チームビルディングとは?チームづくりのポイントや具体例を含めて網羅的に解説

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強いチームをつくるための取り組みのことを「チームビルディング」といいます。チームビルディングにより、一人ひとりが能力を最大限に発揮できるようになり、コミュニケーション活性化、エンゲージメントの向上、新たなイノベーションの創出といった効果が期待できます。

本記事では、チームビルディングとは何か、得られる効果や、チームビルディングの5段階プロセス「タックマンモデル」、成果の出るチームをつくるためのポイント、チームビルディングの具体例を紹介します

 

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チームビルディングとは?

チームビルディング(team building)を直訳すると、「チームを構築する」という意味になります。しかし、チームビルディングとは、ただチームを結成するということではありません。一人ひとりが能力を最大限に発揮しながら全員で目標を達成できるような、強いチームをつくるための取り組みのことをいいます

チームビルディングには、マインドセット形成、インプット機会の提供、日々のコミュニケーションなどさまざまな方法があります。どのように取り組むのが効果的かはチームによって異なりますが、チームビルディングにより、メンバー同士のコミュニケーションが活発になる、エンゲージメントが向上する、新たなアイデアが生まれやすくなるなどのメリットが期待できます。

パフォーマンスというのは、置かれた環境によって変化するものです。どれだけ個々のスキル・能力の向上を図っても、チームビルディングが行われていなければ、そのスキル・能力を十分に活かすことはできません。働き方の多様化、ダイバーシティ化が進むなかで企業を成長させていくためには、チームビルディングが重要なのです。

チームとグループの違い

チームビルディングは、「グループ(集団)をチーム(組織)に変えるための取り組み」であるともいえるでしょう

  • グループ(集団)……個々の集まり
  • チーム(組織)……共通の目標を持ち、連携しながら達成を目指す共同体

たとえば、野球やサッカーなどの団体スポーツを思い浮かべてみてください。彼らは「勝利」という目標をメンバー全員で共有し、それを達成するために一人ひとりが自分の役割をこなし、メンバー全員で協力して戦います。ですので、団体スポーツではほとんどの場合、グループではなくチームと呼ばれます。

ビジネスシーンでは、新しいプロジェクトを立ち上げるときや、課題解決に取り組むときなど、特定の目的のために複数の人が集められた場合に、チームと呼ばれることが多いです。

チームビルディングに必要な3つの要素

アメリカの経営学者のチェスター・バーナード氏は、組織を成立させるために必要な3つの要素を定義しています。

  1. 共通の目的
  2. 協働意思
  3. コミュニケーション

このいずれかが欠けてしまうと組織としてうまく機能しなくなるため、3つとも一定基準以上が必要であるとされています。3つの要素を、1つずつ詳しく見てみましょう。

1.共通の目的

1つめは、メンバー全員が共通の目的を持っていることです

目的には、「協働的側面」と「主観的側面」の2つの側面があります。協働的側面とは、企業理念や個人が持つ情報を共有して、その達成に向けて協働していくこと。主観的側面とは、個人的な目的のことを意味します。

このうち、ビジネスにおいて特に重要なのが協働的側面です。企業理念やチームのビジョンを設定し、メンバー全員で共有して同じ目的意識を持つことで、組織全体で同じ方向に進んでいけます。

2.協働意思

2つめは、協働意思です協働意思とは、「組織の力になりたい」「チームのメンバーと目標に向かって頑張りたい」というような思い、つまり貢献意欲のことを指します。「協働意思=モチベーション」といわれることもありますが、どちらかというとエンゲージメントのほうが近いでしょう。

モチベーションとは、人が何か行動を起こす際の動機や目的意識のことです。組織や周囲のメンバーに関係なく、個人的な目的を持って行動できているのであれば、それは「モチベーションが高い」状態であるといえます。

