合意形成とは？メリット・進め方・注意点・対処法を解説

この記事の監修者

友水 一喜

株式会社IKUSA

あそぶ社員研修事業部 責任者

合意形成は、意見の食い違いがある際に、議論を通じて意見を一致させる過程を指します。意思決定の際に求められ、合意形成の方法や対処法を知ることで、会議における議論を活性化させたり、営業活動で成果につなげたりすることにつながります。

本記事では、合意形成の意味・例文、合意形成が求められる背景、進め方・注意点・対処法、グループワークとして合意形成を実践的に学べる「コンセンサスゲーム」、研修プログラムについて紹介します。

合意形成とは？意味・例文

合意形成とは、関係者同士の意見が食い違う場合に、議論を通して意見の一致を図る過程のことです。合意形成は「コンセンサス」とも呼ばれます。

上司と部下における1on1（面談）や、顧客に対する営業、経営層の意思決定など、さまざまなビジネスシーンで合意形成が求められます。

合意形成をすることで、お互いに納得のいく形で意思決定をすることができるようになります。また、お互いに合意して意思決定ができるため、関係者の全員が当事者意識を持つことにもつながります。

【例文】合意形成の使い方

合意形成は、簡単に言い換えると「意見を一致させること」といえます。以下に例文を記載します。

• 今日の会議では、十分に合意形成が得られた。
• 合意形成が困難な状況では、互いの意見を出し合うことが大切だ。
• 関係者のモチベーションを高め、成果を向上させるためには合意形成が必要だ。

「コンセンサス」も合意形成と同じ意味を持ち、同じように使われますが、コンセンサスの場合は「コンセンサスを取る」ともいわれます。意見を一致させることを示す場合は、「合意形成を得る」、「コンセンサスを得る」を使用すると良いでしょう。

合意形成が求められる背景

前提として、合意形成はどのような場面、どのような社員でも有効であるとは限りません。たとえば、役職者であれば有効な方法や解決策などが経験から明らかで、合意形成における明確な目的がない場合には、合意形成が効果的ではない可能性があります。

合意形成が求められる背景としては、以下の目的が挙げられます。

• 他者の意見を知ることで、多様な人材の相互理解を深めたい
• 自分にはない発想や考え方に触れることで、社員の世界観を広げたい
• 他者の積極的な姿勢などから刺激を受けることで、社員のモチベーションを高めたい

合意形成を得るまでの過程におけるコミュニケーションを通じて、必然的に各々の意見に触れ、「相互理解を深めること」、「世界観を広げること」、「モチベーションを高めること」につながります。

それぞれの背景について、以下で詳しく紹介します。

多様な人材の相互理解を深める必要がある

合意形成が求められる背景の1つとして、人材の多様化がまず挙げられます。「多様な人材」には、国籍、世代、性別、価値観、人間性・個性などのさまざまな要素が含まれます。多様な人材が企業で活躍し続けるには、相互理解を深め、互いに連携しながら能力を発揮できる職場環境づくりが大切です。

また、少子高齢化が進み、各業界で人材が不足している昨今においては、多様な人材を企業に招き入れ、活躍してもらうことも求められます。企業において「人材」は大切な人的資源であり、さまざまな価値観、人間性・個性、文化的背景などをもつ方々が、連携して能力を発揮し続けられるようにするには、相互理解を深めてもらうことが欠かせません。

合意形成を取り入れることで、各々のさまざまな意見に触れ、相互理解を深めることができます。

社員の世界観を広げる必要がある

「社員の成長」を背景として、合意形成が求められる場合もあります。合意形成により、「より良い意見に一致させる（より良い結論に至る）」という成果の他に、社員の世界観を広げるという面もあります。

世界観を広げるとは、意見・価値観を知り、自身が多角的な観点・視点で物事を考えられるようになることを指します。合意形成の過程を通じて、自分にはない発想や意見に触れて、社員の世界観を広げることができます。

社員のモチベーションを高める必要がある

モチベーションを高めることも、「社員の成長」につながります。合意形成を得るには全員が意見を出し切ることが重要で、他者が取り組む姿勢を見ることで刺激を受け、モチベーションの向上が期待できます。

