社内交流とは?深める方法22選を解説
- 組織・人材開発
- コミュニケーション
- チームビルディング

社内交流を促進させることは、組織を活性化させるためにも重要な取り組みです。上司と部下、先輩と後輩といった縦の交流、同僚同士、事業所や部署間といった横の交流が活発になれば、組織全体の雰囲気も明るくなり、社員がいきいきと働けるようになるでしょう。
本記事では、まず社内交流の意味を簡単に説明し、社内交流を深める方法22選を紹介します。
「研修をやっても現場が変わらない」とお悩みではありませんか?「あそぶ社員研修」は、受講者が夢中になるアクティビティと講義・ワークを組み合わせ、学びを行動につなげる体験型研修です。
社内交流とは
社内交流とは、部署やチーム、役職といったさまざまな垣根を越えた社員同士の交流のことをいいます。社内交流を促すことで、組織が活性化する、風通しがよく明るい社内風土を醸成できる、人間関係が良好になりエンゲージメント向上につながるなどの効果が期待できます。
社内交流を深める方法22選
ではここからは、社内交流を深めるための方法を、取り組み別に紹介していきます。
イベント開催のアイデア9選
まずは、社内イベントのアイデアを紹介します。
1.懇親会・親睦会・懇談会
交流を深めてもらうための会として、懇親会・親睦会・懇談会があります。混同しやすい言葉ですが、一般的には以下のように使い分けます。
- 懇親会……まだあまりお互いのことをよく知らない人同士が集まり、親睦を深めるための会。
- 親睦会……ある程度お互いに知っている人同士が集まり、より親睦を深めるための会。
- 懇談会……あるテーマについて話し合うことを通じて、参加者同士の交流を深める会。
社内イベントであれば名称を間違えても大きな問題になることはほとんどないと思われますが、企画をする際は、その会に適した名称を使用するようにしましょう。
2.ランチ会
以前は、交流を深める会といえば「飲み会」が主流でしたが、業務時間外に行われることや、アルコールが苦手な人もいることから、「飲みニケーションは不要」と考える人も少なくないようです。このような時代の変化を受けて、近年は業務時間内に「ランチ会」を開催する企業が増えています。普段の業務ではあまりかかわることがない人同士で一緒にランチを食べて交流を深めてもらう、「シャッフルランチ」という制度も注目を集めています。
一緒においしい食事をしながら会話をすると、相手によい印象を持ってもらいやすいともいわれています。この働きは、心理学ではランチョンテクニックと呼ばれるものです。部署や役職を越えた交流を促したいなら、シャッフルランチの導入も検討してみてはいかがでしょうか。
3.社員旅行
社内交流を促す目的で、社員旅行を実施する企業もあります。物理的にも仕事から離れ、非日常のなかでコミュニケーションをとると、社員同士の距離も縮まりやすくなるでしょう。もちろん日帰り旅行でも構いませんが、1泊2日、2泊3日と期間を長くすると、普段の業務のなかではあまり接点のない人同士の交流も生まれやすくなります。接点のある社員同士の絆をより深めたい場合にも、社員旅行は有効です。
4.スポーツイベント
社内交流や社内コミュニケーション活性化の他、社員の健康維持・増進という目的のために、スポーツイベントを開催する企業もあります。たとえば、社内運動会や、ボウリング大会、ゴルフ大会などです。社員の家族に企業に対する理解を深めてもらうために、家族にも声をかけて大勢で実施するケースもあります。
スポーツイベントを開催するなら、年齢や性別、国籍などに関係なく、誰でも楽しく参加できるようなスポーツを選ぶと、自然にコミュニケーションが生まれやすくなるでしょう。
5.周年記念パーティー・祝賀会
企業の創立・設立、ブランドの立ち上げ、商品の販売などから5年、10年といった節目を迎えるタイミングで、記念パーティーや祝賀会を開くのもおすすめです。社員同士が交流できる機会にもなりますし、経営トップから社員に向けて感謝を伝え、改めて組織のビジョンを共有することで、一体感を醸成できるでしょう。
6.季節のイベント
社内交流を促すために、季節ごとにイベントを実施している企業もあります。たとえば、お花見や納涼祭、ハロウィンパーティー、クリスマスパーティーなどです。社内交流を促せるだけでなく、社員の日頃の苦労をねぎらうことで、モチベーションの向上も期待できるでしょう。
7.表彰パーティー(表彰式)
企業で一定の基準を設け、それを満たした社員を表彰するためにパーティーや式典を開催する企業もあります。このような場を設けることで、社員同士がお互いを称え合うような会話が生まれやすくなるでしょう。他の社員の前で努力や成果を評価することで、仕事に対するモチベーションの向上も期待できます。
8.社員の誕生日会
社員の誕生日を会社でお祝いするというのもおすすめです。たとえば、誕生日パーティーを開催する、ケーキを買ってきてみんなで食べる、寄せ書きをプレゼントするといった方法が考えられます。社内交流を促せるだけでなく、社員が「自分は企業に大切にしてもらっている」と感じることができれば、満足度やモチベーションの向上も期待できるでしょう。
9.ボランティア活動
