部下との信頼関係を築く方法20選!良い関係を構築すべき理由も解説

  • 組織・人材開発

部下との信頼関係を築くことは、組織内での円滑なコミュニケーションを実現するために不可欠です。上司と部下の間に信頼関係が構築できていれば、部下のさらなる成長を促すことにもつながります。

本記事では、部下との信頼関係を築くべき理由や信頼関係が欠如した場合のデメリット、信頼関係を築くための具体的な方法20選について詳しく紹介します

 

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部下との信頼関係を築くメリット

まずは、部下との信頼関係を築くべき理由について解説します。

1.生産性の向上

上司と部下の間に良い信頼関係が築けていると、業務が円滑に進みます。お互いにしっかりとしたコミュニケーションが取れるため、仕事上のミス防止にもつながるでしょう。

また、信頼関係があることで、部下が自発的に情報を共有しやすくなるため、問題の早期発見や改善策の立案がスムーズに行えます。これにより、組織全体の生産性の向上が期待できます。

2.部下の成長促進

部下が「上司が自分を見てくれている」「話を聞いてくれている」と感じることで、モチベーションが高まり主体的に仕事に取り組むようになります。信頼関係は、部下のスキル向上やキャリアの成長を支える重要な要素です。

3.サポートのしやすさ

信頼関係があると、部下が上司に、困りごとや課題を打ち明けやすくなるため、早期に適切なサポートができるようになります。これにより、目標達成に向けたチーム全体の進捗管理が容易になるでしょう。

4.人間関係トラブルの防止

信頼関係が欠如していると、誤解や不満が蓄積し、人間関係のトラブルに発展する可能性があります。信頼関係が築けていれば、トラブルの予防や迅速な解決が可能です。

部下からの信頼がない場合のデメリット

上司と部下との間に信頼関係が築けていないと、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

1.チームや組織の崩壊

信頼関係がないと、コミュニケーションが停滞し、業務の連絡にも影響が出る恐れがあります。結果として、プロジェクトの失敗やチームの分裂が起こる可能性もあります。

2.部下の成長阻害

信頼関係がないと、部下は上司に相談しづらくなり、適切な指導を受けられません。成長機会を失うと部下自身もモチベーションを維持できなくなり、仕事のパフォーマンス低下にもつながります。また、部下が成長せず、仕事を代わりに行う必要が発生すると人員的なコストも増大します。

3.離職率の増加

信頼関係が欠如した職場では、部下がストレスを感じやすくなり、離職率が高まります。人材の流出は企業にとっても大きなマイナスであり、それを防ぐためにも、上司と部下との信頼関係はしっかりと構築することが望ましいといえます。

部下との信頼を築く方法20

部下との信頼を築く方法20選を紹介します。

1.部下の話に耳を傾ける

相手の話を聞くことはコミュニケーションの基本です。普段から、部下の話や相談事にはしっかりと耳を傾けるよう心がけましょう。

ポイント・注意点

  • 話を聞くときは、作業を止める。すぐに話を聞く時間を確保できないときには、その旨を説明し、後で時間を取るようにする。
  • 相手の話を聞くときは、積極的かつ意識的に耳を傾け、相手の意図や感情を理解しようとする「アクティブリスニング」の技術を活用するとよい。

2.一貫性のある態度を取る

上司として、一貫性のある態度を取ることが、部下との良い関係の構築につながります。「挨拶をする」「誠実な態度で接する」「約束を守る」など、人間関係の基本となることはもちろん、どんな部下に対しても誠実な態度で接することが信頼関係を構築する第一歩といえるでしょう。「人によって態度が違う」、「指示が二転三転する」など、一貫性が欠けた行動は控えることが大切です。

ポイント・注意点

  • 業務上の指示やフィードバックなどは「一貫性」を意識する。
  • 人によって態度を変えたり指示が二転三転したりしないように意識する。

3.定期的な1on1(面談)を行う

部下と定期的に面談を行い、業務の進捗や悩みを共有する機会を設けましょう。多忙の中でも面談の時間を確保して話を聞くことで、部下からの上司に対する安心感・信頼感の醸成につながります。