社員の内発的動機づけに課題がある人事担当者や研修担当者は少なくありません。内発的動機づけとは、報酬・評価などの外的要因ではなく、自発的に関心や意欲が高まっている状態を指します。

合意形成では、他者の積極的な姿勢に触れたり、より解決すべき課題（イシュー）に対して取り組んだりすることで、モチベーションの向上につながることが期待できます。

合意形成が効果的な場面・ビジネスシーン

• プロジェクト発足時のキックオフミーティングや研修の場面
• 参加する社員のレベルに大きな差が少ない会議や研修の場面
• 重要な意思決定をする会議の場面
• 解決したい重要な課題（イシュー）がある会議や研修の場面
• 顧客・取引先と交渉・折衝をする場面

合意形成が有効な場面・ビジネスシーンとしては、上記の例が挙げられます。

合意形成の過程で相互理解が深まり、合意形成を得ることで課題や施策が明確になります。そのため、まだ関係構築が進んでいないプロジェクト発足時の会議や研修に合意形成が適しています。

また、合意形成で意思決定や課題解決方法の検討を行う際には、「レベルが近い方々で行うのが効果的」という特徴もあります。役員会議やマネージャー会議など、階層やレベルが近い会議や研修には合意形成が効果的です。

さらに、合意形成にはコミュニケーション促進や関係改善の効果もあります。3階層のチームのようにレベルに差がある場合でも、上司と部下のコミュニケーションや関係を改善したり、部下の心理的安全性を向上させたりする効果が期待できます。

合意形成のメリット

合意形成のメリットとしては下記が挙げられます。

• 重要な課題（イシュー）の解決
• 社員の連携強化
• より良い結論を導く機会損失を防ぐ
• 社員の成長
• 当事者意識を持てる
• 顧客との関係構築

以下でそれぞれ詳しく紹介します。

重要な課題（イシュー）の解決につながる

合意形成を行う際には、課題解決に向けて意見を出し合い、論理的に結論を導き出すため、目的と課題（イシュー）が必須となります。目的と課題（イシュー）が明確な場合に限らず、目的だけがあって課題（イシュー）を見つけるための状況確認が必要な場合でも合意形成は効果的です。

社員の連携強化につながる

合意形成の過程では、他者の意見・考え方に触れることで相互理解が深まります。また、コミュニケーションを通じて意見をすり合わせていくことで関係構築にもつながるため、合意形成の過程で必然的に連携強化が期待できます。

合意形成では、全員が納得できる論理に基づく結論を導き出すことが求められるため、各々が納得感を得ながらコミュニケーションを取ることで反発的な気持ちを持ちにくくなります。意見がぶつかり合う摩擦を避けて関係構築を図り、論理に基づいて建設的なコミュニケーションを取ることで、連携強化につながります。

より良い結論に至る機会損失を防げる

合意形成を会議や研修に取り入れることで、すべての意見が議論に関係するため、双方向性のある議論を通じて結論を導き出すことができます。一方的な会議を避けることで、より良い結論を導き出す機会損失を防ぎ、会議や研修の成果を向上させられるでしょう。

社員の成長につながる

合意形成の過程で、他者の意見や考え方、取り組む姿勢などに触れることで、社員の世界観を広げたり、モチベーションを向上させたりすることが期待できます。合意形成を行う際には、全員が意見を出し切り、主体的に取り組むことを促しましょう。

全員が当事者意識を持てる

合意形成を得る際には、「全員が納得できる結論に至ること」が重要で、そのために必要な意見を全員が出すことが求められます。合意形成を行うことで、結論を導き出す過程に全員が関与できるため、当事者意識を持つことが期待できます。

顧客との関係構築につながる

合意形成は、営業担当者が顧客・取引先と交渉や折衝をする際にも効果的です。合意形成を通じて双方が納得できる結論に至れれば、Win-Winの関係構築につながるでしょう。

合意形成の進め方

以下では、合意形成を得るまでの過程を紹介します。

まずは全体像を把握してください。合意形成を得るには、下記の過程で進めることが重要です。

1. 目的・背景を共有する
2. 状況確認をして共有する
3. 課題（イシュー）を明確にする
4. 課題（イシュー）を解決するための全員の意見を確認する
5. 施策（アクション）について検討する
6. 個々のアクションプランを作成・実行する

