外部研修とは?メリットや種類、効果的な活用法や選定方法を紹介
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大学卒業後、クラシック音楽業界にて制作・マネジメント・プロデュースに従事し、アートと教育の融合をテーマに、「体験を学びとして届ける」手法を追求してきた。
その後、体験型コンテンツ会社を経て、株式会社IKUSAにクリエイティブプロデューサーとして入社。
現在は研修事業部の責任者として、体験型・ゲーム型の社員研修事業を統括している。
ユーザー視点に立ったサービス開発を得意とし、「楽しさが行動変容を生む」という信念のもと新しい研修体験を創出している。
外部研修には、社内の方針や共通認識を伝えたり、断層毎により高いスキルやノウハウを身につけさせたり、社内の交流を推進したりと、様々な役割があります。しかし、このような効果を得るためには、外部研修にはどのようなものがあり、どんな観点から選択すべきか知っておく必要があるでしょう。
本記事では、外部研修の概要やメリットや種類を伝えながら、的確な活用方法や外部研修会社を選ぶポイントを解説します。
外部研修とは
外部研修とは、社外研修とも言われており、自社の社員ではなく、外部から講師を招いて講義を実施したり、他社で作成したプログラムを使って学んだりする研修を指します。社外の施設や研修所で実施しない場合でも、自社内や自宅等でオンラインで実施しても外部研修です。
外部研修の内容や形態は目的に応じて様々ですが、一般的には、新入社員用、中堅社員用、管理職用といった感じで断層別に用意されていますが、社員全体に向けた研修も多数あります。期間も、単発のものから、複数の研修がパッケージにされているものまであります。
研修のプログラムを作成し、実行するのは労力も時間もかかり、実際に研修を行うには専門的なノウハウが必要です。そのため、社員に必要な新たな技術や知識を身につけさせ、モチベーションアップを図り、刺激を与える上で研修は欠かせませんが、全て社内でまかなうことは難しく、多くの企業が外部研修を活用しています。
外部研修と内部研修の違い
外部研修とは異なり、自社内で企画し、実施する研修が内部研修です。自社の社員による内製であるため、外部研修よりも、自社の方針や考えをより反映させやすいのがメリットといえます。
導入コストに関しては、同じ内容の研修を行う場合は、外部研修は費用を支払えばすぐに実施できますが、内部研修は研修を内製するまでに費用や準備期間が必要です。とはいえ、具体的な業務内容の説明や手順を学ぶ研修であるOJTなどの内部研修は必須といえます。多くの企業で目的に応じて、外部研修と内部研修を組み合わせて活用されています。
外部研修を行うメリットは?
社員を育成するために欠かせない外部研修ですが、業務に直結するOJTとは異なり、場合によっては、すぐには効果を感じられないこともあるでしょう。そのため、外部研修を実施する意義が本当にあるのかと疑問に感じるケースもあるかもしれません。
しかし、外部研修には、以下のようなメリットがあるといわれています。
- 社外の知見やスキルを学べる
- 準備の手間をかけずに、迅速に実施できる
- リフレッシュできて、社内交流の活性化につながる
- 学習意欲が高まりやすい
- 専門性の高い内容が期待できる
一つずつ、解説します。
社外の知見やスキルを学べる
内部研修においては、社内にある知見やスキルをより深く学ぶことができます。しかし、今まで社員が獲得していない知見やスキルを学習させるためには、社内ではなく、外部の講師からレクチャーを受けることは有効です。
準備の手間をかけずに、迅速に実施できる
内部研修を実施する場合は、必要な資料を用意し、講義の内容を作成するなど、準備に多大な時間や労力を割く必要があります。内部研修を専門で担当しているなら、それでも問題ないかもしれませんが、他に主となる業務がある場合は、大きな負担となってしまうかもしれません。そのため、結果的に、研修のタイミングが遅くなってしまうことも考えられます。
外部研修を選択することで、担当者の負担が軽減され、迅速に研修の実施が可能となります。
リフレッシュできて、社内交流の活性化につながる
外部研修の目的は、業務に必要な知見やスキルを学ぶことだけではありません。外部研修を受ける時間は通常の業務から少し距離を置くため、社員にとって学びながらリフレッシュする時間となります。