ポイント・注意点

  • 短時間でも定期的な面談ができればコミュニケーションの促進になる。
  • 事前に面談の意味や目的を共有しておくと、部下も困りごと・悩みごとなどを話しやすく、解決策を一緒に考えられる。

4.褒める・感謝をする

誰かに褒められたり感謝されたりすると、「自分の行動を認めてもらえた」と感じ、モチベーションも高まります。部下が成果を上げたとき、日々の業務のちょっとした困りごとを手伝ってくれたときなどには、言葉にして感謝を伝えましょう。

ポイント・注意点

  • 褒められたり感謝されたりすることは、仕事へのモチベーションにつながるだけでなく「従業員エンゲージメント」が高まり、離職率の低下にもつながる。
  • 感謝の気持ちを伝える「サンクスカード」を活用し、感謝・賞賛し合う仕組みを作るのもよい。

5.チームの目標を共有する

チームの目標は、部下一人ひとりと共有しましょう。目標を共有することで、部下は自分の役割や期待されていることを明確に理解し、チームの一員としての意識が高まります。また、目標達成に向けた責任感が芽生え、主体的な行動を促すことにもつながります。

ポイント・注意点

  • 目標内容が言葉だけでは伝わりにくい場合には、グラフや図などを用いるとよい。
  • 目標設定の段階で部下の意見を取り入れると、目標に対する納得感が高まり、責任感が強まる。

6.正確な情報共有を行う

会社上層部の会議で決まった内容は部下にも共有しましょう。仕事を進めるうえで大切な情報を共有することで、部下は上司の意図や考えが理解しやすくなります。また、「自分に仕事を任せられている」「期待されている」と感じることで、モチベーションが向上します。

ポイント・注意点

  • 毎朝の朝礼やミーティングの時間、社内SNSなどを活用すると、情報共有がスムーズに行える。
  • 困難な状況や課題についても隠さず共有することで、部下との信頼感が深まる。

7.公平・公正な評価を行う

部下の評価は公平・公正に行いましょう。「特定の人だけを特別扱いする」「成果を上げたのに評価が低かった」などは、部下のモチベーションを低下させ、信頼関係を損なう原因となります。公平な評価を行うことで、部下のさらなる成長を促しましょう。

ポイント・注意点

  • 評価基準を事前に共有し、部下が自分の目標や期待されている成果を理解できるようにする。評価結果だけでなく、改善点や次の目標についても具体的に伝えるとよい。
  • 評価のポイントや的確なフィードバック方法などを学べる「評価者(上司)向けの研修」を実施すると、評価者の能力向上につながり、より正しい評価が行える。

8.感情的にならない

上司が感情的に対応すると、部下は心理的な安全性を感じられず、信頼関係が損なわれる可能性があります。冷静で適切な指導を心がけることで、部下は安心して仕事に取り組めるでしょう。

ポイント・注意点

  • ネガティブな言葉・悪口は避ける、部下がミスをしても失敗から活かせることを伝えて、ポジティブな方向へと導くことが大切。改善に向けた建設的なアプローチを取るよう心がける。
  • 感情をコントロールする方法を身につける取り組みとして、管理職・上司を対象としたアンガーマネジメント研修を活用するとよい。アンガーマネジメント研修では、感情をコントロールするための具体的なテクニックが学べる。

9.部下の意見を取り入れる

部下の意見を積極的に取り入れることで、主体性を育み、信頼関係を深められます。現場で働く部下の視点は、業務改善や新しいアイデアの発見に役立つでしょう。

ポイント・注意点

  • 部下からの意見を取り入れる際には、匿名の意見箱やオンラインアンケートツールなども活用するとよい。
  • 部下から提案のあった意見に対して、採用した理由や改善点などを具体的にフィードバックすると、部下の成長につながる。

