新入社員向けチームビルディング研修の主な形式、実施するときの注意点、おすすめの研修を紹介
- 研修ノウハウ
- 研修
- PDCA
- グループワーク
- コミュニケーション
- チームビルディング
- ロジカルシンキング

毎年新入社員研修を実施している企業は多いでしょう。研修プログラムの中に、「チームビルディング」は含まれていますか? 新入社員向けにチームビルディング研修を実施することで、新入社員が早く職場に馴染めるようになるだけでなく、企業としてもさまざまなメリットが得られる可能性があります。
本記事では、そもそもチームビルディング研修とはどのような研修なのか、新入社員向けに実施することの重要性、主な形式と、実施するときの注意点を解説します。
新入社員研修は、社会人としての土台と同期のつながりを同時に築ける貴重な機会です。あそぶ社員研修の新入社員研修プログラムは、体験型アクティビティを通じて、学びと一体感の両方を実現します。
チームビルディング研修は2つのタイプに分けられる
チームビルディング研修とは、メンバー全員で力を合わせて成果を上げられるような、強いチームを作るための研修です。誰を対象に実施するかによって、「関係性の質を高める研修」と「チームビルディングのスキルを習得する研修」の2つのタイプに分けることができます。
関係性の質を高める研修
チームのメンバーを対象とする場合は、「メンバー同士の関係性の質を高める」ことがチームビルディング研修の目的となります。メンバー全員でチームとして力を発揮できる状態を作るには、信頼関係が欠かせません。チームビルディング研修では、自己理解や他者理解を深めるワークなどを通して、メンバー同士が信頼関係を築けるようサポートします。その場限りでなく、職場に戻ったあともお互いにコミュニケーションをとり、協力し合える状態を目指します。
新入社員を対象とするチームビルディング研修の場合は、こちらのタイプの研修になります。これから同じ「チーム」のメンバーとして協力して成果を上げられるようになってもらうために、新入社員同士の関係性を高めることが目的です。
チームビルディングのスキルを習得する研修
リーダーのようにチームをまとめるポジションに就いている社員を対象とする場合は、「チームビルディングのスキルを習得すること」がチームビルディング研修の目的となります。メンバーとのコミュニケーションのとり方、心理的安全性の高め方、目標設定・管理の方法、メンバーの強みの活かし方・育て方などを学びます。
リーダーは、チームのメンバーに大きな影響を与える存在です。リーダーを対象にこのようなチームビルディング研修を実施することで、継続して成果を上げられる強いチームを作ることができるでしょう。
「そもそもチームビルディングとは?」「何から進めればいい?」という方のために、基本の考え方からチームづくりの5段階、すぐ使えるフレームワーク15選までを1冊にまとめた入門ガイドをご用意しました。
新入社員向けのチームビルディング研修を実施する重要性
もし「新入社員研修は実施しているが、その中でチームビルディングは行っていない」という場合は、新たなプログラムとして組み込むことをおすすめします。チームビルディングは、新入社員に早く戦力になってもらうために重要な要素であるためです。チームビルディング研修を実施することで、具体的には以下のような効果が期待できます。
職場に早く馴染むことができる
新入社員は、初めてのことばかりでただでさえ緊張しています。そして自分の周りは知らない人だらけです。早く職場に馴染んでもらうためには、新入社員が周りのメンバーとより良い関係を築けるよう、企業がサポートする必要があります。
日常業務の中では、とれるコミュニケーションも限られます。改めてチームビルディング研修という機会を設けることで、一緒に働くメンバーに対する理解が深まり、心理的な距離が縮まりやすくなるでしょう。新しい環境で、チームとして仕事に取り組む意識や姿勢が身につくことも期待できます。
モチベーションやエンゲージメントが向上する
一緒に働くメンバーとより良い関係が築けると、仕事に対する意欲も高まりやすくなります。「あの人に負けないように頑張ろう」「あの人みたいになりたい」など、周りの存在が刺激になり、モチベーションが高まることもあるでしょう。
さらに、「自分もこのチーム(組織)の一員である」という意識が芽生え、エンゲージメントの向上につながる可能性もあります。エンゲージメントとは、簡単にいうと社員のチームに対する貢献意欲のことです。
チームビルディング研修により新入社員のモチベーションやエンゲージメントを高めることができれば、仕事に対する姿勢が前向きに、かつ積極的になることが期待できます。困難な問題や課題に直面しても、社員同士で協力して乗り越えられるようになるでしょう。
早期離職のリスクを低減できる
厚生労働省の資料「令和5年若年者雇用実態調査の概況」を見ると、初めて勤務した会社を1年未満でやめた理由として最も割合が高かった回答は、「人間関係がよくなかった」となっています。
出典:令和5年若年者雇用実態調査の概況 – 厚生労働省(PDF)
チームビルディング研修を実施して新入社員同士の関係構築をサポートすることは、早期離職を防ぐためにも重要です。職場の人間関係が悪いと、それだけで大きなストレスがかかります。反対に、職場に信頼でき、協力し合える仲間がいると、心理的安全性が高まり、社員が定着しやすくなります。
生産性が向上する
関係性の質が高いチームは、お互いにコミュニケーションをとり合って、協力して業務を進めていくことができます。苦手なところも自然にカバーし合うため、ミスや問題も起きにくいでしょう。また、それぞれが「チームに貢献したい」という意欲を持てているため、新しいことや困難なことにも積極的にチャレンジしようとします。
このような状態のチームを作ることができれば、全体のパフォーマンスも向上します。チームビルディングは、企業が生産性を高めるためにも重要な取り組みなのです。
