団結力を高める方法15選!チームの特徴・低下する原因も紹介

  • 組織・人材開発

チームの団結力が高まれば連携できるようになり、生産性が高まります。また、心理的安全性が高まることで、メンバーのパフォーマンスやエンゲージメントなどが向上することも期待できます。

本記事では、団結力が高いチームの特徴、団結力を高める方法や低下する原因を紹介します

 

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団結力が高いチームの特徴

団結力が高いチームの特徴を紹介します。

スムーズに連携が取れている

団結力が高いチームは、全員が同じ目標を見据えられているため、自然と連携がとりやすくなり業務効率が上がります

また、連携がよく取れていれば互いに協力する意識が生まれ、発生したトラブルに対して力を合わせて解決したり、業務上のミスをカバーしたりすることにもつながるでしょう。

チームの全員が能力を発揮できている

団結力の高いチームは、互いに適性や性格を理解し、各々が役割を担うことで、全員が能力を発揮することができます

能力が発揮できればメンバーが仕事に対してモチベーションを高く保て、チーム全体の士気が上がります。

コンセンサスを取れる

団結力が高いチームは、立場に関わらず意見を伝え、それを互いに尊重するため、コンセンサスを取る(意見を一致させる)ことができます

「コンセンサスを取る」とは、影響力の強いメンバーの意見や多数決による決定を重視せず、全員の意見を集め、話し合いを通じて全員が納得する答えを導き出すことです。

話し合いを通じて正解に近い結論に至れるため、成果向上につながります。

団結力を高めるメリット

チームの団結力が高まることのメリットを紹介します。

チームの方向性が統一される

団結力が高いと、チームの方向性が統一されます。団結力が高いチームは、メンバーの一人ひとりが目標に納得している状態なので、自ずと足並みが揃い、軌道修正がしやすくなります。

方向性が定まっていないと、判断を逐一リーダーに仰がねばならなくなり、業務を効率的に進められません。各メンバーが自走できないことで、業務が進行しにくくなり、業務への意欲が低下してしまうおそれがあります。

メンバーのモチベーションが向上する

チームの団結力が高いと、職場の空気が居心地のよいものになり、仕事へのモチベーションが高まります。モチベーションを維持しやすい環境は、会社への愛着形成にもつながるでしょう。会社へ貢献したいと思えることで、業務の効率がより上がるという好循環を生み出せます。

業務の進行がスムーズになる

メンバーの団結力を高めることで、コミュニケーションが円滑になり、業務の進行がスムーズになります。連携が取れることで、各メンバーが主体的に動きやすくなるため、業務の質が上がっていくでしょう。

各メンバーの推進力の高さは、企業全体のパフォーマンス向上につながり、企業全体が活性化します。

新しいアイデアが生まれやすくなる

団結力を高めることでコミュニケーションが活性化され、新しいアイデアが生まれやすくなります。建設的な話し合いには、意見が尊重され、オープンに議論できる環境が必要です。

団結力を高めることでつくられる信頼関係が土台となり、よく議論されなければ生まれなかった革新的なアイデアや解決策を提案できるようになるでしょう。

チームの団結力を高める方法15

メンバーの団結力を高める方法を紹介します。

1.心理的安全性を高める

心理的安全性とは、立場に関係なく自分の意見を言える状態を指します。本音で話し合える環境を整えることが、団結力を強める第一歩となります。

ポイント・注意点

  • 会議や朝礼などで立場に関わらず発言の機会を与え、意見が尊重される経験をメンバーが積めるように工夫する
  • 褒め合う文化をつくり、メンバーの一人ひとりに成功体験が積み重なっていくことで、本音で話せる関係性を育む

2.チームの目標を定める

業務でのメンバーの方向性を合わせるために、チームの目標を定めることは大切です。目標がないと仕事の進め方が異なったり、話が噛み合わなくなったりしてしまい、団結力が高まりにくくなります。

