ロジカルプレゼンテーションとは?ポイントをわかりやすく解説

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この記事の監修者
株式会社motch me 取締役
石野 太一
同志社大学在学中に大学生向けクリエイティブスクールの立ち上げに携わる。25歳の時に「地頭を鍛える」をコンセプトに、謎解きやパズルを用いた学習塾「たいち数楽教室」を開塾し、延べ300名以上を指導。その後ベンチャー企業の一号社員として研修事業の責任者を務め、営業・コンテンツ開発から講師登壇までを担い、年間88回登壇した実績を持つ。「講師は現場を離れて講師だけをやっていてはいけない」をモットーに、現在はイベント制作会社の取締役として経営企画・人事に携わりながら、講師活動を続けている。

書籍などで、「ロジカルプレゼンテーション」という言葉を目にすることがあります。ロジカルプレゼンテーションができるようになると、仕事を今よりもスムーズに進められます。

本記事では、ロジカルプレゼンテーションを「論理的に構成されたプレゼンテーション」と独自に定義し、ロジカルプレゼンテーションの特徴や、ビジネスにおいて重要な理由、ロジカルプレゼンテーションのポイント、ロジカルプレゼンテーション能力を高める方法を、わかりやすく解説します。

 

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ロジカルプレゼンテーションの3つの特徴

ロジカル(logical)は、「論理的な」や「合理的な」などの意味を持つ英単語です。本記事では、ロジカルプレゼンテーションを「論理的に構成されたプレゼンテーション」と独自に定義します。まずは、具体的にどのようなプレゼンテーションが「ロジカルプレゼンテーション」と呼べるのか、その特徴を紹介していきます。

1.構成がきちんと組まれている

まずは、プレゼンテーションの構成がきちんと組まれていることが重要です。

ロジカルプレゼンテーションの構成は、「結論+理由+具体例」が基本の形です。プレゼンテーションで、聞き手が知りたいのは結論です。しかし結論だけでは、それが果たして正しいのか、なぜその結論になったのかがわかりません。これでは、納得してもらうのは難しいでしょう。判断材料として、理由や具体例も提示する必要があります。すぐに納得できる理由があれば「結論+理由」だけでも構いませんが、「結論+理由+具体例」の3つが揃っている形が望ましいでしょう。

そして、基本は「結論+理由+具体例」ですが、結論の前に背景を述べたほうがよい場合もあります。背景とは、これから何のためのプレゼンテーションを始めるのか、テーマ、課題提起などです。また、具体例を提示したあとに結論をもう一度述べて締めくくると、結論が聞き手の印象に残りやすくなります。場面に応じて、工夫してみましょう。

この他に、課題の解決を提案する場合は、「課題+原因+解決策+効果」という構成の組み方もあります。いずれにしても、聞き手が納得できる構成が組まれていることが重要です。

2.論理が飛躍していない

構成がきちんと組まれていても、それらの関係性が理解できなければ、聞き手は納得ができません。論理を飛躍させないというのも、重要なポイントです。

  • 結論:弊社の採用管理システムを導入しませんか?
  • 理由:導入することで、優秀な人材を採用しやすくなります。

これは、意味が通じているような気がしますが、やや飛躍した論理といえます。「なぜ、採用管理システムを導入するだけで優秀な人材を採用しやすくなるのか」が、聞き手には理解できないからです。理由は、「採用管理システムを導入することで、業務が効率化し採用活動のスピードが上がる、データ分析により効果的な採用活動が行えるようになるなどのメリットがあり、優秀な人材を採用しやすくなる」というところまで述べる必要があります。そのうえで、メリットがわかるような事例やデータを具体例として提示します。

理由は、聞き手が納得できるものでなくてはなりません。聞き手の立場で考え、必要に応じて上記のように「根拠」を補足するとよいでしょう。

3.説明がわかりやすい

論理を飛躍させずにきちんと構成を組んでも、説明がわかりにくくては伝わりません。プレゼンテーションは、「話の順番」も大切です。初めて聞く人にもわかるように、話を組み立てましょう。のちほど「ロジカルプレゼンテーションのポイント」の項で詳しく紹介していますが、話を組み立てるときは文章構成のフレームワークが役に立ちます。

また、「話し方」も重要です。声の大きさや活舌、話のスピード、間の取り方、身ぶり手ぶりを活用するなど、工夫してみましょう。さらに聞き手の感情に訴えるような話し方を身につけると、プレゼンテーションがより成果につながりやすくなります。

 

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ロジカルプレゼンテーションが重要な理由

では、なぜプレゼンテーションはロジカルである必要があるのでしょうか。ここでは、ビジネスパーソンにロジカルプレゼンテーション能力が求められる理由を紹介します。

自社の商品・サービスの魅力を伝えるため

ロジカルプレゼンテーション能力が特に求められるのが、営業職の人です。顧客に自社の商品・サービスの魅力をうまく伝えられなければ、当然買ってもらうことはできません。ロジカルプレゼンテーションができるようになると、商品・サービスの魅力が正しく・わかりやすく伝わるようになり、成果につながりやすくなるでしょう。

