若手社員の定着施策25選|採用後のフォローから職場づくりまで
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若手社員の早期離職は、人材不足に悩む企業にとって大きな課題です。採用した人材に長く活躍してもらうには、入社時のフォローだけでなく、良好な人間関係を築ける環境や成長を実感できる仕組み、納得感のある評価制度などを整える必要があります。
本記事では、オンボーディングやコミュニケーション、キャリア支援、働きやすい職場づくりなど、若手社員の定着につながる施策を紹介します。
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受け入れ・オンボーディングに関する若手社員の定着施策5選
入社前から入社後にかけて若手社員を継続的に支援することで、「この会社で働いていけそうだ」という安心感につながります。ここでは、受け入れとオンボーディングに関する定着施策を紹介します。
1.内定者懇親会などの入社前フォローを実施する
内定から入社までの期間が長い場合、内定者は仕事内容や職場の人間関係に不安を感じやすくなります。そのため、内定者懇親会や職場見学、先輩社員との座談会などを実施し、入社前から会社との接点をつくりましょう。
ただし、頻繁な課題提出や参加の強制は、かえって内定者の負担になる可能性があります。近況を確認するメールや社内情報の共有なども組み合わせ、適度な頻度でフォローすることが大切です。
2.受け入れ環境とオンボーディング計画を整備する
入社初日にパソコンやアカウントが用意されていなかったり、教育担当者が決まっていなかったりすると、若手社員は「自分は歓迎されていないのでは」と不安を抱きかねません。必要な備品や各種権限、座席、業務マニュアルなどを事前に準備しておきましょう。
あわせて、入社後に学ぶ内容や担当業務、到達目標をまとめたオンボーディング計画を作成します。「いつまでに何を身につければよいか」が分かれば、若手社員も見通しを持って業務に取り組めます。
3.入社1週間・1カ月・3カ月後にフォロー面談を行う
入社直後は問題なく働いているように見えても、若手社員が悩みや戸惑いを抱えている場合があります。そのため、入社1週間・1カ月・3カ月後などの節目にフォロー面談を行い、業務の理解度や人間関係、職場環境について確認しましょう。
面談では一方的に評価や助言を伝えるのではなく、本人の話を丁寧に聞く姿勢が求められます。困っていることを早い段階で把握できれば、業務量の調整や教育方法の見直しといった対応が可能です。
4.バディ制度・メンター制度を導入する
若手社員が上司には話しにくい疑問や悩みを相談できるよう、年齢や立場が近い先輩社員をバディやメンターとして配置する方法があります。日常業務の進め方から社内のルール、人間関係の悩みまで気軽に相談できる相手がいれば、職場で孤立するリスクを抑えられるでしょう。
制度を形だけのものにしないためには、面談の頻度や支援する範囲を決めておく必要があります。また、担当する先輩社員に負担が集中しないよう、上司や人事部門によるサポート体制を構築しておくことも重要です。
5.同期同士のネットワークづくりを支援する
同じ時期に入社した同期は、若手社員にとって悩みや経験を共有しやすい存在です。同期研修や交流会、グループワークなどを実施し、配属後も相談し合える関係づくりを支援しましょう。異なる部署へ配属された社員同士がつながれば、自部署以外の情報を得る機会にもなります。
同期との比較が過度な競争や焦りにつながらないよう、交流の目的を明確にすることも大切です。成績を競わせるのではなく、互いの経験や工夫を共有できる場として設計します。同期が少ない企業では、年次の近い社員との交流会や合同研修を取り入れる方法も有効です。
コミュニケーション・関係構築に関する若手社員の定着施策5選
職場で安心して働き続けるには、業務内容や待遇だけでなく、周囲との良好な人間関係も欠かせません。ここでは、若手社員が上司や同僚、他部署の社員と交流できる機会を設け、組織内に複数のつながりをつくる定着施策を紹介します。