仕事であまり接点のない人と、何か同じアクティビティに取り組む機会というのはなかなかないものです。その機会として、全社的にボランティア活動を行う日を設けるというのもおすすめです。同じ目的を持ち、チームとして活動してもらうことで、自然にコミュニケーションが生まれることが期待できます。
また、社内交流というテーマからは少しズレますが、「ボランティアに参加したいけれど、時間や情報がなくてできない」という人も少なくありません。ボランティア休暇制度を導入するなどして、企業としてボランティアへの参加を支援することで、モチベーションやエンゲージメント向上といった効果も期待できるでしょう。
業務に関するアイデア3選
次に、業務に関するアイデアを紹介します。
10.研修や勉強会
研修のテーマにもよりますが、最近は座学だけでなく、「体験」を取り取り入れるケースが増えています。たとえば、ディスカッションやロールプレイング、グループワークなどです。知識やスキルを身体で学びながら、受講者同士の交流も促せるというメリットがあります。
または、勉強会を開催するのもおすすめです。勉強会とは、同じ目標・興味を持つ人が集まり、あるテーマについて議論しながら理解を深める会のことをいいます。
このような学びの機会を充実させることは、社員の成長のためにも重要です。
11.月例会議
部署間の交流を促すために、月に一回、さまざまな部署の社員を集めて会議を開催するというのもおすすめです。その部署で今取り組んでいることや新しく始めたことを紹介したり、事例(成功・失敗)を共有したりすることで、他部署への理解を深めることができます。
他部署に対する理解が不足しているために、「どのようにコミュニケーションをとったらよいかわからない」というケースもあります。このような会議を定期的に実施して理解を深めることで、コミュニケーションもとりやすくなるでしょう。
12.他部署の業務を体験できる機会
他部署への理解を深めてもらうために、所属する部署以外の業務を体験できる機会を設けるという方法もあります。
たとえば、オリックス株式会社には、原則5営業日の間、希望する部署で働くことができる「社内インターンシップ制度」という制度があります。
参考:Cross Talk|キャリア形成支援|新卒採用情報|オリックス株式会社
また、ロート製薬株式会社には、他部署の業務を兼務できる「社内ダブルジョブ」という制度があります。
参考:多様な働き方を追求し更なるウェルビーイングを目指す ロートの働き方リアルレポート2024 | ニュース | ロート製薬株式会社
いずれもキャリア形成支援を目的とした制度ですが、一緒に仕事をするなかで自然と交流も促されるでしょう。
職場環境に関するアイデア4選
次に、職場環境に関するアイデアを紹介します。
13.ビジネスチャットの導入
ビジネスチャットは、ほとんどが個別のチャットルームを作ることができます。これを導入し、雑談用、ノウハウの共有、勉強会専用など用途に応じたチャットルームを作れば、社員同士の気軽な交流を促せるでしょう。
また、リモートワークが普及したことで、同じ部署・チーム内のコミュニケーションが減ったという企業もあるのではないでしょうか。ビジネスチャットを導入すれば、オフィスにいるときに近い感覚でコミュニケーションをとることができます。
14.フリーアドレスの導入
フリーアドレスとは、オフィスの中に固定の席がなく、社員が自由に仕事をする場所を選べる制度です。普段かかわることの少ない他部署の人や、かなり上の役職の人と偶然席が隣になることもあるため、社内交流の促進に効果的といわれています。
ただ、誰がどこにいるのかがわからず、必要なコミュニケーションをとりにくい、部署単位のコミュニケーションが不足しがちになるというデメリットもあるようです。社員数が多い企業なら、居場所を確認できるツールをあわせて導入するのがおすすめです。
15.社員食堂の設置
オフィスのリノベーションを考えているなら、社員食堂を設置することも検討してみてはいかがでしょうか。業務ではかかわりのない人と近くの席になり、交流が生まれることもあるでしょう。また、先ほどお伝えした通り、おいしい食事をしながら会話をすると相手によい印象を持ってもらいやすいので、社員同士の良好な関係構築につながることも期待できます。
16.共有スペースを増やす
社員食堂ほど大がかりなものが難しい場合は、社員が誰でも気軽に利用できる共有スペースを増やしてみてはいかがでしょうか。たとえば、休憩室やカフェスペース、リフレッシュスペース、オープンなミーティングスペースなどを設置している企業もあります。こうした共有スペースがあることで、カジュアルな交流が生まれやすくなるでしょう。
社内制度に関するアイデア4選
次に、社内制度に関するアイデアを紹介します。
17.メンター制度の導入
メンター制度とは、先輩社員と若手社員の組み合わせで定期的に面談(メンタリング)を実施して、先輩社員が若手社員の成長をサポートするという制度です。メンター制度では、サポートする側の先輩社員を「メンター」、サポートされる側の若手社員を「メンティー」と呼びます。
一般的には、直属の上司や同じ部署の先輩社員ではなく、異なる部署の社員がメンターとなります。メンティーと年齢が近い年上の先輩社員のなかからメンターを選ぶ企業が多いようです。