通常業務をしっかりこなし、スキルを磨いていくことも大切ですが、視野を広げ、新たな価値につなげる発想力を身に着けるには、外部からの新たな刺激が必須です。
また、外部研修では、同じ部署の人と情報を共有したり、いつもの業務では関わりのない人と同席したりと、社内交流の活性化につながることもあります。また、研修内容自体、社内交流を目的としているプログラムもあります。
学習意欲が高まりやすい
外部研修では、日頃接している上司や社内の担当者ではなく外部の講師から学べるため、新鮮さもあって緊張感を維持しやすいです。また、様々な分野のスペシャリストが講師になることが多いため、より多くのことを吸収しようという意欲も高まりやすいです。
専門性の高い内容が期待できる
社内の研修担当者は、人事や研修において経験豊富であり、専門的な知識があります。しかし、外部研修のように、例えばビジネスマナーやロジカルシンキングの専門家というわけではありません。こうした専門家に学ぶことにより、より深く実践的な学びが得られます。
外部研修の種類と個々の特徴
様々なメリットのある外部研修ですが、目的に応じた研修を実施するためには、適切な研修を選択する必要があります。主な外部研修の種類、形式は以下です。
- 公開型研修
- 講師型派遣研修
- スクール通学型研修
- オンライン型研修
- eラーニング型研修
それぞれの特徴について解説します。
公開型研修
企画した研修会社が複数の会社や個人を集めて実施する、講義型の研修です。
公開型研修のメリット
- 参加者が少人数でも参加しやすいです。
- 内部研修では得られない多様な知識を学べます。
- 異業種や最新のテーマを効率的に得られます。
- 落ち着いた空間で対面で講義を受けるため、集中しやすいです。
- 講師派遣型研修よりも工数が少なく、実施しやすいです。
- 場合によっては、他の企業との交流もあり、ビジネスチャンスが生まれることもあります。
公開型研修のデメリット
- 場所や時刻が固定されるため、日程が合わせにくいです。
- 受講人数の上限があるケースもあります。
- 受講中の様子は把握しにくいため、アンケートを実施するなど、受講状況についてフォローアップが必要なことがあります。
講師派遣型研修
自社内に講師を招いて、実施します。内容を自社の目的に合わせてカスタマイズできます。
講師派遣型研修のメリット
- 受講する社員の課題や、組織に合わせて内容を調整できます。
- 内容だけではなく、研修を行う機関や日時を指定できます。
- 一つの課題を受講者が共有し、集中的に研修に取り組めます。
講師派遣型研修のデメリット
- 受講者が自社の社員のみのため、他社との交流はできません。
- メンバーによっては、お互いに遠慮がなく、緊張感に欠ける場合があります。
- 自社で場所や機材の確保が必要となり、その分、負担がかかります。
スクール通学型研修
一定期間、社員を教育機関に通わせ、特定のスキルを学んだり、資格を取得させたりします。
スクール通学型研修のメリット
- ある程度の期間、体系的に学び続けるため、スキルを磨き、深い知識を得るには最適です。
- 業務に必要な資格を取得させるには効率が良いです。
スクール通学型研修のデメリット
- コストがかかるため、受講者に限りがあります。
- 成果を得るまで、時間がかかり、通学と学習のため、その社員はリソースを割く必要があります。
オンライン型研修
ZoomやMicrosoft Teamsなどを使って、オンラインで実施します。同じ場所に集まらずに、パソコンやスマートフォンを介して参加が可能です。
オンライン型研修のメリット
- 社内ではもちろん、リモートでも参加できます。
- 一度に多くの受講者に向けて、均等に研修を実施できます。
- 資料の共有、チャットでの質問など、オンラインならではの機能を活用できます。
- 会場を手配する必要はなく、録画しておけば、当日不参加の社員にも共有できます。
オンライン型研修のデメリット
- 通信環境によっては受講しにくい場合があります。
- 大人数が受講している場合は、講師が一方的に話すだけになりがちで、受講者が集中していないケースもあります。
- グループワークやロールプレイングはしにくいです。
eラーニング型研修
研修動画やチェックテストなど、インターネット上に共有された学習コンテンツのことを指します。