新入社員向けチームビルディング研修の主な形式
新入社員を対象にチームビルディング研修を実施するなら、以下のような形式が考えられます。
ゲーム形式
ゲーム形式は、ゲームやアクティビティに取り組みチームビルディングにつなげる研修です。さまざまなゲームやアクティビティがありますが、代表的なものをいくつか挙げてみます。
- コンセンサスゲーム
コンセンサス(合意形成)の過程を体験できるゲームです。ある状況におけるアイテムの優先順位を話し合って決める「NASAゲーム」や「雪山での遭難」などが有名です。 - タワーづくりゲーム
与えられたアイテムだけを使って、できるだけ高いタワーを立てるゲームです。A4用紙だけを使う「ペーパータワー」、マシュマロやパスタの乾麺を使う「マシュマロチャレンジ」などがあります。 - 謎解き脱出ゲーム
物語の主人公になり、制限時間内に与えられた謎を解いて危機的な状況からの脱出を目指すゲームです。
職場から離れた「研修」という場所で、楽しいゲームやアクティビティに取り組むことで、自然とコミュニケーションが活発になります。メンバーの新たな一面が見えることもあり、相互理解を深められるでしょう。
対話形式
対話形式は、参加者同士が対話を通して相互理解を深める研修です。たとえば、一つのテーマについて意見を交わすディスカッション、ブレインストーミング、ワールドカフェなどを実施したり、診断ツールによる自己分析の結果をチームで共有したりする方法が考えられます。お互いに理解を深められるだけでなく、コミュニケーションスキルも鍛えられる形式です。対話を通じて、一人ひとり考え方や価値観が違うこと、個人を尊重することの大切さなども学べるでしょう。
ただ、この形式で実施する場合は、全員が平等に発言できるような工夫が必要です。発言量に差が出ると、研修の効果にもばらつきが生じてしまいます。
アウトドア形式
アウトドア形式は、屋外での活動を通してチームビルディングにつなげる研修です。たとえば、以下のような活動が挙げられます。
- キャンプ
- スポーツ
- ヨガ
- 清掃活動 など
一緒にこのような活動に取り組むことで、初対面の人同士の間にもカジュアルなコミュニケーションが生まれやすくなります。ただ、「アクティブな活動が苦手」「体力に自信がない」という人もいるでしょう。参加者のことをよく理解したうえで、全員が楽しめるプログラムとすることが重要です。
合宿形式
合宿形式は、宿泊を伴う研修のことです。新入社員研修は扱うテーマが多いため、合宿形式にすることで研修の効率もアップする可能性があります。また、参加者は数日間にわたって寝食を共にすることになるため、必然的にコミュニケーションの量が増え、一人ひとりの個性や特徴なども見えやすくなります。お互いの理解が深まり、全体の結束力も高められる可能性があります。
ただ、合宿形式は他の形式よりもコストがかかります。また、拘束時間が長く参加者にも負担がかかるため、体調やメンタル面のケア体制を整えたうえで実施するようにしましょう。
チームビルディング研修を実施するときの注意点
次に、チームビルディング研修を効果的に実施するための注意点を解説します。
目的を設定し、参加者に共有する
誰を対象とする場合であっても、まずは「なぜチームビルディング研修を実施するのか」という目的を明確にすることが重要です。これをしないまま実施すると、単発の「社内イベント」のようになってしまう可能性があります。特にチームビルディング研修はゲームやアクティビティを取り入れたプログラムが多いため、イベント化しやすいといえます。
ただ「楽しかった」で終わらせないために、明確な目的を設定し、あらかじめ参加者にも共有しておきましょう。目的を理解したうえで参加してもらうことで、研修後の意識や行動も変化しやすくなります。可能であれば、目的と合わせて目標(目的を達成するための指標)も示せるとよいでしょう。
振り返りを行う
チームビルディング研修の最後には、必ず振り返りの時間を設けましょう。どれだけ研修中は雰囲気が良く、コミュニケーションが活発だったチームでも、振り返りをしなければ研修後は元の状態に戻ってしまう可能性があります。研修を通して気づいたこと、得た学びなどを言語化し、参加者同士で共有することで、チームの良い状態が持続しやすくなります。
また、チームビルディング研修はゲームやアクティビティなど「現場でどのように役に立つのか」がわかりにくいプログラムが多いです。参加者自身で研修を振り返り、現場とのつながりを考える時間を設けることで、行動変容を促せます。
そして、チームビルディング研修を「やりっぱなし」にしないことも重要です。研修後は現場と連携して学んだことを活かせる機会を提供する、適切なタイミングで振り返りのミーティングを行うなどして、定着を促しましょう。
ファシリテーターを置く
たとえば、いきなり「チームで自由に話し合ってください」といわれても、なかなか難しいものです。積極的なメンバーに発言の機会が偏ったり、仲の良いメンバー同士で全く関係ない話題で盛り上がってしまったりすることもあるでしょう。
全員が参加しやすい雰囲気を作り、状況を見ながら参加者から意見を引き出したり、気づきを促したりして、学びにつなげるのがファシリテーターの役割です。チームビルディング研修を実施するなら、講師とは別にファシリテーターを置き、必要なサポートを行ってもらいましょう。
チームビルディング研修の効果は、ファシリテーターによって左右されるといっても過言ではありません。外部の研修サービスを利用する場合は、ファシリテーターの質もチェックしたいポイントの一つといえます。
新入社員向けチームビルディング研修なら「あそぶ社員研修」
新入社員には、習得してもらわなければならないスキルが非常に多くあります。「チームビルディング研修を実施したいけれど、他の研修が多いためそこまでする余裕がない」というケースもあるのではないでしょうか。必要なスキルを学びつつ、チームビルディングにつながる研修があったらよいと思いませんか?
