情報整理ゲーム7選!グループワークで実施する際のポイントも解説

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この記事の監修者
友水 一喜
株式会社IKUSA
あそぶ社員研修事業部 責任者

情報整理ゲームとは、与えられた情報、調査して得た情報、他者から共有された情報などを整理・分析する要素を含むゲームの総称です。謎解きゲームや推理ゲームに情報整理の要素が含まれていることが多く、グループで協力して取り組めるゲームを活用することで、研修や懇親会などのグループワークに効果的に取り入れることができます。

本記事では、情報整理ゲームの概要、情報整理ゲームで求められるスキル、おすすめの情報整理ゲーム7選、グループワークで実施する際のポイントや注意点を解説します

 

 

情報整理ゲームとは

情報整理ゲームは、配布・調査・共有などによって得られた情報を整理・分析する要素が含まれているゲームの総称です。

謎解きゲームや推理ゲームなどの頭を使うゲームが多く、論理的思考力(ロジカルシンキング)、戦略的思考力、情報収集力、コミュニケーションスキル(伝える力・聞く力)などのさまざまなスキルが求められるため、会社の研修や懇親会などのグループワークに適しています。

情報整理ゲームで求められるスキル

ここからは、情報整理ゲームで参加者に求められるスキルについて紹介します。

情報整理力・情報収集力

情報整理力・情報収集力は、必要な情報を発見して集め、わかりやすく整理するスキルです。情報収集力や情報整理力が高いと、情報を収集する際に必要な情報・不要な情報を分別し、わかりやすくまとめることができます。

論理的思考力(ロジカルシンキング)

論理的思考力(ロジカルシンキング)は、抜け・漏れがない状態(MECE)で要因・要素を整理して全体を把握し、的確な結論を導き出すスキルです。情報整理ゲームのなかで得られた情報を整理・分析するには論理的思考力(ロジカルシンキング)が必須となります。

なお、論理的思考力(ロジカルシンキング)については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:ロジカルシンキングとは?思考法やツールをわかりやすく解説

戦略的思考力

戦略的思考力は、戦略的に本質を見抜くスキルです。情報を整理したうえで分析するには、ものの本質を見抜くことが不可欠であるため、情報整理ゲームでは戦略的思考力が求められます。

なお、戦略的思考力については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:戦略思考とは?研修などでの鍛え方や求められる理由をわかりやすく解説

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、コミュニケーションを通じて伝える力と聞く力に関するスキルです。情報整理ゲームのなかで情報をわかりやすく円滑に共有する際にコミュニケーションスキルが求められます。

グループワークにおすすめの情報整理ゲーム7

以下では、グループワークでの実施に適した情報整理ゲーム7選を紹介します。

ロケットPDCAチャレンジ

「ロケットPDCAチャレンジ」は、ロケットの部品に関する情報を整理し、ロケット製作・発射を疑似体験するゲームです。ロケットの製作に必要な部品を得るには資金を使って購入する必要があり、「資金集め⇒部品購入⇒発射テスト」のプロセスを経てPDCAサイクルを回し、改善していきます。

ロケット部品のパターンは数千通りあり、そのなかから正解となる組み合わせを導き出す必要があります。そのためには、発射テストによって得られた情報を整理・分析し、回数を重ねていくなかで改善していくことが求められます。

ロケットPDCAチャレンジはチーム戦の形式でおこなわれ、最も少ないコストで月まで到達するロケットを製作することができたチームの勝利となります。ロケット製作のプロセスのなかで、全チームがPDCAサイクルを短時間のうちに回し、改善することを実践的に学べることが特徴です。

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混乱する捜査会議からの脱出

「混乱する捜査会議からの脱出」は、チーム内で協力して情報収集、情報共有、情報整理、分析などをおこない、事件の真相にたどりつくことを目指す推理ゲームです。犯人を見つけ出すには情報が必須となり、チームで協力して収集・共有・整理・分析をおこなえます。

情報収集には、被写体認識基盤サービスを活用します。証拠品を読み込むことで情報が得られ、それを共有・整理・分析するなかで推理を進めていきます。混乱する捜査会議からの脱出で得られる情報のなかにはダミーが含まれている可能性があり、情報を単に整理するだけでなく、そもそも必要な情報なのかを考えながら活用することが求められます。