10.部下一人ひとりに合わせた指導をする

部下の長所・短所などを理解し、一人ひとりに合わせた指導を行いましょう。部下は「自分をしっかりと見てくれている」「期待されている」と感じ、信頼感が高まります。また、適切な指導は部下の成長を促し、チーム全体のパフォーマンスの向上にもつながるでしょう。

ポイント・注意点

  • 経験の浅い部下に対しては、業務の進め方を細かく説明し、進捗をこまめに確認するとよい。一方、経験豊富な部下には、目標だけを伝え、具体的な進め方は任せることで自主性を尊重できる。
  • 能力やモチベーションが高い部下には積極的なチャレンジの機会を与え、経験は浅くてもモチベーションが高い部下には、時間をかけた丁寧な指導やフィードバックが効果的である。

11.上司自身の失敗談を共有する

部下が失敗したときには、指導だけでなく上司自身の失敗談を共有することが効果的です。上司が過去に経験した失敗やそれをどのように克服したかを具体的に伝えることで、部下は共感を覚えやすくなり「自分も同じように乗り越えられる」と前向きな気持ちを持てます

また、このようなアプローチは部下に「自分に寄り添ってくれている」と感じさせ、信頼関係を深めるきっかけとなります。

ポイント・注意点

  • 失敗談を共有することで部下は「失敗しても大丈夫」だと感じられ、心理的安全性を高めることにもつながる。
  • 失敗談を共有する際には、部下に過度なプレッシャーを与えないよう、失敗から得た教訓や克服方法に焦点を当てる。

12.毎朝部下の状況を把握する

毎朝、部下一人ひとりの仕事や体調などの状況を把握しましょう。短時間でも部下と会話をすることで、部下は「自分を気にかけてくれている」と感じ、安心感を得られます。また、部下が抱える問題や課題を早期に発見し、適切なサポートをすることにもつながるでしょう。

ポイント・注意点

  • 一人あたり数分程度で仕事の進捗や体調を確認し、全員とコミュニケーションを取る時間を確保する。
  • 体調や個人的な問題について尋ねる場合は、過度に踏み込まず、部下が話しやすい雰囲気作りが大切。

13.部下に仕事を任せる

部下に仕事を任せることは、主体性やモチベーションを高めるうえで重要です。上司の指示通りの仕事ばかりでは「自分は期待されていない」と感じ、意欲を失う可能性があります。適切な範囲で仕事を任せることで、部下は「信頼されている」と感じ、責任感を持って取り組むようになります。

ポイント・注意点

  • 周囲のメンバーや上司からのフォロー体制を整えておくと、トラブル対応などが迅速に行える。
  • 部下が失敗してしまった場合には、感情的な叱責は避ける。失敗の原因を一緒に振り返り、次に活かせる改善策を具体的に提案するとよい。

14.オープンなコミュニケーションの環境を作る

部下が気軽に意見を言える環境作りは、チーム全体の信頼関係を深めるうえで欠かせません。オープンなコミュニケーションが可能な環境では、部下は自分の考えを自由に表現でき、業務改善や新しいアイデアの提案が活発化します。

ポイント・注意点

  • コミュニケーションを強要すると、部下の意欲を下げる恐れがあるため、自然な形で関わることを心がける。
  • 部下の性格や状況に応じて、適切なコミュニケーション方法を選ぶようにする。

15.チームビルディング研修を実施する

チームビルディング研修は、メンバー間の相互理解を深め、信頼関係を構築するための有効な手段です。研修を通じて、チーム全体の結束力を高めるだけでなく、個々の役割や強みを再確認できます。

ポイント・注意点

  • 研修の目標を事前に設定し、期待する効果を全員で共有しておくとよい。
  • 共同作業を伴うアクティビティなら、自然な形で信頼関係を築ける。

16.部下の健康に配慮する

部下の健康や日々の様子に気を配ることも、信頼関係を深めるための基本的なステップです。上司が部下の小さな変化に気付き、適切に対応することで、部下は「自分を気にかけてくれている」と感じ、安心感や信頼感を抱きやすくなります。

