンキングが重要となります。

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課題解決に役立つフレームワークを活用する

課題解決力を養うのに有効なのは、フレームワークの活用です。課題を分析したり、深掘りしたり、結論を出すために役立ちます。例えば、ロジックツリーは、課題を分解して整理するのに適しています。複雑な課題であっても、ロジックツリーを活用することで、段階的に整理できます。そのため、状況が明確になって理解しやすくなるでしょう。

まとめ

課題解決力について解説しました。課題解決力は、どの業務であっても有効な能力です。課題解決力を身につけることには、成果が向上したり、効率よく仕事ができたりといったさまざまなメリットがあります。自己成長にもつながるため、積極的に高めていきましょう。

 

以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。

1.合意形成研修

合意形成研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。

学びのポイント

  • 各々が個人ワークで考えた答えを聞くことで、チームメンバーの状況に対する認識や物資の重み付けの違いを受講者が理解する
  • 話し手は自分の答えにいたった理由を論理的・説得的に説明する
  • より良い根拠を導き出すための比較検討をして、チーム全員が納得する結論を出す

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2.PDCA研修

PDCA研修のアクティビティ「ロケットPDCAチャレンジ」では、パーツを組み合わせてロケットを制作し打ち上げ結果から原因を考えて、より良く飛ぶロケットに改善していき、目標の達成を目指します。

学びのポイント

  • 計画を立ててロケットを飛ばし、その結果から組み合わせの誤り・部品の不足・不良部品の有無を推察し、それを繰り返すことで組み合わせの精度を上げていく
  • 資金稼ぎ・パーツの選択・打ち上げの準備を繰り返し、作戦タイム振返りを経て行動を改善していくことで、最適化されていく

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3.戦略思考研修

戦略思考研修のアクティビティ「ワールドリーダーズ」では、労働力や資本を使って事業を設立し、利益を稼ぐことを目指します。

学びのポイント

  • 不確実な状況のなかで自チームにとって最適な行動方針を考え、実行していく
  • 戦略を決めるために与えられた手段のなかでどの情報を取得していくかの優先順位決めが求められる

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4.コミュニケーション研修

コミュニケーション研修のアクティビティ「謎解き脱出ゲーム」では、チームでコミュニケーションをとりながら問題に隠された法則を発見する謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 受講者が「自分しか見えていない情報・問題・解き方」をチームで共有することでコミュニケーション促進やスキルアップにつながる
  • 突飛な発想・ヒラメキをチームのなかで積極的に発言できる心理的安全性の高い環境づくりが求められる

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5.ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。

学びのポイント

  • 小グループで得られた情報を論理的に整理し、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分ける
  • 大グループで全体に必要な情報を論理的に判断・共有することや、自分たちに足りない情報を聞き出すことが求められる

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6.クリティカルシンキング研修

クリティカルシンキング研修のアクティビティ「混乱する捜査会議からの脱出」では、推理ゲームで論理的に情報を整理するなかで証拠の違和感に気づき、仮説立てや検証を行って目標を達成します。

学びのポイント

  • 証拠品や証言など多くの情報を手分けして読み、組み合わせて論理的に結論を導き出す
  • フェーズが進むごとに情報が増え、複雑になっていくなかで必要な情報を取捨選択する
  • 出た結論に満足せず、常に新しい情報と照らし合わせて再検証する

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7.リーダーシップ研修

リーダーシップ研修のアクティビティ「グレートチーム」では、チームの運営を疑似体験することでリーダーシップやマネジメントを学びます。

学びのポイント

  • メンバーのリソース管理や育成、リーダーとしての決断を繰り返すことで、いろいろなリーダーシップの型を知ることができる
  • 現代に合わせたリーダーシップの発揮の必要性を知り、自分らしいリーダーシップを学べる

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8.ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修のアクティビティ「ビジトレ」では、実践形式・クイズ形式のアクティビティを通して、ビジネスマナーを楽しく学びます。

学びのポイント

  • 堅い内容になりがちなビジネスマナー研修にゲーム形式を取り入れることで、受講者が没入して学べる
  • 名刺交換や報連相などを実行し、動作・マナーに慣れることで、翌日から実践できるようになる

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9.防災研修

防災研修のアクティビティ「先が見えない防災訓練からの脱出」では、チームで協力して、防災のアイテムや知識を使用しながら謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 謎解きの答えが災害時のNG行動にまつわる内容となっており、解説時になぜ行なってはいけないかもセットで学ぶ
  • 被災時は様々な情報が飛び交うため、情報を取得する際にどのようにすれば惑わされないかを学ぶ

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10.OODA LOOP研修

OODA LOOP研修では、瞬間的な判断力が求められる運動系のアクティビティである「サバイバルゲーム」または「チャンバラ合戦」を実施することで、意思決定のフレームワークである「OODA LOOP」を実践的に習得することを目指します。

学びのポイント

  • 敵チームをよく観察して作戦を練り、状況に応じた行動を素早く判断しながら、チームで共有して一体となって行動する
  • ミッションの勝利条件をもとに、観察、判断、行動を繰り返すことで、本当にすべき行動が何なのか、行動の最適化を行う

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。

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