1.上司との定期的な1on1ミーティングを実施する
上司との1on1ミーティングは、若手社員の悩みや変化を早期に把握する機会になります。週1回や隔週など定期的に時間を設け、業務上の課題や今後挑戦したいこと、職場で困っていることなどを確認しましょう。
1on1では、上司が評価や指示を一方的に伝えるのではなく、若手社員本人の考えを引き出すことが重要です。面談内容を記録し、前回挙がった課題への対応状況も確認すると、継続的な支援につながります。
2.他部署の先輩と交流できる「斜めの関係」をつくる
直属の上司と部下という「縦の関係」、同期同士の「横の関係」に加えて、他部署の先輩とつながる「斜めの関係」をつくる方法があります。評価に直接関わらない先輩であれば、直属の上司には話しにくい悩みも相談しやすくなるでしょう。
交流相手は年齢や社歴が近く、若手社員の状況を理解しやすい人が適しています。相談会や交流会を定期的に開催するほか、他部署の先輩をメンターとして紹介する方法もあります。
3.シャッフルランチや部署横断交流会を開催する
シャッフルランチや部署横断交流会を開催すると、普段の業務では接点が少ない社員とも関係を築けます。社内に顔見知りが増えれば、他部署へ質問や協力を求める際の心理的なハードルも下がるでしょう。
ただし、昼休みや業務時間外の参加を強制すると、若手社員の負担になる可能性があります。勤務時間内に開催する、会社が費用を補助するなど、無理なく参加できる仕組みを整えることが大切です。
4.チームビルディング研修を実施する
チームビルディング研修とは、メンバー同士の相互理解を深め、協力しやすい関係を築くための研修です。ゲームやグループワークなどの体験を通じて、普段の業務だけでは見えにくい考え方や得意分野を知るきっかけをつくれます。
研修を実施する際は、「楽しむこと」だけで終わらせず、職場でどのように生かすかを振り返る時間も設けましょう。体験中のコミュニケーションや役割分担を振り返れば、自分やチームの課題を具体的に捉えられます。
5.雑談や気軽な相談が生まれる場を設ける
業務に直接関係しない雑談は、社員同士の相互理解を深め、相談しやすい関係を築くうえで役立ちます。休憩スペースを整備するほか、オンライン上に雑談用のチャンネルを設けるなど、働き方に合わせた交流の場を用意しましょう。
一方で、雑談の時間や参加を細かくルール化すると、かえって負担に感じる社員もいます。誰もが自由に参加でき、会話を強制されない環境にすることがポイントです。上司や先輩社員から気軽に声をかける習慣が広がれば、若手社員が小さな疑問や不安を早い段階で相談しやすくなります。
育成・キャリア支援に関する若手社員の定着施策5選
若手社員が仕事を続けるうえでは、自身の成長や将来のキャリアをイメージできる環境も重要です。ここでは、若手社員の中長期的な成長を支援するための定着施策を紹介します。
1.若手社員向けのキャリア面談を実施する
若手社員とのキャリア面談を定期的に実施し、今後挑戦したい仕事や身につけたいスキルについて確認しましょう。本人の希望を把握することで、担当業務や研修内容を検討する際の参考にできます。
キャリア面談は、人事評価や日常業務の進捗確認とは分けて実施するのが理想です。直属の上司に話しにくい内容もあるため、人事担当者やキャリアコンサルタントなど、第三者が面談を担当する方法もあります。
2.キャリアパスやロールモデルを提示する
入社後にどのような経験を積み、将来どのような役割を目指せるのかを明確に示すことも大切です。職種や等級ごとに求められるスキル、昇格の条件、想定されるキャリアの選択肢などを整理して共有しましょう。
管理職を目指す道だけでなく、専門性を高めるスペシャリストや別職種へ進む道など、複数のキャリアパスを提示すると、将来の可能性をイメージしやすくなります。社内で活躍する先輩社員の経験を紹介し、ロールモデルと出会える機会を設けるのも有効です。
3.スキルマップに基づく育成計画を作成する
スキルマップとは、業務に必要な知識や能力を項目ごとに整理し、社員の習得状況を可視化するものです。若手社員が現在のスキルと今後伸ばすべき能力を把握できれば、目標を持って業務や学習に取り組めます。