臨機応変に対応するため

プレゼンテーションでは、質疑応答の時間が設けられることもあります。このとき、プレゼンテーションを行う人自身が内容を深く理解できていないと、質問にきちんと答えられない可能性があります。

ロジカルプレゼンテーションでは、論理を組み立てる過程で自分自身もプレゼンテーションの内容について深く理解できるので、想定外の質問にも焦らず対応できるようになるでしょう。

伝えたいことを正しく主張するため

プレゼンテーションの場面ではなくても、ビジネスのなかでは自分の意見を主張するべき場面は多々あります。ロジカルプレゼンテーション能力を高めることで、さまざまな場面で自分の意見を正しく主張できます。

また、ロジカルプレゼンテーション能力が高まると、聞き手もこちらの話を理解しやすくなります。そのため、認識のズレが生じにくくなる、コミュニケーションが円滑になるといったメリットもあるでしょう。

ロジカルプレゼンテーションのポイント

ここからは、ロジカルプレゼンテーションの実践ポイントを4つ紹介していきます。

1.まずは目的を明確にする

そもそもプレゼンテーションは、相手に何かしてほしいことがあるときに行うものです。たとえば、営業のプレゼンテーションであれば「自社の商品を買ってほしい」「自社のサービスを利用してほしい」、社内プレゼンテーションであれば「自分が考えた新企画を採用してほしい」などです。

まずは、「誰にどのような行動をしてもらうためのプレゼンテーションなのか」という目的を確認しましょう。目的を明確にすることで、何を伝えるべきなのか、どのように伝えるべきなのかという方向性が定まりやすくなります。

プレゼンテーションは、単なる「発表」ではありません。聞き手に行動変容を促すものであるという意識で取り組むことが大切です。まず目的を確認し、その目的を常に意識しながら準備を進めていきましょう。

2.ロジカルシンキングで情報を整理する

次に論理を組み立てていきますが、この際に必要になるのがロジカルシンキングです。ロジカルシンキングとは、物事をモレ・重複なく体系的に整理し、筋道を立てて考え、矛盾のない結論を導き出す思考法です。このロジカルシンキングで、必要な情報を整理していきましょう。

この際重要なのが、「聞き手の立場で情報を整理する」ということです。プレゼンテーションの時間は限られています。結論の判断材料になる理由や具体例がたくさんあるときは、「聞き手は何を知りたいのか」「聞き手は何があれば理解できるだろう」といった視点で、伝える情報を絞り込みましょう。

ピラミッドストラクチャー

ロジカルシンキングには、さまざまなフレームワークがあります。プレゼンテーションの構成を考える際には、ピラミッドストラクチャーというフレームワークが役に立ちます。

ストラクチャー(structure)は、「構造」を意味する英単語です。ピラミッドストラクチャーとは、主張したいこと(結論)とその理由、根拠を、その名の通りピラミッド構造に整理するフレームワークです。一番上に結論を置き、2段目が理由、3段目が具体例というように整理していきます。

理由や具体例は、多く示すほどよいというものではありません。多すぎると、逆に話が入ってこなくなることもあります。また、先ほどお伝えしたように、そもそもプレゼンテーションは時間が限られているものですので、必要な情報のみに絞り込むことも大切です。

ピラミッドストラクチャーについては以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

ピラミッドストラクチャーとは?作り方や活用の具体例を解説

3.伝わる構成を考える

プレゼンテーションを行う際は、使用する資料も用意する必要があります。また、どの順番で話を伝えるかというのも重要なポイントです。資料を作るとき、話の構成を考えるときは、文章校正のフレームワークを活用するとよいでしょう。

ここで、「PREP法」と「ホールパート法」という2つのフレームワークを簡単に紹介します。

PREP法

「PREP法」とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の順に話を展開するフレームワークです。アルファベットの「PREP」はこの4つの頭文字を取ったもので、「プレップ」と読みます。

1.Point(結論)

例:まず結論から申し上げますと、〇〇〇〇〇です。

2.Reason(理由)

例:理由は、〇〇〇〇〇であるためです。

3. Example(具体例)

例:たとえば、〇〇〇〇〇というデータが出ています。

4. Point(結論)

例:よって、〇〇〇〇〇という結論になります。

ロジカルプレゼンテーションの基本である「結論+理由+具体例」の最後に、結論をプラスした形です。最後にもう一度結論を述べることで、聞き手は「このプレゼンテーションは何を伝えたいのか」「自分は何を求められているのか」を理解しやすくなります。

PREP法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

PREP法とは?例文・メリット・注意点・その他のフレームワークを解説

ホールパート法

「ホールパート法」とは、Whole(全体像)→Part(部分)→Whole(全体像)の順に話を展開していくフレームワークです。

1. Whole(全体像)

例:今回は、〇〇〇〇〇についてご説明いたします。これには、A・B・Cの3つの機能が備わっています。

2.Part(部分)