対してエンゲージメントは、組織に対して自発的に貢献意欲を持つ状態のことで、組織とメンバーとの間に信頼関係がなければ高まるものではありません

グループ(集団)をチーム(組織)にするには、メンバーと信頼関係を築き、エンゲージメントを高めることが重要です

3.コミュニケーション

3つめは、コミュニケーションですコミュニケーションとは、メンバー同士で意思疎通を図ることをいいます

コミュニケーションが不十分だと、情報がしっかり共有されず、業務が円滑に進まなくなってしまいます。トラブルが発生したときに対応が遅れ、大きな事故につながることもあるかもしれません。

組織が成立するためには、メンバー同士のコミュニケーションが欠かせないのです。

 

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チームビルディングの効果

次に、チームビルディングにより具体的にどのような効果が得られるのかについて解説します。

業務が円滑に進むようになる

チームのメンバー全員が同じ目的意識を持ち、同じ目標に向かって進めるようになると、自然とメンバー同士のコミュニケーションの量が増えていきます。報告・連絡・相談の漏れがなくなり、業務がこれまで以上に円滑に進むようになるでしょう。また、メンバー間でナレッジやノウハウの共有も活発になるので、チームの問題解決能力の向上も期待できます。

さまざまな部署のメンバーが参加する研修やアクティビティを実施すれば、部署間のコミュニケーションも活発になり、連携がスムーズにとれるようになるでしょう。

カーナビゲーションシステムの開発を行うデンソーテクノ株式会社は、2015年に職種を超えたチームビルディングの効果に関する論文を発表しています。これによると、チームビルディングに取り組んだことで、「最良の選択が採れるようになった」「問題点の打ち上げと補正が早くなった」といった結果が報告されています。

参考:職種を超えた連携におけるチームビルディング適用とその効果評価 – ソフトウェア技術者協会(PDF)

エンゲージメントの向上につながる

チームビルディングに取り組むことで、一人ひとりの役割が明確になります。するとメンバーは、自分の能力を自分がやるべきことに最大限に使えるようになるので、「やりがい」を得やすくなります。仕事に対するモチベーションを、自分自身で維持しやすくなるでしょう。

さらに、チームビルディングによりコミュニケーションが活性化すると、メンバー同士の相互理解も深まり、つながりがより強固なものになります。ほかのメンバーから刺激をもらったり、認めてもらったりすることで、「チームに貢献したい」という思いも強くなるでしょう。チームビルディングにより、メンバーのエンゲージメントの向上も期待できるのです

前項で紹介したデンソーテクノ株式会社の論文では、チームビルディングに取り組むことで、達成感や自分の成長を感じられるといった結果も報告されています。

参考:職種を超えた連携におけるチームビルディング適用とその効果評価 – ソフトウェア技術者協会(PDF)

新たなアイデアが生まれやすくなる

1つのチームには多様な考え方や価値観を持ったメンバーが集まっています。さまざまな意見が集まることで、新たなアイデアやイノベーションが生まれやすくなるでしょう

ほかのメンバーの何気ない一言から、一人では思いつかなったようなアイデアが思いつくこともあるかもしれません。コミュニケーションをとるなかで、「こんな考え方もあるのか」「そういう視点で見たことはなかった」というように、気づきが得られることもあるでしょう。チームビルディングにより、個々の想像力や発想力も磨くことができるのです。

チームビルディングの5段階プロセス「タックマンモデル」

強いチームをつくるために参考になるのが、「タックマンモデル」です。アメリカの心理学者のブルース・W・タックマン氏が提唱したもので、チームが成長する過程を5段階に分けて示しています。

  1. 形成期(Forming)
  2. 混乱期(Storming)
  3. 統一期(Norming)
  4. 機能期(Performing)
  5. 散会期(Adjourning)

タックマン氏は、チームはただ人を集めるだけでは機能せず、この5段階を経て機能するようになると説いています。それぞれの段階を、詳しく見てみましょう。

1.形成期(Forming)

「forming」は、「形にする」という意味です。この時期は、チームができたばかりで、メンバーはお互いのことも、チームの目的や目標も理解できていません。まだ個々が集まっただけのグループ(集団)なので、これからチーム(組織)になっていくために、メンバー同士で相互理解を深め、目的や目標を明確にして全員で共有する段階です

