コミュニケーションゲームのおすすめ10選!エンゲージメント向上につながるゲームを紹介

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企業において、業務を円滑に進めていくためには、社員同士のコミュニケーションが欠かせません。社内コミュニケーションが良好なら、生産性や働きやすさも向上するため、企業として、社内コミュニケーション活性化に取り組んでいきましょう。そのための方法の1つとして、コミュニケーションゲームがおすすめです。

本記事では、コミュニケーションゲームがもたらす効果と、おすすめのコミュニケーションゲーム10選を紹介します

 

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コミュニケーションゲームがもたらす効果

そもそも社内コミュニケーションとは、社内のメンバー同士で交わされる日常的なコミュニケーションを指します。たとえば、業務に関する報告・連絡・相談や、ミーティングのなかでの話し合い、電話やメールでのやり取り、休憩中の何気ない雑談などです。組織のなかでは、社員が1人で判断できること・完結できることというのはほとんどありません。その業務にかかわるさまざまな人と連携しながら進めていく必要があります。そのためには、コミュニケーションが欠かせません。業務を円滑に遂行し、組織を運営していくことが、社内コミュニケーションの大きな目的です。さらに、社内コミュニケーションが活性化すると、社員同士で情報やノウハウを共有しやすくなる、意見交換が活発になりアイデアやイノベーションが生まれやすくなる、働きやすさが向上し定着率アップにつながるなどのメリットも期待できます。

社内コミュニケーションを活性化させる方法として、研修に参加者同士でコミュニケーションを取りながら行う「コミュニケーションゲーム」を取り入れるのも有効です。会話だけでなく、読む、書く、ボディランゲージなど、必要となるコミュニケーションの形はゲームによってさまざまです。コミュニケーションゲームはチーム対抗のゲームが多いので、チームビルディングの効果も得られるでしょう。

エンゲージメント向上にもつながる

コミュニケーションゲームが、社員のエンゲージメント向上につながることも期待できます。エンゲージメントとは、社員が組織に対して、自発的に「貢献したい」という意欲を持てている状態を意味する言葉です。これが高まると、仕事に対するモチベーションが高まり、生産性や業績アップ、定着率向上、採用力強化、組織の活性化などにつながるとして、近年注目されるようになってきています。

エンゲージメントは、社員個人と組織との相互的なつながりの強さを表すものともいえます。これは、双方の間に信頼関係が築けていなければ強まるものではありません。社員のエンゲージメントを高めるためには、まず信頼関係を構築する必要があり、そのためにコミュニケーションは欠かせないのです。

コミュニケーションを促進する方法はさまざまありますが、研修にコミュニケーションゲームを取り入れるのも手段の1つです。あえて仕事から離れてコミュニケーションを取る機会を設けることで、社員同士の結びつきが強まり、信頼関係を構築しやすくなります。また、ゲームをするなかで、メンバーのいつもとは違う一面が見えることもあるかもしれません。相互理解が深まり、その結果としてエンゲージメント向上やチームビルディングといった効果が期待できます。

コミュニケーションゲーム10

では、研修で実施できるコミュニケーションゲームには、どのようなものがあるのでしょうか。ここからは、おすすめのコミュニケーションゲーム10選を紹介します。

1.チャンバラ合戦

チャンバラ合戦」とは、スポンジの刀を使って、相手の腕についたボール(命)を落とし合うというアクティビティです。ルールが簡単なので、年齢や性別、国籍も関係なく楽しめます。体を動かすことで緊張もほぐれやすくなるので、自然にコミュニケーションが生まれるでしょう。

株式会社IKUSAのチャンバラ合戦は、「全滅戦」「大将戦」「バトルロイヤル戦」という3つの合戦形式があります。

  • 全滅戦(チーム戦)……敵チームを全滅させるか、時間内に多くの敵を倒したチームの勝利です。
  • 大将戦(チーム戦)……敵チームの大将の命を落としたチームの勝利です。
  • バトルロイヤル戦(個人戦)……全員で命を落とし合い、最後まで残った人が勝利です。

チーム対抗で行う「全滅戦」「大将戦」は、チームビルディングにもおすすめです。

軍議(作戦タイム)と合戦を繰り返して数試合行うので、楽しみながらPDCAサイクルも学べます。

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2.ロケットPDCAチャレンジ

ロケットPDCAチャレンジ」は、ロケットの制作と改善を繰り返し、打ち上げ成功を目指すチーム対抗のアクティビティと、PDCAに関する講義がセットになった研修プログラムです。

アクティビティの流れを簡単にまとめると、以下の通りです。

  1. 知力や運が試されるミッションゲームに挑戦して、資金を稼ぎます。
  2. 稼いだ資金を使って、ロケットのパーツを購入します。
  3. 購入したパーツを組み合わせてロケットを制作し、発射テストを行います。