eラーニング型研修のメリット
- パソコンやスマートフォン等があれば、いつでも受講可能なため、空いた時間にさっと受講できます。
- 自社で作成した学習コンテンツを手軽に共有できます。
- 研修に受講状況やチェックテストの結果等が把握しやすいです。
eラーニング型研修のデメリット
- 疑問点があっても、すぐには回答してもらえません。
- グループワークやロールプレイングは実施できません。
外部研修の効果的な活用方法
外部研修には、多様な種類、形式があることが分かりました。どのような研修であっても、避けるべきなのは、「研修は受けたけれど、効果を感じられない」「研修によって時間をロスした」という声があがってしまうことです。
外部研修の効果を高め、受講者の満足感を高めるための活用方法、手順を紹介します。
1.研修を実施する目的を明確にする
そもそもこの研修は何のために、どのような効果を期待して実施するものなのか、目的を明確にする必要があります。しっかりと目的が定まっていないと「去年もこの時期にこの研修をしたから」「自社にマッチしているかわからないけれど、評判がいいから」といったふうな理由から研修内容を選択してしまうこともあるでしょう。
研修を実施する目的がしっかりと定まっていれば、研修内容だけではなく、研修対象者、研修期間、研修方法も選択しやすくなります。
2.研修の目的を社内で共有する
目的を把握する必要があるのは、研修の担当者だけではありません。研修を受ける社員に対しても、事前に研修の内容だけではなく、「何故、この研修を実施するのか」を共有しましょう。目的がはっきりとわからず、なんとなく研修を受けるだけでは意欲がわかず、意図した効果が得られないこともあります。
例えば、将来的に業務に活かせる可能性がある技術の研修、プレゼンテーションスキルを高めるための思考法を学ぶ研修といった形で、具体的にどのように業務につながるか、わかりやすく伝えるとよいでしょう。
3.外部研修を委託した会社とコミュニケーションをとる
外部研修の会社には、その分野に関する知見があり、研修のスキルもありますが、より自社にマッチした外部研修にするためには、一方的に任せるだけでは十分ではありません。積極的にコミュニケーションをとり、研修を実施する目的や自社の課題について話をしておくことが必要です。
そもそも研修内容と目的に齟齬があっては、効果的な研修にはなり得ないため、事前に十分に伝え、内容も確認しておくとよいでしょう。
4.学んだことを社内、チームで共有する
研修を受けた社員だけではなく、社内やチームにその知見を展開していくことで、その効果はより広い範囲に波及できます。定例会やミーティング等で、共有の機会を設けるとよいでしょう。
5.長期的に取り組み、フォローアップも実施
研修での学びをその場限りにしないためには、研修後も継続的な取り組みとフォローアップを実施する必要があります。実際の業務で学んだ知識を活用するよう促すために、時期をみてフォローアップ研修を実施したり、場合によっては個別でコーチングを行ったりするとよいでしょう。
外部研修会社の選定のポイント
実りある外部研修を実施するために、外部研修会社を適切に選ぶ必要もあります。多様な外部研修会社の中から自社に適したサービスを選定するためのポイントは以下の通りです。
- 研修内容と目的が一致しているか確認する
- 講師の専門性と実績を確認する
- 費用隊効果を考慮する
一つずつ、解説します。
研修内容と目的が一致しているか確認する
外部研修会社はそれぞれ、様々な研修を提供しています。例えばビジネス英語研修でも、ライティングに特化したもの、英会話に特化したもの、資格取得までサポートするものまであります。一度に多くの社員に向けて均一に知見を広く伝えたい場合、一人ひとりの社員に合わせた内容にする必要がある場合など、ニーズもその時によって違います。
外部研修会社が提供している研修内容によって、希望している効果が得られるかどうか、慎重に検討しましょう。
講師の専門性と実績を確認する
外部研修を実施するメリットとして専門性の高い講師により、社内にはない知見やノウハウを学べることが挙げられます。そのため、講師の経験や専門性に問題があると、研修を実施しても、思っていたほどの効果を感じないことも考えられます。