メンター制度を導入すれば、部署間の交流が促進され、組織の活性化につながることが期待できます。
18.サンクスカードの導入
サンクスカードとは、社員同士で日頃の感謝の気持ちや称賛のメッセージを送り合うという制度です。エンゲージメント向上のために、これを導入する企業が増えています。
紙のカードにメッセージを手書きして送り合うという形でも構いませんが、最近は便利なアプリを活用して、Web上でサンクスカードを送り合う形が主流となっています。アプリを活用すれば、サンクスカードを送り合った当人同士だけでなく、他のメンバーにもメッセージが共有されるので、「社員同士で感謝を伝え合うことが当たり前」という文化を醸成することもできるでしょう。
19.社内に部活やサークルを作る
ゴルフ部や野球部、ボウリング部といったスポーツ系や、写真部、将棋部、料理部といった文化系など、さまざまな部活・サークルを設けている企業もあります。社員同士でこのような活動を行える制度を整えるのも、社内交流を促す1つの方法です。
部活やサークルには、同じ趣味を持った人が集まりますので、活発なコミュニケーションが生まれやすくなります。部署や役職を越えてさまざまな人と交流できる機会にもなりますし、活動するなかで、いつも接しているメンバーの違う一面が見えることもあるでしょう。
部活・サークル制度を導入する際は、「何のために部活・サークル制度を作るのか」というそもそもの目的と、人数等の要件、ルール・支援内容をきちんと決めたうえで導入するようにしましょう。
20.ワーケーションの導入
ワーケーションとは、work(仕事)とvacation(休暇)を組み合わせた造語で、いつもと違う場所で仕事をしながら自分の時間も過ごすという、新しい働き方・休み方のスタイルです。
ワーケーションには、大きく分けて「福利厚生型」と「業務型」の2種類があります。「福利厚生型」とは、有給休暇を活用して旅先などでテレワークをするという余暇を主体としたスタイルです。そして「業務型」とは、仕事を主体としたスタイルで、社員同士で合宿をしたり、いつもの職場とは違う場所(サテライトオフィスなど)に勤務したりする形があります。
社員間の交流を促す目的で、社内イベントの1つとして、業務型のワーケーションを実施する企業もあるようです。
参考:「新たな旅のスタイル」ワーケーション&ブレジャー|国土交通省
その他のアイデア2選
その他、以下のような取り組みも社内交流を促すのに有効です。
21.企業のビジョンを浸透させる
ここまで社内交流を促すためのさまざまなアイデアを紹介してきましたが、そもそも企業内にビジョンが浸透していないと、思うような効果が得られない可能性があります。ビジョンが浸透していないと、どうしても自分の所属する部署の利益を優先しがちになりやすいといえます。まずは社員に社内交流を深める必要性を理解してもらうためにも、企業のビジョンを浸透させて、一体感を醸成することが重要です。
ただ、ビジョンを浸透させるのは簡単なことではありません。ある程度、時間もかかるでしょう。まずは社員にとってわかりやすい明確なビジョンを設定し、経営トップがあらゆる形で発信し続けていくことが大切です。
22.社内報を発行する
社内報で積極的に企業の情報を発信することも、社内交流の促進に効果的です。たとえば、企業がどこを目指しているのか、どの部署でどのような人が働いているのかなどを発信すれば、社員は企業や他部署の人・仕事などに対して理解を深めることができます。社内報で得た情報がきっかけで、会話が生まれることもあるかもしれません。
社内報は、以前は紙媒体が主流でしたが、最近はWebで社内報を発信するケースが増えています。Web社内報には、リアルタイムで最新の情報を発信できることや、動画や音声などでわかりやすく情報を伝えられること、社員にとってはいつでも・どこからでも読むことができるというメリットがあります。投稿した記事にコメントを付けられる機能があるツールを選べば、双方向のコミュニケーションも可能です。
「研修をやっても現場が変わらない」とお悩みではありませんか?「あそぶ社員研修」は、受講者が夢中になるアクティビティと講義・ワークを組み合わせ、学びを行動につなげる体験型研修です。
まとめ
組織の規模が大きくなるほど、部署や役職を越えたコミュニケーションは不足しやすくなります。社内交流を促し、組織の活性化やエンゲージメントの向上につなげていきましょう。まずは社内のコミュニケーションの現状を確認して、社員同士の交流を促す効果的な施策を考えてみてください。
「あそぶ社員研修」は、受講者が主体の研修。心理的安全性が保たれた場で、ワークを通じて「成功と失敗」を擬似体験できます。自ら気づきを得るから、研修後の行動が変わります。
「どの研修が自社に合うかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。目的やご予算に合わせて最適なプログラムをご提案します。
この記事の著者
あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。






