MBTIとは?メリットと診断結果を活用するときの注意点を解説

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この記事の監修者
株式会社motch me 取締役
石野 太一
同志社大学在学中に大学生向けクリエイティブスクールの立ち上げに携わる。25歳の時に「地頭を鍛える」をコンセプトに、謎解きやパズルを用いた学習塾「たいち数楽教室」を開塾し、延べ300名以上を指導。その後ベンチャー企業の一号社員として研修事業の責任者を務め、営業・コンテンツ開発から講師登壇までを担い、年間88回登壇した実績を持つ。「講師は現場を離れて講師だけをやっていてはいけない」をモットーに、現在はイベント制作会社の取締役として経営企画・人事に携わりながら、講師活動を続けている。

日本でも、「MBTI」と呼ばれる個人の性格を診断するツールが、Z世代を中心にブームとなっています。最近では、これを採用や人材配置に活用している企業もあるようです。

本記事では、MBTIとはどのようなものなのか、MBTIを活用するメリットと注意点を解説します。

 

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MBTIとは性格診断ではない

MBTI(読み方:エムビーティーアイ)は、「Myers-Briggs Type Indicator」の頭文字を取ったものです。

性格診断として紹介されることが多いですが、一般社団法人日本MBTI協会のホームページには、MBTIはそのようなものではないと書かれています。MBTIは、ユングのタイプ論をもとにした性格検査で、MBTI有資格者の支援を受けながら、自分自身に対する理解を深めるためのものです。単なる検査や診断ではなく、メソッドに近いとされています。また、最近はいくつかの質問に回答すれば、すぐに結果が出る手軽な診断ツールも多いですが、MBTIはそのような簡単なものではなく、数時間かけて自己分析を行います。

MBTIの初版が完成したのは、1962年のことです。キャサリン・クック・ブリッグスと、その娘であるイザベル・ブリッグス・マイヤーズの2人よって開発されました。現在では世界50ヵ国以上のさまざまな分野において活用されている、国際規格に基づいて、性格を深く理解するためのメソッドといえるでしょう。

参考:MBTIとは | [公式]日本MBTI協会

 

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MBTIの4つの指標

MBTIでは、以下の4つの指標をもとに、個人の性格を16タイプに分類します。

  • ものの見方(感覚・直観)
  • 判断のしかた(思考・感情)
  • 興味関心の方向(外向・内向)
  • 外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)

検査結果は、アルファベット4文字で示されます(例:ISTJ)。

ただ、前項でお伝えしたように、MBTIは単なる性格診断ではありません。一般社団法人日本MBTI協会のホームページでは、MBTIの検査結果は、自分がしっくりくるタイプ(ベストフィットタイプ)を見つけるきっかけとして使用すると説明されています。自分や他人を「こういう性格の人なのか」と知って終わりにするのではなく、強みや特徴を理解し、自分自身の成長や周りの人との関係づくりに役立てることが大切です。

参考:MBTIの特徴 | [公式]日本MBTI協会

MBTIが活用できる場面

MBTIは、企業の研修でも活用されています。リーダーシップ開発やチームビルディング、コミュニケーション向上、経営層向けの研修などに導入されるケースが多いようです。また、キャリアカウンセリングにおいて、転職を希望する人に動機を分析してもらうために使われるケースもあります。

参考:MBTIは日本ではどんな場面で活用されていますか? | 教えて!MBTI® MBTIを正しく認識していただくためのQ&A | [公式]日本MBTI協会

その他にも、自分や他者への理解を深める研修、医療分野におけるコミュニケーションのトレーニング、カウンセラーや教育者のトレーニングなど、さまざまな分野や場面において活用されています。

参考:MBTIの利用場面 | [公式]日本MBTI協会

MBTIと「16Personalities」は別物

お伝えしたように、公式のMBTIは、単なる性格診断ではなく、時間をかけて自分自身を理解するためのものです。しかし日本では、多くの人が「公式のMBTIとはどのようなものか」を知らないのが現状ではないでしょうか。

インターネットで「MBTI」と検索をすると、「16Personalities」という無料の性格診断テストが一番上にヒットします。日本では、若い世代を中心に「16Personalities=MBTI」であるという誤った認識が広まってしまっているのです。「16Personalities」は、60の質問に回答すると、性格のタイプがわかるという性格診断テストです。韓国でブームとなったことがきっかけで、日本でも注目されるようになりました。

「16Personalities」も、公式のMBTIと同じく、回答した人の性格が16タイプに分類されます。また、「16Personalities」の性格のタイプも、公式のMBTIと同じようにアルファベット4文字で示されるため、混同されてしまっているようです。

しかし、この2つは別物です。異なる点は多々ありますが、公式のMBTIは、お伝えしたようにユングのタイプ論をもとにして性格を理解するためのものです。一方「16Personalities」は、Big Fiveという特性論をベースとしています。どのような検査や診断ツールを活用する場合でも、「それがどのようなものなのか」を、しっかり理解したうえで活用するようにしましょう。

参考:MBTIと検索するとよく出てくる16Personalities testというのは、MBTIではないのですか? | 教えて!MBTI® MBTIを正しく認識していただくためのQ&A | [公式]日本MBTI協会

MBTIのメリット

MBTIは、企業の研修にも活用されていることをお伝えしましたが、MBTIを受けると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