メンバーはお互いのことを知ろうと努めますが、まだ緊張感を持っている状態なので、収集できる情報は限られます。形成期は、ゲームやスポーツなど、できるだけ気を張ることなく本音でコミュニケーションがとれるようなチームビルディングが有効です。

この段階では、まだメンバーもリーダーに従順な傾向が強いです。リーダーは、チームの目的や目標をメンバーに伝え、明確な指示を出して業務を進めていきます

2.混乱期(Storming)

「storming」は、「嵐」「暴風」などの意味を持つ「storm」の現在分詞です。この時期は、チームで仕事が始まったばかりで、意見の食い違いや衝突が起こり始めます。チームの目的や目標についてではなく、それぞれの行動や役割、責任などについて対立が生まれる段階です

対立は、チームが崩壊または解散してしまう可能性もありますが、お互いのことをよく知り、絆を強くするチャンスでもあります。ですので、対立を避けるのではなく、メンバーに「人はそれぞれ違う意見を持っている」ということを理解してもらうことが大切です。

この段階のリーダーには、メンバー同士が理解し合えるようにコミュニケーションの機会を増やしたり、メンバーの気持ちに寄り添って行動しやすい環境をつくったりなど、支持的なアクションが求められます

3.統一期(Norming)

「norm」には、「標準」や「規範」といった意味があります。チームのなかに行動規範が確立され、仕事がうまく回るようになってくる時期ですメンバーそれぞれがお互いを認め、自分の役割を果たそうと積極的に取り組むようになります。ようやく「チームになった」といえる段階です。

この段階のリーダーは、一人ひとりが当事者意識と貢献意欲を持てるように、メンバー間でより深いコミュニケーションをとれるよう支援します。たとえば、お互いの仕事内容を紹介し合うのも良いでしょう。こうすることで、メンバー同士でサポートし合う関係が構築できます。コミュニケーションを活性化させることで、改善案やアイデアもどんどん出てくるようになるでしょう。何かものごとを決めるときも、リーダー単独で決めるのではなく、メンバーと相談して決めていきます

4.機能期(Performing)

「performing」は、「する」「行う」という意味です。この時期になると、チームに一体感が生まれ、最大のパフォーマンスが発揮できるようになります。リーダーの指示がなくても、メンバー同士で協力して目標達成に向けて行動するようになる段階です

機能期は、達成期(Transforming)といわれることもあります。チームの機能が大きく変わる時期という意味です。一人ひとりの意識にも変化が生まれ、それぞれがリーダーシップを持って自律的に動くようになります

この段階のリーダーは、メンバーを信頼して細かい指示は出しません。この状態を維持できるように、コミュニケーションを通じてメンバーの自立を支援します。

5.散会期(Adjourning)

「adjourning」は、「延期する」「延会する」といった意味があります。目標を達成し、チームとしての活動を終える段階です

解散するにあたり、これまでの活動の「振り返り」を行います。リーダーは、良かったことや反省点を整理し、一人ひとりにフィードバックをしましょう

このように、チームは5段階を経て期待通りに機能するようになると、タックマン氏は述べています。

成果の出るチームをつくるための3つのポイント

次に、成果の出るチームをつくるために、押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

  1. ビジョンを明確にする
  2. 役割を分担する
  3. フィードバックし合う

1つずつ、詳しく見てみましょう。

1.目的と目標を明確にする

メンバーに進むべき方向性をしっかりと示すために、チームの目的や目標はできるだけ明確に設定しましょう。また、最初に明確な目的や目標を設定しても、活動が始まるとタスクをこなすことで手一杯になり、「目標って何だったっけ?」「この仕事は何のためにやっているんだっけ?」と、方向性を見失ってしまうことがあります。このような状態にならないように、リーダーがメンバーと積極的にコミュニケーションを取って、目的と目標を再確認させることも大切です。

これは、チームビルディングに取り組む際も同様です。チームビルディング研修のなかには、実務との関りがわかりづらいものもあります。メンバーに「やらされている」と感じられてしまっては、せっかくの研修も無意味なものになってしまいます。「何のためにやるのか」という目的を明確にして、メンバーに共有しておきましょう。