「あそぶ社員研修」は、講義・ワークとテーマに関連するアクティビティを組み合わせた、没入型の新しい研修サービスです。アクティビティは、すべてチームビルディングにつながるように設計されています。最後に、数あるプログラムの中から、新入社員向けのものを3つ紹介します。
ビジネスマナー研修
新卒の新入社員を対象とする研修で外せないのが、ビジネスマナーです。「あそぶ社員研修」のビジネスマナー研修では、「ビジトレ」というビジネスマナーを実践形式・クイズ形式で学べるアクティビティを実施します。テーマ別に対面版は8種類、オンライン版は4種類のアクティビティを用意しており、必要なものを選んで取り入れていただけます。チームビルディングの効果を狙いたいなら、以下のようなチーム協力対抗戦のアクティビティがおすすめです。
- パズールメール……パズルを組み合わせるようにしてバラバラになったメールを復元させ、その中から間違いを探すアクティビティ。
- 東奔西走ホウレンソウ……報連相(報告・連絡・相談)を駆使して注文書の空欄を埋めていくアクティビティ。
いずれも、チームで協力して制限時間内により多くクリアすることを目指すアクティビティとなっています。
PDCA研修
新入社員のうちに、PDCAサイクルを習慣的に回せるようになってもらうことも重要です。PDCA研修は、PDCAサイクルの基本から実践方法、うまく回すコツなどを学ぶプログラムです。
この研修では、「ロケットPDCAチャレンジ」というロケット開発シミュレーションゲームを実施します。チームで協力して資金を集め、部品を購入してロケットを作り、発射テストを行います。これを繰り返し、部品の最適な組み合わせを見つけて、制限時間内に月まで届くロケットを作るという、PDCAサイクルを体験しながら学べるゲームです。
部品の組み合わせは数千通りあるため、「どうすればよいか」をチーム内でしっかり話し合う必要があります。一人ひとりに意見を出すことが求められるため、自然とコミュニケーションが活性化し、チームビルディングにつながります。
ロジカルシンキング研修
新入社員研修の中に、ロジカルシンキングを学ぶプログラムを組み込む企業もあります。「あそぶ社員研修」のロジカルシンキング研修は、ロジカルシンキングの基本や活用法、論理的でわかりやすい話し方を学ぶプログラムです。
この研修では、「リアル探偵チームビルディング」というアクティビティを実施します。ジグソー法を活用したロジカルシンキングゲームで、小グループと大グループを行き来し、それぞれが持つ情報を組み合わせてクリアを目指します。多くの人とコミュニケーションがとれるため、新入社員研修のように初対面の参加者が多い場合におすすめです。
対面・オンラインの両方に対応しています。プランは「消えた資料と不明な持ち主」と「関ヶ原凸大軍議」の2種類からお選びいただけます。
まとめ
チームビルディング研修により新入社員同士の関係性の質を高めることで、モチベーションやエンゲージメントの向上、早期離職リスクの低減、生産性の向上など、さまざまな効果が得られる可能性があります。新入社員向けのチームビルディング研修を考えているなら、必要な知識・スキルを学びつつチームビルディングができる「あそぶ社員研修」のご利用を、ぜひご検討ください。
受け身の研修では、新入社員の行動は変わりません。「あそぶ社員研修」では、Z世代が思わず本気になる仕掛けで、社会人基礎力を楽しく身につけられる新入社員研修をご用意しています。
「どの研修が自社に合うかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。目的やご予算に合わせて最適なプログラムをご提案します。
この記事の著者
あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。