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リアル探偵チームビルディング

「リアル探偵チームビルディング」は、断片的な情報が与えられる小グループと、それぞれの情報を共有する大グループを行き来して、情報整理・分析を通じて真相にたどりつくことを目指す推理ゲームです。異なる情報を共有する学習法であるジグソーメソッドが取り入れられており、必然的に情報整理・分析をおこなうことができます。

また、リアル探偵チームビルディングでは、論理的思考力やリーダーシップなどのさまざまなビジネススキルも求められます。チームで協力・連携して共通目標に向かうことで、チームビルディングにもつながります。

⇒リアル探偵チームビルディングを活用した「ロジカルシンキング研修」の資料を受け取る

謎パ

「謎パ」は、全員が1つのチームとなってすべてのミッションをクリアすることを目指す謎解きゲームです。各々の参加者に異なる謎のデータが配布され、他者と情報共有をして謎を完成させていきながら、謎解きを進めていきます。制限時間内にクリアするには効率よく情報を整理することが必須となり、情報整理力やリーダーシップなどが求められます。

謎パの最大の特徴は「参加者全員で1チームを作ること」です。全員協力型のためチームビルディング効果が高く、同期との関係性を構築することを目的とした新入社員研修や、社員総会などの全社的な社内イベントなどに適しています。

謎解き脱出ゲーム

「謎解き脱出ゲーム」は、45人程度のグループで協力して謎を解き、制限時間内に脱出することを目指すゲームです。謎解きには瞬発的なひらめきだけでなく、情報整理力や論理的思考力なども求められます。また、チーム協力型のゲームであるため複数の解答を情報として捉え、整理することも重要となります。

謎解き脱出ゲームは机上でおこなわれるため、広いスペースを必要としません。役割分担や協力と通じて楽しく取り組めるため新入社員・若手社員を対象とした研修や懇親会におすすめです。

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タイムライン作成ゲーム

「タイムライン作成ゲーム」は、過去に起こった出来事を時系列順に並べるゲームです。たとえば、「自社で○○年に起こった出来事」というお題であれば、主要な出来事をピックアップしたうえで、時系列順に並び替えます。過去に起こった出来事を情報として捉えて整理することが必須となり、簡単におこなえることが特徴です。

ミステリウム

「ミステリウム」は、容疑者を探し出し、真犯人を見つけ出すカードゲーム型の推理ゲームです。幽霊が幻視を各霊能者に送り、正しく解釈して情報を整理することで、真犯人を見つけ出します。カードには容疑者・狂気・犯行現場があり、トークンを各霊能者に置いて正解・不正解などの情報を得ていきながら、最終的に真犯人にたどり着くことを目指します。

情報整理ゲームを実施する際のポイント・注意点

以下では、情報整理ゲームを実施する際に押さえておきたいポイントや注意点を紹介します。

アイスブレイクを実施する

情報整理ゲームでは、グループ内で円滑にコミュニケーションを取り、情報の収集・共有・整理・分析などをおこなう必要があります。関係性が構築されておらず、コミュニケーションを取る際に緊張感があると各々が主体的に取り組めなくなる可能性があるため、アイスブレイクをおこない、緊張をほぐすことが効果的です。

アイスブレイクとは、楽しくコミュニケーションを取って緊張をほぐせる簡単なゲームを指します。数分程度で簡単におこなえる自己紹介ゲームやコミュニケーションゲームを取り入れ、参加者同士の緊張をほぐしましょう。

解説・振り返りをおこなう

情報整理ゲームを活用して研修や懇親会をおこなう際には、情報整理ゲームで求められるスキルについて説明・解説したり、得られた実践的な体験を振り返ったりして、学びを深めることが大切です。情報整理ゲームをおこなったあとに解説・振り返りをおこなう時間を設けましょう。

まとめ

情報整理ゲームを活用することで、情報整理力・情報収集力、論理的思考力などを学ぶ研修を実施することも可能です。また、楽しくコミュニケーションを取れるため懇親会などにも適しています。情報整理ゲームの実施については、ぜひIKUSAにご相談ください。

 

 