おすすめのフレームワーク「SMARTの法則」

目的や目標を設定するときは、「SMART(スマート)の法則」を活用してみましょう。SMARTとは、以下の5つの頭文字を取ったものです。目的や目標が、この基準を満たしているかどうかチェックしてみましょう。

  • Specific(具体的な)……具体的で誰が聞いてもわかりやすい
  • Measurable(測定可能な)……達成度合いを測定できる
  • Achievable(実現可能な)……努力すれば現実的に達成が可能である
  • Relevant(関連した)……組織の目的や個人の利益との関連がある
  • Time-bound(期限を定めた)……達成期限が定められている

5つすべてを満たす必要はありませんが、これを意識することで、明確な目的や目標を設定しやすくなります。

2.役割を分担する

チームというのは、全員で協力して1つの作業や業務に取り組むのではなく、一人ひとりに役割を与えて、それぞれが役割を果たすことで目標を達成するものです。リーダーは、個々のスキルや経験をしっかり把握して、メンバーが十分に能力を発揮できるような役割を与えましょう

役割を与えることで、メンバーは自分のやるべきことに集中できるようになり、能力を最大限に発揮できるようになります。仕事に対するモチベーションも維持しやすくなるでしょう。

成果が出ないチームによくあるのが、しっかり役割分担したにもかかわらず、それぞれのタスクをつなげてみるとモレや重複が多数発生し、1つの成果物にまとまらないという現象です。最初にリーダーがタスクをすべて洗い出したうえでしっかり役割分担をすることももちろん大切ですが、成果の出るチームは、リーダーだけに頼るのではなく、メンバー全員がチームを俯瞰する視点を持っています。メンバーが自分の役割だけでなくチーム全体を把握できるよう、役割分担をした後もコミュニケーションをしっかりとって、情報を共有することが重要です。

3.フィードバックし合う

「良いチーム=仲が良いチーム」ではありません。ほかのメンバーの考えや行動が間違っていると感じても、人間関係が壊れてしまったり、チームの雰囲気が悪くなってしまったりするのを恐れて指摘できないようであれば、それは「良いチーム」とはいえません。

成果の出るチームは、お互いの仕事に対してフィードバックし合いますチーム内に間違った考えや行動があれば、リーダーだけでなくメンバー同士で指摘し合えるような関係を築くことが大切です。そのためには、「信頼」が欠かせません。メンバー同士が気軽にコミュニケーションがとれるよう、職場環境なども工夫してみましょう。

参考:『チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方(著者:中原 淳、田中 聡 / 出版社:日本能率協会マネジメントセンター)

チームビルディングの具体例

チームビルディングは、どのようにして行えば良いのでしょうか。ここからは、具体的な方法を3つ紹介します。

1.チームビルディング研修を実施する

1つめは、チームビルディングのための研修を実施するという方法ですチームで協力して取り組むビジネスゲームやワークショップを取り入れた研修や、屋内でスポーツやアクティビティを楽しむ研修、数日かけて行う合宿型の研修など、一口にチームビルディング研修といっても、その内容はさまざまです。

「研修でゲーム?スポーツ?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、研修に「あそび」の要素を取り入れることで、楽しくチームビルディングができるだけでなく、心身のリフレッシュにもつながりますコミュニケーションも自然と活発になり、エンゲージメントの向上にも期待できるでしょう。ただ、先ほどもお伝えしたように、なかには実務とのつながりが見えにくいものもありますので、メンバーが「やらされている」と感じないよう、研修が必要な理由や目的はしっかり説明しておくことが大切です。

タックマンモデルでいうなら、形成期なら緊張をほぐすゲームやスポーツ、アクティビティが、混乱期や統一期のようにチームで達成することを学んでもらいたい時期には、ワークショップやグループディスカッションがおすすめです。

チームビルディングの研修事例については、以下の記事で詳しく紹介しています。

チームビルディングの研修事例9選!成功のポイントを学ぼう

2.面談・1on1を実施する

2つめは、定期的に面談や1on1を実施するという方法です。1つのチームには年齢や性別、雇用形態もさまざまな人が集まっています。多様なメンバーをまとめるためには、リーダーがメンバーのことを深く理解しておく必要があります

