内定者研修の内容10選!目的や時期別のスケジュール例・効果を高めるポイントを解説
- 研修ノウハウ
- 研修
- 内定者フォロー

内定者研修では、ビジネスマナーや業務に必要な知識を学ぶだけでなく、入社前の不安を軽減したり、同期との関係構築を促したり、社会人としての意識を高めたりすることも重要です。
本記事では、内定者研修におすすめの内容をはじめ、実施する目的や時期別のスケジュール例、主な研修形式、効果を高めるポイントまで詳しく解説します。自社に合った内定者研修を検討する際の参考にしてください。
「研修をやっても現場が変わらない」とお悩みではありませんか?「あそぶ社員研修」は、受講者が夢中になるアクティビティと講義・ワークを組み合わせ、学びを行動につなげる体験型研修です。
内定者研修とは
内定者研修とは、企業が内定者に対して、内定後から入社までの期間に実施する研修です。ビジネスマナーや業務に必要な基礎知識を学ぶだけでなく、企業理念や事業内容への理解を深め、社会人として働く意識を身につけてもらうことも目的としています。
入社前から会社や同期との接点を設けることで、内定者の不安を軽減し、入社後の職場へのスムーズな適応につなげられる点も特徴です。
内定者研修を実施する5つの目的
内定者研修には、入社後に必要な知識やスキルを身につけてもらうだけでなく、入社前の不安解消や関係構築など、さまざまな目的があります。主な目的は次の5つです。
- 入社前の不安を軽減する
- 内定辞退を防ぎ入社意欲を高める
- 同期や社員との関係を構築する
- 学生から社会人への意識転換を促す
- 入社後のスムーズな立ち上がりにつなげる
内定者研修では、これらの目的を明確にしたうえで、自社や内定者の状況に合った内容を選ぶことが重要です。すべてを一度に盛り込むのではなく、入社までの時期や課題に応じて優先順位をつけて設計しましょう。
内定者研修におすすめの内容10選
内定者研修では、社会人として必要な基本スキルを身につける内容だけでなく、会社への理解を深めたり、同期との関係を築いたりするプログラムをバランスよく取り入れることが大切です。ここでは、内定者研修におすすめの内容を紹介します。
| No | 研修内容 | 学ぶこと | 目的・効果 |
| 1 | ビジネスマナー | 挨拶、敬語、名刺交換、電話・メール対応など | 社会人としての基本的な振る舞いを身につける |
| 2 | コミュニケーション・報連相 | 話の聞き方、伝え方、報告・連絡・相談の基本 | 円滑なコミュニケーションや連携につなげる |
| 3 | チームビルディング | 役割分担、協働、意見交換、相互理解 | 同期との関係構築や協働意識を高める |
| 4 | 企業理念・事業内容への理解 | 企業理念、事業内容、商品・サービス、組織の役割 | 自社への理解や入社意欲を高める |
| 5 | 社会人としてのマインドセット | 主体性、責任感、時間管理、仕事への向き合い方 | 学生から社会人への意識転換を促す |
| 6 | PC・ITスキル | Officeソフト、チャット、オンライン会議、社内ツールなど | 入社後の業務へスムーズに対応する |
| 7 | コンプライアンス・情報セキュリティ | 個人情報、SNS、著作権、ハラスメント、セキュリティの基本 | トラブルや情報漏えいを防ぐ意識を養う |
| 8 | 業界・職種・業務に関する基礎知識 | 業界の仕組み、専門用語、仕事内容、業務の流れ | 入社後の研修や実務への理解を深める |
| 9 | PDCA・課題解決 | 計画、実行、振り返り、改善、課題への対応方法 | 自ら考えて改善する力を養う |
| 10 | 自己理解・キャリアデザイン | 強み、価値観、目標、将来のキャリア | 仕事への目的意識や自律性を高める |
1.ビジネスマナー
ビジネスマナー研修では、挨拶や言葉遣い、身だしなみ、名刺交換、電話・メール対応など、社会人として必要となる基本的なマナーを学びます。学生生活では経験する機会が少ない内容も多いため、入社前に基本を理解しておくと安心です。
ただし、ルールを一方的に暗記させるだけでは、実際の職場で応用しにくい場合があります。ロールプレイングやケーススタディを取り入れ、「なぜその対応が必要なのか」まで考えてもらうと効果的です。
2.コミュニケーション・報連相