自分と他者に対する理解が深まる

社会に出たあとも、自分自身に対する理解を深めていくことはとても重要です。自己理解を深めることで、自分の能力を最大限に発揮できるようになります。また、自分の強みや大切にしたいことが明確になれば、これからのキャリアプランも立てやすくなるでしょう。

しかし、一人で自己分析をすると、どうしても主観的になってしまうことがあります。MBTIは、MBTI有資格者の支援を受けながら自己理解を深めていくため、客観的に自分自身を分析できるでしょう。

また、MBTIは、チームビルディング研修などでメンバー同士が理解を深めるために用いられることもあります。MBTIを活用してお互いのタイプの違いを知ることで、相手に合わせたコミュニケーションの取り方を選択できるようになります。コミュニケーションが円滑になり、メンバー同士で信頼関係を築きやすくなるでしょう。

チーム力の向上につながる

MBTIを活用することで、自分やチームのメンバーの強み・弱みを把握できます。チーム内で、それぞれの強みを生かし、弱みを補い合える役割分担が行えるようになります。また、一人ひとりがチーム内での自分の役割を認識しやすくなるという効果も期待できます。

さらに、先ほどお伝えしたように、お互いのタイプの違いを知ることで、コミュニケーションも改善されます。チーム内で誤解や対立なども生まれにくくなるでしょう。

MBTIの結果を上手に活用することで、メンバー間のコミュニケーションや協力が促進され、チームとして高いパフォーマンスを発揮できるようになります。つまりMBTIは、チーム力の向上にも有効というわけです。

MBTIを活用するときの注意点

最後に、企業の研修などでMBTIを活用するときの注意点について解説します。

公式のMBTIを受ける

お伝えしたように、日本では「16Personalities=MBTI」であるという誤った認識をしている人が非常に多いです。「16Personalities」を否定するわけではありません。ただ、これは公式のMBTIとは別物の性格診断テストです。個人やチームの成長につなげたいのなら、公式のMBTIを受けることをおすすめします。

「16Personalities」のような「MBTIと似ている性格診断テスト」は、インターネット上で、無料で受けることができるものが多いです。また、いくつかの質問に回答するだけで結果もすぐに出ます。MBTIを活用して自分の性格を理解するためには体験セッションに参加する必要があります。時間も費用もかかることになりますので、まずは目的を明確にしたうえで、効果的に取り入れるようにしましょう。MBTIの体験セッションについて詳しくは、以下のページをご覧ください。

体験セッション – 日本MBTI協会認定オンラインMBTI|JPP株式会社

タイプを公表する場合は本人の了承を得る

MBTIは、他人の性格のタイプを、本人の許可を得ずに公表することはよしとしていません。プライバシー侵害の問題となるためです。

チームビルディングを目的とした研修などでMBTIを活用する場合は、お互いにタイプを開示することになりますが、この場合も、必ず研修参加者の了承を得る必要があります。

チーム内での役割分担やコミュニケーション改善に役立ててほしいからと、リーダーなどにメンバーのタイプを勝手に知らせるのもよくありません。どのような目的で活用する場合でも、本人の許可なくタイプを公表しないようにしましょう。

タイプを鵜呑みにしない・決めつけない

検査結果として示された性格のタイプを、鵜呑みにしないことも大切です。あくまでも自分自身に対する理解を深め、ベストフィットタイプを見つけるためのきっかけとして使用するようにしましょう。

また、チーム内でタイプを開示する場合も、「〇〇さんはMBTIの結果が××××だったから、こういう人なんだ」と、他人の性格を決めつけないように注意しましょう。決めつけると、人間関係に亀裂が入ってしまう可能性もあります。

MBTIハラスメントに注意

「MBTIハラスメント」とは、MBTI(またはMBTIと似ている性格診断テスト)の検査結果を見て、人の性格や能力を決めつけるような発言をしたり、評価をしたりすることで、相手を不快にさせることを意味する言葉です。たとえば、以下のような発言は、MBTIハラスメントに該当する可能性があります。

  • 同僚から「あなたはMBTIが××××タイプだから、私とは合わないですね」と言われた。
  • 部署の移動を希望したところ、「MBTIが××××タイプの人は、この部署の仕事は向いていないと思います」と言われた。

最近では、「16Personalities」のような手軽な「MBTIと似ている性格診断テスト」の結果を、採用候補者や従業員に提出させて、採用や人材配置に活用している企業もあるようです。マッチ度を測る目安程度に活用するのには問題ないかもしれませんが、社員から不信感を持たれる要因となる可能性があります。また、先ほどお伝えしたように、公式のMBTIは本人の許可なくタイプを公表することをよしとしていませんので、注意しましょう。

まとめ

日本では、「MBTI=16Personalities」という誤った認識が広まっています。MBTIはユングのタイプ論を、「16Personalities」はBig Fiveという特性論をベースとした、異なる診断ツールです。研修などにMBTIを活用することを考えているなら、まずは「MBTIとはどのような検査なのか」を、正しく理解しましょう。

MBTIを含め、個人の性格を分類して思考や行動の傾向の理解材料とするためのツールはさまざまですが、検査結果は鵜呑みにしない・決めつけないことが大切です。特に他人の性格を決めつけると、不快な思いをさせたり、企業に対して不信感を持たれてしまったりすることもあるので、注意しましょう。

 

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

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