研修講師の探し方|自社に合う講師の選び方・依頼までの手順を解説
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研修講師を探す方法には、研修会社や講師紹介会社へ相談するほか、Webで直接検索する、知人から紹介してもらうなど複数の選択肢があります。自社に合う講師を選ぶためには、候補を探し始める前に研修の目的や対象者、予算などの条件を整理しておくことが大切です。
本記事では、研修講師を探す前に整理しておきたいことから具体的な探し方、自社に合う講師を選ぶポイント、依頼する際の手順まで解説します。
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研修講師を探す前に整理しておくこと
研修講師を探す前に、研修の目的や対象者、日程、予算などの条件を整理しておきましょう。同じテーマを扱う講師でも得意とする対象者や研修の進め方、対応できる条件などは異なります。
あらかじめ自社が求める条件を明確にしておけば、候補を探す際の検索条件として使えるだけでなく、複数の講師を比較するときの基準にもなります。ここでは、講師探しを始める前に整理しておきたい4つのステップを紹介します。
1.研修の目的と受講後のゴールを決める
まず、「何のために研修を実施するのか」と「受講後にどのような状態を目指すのか」を明確にします。
例えば、「管理職研修を実施したい」だけでは、必要な講師の専門性や研修内容を絞り込めません。「部下との1on1で相手の話を聞き、適切なフィードバックができるようになってほしい」のように、現在の課題と受講後に期待する行動まで具体化します。
目的とゴールが明確になると、「管理職向けの1on1研修に実績がある講師」のように探すべき講師の条件も具体的になります。
2.受講者の属性と課題を整理する
次に、研修を受ける人の役職や経験年数、受講人数などの属性と現在抱えている課題を整理します。同じ研修テーマでも新入社員と管理職では求められる内容が異なります。また、管理職向けであっても新任管理職と経験のある管理職では適した研修内容が同じとは限りません。
「部下とのコミュニケーションが少ない」「1on1が進捗確認だけになっている」など、現場で起きている具体的な課題も書き出しておきましょう。講師を探す際は、その課題に関する専門性だけでなく、自社と近い受講者層への研修経験があるかも確認しやすくなります。
3.日程・実施形式・予算などの条件を決める
研修の目的と対象者を整理したら、実施に必要な条件を決めます。希望日程、研修時間、受講人数、開催場所、対面・オンラインのどちらで実施するか、予算などを整理しておきましょう。講師によって対応できる日程や人数、実施形式は異なるため候補を絞り込む際の条件として使えます。
予算を決める際は講師料だけでなく、交通費や宿泊費、教材費などを含めた総額で考えます。また、自社の事例を研修内容へ取り入れたい場合は、内容の調整に対応できるかどうかも確認できるよう希望を整理しておきましょう。
4.譲れない条件に優先順位をつける
最後に、整理した条件を「必須」と「できれば満たしたいもの」に分けます。
例えば、「希望日に実施できる」「対面研修に対応している」「新任管理職への研修実績がある」など研修の実施や目的達成に欠かせないものは必須条件にします。一方、著書の有無など研修の目的に直接関係しない条件は優先順位を下げてもよいでしょう。
優先順位を決めておけば、Webで検索するときだけでなく、研修会社や講師紹介会社へ相談するときにも自社に合う候補を提案してもらいやすくなります。
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研修講師を探す4つの方法
研修講師を探す方法は、講師探しにかけられる時間や求める専門性、予算などによって適した方法が異なります。自社の状況に合う方法を選ぶことで、条件に合う講師を探しやすくなるでしょう。ここでは、研修講師を探す4つの方法についてそれぞれの特徴と具体的な探し方を紹介します。
研修会社・講師紹介会社に相談する
自社で講師を探すのが難しい場合は、研修会社や講師紹介会社へ相談する方法があります。
研修の目的、対象者、予算、実施形式などの条件を伝えることで、それに合う講師や研修プログラムを提案してもらえます。候補者を1人ずつ探して問い合わせる必要がないため、初めて外部講師へ依頼する場合や講師選びに時間をかけにくい場合に利用しやすい方法です。
会社によって、得意とする研修テーマや登録している講師は異なります。依頼する際は、自社が希望するテーマや対象者への研修実績があるかを確認しましょう。
また、候補者の提案だけでなく、日程調整や研修内容の調整などを任せられる場合もあります。どこまで対応してもらえるかは依頼前に確認しておくと安心です。対応範囲は会社によって異なるため、講師の紹介だけを希望するのか、研修内容の設計や当日の運営まで任せたいのかを整理し、必要な支援を受けられる会社を選びましょう。