仕事では、上司や先輩、同僚などさまざまな立場の人と情報を共有しながら業務を進めます。そのため、相手の話を正しく聞く力や、自分の考えを分かりやすく伝える力、報告・連絡・相談の基本を学ぶ研修も重要です。
内定者研修では、グループワークやロールプレイングを通じて、実際にコミュニケーションを取る機会を設けるとよいでしょう。特に報連相については、単に「こまめに伝える」と教えるだけでなく、どのタイミングで誰に何を伝えるべきかを具体的に考えてもらうことが大切です。
3.チームビルディング
チームビルディング研修では、内定者同士で協力して課題に取り組み、コミュニケーションや協働の大切さを学びます。入社前に同期との関係を築くきっかけになるため、新しい環境への不安を和らげる効果も期待できるでしょう。
たとえば、ゲームや共同制作、課題解決型のグループワークなど、参加者同士が自然に会話できる内容が適しています。役割分担や意見交換を経験することで、自分とは異なる考え方を受け入れながら一つの目標を目指す姿勢も身につきます。
4.企業理念・事業内容への理解
内定者に自社への理解を深めてもらうため、企業理念や事業内容、商品・サービス、組織の役割などを学ぶ研修も取り入れましょう。採用活動でも会社について説明していますが、入社を前提とした段階で改めて学ぶことで、より具体的に働くイメージを持てるようになります。
経営者や先輩社員から会社の歴史や事業への思いを伝えたり、各部署の仕事内容を紹介したりする方法も効果的です。単なる会社説明に終わらせず、「自分の仕事が会社や顧客にどのような価値を生み出すのか」まで考えてもらうことで、仕事への理解や入社意欲の向上につながります。
5.社会人としてのマインドセット
学生から社会人への意識転換を促すため、仕事に対する考え方や姿勢を学ぶマインドセット研修もおすすめです。社会人になると、自分の行動に責任を持ち、組織の一員として周囲と協力しながら成果を出す姿勢が求められます。
研修では、主体性や責任感、時間管理、約束を守る重要性などを具体的な事例とともに伝えると理解しやすくなります。また、「社会人とはこうあるべき」と一方的に教えるのではなく、グループで意見を交換したり、自分が目指す社会人像を考えたりする機会を設けるのも効果的です。
6.PC・ITスキル
業務でパソコンを使用する企業では、基本的なPC・ITスキルを学ぶ研修も役立ちます。WordやExcel、PowerPointなどのOfficeソフトをはじめ、チャットやオンライン会議、クラウドストレージなど、自社で日常的に利用するツールを扱うと実践的です。
内定者によってPCスキルに差があるため、事前に習熟度を確認し、必要な内容を見極めることも大切です。基本操作から始め、文書作成やデータ入力、資料作成といった仕事を想定した課題に取り組んでもらうと、入社後の業務にもつなげやすくなります。
7.コンプライアンス・情報セキュリティ
社会人として働くうえでは、コンプライアンスや情報セキュリティについて正しい知識を身につけることも求められます。個人情報や機密情報の取り扱い、ハラスメント、著作権、SNSの利用など、社員一人ひとりが注意すべきテーマを扱います。
特にSNSは学生時代から日常的に利用している人も多いため、仕事に関する情報を不用意に発信するリスクを具体例とともに伝えるとよいでしょう。また、パスワード管理や不審なメールへの対応など、情報セキュリティの基本も重要です。
8.業界・職種・業務に関する基礎知識
配属後の業務を理解しやすくするため、業界や職種に関する基礎知識を学ぶ研修も有効です。業界の仕組みや主要な商品・サービス、顧客の特徴、仕事で使う専門用語などを事前に知っておけば、入社後の研修やOJTにも取り組みやすくなります。
職種が決まっている場合は、営業やエンジニア、事務など、それぞれの仕事内容や仕事の流れを紹介するのもよいでしょう。まずは業界や自社の仕事を理解するために必要な基礎に絞り、より詳しい内容は入社後に段階的に学べるよう設計することが大切です。
9.PDCA・課題解決
仕事を主体的に進める力を養うため、PDCAや課題解決の基本を学ぶ研修もおすすめです。目標を設定して計画を立て、実行した結果を振り返り、改善点を次の行動に反映する流れは、職種を問わずさまざまな業務で役立ちます。
研修では、PDCAの考え方を講義で学ぶだけでなく、チームで課題に挑戦し、結果を振り返って再度チャレンジするような体験型のプログラムを取り入れると効果的です。うまくいかなかった原因を考え、改善策を話し合う経験を通じて、失敗から学ぶ姿勢も身につけられます。