合意形成は結論を導き出すために行われるため、課題（イシュー）が必須となります。また、課題（イシュー）を明確にするには、目的・背景や状況を共有する必要があります。課題（イシュー）を明確にした段階から合意形成に向けたコミュニケーションを取りはじめますが、その前提となる目的・背景、状況を明確にして共有しましょう。

また、合意形成を得た際に、個々のアクションプランを明確にすることも大切です。

以下で、それぞれの項目について詳しく紹介します。なお、下記の合意形成の進め方は一例であり、場面によって異なります。以下は、グループで検討し、課題解決のための施策を練る場面を想定した進め方となります。

1．目的・背景を明確にして共有する

はじめに、目的とその背景（理由・状況）を明確にする必要があります。合意形成を得るには、「目的」、「課題（イシュー）」が必須となります。目的がなければ課題（イシュー）が見つからず、効果的な合意形成を得ることができなくなるため、まずは目的・背景を明確にしましょう。

会議や研修で合意形成のトレーニングをする場合には、仮の課題（テーマ）を決める必要があります。その際には、背景も合わせて明確にしておくことが重要です。仮の課題（テーマ）と背景が明確になることで、一定の判断基準が得られ、より良い結論を導き出しやすくなります。

2．目的に応じて状況を確認して共有する

目的・背景が明確になったら、目的に応じて状況を確認します。状況確認を行うことで課題（イシュー）が明確になり、一定の基準をもって施策（アクション）について検討することができます。

目的に関する状況確認を行う際には、定量・定性の両方を明らかにすることが重要です。定量とは「数値化できる要素」、定性とは「数値化できない要素」を指します。たとえば、「社内における人間関係の改善」を目的に設定した場合には、「人間関係を要因とする離職率」のように数値化できる要素は定量、「テレワークによるコミュニケーション不足」のように数値化できない要素は定性となります。

状況が詳しく可視化されていれば、より本質的な課題（イシュー）を明確にすることにつながります。

3．課題（イシュー）を明確にする

続いて、課題（イシュー）を明確にします。課題（イシュー）は、「何を解決するか」を明確にするものであり、合意形成のテーマになります。課題（イシュー）の読み手によって解釈のズレや捻じれが起こらないようにするために、簡潔に表すことが大切です。たとえば、「部署内の人間関係が悪い」のように、明確かつ簡潔な課題（イシュー）を設定しましょう。

4．課題（イシュー）を解決するための全員の意見を確認する

課題が明確になったら、それを解決するための意見を集めます。課題解決が目的となる場合は、施策（アクション）を意見として出すと良いでしょう。意見を集めるためのポイントは下記です。

• すべての意見を付箋に書く
• 賛成意見だけでなく反対意見も取り入れる
• 心理的安全性の高い状態を作る（アイスブレイクの活用など）
• 伝え方に関する手法をレクチャーする（アサーティブコミュニケーションなど）

関連記事：アサーティブコミュニケーションとは？メリットやスキルの高め方を解説 | あそぶ社員研修

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施策（アクション）を網羅するための手法

全員の意見を出すための手法としては、ブレインストーミングが効果的です。ブレインストーミングは、自由な発想で、他者の意見を肯定も批判もせずに、すべての意見を集める会議手法です。テーマを設定し、課題を解決するための施策（アクション）を案だししていきます。

また、意見を出す際には、ロジックツリーも効果的です。ロジックツリーは複雑な課題を階層構造に分解し、要素や関係を整理するためのフレームワークです。ロジックツリーを活用することで、モレ・重複なく（MECE）要素を洗い出すことができます。

なお、ブレインストーミングとロジックツリーについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事：ブレインストーミングとは？4原則や進め方を解説 | あそぶ社員研修

関連記事：ロジックツリーとは？作り方・注意点・テンプレートを解説 | あそぶ社員研修

結論を導き出すための手法

より本質的な意見を出すには、クリティカルシンキングが効果的です。クリティカルシンキングは「批判的思考」とも呼ばれ、疑うことで物事の本質を見極める考え方です。課題（イシュー）について検討する際には必須といえます。

