アイスブレイクとは?役立つシーンや効果、取り入れる際のポイントを紹介
- 研修ノウハウ

アイスブレイクとは、その場の雰囲気を和ませるために行われる簡単なゲームや雑談のことをいいます。
本記事では、アイスブレイクとはどのようなものなのか、アイスブレイクが役立つシーン、アイスブレイクを実施する際のポイントを、わかりやすく解説します。
そして記事の後半では、「研修にアイスブレイクを取り入れたい」と考えている研修担当者様に向けて、研修にアイスブレイクを取り入れるメリット、おすすめのアイスブレイクも紹介していますので、参考にしてください。
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アイスブレイクとは
アイスブレイクとは、本題に入る前に行う簡単なゲームや雑談のことです。研修や会議、商談などでは、はじめはどうしても緊張して、雰囲気が堅くなってしまうことがあります。初対面の人がいる場合は、なおさらです。そのような場の状態をアイス(氷)にたとえ、それを壊して(ブレイク)雰囲気を和らげるという意味で、「アイスブレイク」と呼ばれています。
アイスブレイクを取り入れることで、その場にいる人同士のコミュニケーションが活発になります。その結果として、その場を設けた本来の目的を達成しやすくなるのです。
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アイスブレイクが役立つシーン
アイスブレイクは、ビジネスのさまざまなシーンで活用されています。特に初対面の人が集まる場や、複数の関係者が集まる場において、参加者の緊張をほぐす目的で実施されることが多いでしょう。
アイスブレイクが役立つシーンとしては、具体的に以下が挙げられます。
研修・セミナー
企業の研修や、ビジネス関連のセミナーでも、アイスブレイクが実施されることがあります。メインプログラム(講義、ワークなど)の前に行う簡単なゲームやクイズなどが、これに該当します。
本題に入る前にアイスブレイクを行うことで、参加者同士はもちろん、参加者と講師の距離も縮めることができるでしょう。特に内定者研修や新入社員研修など、初対面の人が多く集まる場合には、アイスブレイクを実施するのがおすすめです。自己紹介系のアイスブレイクを実施すれば、これから一緒に働くことになる仲間に対して、理解を深められるでしょう。
また、研修やセミナーの参加者の中には、「上司に言われて仕方なく」参加している人もいるかもしれません。アイスブレイクには、場を盛り上げて参加者に積極的な発言・行動を促す効果もあります。アイスブレイクを実施することで、研修の効果も高まる可能性があります。
会議・ミーティング
普段あまりかかわりがない部署・メンバーとの会議やミーティングは、どうしてもはじめは雰囲気も堅くなりがちです。そのまま話し合いを始めても、なかなか意見が出ずに時間だけ過ぎてしまう可能性があります。発言しやすい雰囲気を作るために、会議やミーティングなどでも、アイスブレイクが実施されることがあります。
前項で紹介した研修やセミナーの場合は、簡単なゲームやクイズをアイスブレイクとして実施するケースが多いですが、会議やミーティングの場合は、会話によるアイスブレイクがおすすめです。たとえば、「ここ数日は雨ばかりですね」のような天気の話題や、最近のニュースなどを話題にするのもよいでしょう。
商談
商談においても、アイスブレイクは非常に重要です。特に初対面の顧客との商談の場合、相手は「何を買わされるのだろう?」「どのような提案をされるのだろう?」と、構えていることが多いでしょう。商談をうまくまとめるには、まず相手から信頼を得る必要があります。いきなり商品やサービスの話を始めるより、まずアイスブレイクを行うことで、相手の不安感や不信感を減らすことができます。
商談の場合は、会話によるアイスブレイクを行いましょう。たとえば、受け取った名刺から話題を見つけるというのも、よく用いられるテクニックです。「御社は〇〇県にも支社があるのですね。以前旅行で訪れたことがあるのですが、とても素敵なところですよね。」というように、自然に会話を広げることができます。会話の中で共通点が見つかれば、それをより広げてみてもよいでしょう。または、相手の企業や業界についてリサーチしておき、興味がありそうな話題や、役に立ちそうな話題を振るというアプローチも有効です。
採用面接
候補者の緊張をほぐす目的で、採用面接でもアイスブレイクが実施されることがあります。採用面接は、誰でも緊張してしまうものです。しかし、あまりに緊張しすぎると、マニュアル通りの受け答えしかできなくなってしまい、企業側としても本音を聞き出しにくくなります。優秀な人材をしっかりと見極めるために、そしてミスマッチを防ぐためにも、アイスブレイクを実施するのがおすすめです。
いろいろなやり方がありますが、採用面接では簡単な質問をして雰囲気を和らげることが多いでしょう。たとえば、趣味や特技、休日の過ごし方、当日の交通手段などです。最初はクローズド・クエスチョン(Yes / Noで答えられる質問)、2問目以降をオープン・クエスチョン(自由に回答できる質問)とすると、候補者も答えやすいですし、自然に会話を広げていくことができるでしょう。