例えば、現在の業務量が心身への負担になっていても、部下からはなかなか言い出しにくいこともあるでしょう。こうした状況を未然に察知するには、日頃から部下の様子を観察し、普段と異なる行動や態度が見られたときに声をかけることが大切です。

ポイント・注意点

  • 部下の健康や様子を尋ねる際には、あまりプライベートに踏み込みすぎないような質問を心がける。「最近、体調はどう?」などといった軽い質問に留め、無理に詳細を聞き出そうとしない。
  • 必要に応じて休暇の取得や業務の調整を提案し、部下の意向を尊重するとよい。

17.上司も働く姿勢を見せる

部下からの信頼を得るためには、上司自身がチームの一員として積極的に働く姿勢を示すことが大切です。単に指示を出すだけでなく実際に行動で示すことで、部下は「この人についていきたい」と感じ、チーム全体の士気も向上するでしょう。

一方で、上司が「指示だけ出して放置する」「文句を言うだけで具体的なアドバイスをしない」といった行動を取ると、部下からの信頼を損なう原因となります。

ポイント・注意点

  • 責任感を持ち、成果を追求する上司の姿を見ることで、部下もそれに続いて仕事に取り組む意欲が湧く。
  • 部下に自分の行動を無理に真似させるのではなく、個々の特性に応じた指導を行うことが大切。

18.自身のスキルアップを続ける

上司自身がスキルアップに励む姿勢を見せることは、部下からの信頼を得るために欠かせません。上司が成長し続ける姿勢を示すことで、部下は「この人から学びたい」と感じ、尊敬と信頼が深まります。また、部下やチームメンバーからのフィードバックを素直に受け入れる姿勢も大切にしましょう。

ポイント・注意点

  • 業務に関連する技術やリーダーシップスキル、コミュニケーションスキルなど、上司として必要なスキルを磨き続ける。
  • スキルアップには、上司向けの社員教育や研修を積極的に活用し、最新の知識やスキルを習得できるよう努める。

19.的確で迅速な判断をする

仕事において、的確かつ迅速な判断を下すことは、部下からの信頼を得るための重要な要素の1つです。部下が困っているときに、上司が適切な判断を下すことで、部下は安心して業務に集中できます。一方で、判断が遅かったり方針が頻繁に変わったりすると、部下の混乱を招き業務に悪影響を及ぼすだけでなく、信頼を損なう可能性もあります。

ポイント・注意点

  • 情報収集力や論理的思考力を日頃から意識して鍛えることで、的確な意思決定が可能となる。
  • 日頃から小さな意思決定の積み重ねを行い、判断力を向上させる。

20.秘密は厳守する

上司は、部下からの相談を受ける立場にありますが、その内容を他者に漏らすことは絶対に避けなければなりません。部下が「上司にしか話していない相談事が他の人にも知られている」と感じた場合、信頼は一瞬にして崩れてしまいます。秘密を厳守することは、信頼関係を築くうえでの基本です。

ポイント・注意点

  • 部下からの相談内容を他の関係者に伝える必要がある場合は、必ず事前に部下の同意を得る。
  • 部下が安心して相談できる環境を整えるためにも、相談内容は慎重に取り扱い、信頼を裏切らない姿勢を示す。

まとめ

部下との信頼関係を築くことは、組織全体の生産性の向上や部下の成長促進、人間関係のトラブル防止につながります。一方で、部下からの信頼が欠如している場合、ミスやトラブルが増え、最悪の場合には組織の崩壊を招く可能性もあります。そのため、部下との信頼関係の構築は上司としての務めといえるでしょう。

今回紹介した内容を参考に、部下やチームの状況に合った方法を取り入れ、信頼関係を深めていきましょう。

 

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

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