また、クリティカルシンキングの前提となるロジカルシンキングも重要です。ロジカルシンキングは、「要因・要素をモレ・重複なく（MECE）整理し、的確な結論を導き出すこと」を指します。合意形成における「全員が納得できる結論」を導き出すために、ロジカルシンキングが必要です。

なお、クリティカルシンキングとロジカルシンキングについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事：クリティカルシンキングとは？ロジカルシンキングとの関係や実践方法を解説 | あそぶ社員研修

関連記事：ロジカルシンキングとは？思考法やツールをわかりやすく解説  | あそぶ社員研修

5．施策（アクション）について検討する

意見が揃ったら、施策（アクション）について検討します。施策について検討する際には、見込める効果の大きさや、効果がでるまでの期間などの評価項目を設定し、優先順位をつけることが重要です。また、優先順位をつける際に、全員が納得したうえで進めていくことも大切です。的確に評価し、納得したかを確認しながら進めましょう。

6．合意事項と個々のアクションプランを確認・共有する

最後に、合意形成をした施策（アクション）に基づいて、個々のアクションプランを決めます。合意形成により、全員が納得したうえでアクションプランを実行することができます。課題（イシュー）を実際に解決するには、具体的なアクションプランを明確にして、全員が実行するところまで確認することが重要です。

なお、アクションプランの作り方については、以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事：アクションプランの作り方とは？運用のポイントも解説 | あそぶ社員研修

合意形成をする際の注意点

合意形成を得るには、意見を出しやすい雰囲気づくりや、意見について検討するための情報共有、合意しているかの確認などの注意点があります。以下で詳しく紹介します。

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目的・背景を必ず明確にする

合意形成を得るには、目的が必須となります。解決したい課題（テーマ）だけでなく、その課題の前提となる目的や背景を明確にすることが重要です。

目的と課題は直接的に関係するため、「目的が明確であることは当然」といえますが、当たり前のことを見落とす場合もあります。「何のために解決する課題なのか」を必ず明確にしましょう。

結論を出すことの難しさを認識する

合意形成を得るために議論をする際には「誰の意見か」を考慮せず、意見そのものを評価していきます。しかし、合意形成を進めていく際には「最終的に決定する人」がおらず、複数の意見が甲乙つけがたいことで結論を出せない場合があります。

合意形成を得るには、施策（アクション）の優先順位を明確にすることが重要です。具体的な評価項目を設定し、全員が納得したうえで結論を出せるように進めましょう。

すべての意見を付箋に書く

合意形成を得るには、話し合う方々のレベルが近しいことが重要ですが、それによって似通った意見ばかりが集まる場合もあります。多様な意見を網羅するために、すべての意見を付箋に書くことが大切です。付箋に書くことで、意見を他者に遮られることがなく、非論理的な思考に至りにくくする効果も得られます。

他者の意見を否定しない

合意形成をする際は、「他者の意見を否定しない」ことが大切です。合意形成を得るには、まず多様な意見を網羅することが重要であり、すべての意見に意義があります。すべての意見を尊重し、否定しないようにしましょう。

安心して意見を出せるように工夫する

合意形成を得るには、心理的安全性を確保するための雰囲気作りが必須となります。心理的安全性は、安心して意見を伝えられる心の状態を指します。アイスブレイク（リラックスするための簡単なゲーム）を実施したり、付箋に名前を書かずに意見と人を切り離したりして、安心して意見を発信できるように工夫しましょう。

心理的安全性については、以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事：心理的安全性とは？作り方・高め方、計測方法、ぬるま湯組織との違いを解説 | あそぶ社員研修

合意形成が上手くいかない際の対処法

基本となる過程に沿って合意形成を得られるように進めても、上手くいかない場合があります。

以下では、合意形成を得られない際の対処法を紹介します。

ファシリテーターを育成する

ファシリテーターとは、進行役を指します。会議や研修で合意形成を得るには、目的・背景や状況をわかりやすく伝えたり、全員が発言しやすい雰囲気作りを行ったり、傾聴を促したりするファシリテーターの役割が重要です。合意形成がスムーズに得られない場合には、ファシリテーターを育成しましょう。

IKUSAの合意形成・アサーティブコミュニケーション研修では、円滑に合意形成を得るためのファシリテーターの役割や必要なスキルを学び、業務で活用することができます。