そして採用面接では、アイスブレイクの前に、「面接を受けてくれたことへのお礼を伝える」ことと、「面接官の自己紹介をする」ことをも忘れないようにしてください。これをしないと、面接官の印象も悪くなってしまいます。
アイスブレイクを実施する際のポイント
アイスブレイクは、ポイントを押さえておかなければ効果が得られなかったり、逆に気まずい雰囲気になってしまったりすることもあります。ここでは、アイスブレイクを実施する際のポイントを紹介します。
シーンや参加者に合ったアイスブレイクを選ぶ
ここまでに紹介したように、シーンによって効果的なアイスブレイクは異なります。研修の場合は簡単なゲームやクイズなどが多いですが、会議・ミーティングや商談、採用面接なら、会話によるアイスブレイクが適しています。シーンに合わせて、適切なアイスブレイクを選びましょう。
また、研修の場合は、参加者や目的に合ったアイスブレイクを選ぶというのも重要なポイントです。たとえば、初対面の人、または関係性の低い人ばかりが集まっている研修であれば、お互いを知ってもらうために自己紹介系のアイスブレイクがよいでしょう。よく知っている人、いつも一緒に働いている人ばかりが集まっている研修であれば、チームビルディングにつながるようなアイスブレイクを実施することで、絆を深めてもらうことができます。
実施時間を決めておく
アイスブレイクは、どのようなシーンに取り入れる場合でも、あらかじめ実施時間を決めておきましょう。緊張をほぐすためとはいえ、アイスブレイクにあまり長い時間をかけると、メインに使える時間が短くなってしまいます。
研修でアイスブレイクを実施する場合は、アイスブレイクに使う時間を決め、そのうえで適切なアイスブレイクを選びます。研修で使えるアイスブレイクはさまざまなものがありますが、中には道具を使うもの、少しルールが複雑なものもあります。使用する道具の配布、ルール説明などの時間も考慮して計画しましょう。
会議や商談、採用面接の際に、会話によるアイスブレイクを行う場合も、自分の中で時間配分を決めておきます。特に外部の人が参加している会議や、商談の場合は、相手は忙しい中で時間を作ってくれているわけですので、相手の時間を必要以上に奪わないことも大切です。
時間の目安としては、商談の場合は1~2分程度、採用面接の場合は、面接時間が60分なら5分、面接時間が30分なら3分程度でしょう。これらはあくまでも目安ですので、相手の反応を見ながら自然に本題に入るようにしてください。
会話のアイスブレイクは話題選びに注意する
会話によるアイスブレイクは、話題選びにも注意する必要があります。
まず、政治や宗教などに関する話題は避けたほうが無難です。意図せず相手の気分を害してしまったり、「自分とは考え方が違う人」と思われてしまったりする可能性があります。
また、個人のプライバシーに踏み込まないようにすることも重要なポイントです。たとえば、健康に関する話題ならば、「弊社もテレワークを導入したのですが、通勤がなくなると体を動かす機会が減ってしまいますね。御社では社員の健康づくりのための取り組みって何かされていますか?」などの質問であれば問題ありません。しかし、相手や相手の家族の健康状態について尋ねるのは避けたほうがよいでしょう。
シーンや相手にもよりますが、天気や最近のニュース、趣味、業界のトレンドなどを話題にするのが無難ではないでしょうか。
本当にアイスブレイクが必要なのかを見極める
アイスブレイクは、絶対にやったほうがよいというものではありません。特に会議やミーティング、商談といった場面では、アイスブレイクが必要なのかどうかをしっかりと見極める必要があります。
たとえば、会議の参加者の中にとても真面目な性格の上司や、外部の関係者がいる(しかも忙しいスケジュールの中で参加してくれている)というケースもあるでしょう。このようなケースでは、よかれと思って実施したアイスブレイクが逆効果になる可能性があります。
参加者の立場や性格、状況などを理解したうえで、「そもそもアイスブレイクが必要かどうか」を判断することも重要です。
研修にアイスブレイクを取り入れよう
お伝えしたように、アイスブレイクが役立つシーンの一つに「研修」があります。ここでは、研修でアイスブレイクを実施するとどのようなメリットがあるのか、おすすめのアイスブレイクを紹介します。
研修にアイスブレイクを取り入れるメリット
研修の本題に入る前にアイスブレイクを実施することで、参加者の緊張をほぐすことができます。その場の雰囲気が和み、「発言や行動がしやすい空気」が生まれます。結果、その後の講義やワークも、積極的な姿勢で取り組んでくれるようになるという効果が期待できます。
また、アイスブレイクの内容によっては、参加者同士で理解や交流を深められる、チームビルディングができるなどのメリットもあります。アイスブレイクを通じて、いつも一緒に働いているメンバーの「知らなかった一面」や、「自分に足りないもの」など、新たな気づきが得られることもあるでしょう。
このように、研修にアイスブレイクを取り入れることで、さまざまなメリットが得られます。
おすすめのアイスブレイク5選
最後に、研修におすすめのアイスブレイクとして、以下の5つを紹介します。
- 積み木自己紹介
- 他己紹介
- Good & New