10.自己理解・キャリアデザイン
内定者研修では、自分自身の強みや価値観、今後身につけたいスキルなどを整理し、将来のキャリアについて考える機会を設けるのも効果的です。自己理解を深めることで、自分が会社でどのように活躍したいのか、どのような社会人を目指すのかを具体的に考えやすくなります。
適性診断や自己分析のワーク、数年後の目標を考えるキャリアプランの作成などを取り入れるとよいでしょう。会社側が将来像を示すだけでなく、内定者自身が目標や働き方について考える機会をつくることで、入社後の仕事にも目的意識を持って取り組みやすくなり、自律的なキャリア形成につながります。
【時期別】内定者研修の内容・スケジュール例
内定者研修は、入社までの期間をいくつかの段階に分け、それぞれの時期に合った内容を取り入れると効果的です。ここでは、新卒採用を想定した内定者研修のスケジュール例を紹介します。
8~10月|会社理解と内定者同士の関係構築
8~10月ごろは、企業や同期について知り、入社への安心感を高める内容を中心にするとよいでしょう。企業理念や事業内容を紹介する研修のほか、先輩社員との座談会、内定者同士の交流会、チームビルディングなどが適しています。
この時期は、内定者に多くの知識を身につけてもらうことよりも、会社とのつながりを感じてもらい、同期や社員と良好な関係を築くことが重要です。入社後に一緒に働く仲間と早い段階から顔を合わせておくことで、入社に対する不安の軽減やモチベーションの向上にもつながります。
11~1月|社会人としてのマインドセットを身につける
11~1月ごろは、会社や同期との関係を深めながら、少しずつ社会人として働く意識を身につける時期です。学生と社会人の違いや仕事に対する責任感、主体性、時間管理、コミュニケーション、報連相などをテーマにした研修を取り入れるとよいでしょう。
グループワークやケーススタディを活用し、「社会人としてどのように行動すべきか」を内定者自身に考えてもらうことも効果的です。また、自己分析やキャリアデザインを通じて、入社後の目標について考える機会を設ける方法もあります。入社までまだ時間があるため、学業に配慮しながら無理のない頻度で実施することが大切です。
2~3月|ビジネスマナーや実務スキルを学ぶ
入社が目前に迫る2~3月ごろは、実際の職場で必要となる知識やスキルを学ぶ内容へ移行します。挨拶や敬語、電話・メール対応などのビジネスマナーをはじめ、PC・ITスキル、情報セキュリティ、業界や職種に関する基礎知識などを扱うとよいでしょう。
ただし、入社前に専門的な知識や実務をすべて習得させようとする必要はありません。基本的な内容に絞り、入社後の新入社員研修やOJTへ段階的につなげることで、スムーズに社会人生活をスタートできるよう支援しましょう。
内定者研修の主な形式
内定者研修には、対面研修やオンライン研修、eラーニングなど複数の実施形式があります。
主な内定者研修の実施形式と特徴は、次のとおりです。
| 実施形式 | 特徴 | 適している内容 |
| 対面研修 | 講師や参加者が同じ場所に集まって実施する | ビジネスマナー、社員との交流、実践演習 |
| オンライン研修 | Web会議ツールを使い、離れた場所から参加できる | 講義、会社説明、座談会、グループワーク |
| eラーニング・課題学習 | 内定者が都合のよい時間に個別で学習を進める | 基礎知識、コンプライアンス、PC・ITスキル |
| グループワーク・体験型研修 | チームで課題やゲームなどに取り組みながら学ぶ | コミュニケーション、チームビルディング、PDCA・課題解決 |
対面研修は参加者同士の交流や実践的な学びに向いている一方、オンライン研修やeラーニングは場所や時間の制約を抑えやすい点がメリットです。知識習得はeラーニング、関係構築や実践は対面・体験型研修というように、目的に合わせて形式を使い分けると、より効果的な内定者研修を設計しやすくなります。
内定者研修の効果を高めるポイントと注意点
内定者研修の効果を高めるには、目的に合った内容を用意するだけでなく、内定者が参加しやすく、主体的に学べる環境を整えることが重要です。ここでは、内定者研修を実施する際に意識したいポイントと注意点を紹介します。
1.研修の目的とゴールを明確にする