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個々の意見は違って当たり前であると伝える

合意形成においては、意見の食い違いを解消していくことが大切です。一部の参加者の合意が得られない場合には、個々の意見が食い違うのは当たり前であるという前提を明確にして、方向性の異なる意見を受け入れるためのマインドセットを行いましょう。また、より良い結論に至るには、意見を網羅したうえで検討することが不可欠です。すべての意見に意義があるということも全員に伝えましょう。

反対意見に対して「問いかけ」をする

合意形成を得る過程のなかで、意見のすり合わせが難しい場合があります。意見をすり合わせる段階においては、一方的にならずに「問いかけ」をしながら進めることが大切です。

たとえば、新商品開発に関する会議において「A案ではコストがかかりすぎるため反対」だという意見が出たとします。そのような場合には、「コストの問題が解決すれば賛成できるでしょうか」といった問いかけをすることで、案をブラッシュアップすることができます。

集めた意見のなかに最終的な結論（全員が納得できる結論）がない場合は、「意見をブラッシュアップする」という段階を設けることで、合意形成が得られる可能性があります。

合意形成が学べるグループワーク「コンセンサスゲーム」

コンセンサスゲームは、危機的な状況において必要なものの優先順位を話し合って決めるグループワークです。アメリカの航空宇宙局であるNASAが開発した「NASAゲーム」が最も有名なコンセンサスゲームといえますが、さまざまな種類があります。

関連記事：NASAゲームとは？ストーリー・公式解答・進め方やポイントを解説 | あそぶ社員研修

帰宅困難サバイバル

帰宅困難サバイバルは、防災に関するコンセンサスゲームです。大地震が発生した危機的な状況を想定し、必要なものの優先順位を決めていきます。まずは個人ワークで優先順位づけを行い、その後にグループワークで話し合います。

帰宅困難サバイバルの特徴は、明確な目的があることです。コンセンサスゲームのなかには、テーマはあるが目的が明確にされていないものや、最初に意思決定があるものなどがありますが、帰宅困難サバイバルは前提となる目的が明確なため、ブレずに議論をすることができます。

また、合意形成を得るために必要な項目である「目的」の他に、「状況確認」、「課題」が明確であることも帰宅困難サバイバルの特徴です。まず現状を把握したうえで解決すべき課題を明確にします。そして施策（アクション）を網羅し、基準に沿って精査することで優先順位を決めることができます。

合意形成を得るには、まずはマクロ視点で捉え、次第にズームインしていくことが重要です。たとえば、防災の観点では、「命を守ること」が最も大切ですが、ミクロ視点で捉えると、「目先の食べもの」、「サバイバルで必要そうなイメージのあるライター」などを優先する場合もあります。帰宅困難サバイバルであれば、目的・背景や状況を前提として捉えたうえで合意形成を得ることができます。

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合意形成・アサーティブコミュニケーション研修

合意形成・アサーティブコミュニケーション研修は、コンセンサスゲームによる実践的な学びと、合意形成の具体的な方法やアサーティブコミュニケーションやファシリテーションスキルの座学的な学びを組み合わせて、会議や営業の場面で合意形成ができるようになる研修プログラムです。

合意形成を得るには、意見を出し切ることが前提となります。しかし、当事者意識や心理的安全性が低かったりすると、十分に意見を集めることが難しい場合があります。合意形成・アサーティブコミュニケーション研修では、合意形成の進め方や伝え方に関するスキルに焦点を当て、翌日から業務で実践できるところまで到達できます。

研修を通じて知識やスキルを習得するには、受講者の主体性が重要です。コンセンサスゲームでは年間1,000件以上の社内イベント・研修を支援するIKUSAが演出を行い、受講者の没入感を高めることで講義・ワークまで集中力を維持できるため、研修による学びを最大化します。また、研修内容のカスタマイズも可能です。

合意形成を学べる研修をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

合意形成は、他者との意見が食い違う際に、議論を通じて意見を一致させる過程を指します。合意形成の進め方や注意点、対処法が参考になりますと幸いです。

IKUSAでは、合意形成とアサーティブコミュニケーションを学べる研修プログラムを提供しています。ぜひ資料をお受取りください。

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