- バースデーライン
- 謎解きゲーム
1.積み木自己紹介
「積み木自己紹介」は、名前を積み木のように積み上げていきながら、順番に自己紹介をするというアイスブレイクです。自分の前に自己紹介をした人の名前を覚えなくてはならないので、初対面の人が多い研修や、会議などに向いています。
【実施の流れ】
- 最初の人は自分の名前を言って、自己紹介します。
例:「井草 太郎です。」 - 2番目の人は、最初の人の名前+自分の名前 を言って、自己紹介します。
例:「井草 太郎さんの隣の、山田 明日香です。」 - 3番目の人は、最初の人の名前+2番目の人の名前+自分の名前 を言って、自己紹介します。
例:「井草 太郎さんの隣の、山田 明日香さんの隣の、佐藤 孝です。」
すでに名前を知っている人ばかりの集まりならば、名前ではなく出身地や趣味などを積み上げていく形にアレンジしてもよいでしょう。
2.他己紹介
「他己紹介」は、自分ではなくペアを組んだ相手のことを大勢の人に紹介し、自分のこともペアを組んだ相手に紹介してもらうというアイスブレイクです。他の人に自分を紹介してもらうことで、新たな自分に気づけることもあるでしょう。
【実施の流れ】
- 参加者同士でペアを組みます。
- 相手を知るためにインタビューをします(5分程度)。
- インタビューで得られた情報をまとめます。
- 他の参加者の前で、ペアを組んだ相手のことを紹介します。
ペアになった相手に対する理解を深められるだけでなく、ヒアリング力やコミュニケーション力が鍛えられるなどのメリットもあります。
3.Good & New
「Good & New(グッドアンドニュー)」は、24時間以内にあった良いこと(Good)と新しい発見(New)を発表し合うというアイスブレイクです。アメリカの教育学者であるピーター・クライン氏により開発されたゲームで、朝礼に導入している企業もあります。
【実施の流れ】
- 参加者を3~10人程度のグループに分けます。
- 最初の人が、24時間以内にあった良いこと(Good)と新しい発見(New)を発表します。(1分程度にまとめてもらうようにしましょう)
- 発表が終わったら、全員で拍手をします。
- 全員が発表するまで2・3を繰り返します。
GOOD & NEWについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
Good&New(グッドアンドニュー)とは?ルール・実施方法を解説│あそぶ社員研修
4.バースデーライン
「バースデーライン」は、非言語のコミュニケーションだけで誕生日を伝え合い、誕生日が早い順番に並ぶというアイスブレイクです(※「バースデーチェーン」と呼ばれることもあります)。
【実施の流れ】
- グループに分かれて、ジェスチャーのみで誕生日を伝え合います。
- 制限時間内に、誕生日の早い人から順番に一列に並びます。
- 制限時間が来たら答え合わせをします。先頭の人から順番に声に出して誕生日を発表していき、早い順番に並べていれば成功です。
このアイスブレイクを実施することで、非言語でわかりやすく表現するという思考や、相手の意図をくみ取ろうとする姿勢が身に付くことが期待できます。また、非言語でも意思の疎通が上手くできたという自信がチームビルディングにも役に立つ可能性があります。
5.謎解きゲーム
「謎解きゲーム」は、グループに分かれて、与えられた謎を全員で協力して解くというアイスブレイクです。
株式会社IKUSAでは、チームビルディングにつながる「謎解き脱出ゲーム」を提供しています。「脱出」といっても、実際に空間から脱出するのではなく、机と椅子さえあれば実施できるアクティビティです。
【「謎解き脱出ゲーム」実施の流れ】
- 参加者を5~6人のグループに分けます。
- 参加者は物語の主人公になり、メンバーと協力して制限時間内に謎を解いていきます。
- 謎が解ければ「ある空間」から脱出。ゲームクリアです。
「謎解き脱出ゲーム」は、チームビルディングにもつながるアクティビティです。株式会社IKUSAでは、このアクティビティを、アイスブレイクとしてではなく、学習プログラムの一つとして組み込んだ研修も提供しています。
コミュニケーション研修
まとめ
アイスブレイクとは、本題に入る前に行う簡単なゲームや雑談のことをいいます。その場にいる人の緊張をほぐす、雰囲気を柔らかくすることが、主な目的です。
研修にも、アイスブレイクを取り入れることをおすすめします。参加者が前のめりになる、パフォーマンスが向上するなどの効果が期待できる他、アイスブレイクの内容によっては、相互理解の促進やチームビルディングにもつながります。
チームづくりのヒントは見つかりましたか?「あそぶ社員研修」では、謎解きやチャンバラ合戦などの体験型アクティビティを通じて、部署や世代を越えた一体感を育むチームビルディング研修をご用意しています。
「どの研修が自社に合うかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。目的やご予算に合わせて最適なプログラムをご提案します。
この記事の著者
あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。