また、その分野について知識のある講師であっても、講師としての経験が足りないと十分にその知識を伝えられないこともあるでしょう。受講した社員が納得感、満足感を得られるように、講師経験、講師としての評判も確認した上で選択するのがおすすめです。
講師を見分けるのは簡単ではありませんが、いくつか方法があります。依頼する前に質問をしてみて、的確で丁寧な返答がもらえるか、専門用語を多用しすぎて、内容が理解しにくくないか等を確認してみるといいでしょう。一方的に話さず、コミュニケーション能力も高い講師であることも重要です。
費用対効果を考慮する
当然ながら、外部研修に費やせる費用には限りがあるため、まず費用内に収まるということは前提になります。また、高いからといって必ずしも内容が自社に合っていて優れているということはなく、安ければいいということもないため、費用は判断が難しいポイントです。
ありがちな失敗としては、費用が比較的安いからといって、ずっと同じ外部研修会社に依頼していたが、社員には評判が悪く、効果を感じないといったことです。会社を変えるというのは、手間もかかり、リスクもあります。しかし、効果が感じられないまま継続することは避けなければなりません。
場合によっては、費用は高くなってしまっても外部研修会社を変更することによって、望んだ効果が得られるようになり、結果的には会社にとってプラスになることもあるでしょう。現在、実施している研修の費用対効果はどうなのか、そのことを常に分析する必要があります。
まとめ
社外の知見やスキルを吸収しやすく、学ぶ意欲やリフレッシュ効果等も期待できる外部研修。講師の講義を受けに出向いたり、講師を招いたり、オンラインで受けたり、現在では様々な形式が選択できるため、自社のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
外部研修の効果をより高めるために、まず目的を明確にします。そして、研修担当だけが把握するのではなく、社内と外部研修会社と共有した上で研修を実施し、研修効果を定着させるためにフォローアップもしっかり行いましょう。
以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。 1.合意形成研修 合意形成研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。 学びのポイント 2.PDCA研修 PDCA研修のアクティビティ「ロケットPDCAチャレンジ」では、パーツを組み合わせてロケットを制作し打ち上げ結果から原因を考えて、より良く飛ぶロケットに改善していき、目標の達成を目指します。 学びのポイント 3.戦略思考研修 戦略思考研修のアクティビティ「ワールドリーダーズ」では、労働力や資本を使って事業を設立し、利益を稼ぐことを目指します。 学びのポイント 4.コミュニケーション研修 コミュニケーション研修のアクティビティ「謎解き脱出ゲーム」では、チームでコミュニケーションをとりながら問題に隠された法則を発見する謎解きゲームのクリアを目指します。 学びのポイント 5.ロジカルシンキング研修 ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。 学びのポイント 6.クリティカルシンキング研修 クリティカルシンキング研修のアクティビティ「混乱する捜査会議からの脱出」では、推理ゲームで論理的に情報を整理するなかで証拠の違和感に気づき、仮説立てや検証を行って目標を達成します。 学びのポイント 7.リーダーシップ研修 リーダーシップ研修のアクティビティ「グレートチーム」では、チームの運営を疑似体験することでリーダーシップやマネジメントを学びます。 学びのポイント 8.ビジネスマナー研修 ビジネスマナー研修のアクティビティ「ビジトレ」では、実践形式・クイズ形式のアクティビティを通して、ビジネスマナーを楽しく学びます。 学びのポイント 9.防災研修 防災研修のアクティビティ「先が見えない防災訓練からの脱出」では、チームで協力して、防災のアイテムや知識を使用しながら謎解きゲームのクリアを目指します。 学びのポイント 10.OODA LOOP研修 OODA LOOP研修では、瞬間的な判断力が求められる運動系のアクティビティである「サバイバルゲーム」または「チャンバラ合戦」を実施することで、意思決定のフレームワークである「OODA LOOP」を実践的に習得することを目指します。 学びのポイント