スキルマップを作成したら、本人の希望や習熟度に応じて育成計画へ落とし込みましょう。研修の受講やOJT、実務経験など、習得に必要な方法と時期を具体的に設定します。
4.社内公募制度やジョブローテーションを導入する
現在の部署や業務が本人の適性に合っていない場合、社内で別の仕事に挑戦できる仕組みが定着につながることがあります。社内公募制度を導入すれば、転職しなくても希望する部署やプロジェクトへ応募でき、社内でキャリアを広げられます。
一定期間ごとに部署や職務を経験するジョブローテーションも、若手社員の適性を見極めるうえで有効です。ただし、本人の意向を確認せずに異動させると、キャリアへの不安や不満を招くおそれがあります。制度の目的や対象者、応募・選考の基準を明確にし、異動後のフォローまで含めて設計しましょう。
5.資格取得や自主学習を支援する
若手社員の学習意欲を高めるために、資格取得や自主学習を会社が支援する方法もあります。受験料や教材費、外部研修の受講料を補助するほか、eラーニングや書籍を利用できる環境を整えるのもよいでしょう。
費用の補助だけでなく、業務時間内に学習できる時間を設けたり、資格取得者の成果を社内で紹介したりすると、制度を利用しやすくなります。一方で、取得を過度に強制すると若手社員の負担になるため、本人の業務やキャリアに合った学習を選べるようにすることが大切です。
評価・フィードバックに関する若手社員の定着施策4選
若手社員が意欲を持って働き続けるには、自分の仕事が適切に評価されていると実感できる環境も必要です。ここでは、評価とフィードバックに関する定着施策を紹介します。
1.成果だけでなく努力やプロセスも評価する
若手社員は経験が浅いため、すぐに大きな成果を出せないことがあります。そのため、最終的な業績だけでなく、目標に向けた工夫や行動、周囲との連携、以前からの成長なども評価対象に含めましょう。
プロセスを評価する際は、「頑張っている」といった主観的な判断ではなく、具体的な行動を確認することが重要です。顧客への提案回数や業務改善への取り組み、チームへの情報共有など、評価する項目を明確にすることで、若手社員の成長意欲や評価への納得感も高まります。
2.期待する役割と評価基準を明確に伝える
会社や上司から何を求められているのか分からない状態では、若手社員は自分の仕事に自信を持てません。そこで、等級や職種に応じた役割、目標、評価基準を具体的に示し、どのような行動が評価につながるのかを共有しましょう。
評価制度の資料を渡すだけでなく、上司が本人の業務に置き換えて説明することが大切です。また、部署や評価者によって判断が大きく異ならないよう、管理職間で評価基準をすり合わせる必要もあります。
3.定期的かつ具体的なフィードバックを行う
半年や1年に一度の人事評価だけでは、若手社員が課題に気づき、行動を改善するまでに時間がかかります。そのため、日常業務や1on1ミーティングを通じて、良かった点と改善すべき点をこまめに伝えましょう。
フィードバックでは、人格や能力を曖昧に評価するのではなく、具体的な行動とその影響を示します。改善点を伝える場合は、次にどのような行動を取ればよいかまで一緒に考えることが重要です。
4.小さな成果や貢献を称賛する仕組みを設ける
若手社員の定着を促すには、目立つ成果だけでなく、日々の小さな貢献を認める文化も必要です。サンクスカードや社内SNS、表彰制度などを活用し、社員同士で感謝や称賛を伝えられる仕組みを設けましょう。
ただし、一部の社員だけに称賛が集中すると、不公平感を招く可能性があります。称賛する行動の例や制度の目的を共有し、役職や部署を問わず参加しやすい形に整えることが大切です。
エンゲージメント・帰属意識を高める若手社員の定着施策4選
若手社員の定着には、自分の仕事が会社や周囲に貢献していると実感できる環境づくりも重要です。ここでは、エンゲージメントと帰属意識を高める定着施策を紹介します。
1.経営層と若手社員が対話する機会を設ける