定期的にリーダーとメンバーが1対1で話をする機会を設けることで、メンバーの悩みや不安に感じていること、課題などを把握できます。このとき、指導やアドバイスばかりにならないようにすることがポイントです。あくまでもメンバーのための時間として、面談や1on1を実施しましょう。

3.ITツールを活用する

3つめは、コミュニケーション活性化のためにITツールを活用するという方法です

新型コロナウイルス感染症が流行して以降、日本でもリモートワークやフレックスタイム制を導入する企業が増えました。働き方が多様化したことで、ワークライフバランスは実現しやすくなったものの、メンバー同士が顔を合わせる機会が減ったため、コミュニケーションが希薄になったという課題を抱えている企業もあります。

場所は離れていても「チームで働いている」という実感を持ってもらうために、ITツールを導入してみてはいかがでしょうか。ただメッセージをやり取りするだけでなく、日報・タスク管理や目標管理までできるものや、メンバー同士で「感謝」や「賞賛」を伝え合える機能があるものなど、さまざまなツールがあります。導入の際は、機能や料金、使いやすさなどをしっかり比較検討し、自社に合ったものを選びましょう。

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以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。

1.コミュニケーション研修

コミュニケーション研修のアクティビティ「謎解き脱出ゲーム」では、チームでコミュニケーションをとりながら問題に隠された法則を発見する謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 受講者が「自分しか見えていない情報・問題・解き方」をチームで共有することでコミュニケーション促進やスキルアップにつながる
  • 突飛な発想・ヒラメキをチームのなかで積極的に発言できる心理的安全性の高い環境づくりが求められる

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2.合意形成・アサーティブコミュニケーション研修

合意形成・アサーティブコミュニケーション研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。

学びのポイント

  • 各々が個人ワークで考えた答えを聞くことで、チームメンバーの状況に対する認識や物資の重み付けの違いを受講者が理解する
  • 話し手は自分の答えにいたった理由を論理的・説得的に説明する
  • より良い根拠を導き出すための比較検討をして、チーム全員が納得する結論を出す

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3.交渉術・ネゴシエーション研修

交渉術・ネゴシエーション研修のアクティビティ「ワールドリーダーズ」では、利益を増やすことを目指し、自チームでの戦略構築や他チームとの交渉を行います。

学びのポイント

  • 配られた事業・資金・労働力などの資源だけで目的が達成できない場合に、他チームと交渉してそれらを手に入れるための交渉力を習得する
  • 他チームの情報を得てから相手にとって価値のあるものを提供し、自チームにとってさらに価値のあるものを引き出すことが求められる

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4.ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。

学びのポイント

  • 小グループで得られた情報を論理的に整理し、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分ける
  • 大グループで全体に必要な情報を論理的に判断・共有することや、自分たちに足りない情報を聞き出すことが求められる。

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まとめ

チームは、優秀なメンバーを集めて役割を与えれば、自然に機能するというものではありません。タックマンモデルにあるような段階を経て、徐々につくられていくものです。チームビルディングに取り組むことで、一人ひとりが持てる能力を最大限に発揮できるようになります。メンバー同士の絆も深まり、組織全体の活性化につながるでしょう。

チームビルディング研修は、体験型プログラムを盛り込むことがおすすめです。メンバー同士のコミュニケーションが自然と活発になり、エンゲージメントの向上も期待できるでしょう。

チームビルディングはすぐに効果が得られるものではありませんが、働き方の多様化、ダイバーシティ化が進むなかで、重要性が高まっています。時代の変化に負けない強い組織をつくるために、チームビルディングに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

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アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。

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この記事の著者

あらたこまち

雪国生まれ、関西在住のライター・ラジオパーソナリティ・イベントMC。不動産・建設会社の事務職を長年務めたのち、フリーに転身。ラジオパーソナリティーとしては情報番組や洋楽番組を担当。猫と音楽(特にSOUL/FUNK)をこよなく愛し、人生の生きがいとしている。好きな食べ物はトウモロコシ。

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