内定者研修を企画する際は、「何のために実施するのか」「研修後にどのような状態を目指すのか」を明確にしましょう。目的が曖昧なままでは、多くのテーマを盛り込むだけになり、十分な効果を得にくくなります。
同期との関係構築ならチームビルディング、社会人としての意識向上ならマインドセット研修など、目的から逆算して内容を選ぶことが大切です。入社後の新入社員研修やOJTとのつながりも意識して設計しましょう。
2.内定者の不安やニーズに合った内容を選ぶ
企業側が学んでほしい内容だけでなく、内定者が抱える不安やニーズも踏まえて研修内容を決めましょう。事前アンケートや面談を通じて、「同期となじめるか不安」「ビジネスマナーに自信がない」「仕事内容を詳しく知りたい」などの声を確認すると効果的です。
内定者が必要としている内容を研修へ反映することで、参加する意義を感じてもらいやすくなります。企業側の目的とのバランスを取りながら、状況に応じて内容を調整することが重要です。
3.座学だけでなく体験や交流を取り入れる
内定者研修では、講義を聞くだけでなく、内定者自身が考えたり行動したりする機会を取り入れましょう。グループワークやロールプレイング、ゲーム形式の研修などを活用すれば、コミュニケーションやチームワーク、課題解決を実践しながら学べます。
参加者同士が自然に会話する機会も増えるため、同期との関係構築にも効果的です。体験後には振り返りの時間を設け、気づきや改善点を言語化すると、学んだ内容の定着につながります。
4.学業や私生活に配慮し、負担をかけすぎない
内定者研修では、参加者がまだ学生であることを踏まえ、学業や私生活への配慮が必要です。卒業論文や試験などで忙しい時期に、長時間の研修や多くの課題を設定すると大きな負担になるため、日程は早めに案内し、開催時間や頻度、課題の量を無理のない範囲に設定しましょう。
遠方の内定者にはオンライン参加を用意する方法もあります。内容を詰め込みすぎず、本当に必要なものへ絞ることが、負担を抑えながら研修効果を高めるポイントです。
5.参加方法や賃金など労務上の扱いを確認する
内定者研修を実施する際は、参加が必須なのか任意なのかを明確にし、賃金や交通費などの扱いも事前に確認しておきましょう。研修への参加が業務上義務づけられている場合などは、研修時間が労働時間に該当する可能性があります。
また、任意参加としていても、欠席によって不利益を受けるような運用には注意が必要です。研修内容や参加条件に応じて人事・労務担当者と扱いを整理し、判断に迷う場合は専門家へ確認しましょう。
内定者研修におすすめの「あそぶ社員研修」|研修内容や期待できる効果

「あそぶ社員研修」は、株式会社IKUSAが提供する、体験型アクティビティと講義・グループワークを組み合わせた研修サービスです。内定者向けプログラムでは、チームでアクティビティに取り組みながらPDCAを実践し、失敗から改善策を考えて再挑戦する流れを体験できます。
チームで協力して課題に取り組むため、コミュニケーションの促進や内定者同士の関係構築にも役立ちます。各グループにはファシリテーターがつき、進行や学びをサポートするため、研修に不慣れな内定者も参加しやすいでしょう。
まとめ
内定者研修では、ビジネスマナーやPCスキルなどの基礎知識だけでなく、コミュニケーションやチームビルディング、社会人としてのマインドセットなど、入社後を見据えた幅広い内容を取り入れることが大切です。
研修内容は一律に決めるのではなく、実施する目的や時期、内定者の不安やニーズに合わせて選びましょう。また、座学だけでなくグループワークや体験型研修を取り入れることで、主体的な学びや内定者同士の関係構築にもつながります。
自社の育成方針に合った内容と形式を組み合わせ、入社後のスムーズなスタートにつながる内定者研修を目指しましょう。
「あそぶ社員研修」は、受講者が主体の研修。心理的安全性が保たれた場で、ワークを通じて「成功と失敗」を擬似体験できます。自ら気づきを得るから、研修後の行動が変わります。
「どの研修が自社に合うかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。目的やご予算に合わせて最適なプログラムをご提案します。
この記事の著者
あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。