例:まずAとは、〇〇〇〇〇。続いてBとは、〇〇〇〇〇。最後のCとは、〇〇〇〇〇。

3. Whole(全体像)

例:今回は、A・B・Cの3の機能が備わった〇〇〇〇〇についてご説明いたしました。

Part(部分)のA・B・CそれぞれをPREP法で説明すると、より詳しく、わかりやすく情報を伝えることができるでしょう。

4.資料作りも手を抜かない

プレゼンテーションを成功させるためには、わかりやすい資料を作成することも重要です。資料は、構成さえしっかりしていればよいというわけではありません。具体的には、以下のポイントを意識してみてください。

  • 「1スライド1メッセージ」を基本とする。
  • 色を使いすぎない(紙の色も含めて4色まで。アクセントカラーは多用しすぎない。)
  • フォントを統一する。
  • 読みやすいように余白を設ける。
  • 画像、図、グラフなどを使い、文字ばかりの資料にしない。

わかりやすい資料を作るコツは以下でも紹介していますので、よろしければ参考にしてください。

わかりやすい資料を作成する方法やコツを解説

ロジカルプレゼンテーション能力を高める方法

最後に、ロジカルプレゼンテーション能力を高める方法を3つ紹介します。

1.模擬プレゼンテーションを実施する

ロジカルプレゼンテーション能力を高めるためには、やはり練習が必要です。模擬プレゼンテーションのように、人前でプレゼンテーションの練習ができる機会を定期的に設けられるとよいでしょう。

プレゼンテーションは「時間内でわかりやすく説明する」ことが求められます。模擬プレゼンテーションを実施する際は、ストップウォッチでしっかり時間を計るようにしましょう。時間いっぱい話すのではなく、少し余裕を持たせて終われるのが理想です。本番では、何か想定外のことが起こる場合もあるためです。

聞き手が質問や意見を述べられるようにしておくと、対応力も鍛えることができるでしょう。そして、模擬プレゼンテーション終了後は、聞き手からフィードバックを与えることも忘れないでください。本番までに改善することで、より効果的なプレゼンテーションを行えるようになります。

2.書籍で学ぶ

ロジカルプレゼンテーション能力を高めるためには、まずロジカルプレゼンテーションについて理解を深める必要があります。そのために、ロジカルプレゼンテーションを学べる書籍を読むのも1つの方法です。「ロジカルプレゼンテーション」の定義や、基本の構成などは書籍によって異なりますので、視点を偏らせないために、何冊か読んでみることをおすすめします。

企業研修などでも活用されているのが、高田貴久氏の著書『ロジカル・プレゼンテーション』です(出版社:英治出版 / 発売:2004年)。出版社のnoteでは、この書籍のまえがきが全文公開されています。気になった方は、書籍を手に取ってみてはいかがでしょうか。

出版社のnote :『ロジカル・プレゼンテーション』 まえがき全文公開|英治出版オンライン

3.研修を受ける

ロジカルプレゼンテーション能力を高めたいなら、研修がおすすめです。「ロジカルプレゼンテーション研修」という名称の研修を提供している研修会社もあります。また、それ以外でも以下のような研修を受けることで、ロジカルプレゼンテーション能力を鍛えられるでしょう。

プレゼンテーション研修

頭に「ロジカル」がついていなくても、多くの「プレゼンテーション研修」は論理的なプレゼンテーションを学べるものとなっています。「話し方」や「資料作成」を重点的に学べる研修もあるので、まずは自分に足りないスキルを確認し、そのスキルを鍛えられるような研修を探してみてはいかがでしょうか。

ロジカルシンキング研修

ロジカルプレゼンテーションを行うためには、ロジカルシンキングが欠かせません。まずは、ロジカルシンキングを習得しましょう。

株式会社IKUSAでは、「リアル探偵チームビルディング」というアクティビティを取り入れたロジカルシンキング研修を提供しています。ロジカルシンキングの代表的なフレームワークや、伝わりやすい話の展開方法も学べる内容となっていますので、ロジカルプレゼンテーション能力を高めたい人におすすめです。

コミュニケーション研修

プレゼンテーションは一方的な発表ではありません。ロジカルプレゼンテーション能力を高めたいなら、コミュニケーション力も磨いておくとよいでしょう。

株式会社IKUSAでは、「謎解き脱出ゲーム」を取り入れたコミュニケーション研修を提供しています。ロジカルプレゼンテーション能力を高めたい人だけでなく、コミュニケーションに課題を感じているなら、お気軽にご相談ください。

まとめ

プレゼンテーションは論理的に構成しないと、伝えたいことが正しく伝わらない可能性があります。論理をきちんと組み立てることがまず重要ですが、それだけではプレゼンテーションはうまくいきません。「話す順番」や「話し方」も大切です。

ロジカルプレゼンテーション能力を高めたいなら実践形式で練習を積む必要があるので、研修がおすすめです。または、社内で定期的に模擬プレゼンテーションを実施できるとよいでしょう。

参考:『やさしい・かんたんプレゼンテーション』(著者:株式会社日本能率協会マネジメントセンター 編 / 発売:2023年)

 

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。

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