経営層との対話会やタウンホールミーティングを開催し、会社の理念や経営方針を直接伝える機会を設けましょう。自分の仕事が企業の目標にどうつながっているかを理解できれば、働く意義を感じやすくなります。
経営層が一方的に話すのではなく、若手社員からの質問や提案を受け付けることも大切です。匿名で事前に質問を募集するなど、役職に関係なく意見を伝えられるように工夫すれば、若手社員が経営に参加しているという実感も高まるでしょう。
2.社内報や社内SNSで若手社員の活躍を紹介する
社内報や社内SNSを活用し、若手社員の仕事や成果を社内に発信する方法もあります。大規模なプロジェクトの成功だけでなく、業務改善の提案や顧客対応、周囲へのサポートなど、日常的な貢献にも目を向けましょう。
本人の取り組みが幅広い社員に知られれば、自信や仕事への意欲につながります。また、他部署の若手社員がどのように活躍しているかを知ることで、社内に新たなロールモデルを見つけられる点もメリットです。
3.若手社員が主体となるプロジェクトを任せる
若手社員にプロジェクトの企画や運営を任せ、主体的に仕事へ取り組める機会を設けましょう。社内イベントや業務改善、新商品・サービスのアイデア提案など、経験や能力に応じたテーマから始める方法があります。
裁量を与える一方で、すべてを本人任せにしないことが重要です。上司や先輩社員が相談に乗り、必要に応じて支援できる体制を整えます。提案が採用されなかった場合も、挑戦した過程や得られた学びを評価しましょう。
4.体験型・ゲーム型の社員研修を取り入れる
講義を聞くだけの研修では、若手社員が受け身になってしまう場合があります。グループワークやゲームを取り入れた体験型研修なら、参加者が自ら考えて行動し、楽しみながら学びを深められます。
共通の課題に協力して取り組むことで、普段は接点の少ない社員とのコミュニケーションも生まれます。部署や役職を越えて交流できる内容にすれば、相互理解やチームへの帰属意識も高められるでしょう。
働きやすさ・心理的安全性に関する若手社員の定着施策2選
若手社員の定着を促すには、ライフスタイルに合わせて働ける制度と、不安や不満を安心して伝えられる環境が必要です。ここでは、働きやすさと心理的安全性につながる定着施策を紹介します。
1.柔軟な働き方や休暇を選べる環境を整える
フレックスタイムやリモートワーク、時間単位の有給休暇など、社員が状況に応じて働き方を選べる制度を整えましょう。通院や家庭の事情、自己啓発などと仕事を両立しやすくなれば、長期的に働くイメージを持ちやすくなります。
ただし、制度があっても上司や周囲に遠慮して利用できなければ、定着にはつながりません。利用条件を明確にし、管理職が率先して活用するなど、若手社員も申請しやすい雰囲気をつくることが大切です。
2.定着面談やパルスサーベイで不満を早期に把握する
定着面談や短い質問を定期的に行うパルスサーベイを活用し、若手社員の満足度や心身の状態を確認しましょう。業務量や人間関係、評価への不満などを早期に把握できれば、深刻化する前に対応できます。
回答内容の取り扱いや共有範囲を事前に説明し、安心して本音を伝えられるようにすることも重要です。集めた意見を部署や個人が特定されない形で分析し、実施後に対応状況を伝えることで、「意見を聞くだけ」の取り組みになるのを防げます。
まとめ
若手社員の定着には、入社直後のフォローだけでなく、人間関係の構築やキャリア支援、納得感のある評価、働きやすい環境づくりなど、継続的な取り組みが必要です。すべての施策を一度に導入するのではなく、若手社員の声を確認しながら、自社の課題に合ったものから始めましょう。
若手社員同士の関係づくりや社内コミュニケーションの活性化には、体験型・ゲーム型の研修も有効です。「あそぶ社員研修」では、参加者が楽しみながら交流し、チームワークやコミュニケーションについて実践的に学べます。若手社員が安心して働ける職場づくりに、ぜひご活用ください。
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この記事の著者
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