これを3ターン実施し、最も少ないコストで「月まで到達する」という目標をクリアできたチームの勝利となります。このアクティビティを通して、迅速にPDCAサイクルを回すことのメリットも学べます。

会議室などでも実施できるアクティビティですが、頭だけでなく体も動かす必要があるので、ポジティブな感情が生まれやすいという特徴があります。また、目標をクリアするには全員の協力が欠かせません。取り組むなかで自然にコミュニケーションが生まれ、チームビルディングにもつながるでしょう。

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3.混乱する捜査会議からの脱出

混乱する捜査会議からの脱出」は、証拠品から得た手がかりや証言を、チームで整理・分析・共有して犯人を推理していくという、体験型の推理ゲームです。

このゲームは、NECネクサソリューションズが開発した最新技術「被写体認識基盤サービス」を使用しています。参加者は、自身のスマートフォンのカメラで証拠品を読み取ると、新たな手がかりを得ることができます。それらをもとに、チームで協力して事件を解決するというゲームです。アプリのインストールは不要で、インターネットに接続できるスマートフォンさえあれば、特別準備していただくものはありません。

「混乱する捜査会議からの脱出」は、たとえチームのなかに謎解きや推理が得意な人がいたとしても、その人のヒラメキだけでは解決できない仕組みになっています。事件の真相にたどり着くには、全員が協力する必要があるため、コミュニケーションが促され、チームビルディングにもつながるでしょう。また、ゲームを通してクリティカルシンキング(※)も学べます。

※クリティカルシンキングとは……日本語では「批判的思考」と呼ばれている思考法です。「本当にこれでよいのか?」とあえて批判し、客観的に物事を考えます。

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4.コンセンサスゲーム

合意形成とは、メンバーの間で意見の対立があるときに、話し合いにより全員が納得できる形で意見の一致を図ることです。この合意形成のプロセスを体験できるゲームを、コンセンサスゲームといいます。

株式会社IKUSAの「コンセンサスゲーム」は、ある状況におけるアイテムの優先順位を、チームのメンバーで話し合って決めていくというものです。チームビルディング向けの「ジャングルサバイバル」と、防災も学べる「帰宅困難サバイバル」の2つのプログラムがあります。

ゲームの流れとしては、問題への対処法をまずは個人で考え、その後チームで考えて、最終的にチームとしての答えを出します。この流れのなかで、他のメンバーの考え方や価値観を知ることができ、相互理解が深まります。コミュニケーションや協調性の必要性も学べるでしょう。さらに、意見をまとめるなかで、論理的思考力や情報の整理力も磨かれます。

「合意形成研修コンセンサスゲーム」は、全員が協力せざるを得ない仕組みになっています。コミュニケーションが活発になり、チービルディングにもつながるでしょう。

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5.謎パ

ここまでチーム対抗のコミュニケーションゲームを紹介してきましたが、「謎パ」は、参加者全員で協力してクリアを目指す、謎解きパズルゲームです。全員が1つのチームとなり、与えられたミッションのクリアを目指します。人数は、10人~最大600人まで参加いただけます。

「謎パ」の流れを簡単にまとめると、以下の通りです。

  1. 参加者それぞれに、異なる問題が配られます。
  2. 同じ謎のかけらを持っている人を探し、パズルのように組み合わせて謎を解いていきます。
  3. 謎が解けたら、ミッションが発令されます。
  4. ミッションをすべてクリアし、最終問題も解けたらゲームクリアです。

謎が解けたら発令されるミッションは、企業独自のものに変更可能です。そして、reBako(リバコ)というツールを使えば、オンラインでも実施できます。アプリのインストールや会員登録は不要なので、気軽に参加していただけます。

6.ジェスチャーゲーム

「ジェスチャーゲーム」は、その名の通りジェスチャーによりお題を伝えていくゲームです。

まず参加者を3人~8人ずつのチームに分け、チームの代表者のみにお題を伝えます。そして代表者は、ジェスチャーだけでそのお題を表現し、他のメンバーに伝えます。メンバーが正解すれば次のお題が出されるので、同じようにジェスチャーだけで伝えていき、それを制限時間いっぱい繰り返して、最終的に一番多く正解したチームが勝利となります。はじめのうちはジェスチャーだけでお題を当てるのは難しいかもしれませんが、何問か繰り返すうちに、代表者のジェスチャーの癖がわかってきて、難しいお題にも回答できるようになってくるでしょう。

または、1人の代表者がお題を出し続けるのではなく、正解したら次の人に交代して、メンバー全員分のお題を一番早く回答したチームの勝利とするやり方もあります。

短時間で実施できるゲームですので、研修の本題に入る前のアイスブレイクとしてもおすすめです(時間の目安:15分~20分)。ゲームを通じて、身振り・手振りや表情などの非言語のコミュニケーション能力も養われるでしょう。