Webや研究者データベースなどで直接探す
依頼したいテーマや専門家がある程度明確な場合は、Webで直接探す方法があります。
「研修 講師」だけで検索すると候補が多くなるため、「管理職 1on1 研修 講師」「新入社員 コミュニケーション 研修 講師」のように、対象者やテーマを組み合わせて検索すると絞り込みやすくなります。検索しても候補が多い場合は、「業界」「課題」「実施形式」などの条件も加えてみましょう。検索結果を見ながら条件を追加・変更すると、候補を絞り込みやすくなります。
候補者が見つかったら公式サイトやプロフィールなどで、専門分野、研修実績、対象としている受講者、対応できる形式などを確認しましょう。
学術やIT、科学など専門性の高いテーマでは、J-GLOBALやresearch mapなどから研究者を探す方法もあります。研究者であれば必ず企業研修に対応しているわけではないため、本人や所属先のWebサイトなどで講演・研修への対応状況を確認しましょう。
講師へ直接依頼する場合は、問い合わせや日程調整、契約なども自社で進める必要があります。候補を探す手間だけでなく、依頼後の調整まで対応できるかも考えて選びましょう。
知人や他社の人事担当者から紹介を受ける
過去に外部研修を実施したことのある知人や他社の人事担当者などから講師を紹介してもらう方法もあります。実際に研修を依頼した人から紹介を受ければ、講師の話し方や研修の進め方、受講者の反応などWeb上のプロフィールだけでは分かりにくい情報を聞ける場合があります。
紹介を受ける際は、「どのような対象者に、どのようなテーマの研修を実施したのか」まで確認すると自社にも合いそうか判断しやすくなるでしょう。
大学・研究機関・公的機関を活用する
専門性の高いテーマでは、大学や研究機関に所属する専門家へ依頼する方法があります。また、自治体などの公的機関が実施する講師派遣や研修支援制度を利用する方法も選択肢の1つです。制度によって、対象となる企業や研修テーマ、利用できる回数・時間、講師を指定できるかなどの条件は異なります。公的な制度を利用する場合は、対象地域や企業規模などの利用条件も確認しましょう。
自社に合う研修講師を選ぶ5つの基準
研修講師の候補が見つかったら、知名度や肩書だけで決めず、自社の研修目的や受講者に合っているかを確認します。専門知識が豊富でも対象者に合った説明ができなかったり、自社が求める進め方と異なったりすると期待した研修にならない可能性があります。
ここでは、自社に合う研修講師を選ぶ際に確認したい5つの基準を紹介します。
専門性や研修実績が自社の課題と合っているか
まず、講師の専門分野や研修実績が自社の研修テーマや課題と合っているかを確認します。資格や経歴の多さだけではなく、どのようなテーマを扱っているのか、そのテーマについてどのような研修経験があるのかを見ることが大切です。
例えば、同じマネジメント研修でも新任管理職向けと経営層向けでは求められる内容が異なります。自社が新任管理職の部下育成に課題を感じている場合は、マネジメント全般の知識だけでなく、新任管理職や部下育成を対象とした研修実績があるかを確認しましょう。
また、研修実績は件数の多さだけで判断せず、自社と近い業界や企業規模、同じ階層の受講者を対象にした経験があるかも確認します。実績ページや導入事例が公開されている場合は「どのような課題に対して、どのような研修を実施したのか」まで確認すると自社に合う講師か判断しやすくなります。
研修の進め方が自社の目的に合っているか
講師によって、講義を中心に進める人もいれば、対話や個人演習、グループワークなどを取り入れる人もいます。そのため、「話が上手か」だけではなく、自社が希望する研修の進め方に対応できるかを確認しましょう。参加型の研修を希望する場合は、これまでにどのようなワークを実施してきたか、受講者からどのように意見を引き出しているかなどを確認します。
公開されている登壇動画があれば、説明の分かりやすさや話す速度、研修の進め方を確認するのも1つの方法です。研修会社が体験セミナーなどを実施している場合は、担当者が参加して確認する方法もあります。
自社の課題を理解して提案してくれるか
事前面談では、講師が自社の研修目的や受講者の課題を理解しようとしているかを確認します。自社の状況を十分に確認せず、講師自身の経歴や既存の研修内容を説明するだけでは、自社に合った研修になるか判断しにくいためです。こちらから伝えた内容だけでなく、受講者が現在どのような状態なのか、研修後にどのような変化を期待しているのかなどを講師側から質問してくれるかも判断材料になります。
また、自社が伝えた課題に対して「この内容を扱ったほうがよい」「この対象者であれば、このような進め方が適している」など、理由とともに提案してくれるかも確認しましょう。決まった研修内容をそのまま提示するだけではなく、自社の状況を踏まえて提案しているかを見ることがポイントです。
