トラストフォールとは?研修での実施方法や注意点・ポイントも解説

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この記事の監修者
株式会社motch me 取締役
石野 太一
同志社大学在学中に大学生向けクリエイティブスクールの立ち上げに携わる。25歳の時に「地頭を鍛える」をコンセプトに、謎解きやパズルを用いた学習塾「たいち数楽教室」を開塾し、延べ300名以上を指導。その後ベンチャー企業の一号社員として研修事業の責任者を務め、営業・コンテンツ開発から講師登壇までを担い、年間88回登壇した実績を持つ。「講師は現場を離れて講師だけをやっていてはいけない」をモットーに、現在はイベント制作会社の取締役として経営企画・人事に携わりながら、講師活動を続けている。

小学生の頃に、運動会の組体操で「トラストフォール」を実施したことがあるという人もいるでしょう。トラストフォールは、信頼を高めるワークとして、企業の研修に取り入れられることもあります。ビジネスを円滑に進めていくためには、信頼関係が重要です。社員同士のつながりを強化したい、チームワークを高めたいと考えているなら、研修でトラストフォールを実施してみてはいかがでしょうか。

本記事では、トラストフォールとはどのようなワークなのか、研修で活用する具体的なやり方やメリット、ポイント・注意点を紹介します

 

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トラストフォールとは

トラストフォールは、英単語のトラスト(Trust:信頼する)とフォール(Fall:落ちる)を組み合わせた言葉です。その名の通り、「相手を信頼して落ちる」というもので、信頼を高めるワークとして、企業の研修などでも実施されることがあります

やり方はのちほど詳しく紹介していますが、ペアを組んだ相手、もしくは同じグループのメンバーが支えてくれることを信じて、目を瞑った状態(もしくは目隠しした状態)で落ちる(倒れる)というワークです。安全には十分配慮する必要がありますが、特別なものを用意しなくても実施できるため、取り入れやすいワークではないでしょうか。

小学校の運動会などで行われる組体操にも、同じ名前の技があります。組体操のトラストフォールは、「人間起こし」とも呼ばれています。数人が土台となり、その上に1人が立ちます。そして、その1人が後ろ向けに倒れて、土台となっている人が倒れてきた人の体を受け止めるという技です。信頼関係を高めるのに役立つものではありますが、怪我のリスクも高い危険な技であるため、最近は組体操自体を廃止にする自治体も増えているようです。

研修などでワークとして行うトラストフォールは、組体操のトラストフォールほどの大技ではありません。さまざまなやり方がありますが、普通に床に立った状態から後ろに倒れこむ、もしくは少し高いところから倒れこむといった形で実施されることが多いです。

 

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トラストフォールのやり方

トラストフォールは、少人数のグループで実施することもありますが、研修のワークとして社内で実施するなら、21組のペアに分かれて実施するのがおすすめです。今回は、ペアでトラストフォールを実施する流れを紹介します。

1.ペアを作り、役割を決める

まずは、参加者同士でペアを作ってもらいます。好きにペア組んでもらっても、主催者側でペアに分けても構いませんが、トラストフォールは身体的な接触があるワークのため、同じ性別の人同士がペアになるようにしましょう。また、体格差があると相手を支えきれない恐れがあるので、できるだけ体格も似ている人同士がペアになるような配慮も必要です。

ペアを作ったら、どちらが「倒れる人」「支える人」になるのかを決めてもらいましょう。

2.準備

次に、トラストフォールを安全に実施するために、場所を準備しましょう。

「支える人」が「倒れる人」をうまく支えられない可能性もあります。支えきれなかった場合でも参加者が怪我をしないよう、床にはマットなどの柔らかい素材を敷いておきましょう。また、机や椅子、その他障害物になるようなものはすべて退けておきます。倒れたときに頭をぶつけて怪我をすることがないように、広いスペースを確保したうえで実施するようにしてください。

そして、準備体操を行うことも忘れてはいけません。いきなり体を動かすと体に大きな負担がかかり、怪我のリスクも高まりますので、簡単なストレッチなどのウォーミングアップを行ってからワークを実施するようにしましょう。

3.トラストフォールの実施

参加者同士でペアを作り、準備も整ったら、いよいよトラストフォールの実施です。

まず「倒れる人」に、目を瞑ってもらうか、目隠しをしてもらいます。そして「支える人」は、足を広げて踏ん張り、両腕を前に伸ばして「倒れる人」を支える準備をします。態勢が整ったら、声を掛け合いながらトラストフォールを実施します。

【例】
倒れる人:「準備はいいですか?」
支える人:「準備OKです!」
倒れる人:「ではいきますよ。3、2、1……」→倒れこむ

短時間でできるワークなので、研修で実施するなら何度か実施するのもよいかもしれません。最初は2人の距離がとても近い状態から始めて、徐々に距離を広げていくというのもおすすめです。