7.伝言ゲーム

「伝言ゲーム」は、お題を口頭で伝えていくというゲームです。

まず参加者を4人~6人ずつのチームに分け、一列に並んでもらいます。そして、一番先頭の人にだけお題を伝え、先頭の人は2番目の人に、2番目の人は3番目の人に……というように、順番にお題を伝えていきます。そして、最後尾の人がお題を一語一句間違えずに答えられたら、ゲームクリアです。

このゲームを盛り上げるために重要なのが、お題選びです。面白いダジャレや難しい早口言葉、研修の場合は企業の情報や、社員のエピソードなどをお題に取り入れてもよいでしょう。また、口頭で伝えることに慣れてきたら、ジェスチャーで伝える、相手の背中や手のひらに指で文字を書いて伝える、口パクで伝えるなど、アレンジしてみるとさらに盛り上がります。

こちらも20分程度で実施できるので、アイスブレイクとしてもおすすめです。

8.GOODNEW

GOODNEW」は、24時間以内(難しければ数日以内)に自分が体験したよかったこと(GOOD)・新しいこと(NEW)を発表し合うというゲームです。3人~10人程度のチームに分かれて、1人ずつ順番に発表していきます。

発表の内容から、その人の考え方や、どんなことに興味があるのかなどを知ることができるため、お互いの理解も深まるでしょう。また、発表の内容は会話のきっかけにもなるため、気軽なコミュニケーションが生まれやすくなるといった効果も期待できます。さらに、社員個人としては、普段から「GOOD」を探す癖がつくので、ものの見方がポジティブになるというメリットもあります。特別なものを用意せずに実施できるので、朝礼で実施している企業も多いようです。

なお、「GOODNEW」を行うときは、発表は1分以内にまとめてもらう、自分以外の人の発表は最後まで聞く、発表が終わったら拍手して反応するなど、ルールを決めておくとよいでしょう。

GOODNEW」については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

Good&New(グッドアンドニュー)とは?ルール・実施方法を紹介

9.ストロータワー

「ストロータワー」は、4人~6人程度チームに分かれてストローとハサミ、セロハンテープを使ってタワーを作り、その高さが最も高かったチームが勝利というゲームです。最後に計測をする際は、タワーは立っていなければいけません。使用するストローの本数は、ゲーム時間を15分とするなら12本、1時間とするなら200本が目安です。ストローは、先の曲がるものを使いましょう。

このゲームは、「作戦会議(5分)→試作品の作成(15分)→作戦会議(5分)→ストロータワー制作」というように、作戦会議を挟みながら進められます。そのため、自然にコミュニケーションが生まれるでしょう。

また、ストロータワーはチームビルディングゲームとしても知られていますが、チームビルディングのためには、実施後振り返りの時間を設けること、ファシリテーターからフィードバックを与えることも重要です。

10.ヘリウムリング

「ヘリウムリング」は、フラフープ1本を使って実施するユニークなゲームです。流れは、以下の通りです。

  1. メンバー全員で1つのフラフープを囲むように立ちます。
  2. メンバー全員の人差し指の上にフラフープを乗せます。
  3. 「スタート」の合図で、フラフープを地面に下ろしていきます。
  4. 全員の指からフラフープが離れることなく地面へ下ろすことができればゲームクリア。途中で指が離れてしまった人がいれば最初からやり直しとなります。

簡単に思えるかもしれませんが、これが意外と難しいのです。お互いに声を掛け合ってタイミングを合わせる必要があるので、自然にコミュニケーションが生まれ、成功すればチームワークも強化されるでしょう。

チームの人数が多いほどクリアするのが難しくなりますので、最初は1チーム5人くらいから始めるのがおすすめです。

まとめ

社内コミュニケーション活性化につながるコミュニケーションゲームを紹介しました。

社内コミュニケーションが活性化すると、業務が円滑に進むようになる、アイデアやイノベーションが生まれやすくなる、定着率が向上するなど、さまざまな効果が生まれます。組織を運営していくために、コミュニケーションは欠かせません。また、近年エンゲージメントの重要性が認識されるようになってきていますが、これを高めるためにも、社内コミュニケーションを活性化させることは重要です。社内コミュニケーション活性化の施策の1つとして、コミュニケーションゲームの実施を検討してみてはいかがでしょうか。

ただ、エンゲージメント向上については、社内コミュニケーションを活性化させるだけでなく、企業理念やビジョンの浸透させる、快適な労働環境や公平で透明性のある評価制度を整えることなども重要とされています。これらにも、あわせて取り組んでいきましょう。

 

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この記事の著者

あらたこまち

雪国生まれ、関西在住のライター・ラジオパーソナリティ・イベントMC。不動産・建設会社の事務職を長年務めたのち、フリーに転身。ラジオパーソナリティーとしては情報番組や洋楽番組を担当。猫と音楽(特にSOUL/FUNK)をこよなく愛し、人生の生きがいとしている。好きな食べ物はトウモロコシ。

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