以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。

1.合意形成研修

合意形成研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。

学びのポイント

  • 各々が個人ワークで考えた答えを聞くことで、チームメンバーの状況に対する認識や物資の重み付けの違いを受講者が理解する
  • 話し手は自分の答えにいたった理由を論理的・説得的に説明する
  • より良い根拠を導き出すための比較検討をして、チーム全員が納得する結論を出す

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2.PDCA研修

PDCA研修のアクティビティ「ロケットPDCAチャレンジ」では、パーツを組み合わせてロケットを制作し打ち上げ結果から原因を考えて、より良く飛ぶロケットに改善していき、目標の達成を目指します。

学びのポイント

  • 計画を立ててロケットを飛ばし、その結果から組み合わせの誤り・部品の不足・不良部品の有無を推察し、それを繰り返すことで組み合わせの精度を上げていく
  • 資金稼ぎ・パーツの選択・打ち上げの準備を繰り返し、作戦タイム振返りを経て行動を改善していくことで、最適化されていく

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3.戦略思考研修

戦略思考研修のアクティビティ「ワールドリーダーズ」では、労働力や資本を使って事業を設立し、利益を稼ぐことを目指します。

学びのポイント

  • 不確実な状況のなかで自チームにとって最適な行動方針を考え、実行していく
  • 戦略を決めるために与えられた手段のなかでどの情報を取得していくかの優先順位決めが求められる

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4.コミュニケーション研修

コミュニケーション研修のアクティビティ「謎解き脱出ゲーム」では、チームでコミュニケーションをとりながら問題に隠された法則を発見する謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 受講者が「自分しか見えていない情報・問題・解き方」をチームで共有することでコミュニケーション促進やスキルアップにつながる
  • 突飛な発想・ヒラメキをチームのなかで積極的に発言できる心理的安全性の高い環境づくりが求められる

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5.ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。

学びのポイント

  • 小グループで得られた情報を論理的に整理し、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分ける
  • 大グループで全体に必要な情報を論理的に判断・共有することや、自分たちに足りない情報を聞き出すことが求められる

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6.クリティカルシンキング研修

クリティカルシンキング研修のアクティビティ「混乱する捜査会議からの脱出」では、推理ゲームで論理的に情報を整理するなかで証拠の違和感に気づき、仮説立てや検証を行って目標を達成します。

学びのポイント

  • 証拠品や証言など多くの情報を手分けして読み、組み合わせて論理的に結論を導き出す
  • フェーズが進むごとに情報が増え、複雑になっていくなかで必要な情報を取捨選択する
  • 出た結論に満足せず、常に新しい情報と照らし合わせて再検証する

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7.リーダーシップ研修

リーダーシップ研修のアクティビティ「グレートチーム」では、チームの運営を疑似体験することでリーダーシップやマネジメントを学びます。

学びのポイント

  • メンバーのリソース管理や育成、リーダーとしての決断を繰り返すことで、いろいろなリーダーシップの型を知ることができる
  • 現代に合わせたリーダーシップの発揮の必要性を知り、自分らしいリーダーシップを学べる

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8.ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修のアクティビティ「ビジトレ」では、実践形式・クイズ形式のアクティビティを通して、ビジネスマナーを楽しく学びます。

学びのポイント

  • 堅い内容になりがちなビジネスマナー研修にゲーム形式を取り入れることで、受講者が没入して学べる
  • 名刺交換や報連相などを実行し、動作・マナーに慣れることで、翌日から実践できるようになる

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9.防災研修

防災研修のアクティビティ「先が見えない防災訓練からの脱出」では、チームで協力して、防災のアイテムや知識を使用しながら謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 謎解きの答えが災害時のNG行動にまつわる内容となっており、解説時になぜ行なってはいけないかもセットで学ぶ
  • 被災時は様々な情報が飛び交うため、情報を取得する際にどのようにすれば惑わされないかを学ぶ

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10.OODA LOOP研修

OODA LOOP研修では、瞬間的な判断力が求められる運動系のアクティビティである「サバイバルゲーム」または「チャンバラ合戦」を実施することで、意思決定のフレームワークである「OODA LOOP」を実践的に習得することを目指します。

学びのポイント

  • 敵チームをよく観察して作戦を練り、状況に応じた行動を素早く判断しながら、チームで共有して一体となって行動する
  • ミッションの勝利条件をもとに、観察、判断、行動を繰り返すことで、本当にすべき行動が何なのか、行動の最適化を行う

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。

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