研修でトラストフォールを実施するメリット

トラストフォールは信頼を高めるワークとして活用されています。ワークを通じて、倒れる人としては「〇〇さんがしっかり受け止めてくれた」、支える人としては「〇〇さんは自分を信頼して倒れてくれた」と感じることができます。研修で実施することで、参加者同士で信頼関係を深めてもらうことができるでしょう。

また、本記事ではペアでの実施方法を紹介しましたが、グループで実施すればチームワークの向上も図れます(※ただ、「少し高いところから倒れる人を複数人で支える」というやり方は危険度が高いので、あまりおすすめしません)。

また、トラストフォールは体を動かすワークなので、研修の冒頭で実施することで、参加者の緊張がほぐれるというアイスブレイク的な効果もあります。

研修でトラストフォールを実施する際のポイント・注意点

最後に、社内でトラストフォールを実施するときの注意点を紹介します。

安全面に十分配慮する

トラストフォールは、安全面に十分配慮しないと、怪我や事故につながる恐れがあります。もし頭部から落下すれば、頸椎損傷、くも膜下出血、脳損傷、さらに後遺症が残る可能性もあるでしょう。もちろん「倒れる人」だけでなく、「支える人」にも怪我のリスクはあります。たとえば、捻挫や突き指、場合によっては骨折してしまうかもしれません。

お伝えしたように、学校の運動会などでは、トラストフォールを含め、組体操そのものを廃止するケースも増えています。ワークとしてのトラストフォールは、組体操のトラストフォールほどの大技ではないものの、怪我や事故にならないよう、安全面には十分配慮したうえで実施する必要があります。

具体的な対策としては、以下が挙げられます。

  • 参加者に「くれぐれもふざけないように」と伝えておく。
  • 腕時計やメガネなど、当たって怪我をする恐れがあるがあるものは外してもらう。
  • 床にはマットなどの柔らかい素材を敷いておく。
  • 障害物のない広いスペースで実施する、
  • トラストフォール実施中は、ファシリテーターが状況を注視する。

目的を明確にし、参加者に共有する

参加者のなかには、「体を動かすのが好きではない」「人見知りなので、このようなワークは気が乗らない」という人もいるかもしれません。このような消極的な姿勢で取り組んでもらってもあまり意味がありませんので、「研修でなぜトラストフォールを実施するのか」という目的を明確にし、参加者にも伝えておくことが重要です。目的の例としては、「信頼関係を深めるため」「アイスブレイクとして」などが考えられます。

参加者に事前に知らせておく

研修でトラストフォールを実施するということを、参加者には事前に知らせておきましょう。トラストフォールは体を動かすワークなので、動きやすい服装で来るなど、参加者としても準備が必要であるためです。

当日にいきなり「ではアイスブレイクとして、まずトラストフォールを行います」というのは難しい場合が多いので、研修でトラストフォールを実施すること、そしてその目的もあわせて、参加者には事前に伝えておくことが大切です。

実施する前にアイスブレイクを行う

トラストフォールは、「信頼を高める」ワークです。初対面の人、または普段あまりかかわりがない人など、そもそも関係を築けていない相手といきなり実施するのは難しいでしょう。このようなペア(またはグループ)で実施すると、怪我のリスクも高くなりますので、おすすめしません。

もし、まだ関係を築けていない相手と実施してもらう場合は、まずアイスブレイクとして自己紹介ゲーム実施し、そのあとでトラストフォールを実施するという流れがよいでしょう。

おすすめの自己紹介ゲーム

  • 「共通点探しゲーム」……ペアを作り(もしくは25程度のグループに分かれて)、自己紹介や質問をし合って、できるだけ多くの共通点を見つけるというゲームです。
  • 「漢字自己紹介」……自分のことを表す漢字一文字と、その漢字を選んだ理由を発表するというゲームです。
  • 「実は〇〇です」……通常の自己紹介にプラスして、「実は、私〇〇なのです」というように意外性のあるエピソードや秘密を紹介するというゲームです。
  • マイノリティ自己紹介……通常の自己紹介にプラスして、自分がマイノリティ(少数派)だと思うことを紹介するというゲームです

研修などでアイスブレイクとして使える自己紹介ゲームは、他にもさまざまなものがあります。以下の記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてください。

同月記事「自己紹介ゲーム」へリンク

実施後は振り返りの時間を設ける

トラストフォールを実施したあとは、振り返りの時間を設けることをおすすめします。倒れるとき、支えるときに、それぞれどのようなことを思っていたのか、ワークの感想などを話し合ってもらうことで、より信頼を高めることができるでしょう。

まとめ

トラストフォールは、信頼を高めるワークとして、企業の研修にも取り入れられることがあります。ただ、怪我や事故につながるリスクがあるワークですので、安全面に十分配慮したうえで実施するようにしてください。

また、初対面、または関係性が低い相手とペアになり、いきなり「相手を信頼して倒れこんで」と言われても、なかなかできる人はいないでしょう。新人研修や内定者研修でトラストフォールを実施するなら、アイスブレイクとして自己紹介ゲームを実施したあとで行うのがおすすめです。

 

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

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