現場での実践方法まで説明できるか
研修で学んだ内容を、受講後に仕事で実践できるかも確認します。
例えば1on1研修であれば、考え方を説明するだけでなくどのような問いを使うのか、どのような順序で対話を進めるのかなど実際の行動まで扱えるかを確認します。受講者が「分かった」で終わるのではなく、「明日から何をするか」を考えられる内容になっているかを見ると、自社の研修目的に合う講師か判断しやすくなるでしょう。
自社向けに内容を調整できるか
自社の業界や社内事例、受講者が実際に困っている場面などを研修内容へ取り入れられるかも確認します。
既存の研修プログラムをそのまま実施する講師もいれば、自社の課題に合わせて内容やワークを変更できる講師もいます。カスタマイズを希望する場合は、どこまで変更できるのか、追加料金がかかるか、事前にどのような情報を共有する必要があるかまで確認しておきましょう。
研修講師を選定・依頼する手順
研修講師の候補が見つかったら、条件に合う講師を絞り込み、事前面談や見積もりの確認を経て依頼先を決定します。ここでは、研修講師を選定して正式に依頼するまでの流れを4つのステップで解説します。
【ステップ1】条件に合う候補を絞って問い合わせる
事前に整理した研修目的や対象者、日程、予算などの条件をもとに、候補となる講師を絞り込みます。最初から1人に決めるのではなく、複数の候補を残しておくと、日程が合わない場合や問い合わせ後に条件が合わないことが分かった場合にも次の候補を検討できます。
問い合わせる際は、研修の目的、対象者、人数、希望日程、研修時間、実施形式、予算などを伝えましょう。研修会社や講師紹介会社を利用する場合も、同じ条件を伝えて複数の候補を提案してもらうと比較しやすくなります。
【ステップ2】事前面談で適性と研修内容を確認する
候補を絞り込んだら、必要に応じて講師と事前面談を行います。特に、自社向けに内容を調整したい場合やグループワークなどを含む参加型研修を希望する場合は、正式に依頼する前に研修の進め方を確認しておくとよいでしょう。
面談では、研修目的や対象者の課題をどのように捉えているか、どのような内容や進め方を想定しているか、自社の事例を取り入れられるかなどを確認します。講師からも受講者の状況や研修後に目指す状態について質問があるかなど、前の見出しで紹介した選定基準と照らし合わせながら判断しましょう。
複数の講師と面談する場合は、確認する項目をそろえておくと比較しやすくなります。候補ごとに質問内容が異なると印象だけで判断しやすくなるためです。研修目的の理解、提案内容、進め方、カスタマイズの範囲など、共通の項目を用意し、面談後に記録しておきましょう。
【ステップ3】見積もりの総額と契約条件を確認する
研修内容や進め方を確認したら、見積もりを取得して費用と契約条件を確認します。講師料だけでなく、交通費、宿泊費、教材費、内容の調整にかかる費用などを含め、最終的にいくら必要になるのかを確認しましょう。
見積書の費用が「一式」などとまとめられている場合は、料金に含まれる範囲も確認しておきます。事前打ち合わせや研修資料の作成、当日の延長などで追加料金が発生する場合もあるため、どのような条件で費用が加算されるのかまで確認しておくと、候補者同士を同じ条件で比較しやすくなるでしょう。
あわせて、キャンセルや日程変更の条件、写真撮影・録音・録画の可否なども確認します。録画した研修を社内で再利用したい場合は、二次利用が認められているかも事前に確認が必要です。複数の候補を比較する場合は、金額だけでなく研修内容や対応範囲を含めて判断します。
【ステップ4】講師を決定して正式に依頼する
研修内容、講師の適性、費用、契約条件を確認したら、依頼する講師を決定します。
社内で承認が必要な場合は、講師を選んだ理由や研修内容、見積もりなどをまとめて手続きを進めます。正式に依頼した後は、講師と研修内容や当日の進行、必要な設備、事前課題の有無などを確認しましょう。
対面研修であれば、会場や備品、オンライン研修であれば使用するWeb会議ツールや接続環境など、当日の実施に必要な事項も講師側と共有しておきます。
まとめ
研修講師を探すときは、まず研修の目的や対象者、ゴール、日程、予算などを整理し、必要な条件を明確にします。そのうえで、研修会社・講師紹介会社への相談、Web検索、知人からの紹介、大学・研究機関・公的機関の活用などから、自社に合う方法で候補を探しましょう。
候補が見つかったら、専門性や研修実績、研修の進め方、自社の課題への理解度、内容を調整できる範囲などを比較します。事前面談や見積もりの確認も行い、研修の目的や受講者に合う講師を選定してください。
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この記事の著者
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