ポイント・注意点

  • 目標は最終的なものとは別に、過程を評価する短期的な目標も設定する。細かい成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持しやすくなる
  • 最終的な目標達成に向けて戦略の修正をしやすくするために、中間チェックポイントをおく

3.情報を全体で共有する

業務における情報はできるだけ全体に周知させるようにしましょう。情報を開示することは、相手への信頼表明になり、団結力を高められます。

またメンバーの一人ひとりにとっては仕事の全体像が見えることで、自分ごととして受け止められるようになるため、業務に対して主体的に取り組めるでしょう。

ポイント・注意点

  • 情報の伝達漏れがないように、チャットやメーリングリストなどの情報の共有方法を決めておく
  • 伝達事項がないか確認するタイミングを、メンバーで統一し、確認漏れを防ぐ

4.個人の役割を定める

役割分担を行うことで、一人ひとりが仕事に責任感を持って取り組めます。自分の役割が明確化することで自分が行った仕事がどれだけチームに貢献したかがわかりやすくなり、モチベーションの向上につながります。

ポイント・注意点

  • 負担が偏りすぎないよう留意し、状況に応じて調整する
  • 全体の進捗状況をガントチャートを用いて共有し、メンバー同士がフォローし合える環境をつくる

5.メンバーのモチベーション管理を行う

メンバーのモチベーションを適切に管理することは、メンバー同士のよい連携を生み出すのに不可欠です。モチベーションが低いメンバーがいると、周りの人も業務への意欲を削がれてしまう可能性があるため注意が必要です。

ポイント・注意点

  • メンバーの適性を見極めそれに合った配置をする
  • 定期的に顔を合わせる機会を設け、メンバーの持つ意見に耳を傾ける

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6.スキルアップや学び(自己研鑽)の機会をつくる

メンバーに自己研鑽の場を用意し、「身につけたスキルを業務に生かしたい」と思ってもらうことで、チームのパフォーマンスが上がります。メンバー同士の成長が業務にプラスに働くことで仕事へのやりがいが生まれ、団結力が高まるでしょう。

ポイント・注意点

  • 社内講義やオンライン講義の場を用意したり、外部セミナーの受講料補助をしたりしてメンバーが学びやすい環境を整える
  • 講義・セミナーの種類を充実させ、メンバーが興味を持って参加できるように工夫する
  • 自己研鑽がメンバーのプライベートな時間を圧迫しないよう、業務時間内に枠を設け配慮する

7.褒める風土をつくる

メンバー同士で褒め合う風土をつくり出せると、互いに好印象が持て、良好な関係構築が促されるため、団結力が強まります。前向きな人間関係はメンバーの働きやすさにもつながり、チームや会社へのエンゲージメントを上げられるでしょう。

ポイント・注意点

  • チームへの影響力が強いリーダーから積極的に行動し、褒め合う風土づくりに努める
  • 相手の長所や仕事での成果に目を配り、こまめに声がけを行う

8.組織の価値観を明確化する

団結力を高めるために、組織やチームが向かう方向性や価値観を言語化し、メンバーに共有しましょう。示された価値観がメンバーの行動指針となり、足並みが揃いやすくなることで団結力が高まります。またリーダーにとっては、メンバーへの指導の基準となるので、行動に一貫性を担保でき、メンバーからの信頼獲得につながります。

ポイント・注意点

  • 組織の価値観をチームミーティングで定期的に確認し合い、メンバーが意識を向けるよう工夫する
  • 組織の価値観を机に貼り出してもらったり、チームのチャット名にしたり、目につきやすいところに掲げておく

9.メンバー同士のコミュニケーションの機会を増やす

メンバー同士がオープンなコミュニケーションが取れることで、メンバー個人の努力やちょっとしたアイデアをシェアしやすくなり、団結力が高まります。

ポイント・注意点

  • ランチミーティングやオンラインミーティングなど、気軽に集まりやすいコミュニケーションの場を定期的に設ける
  • チームチャットに雑談用のグループをつくる

10.リーダーはメンバーと意識的に交流する

挨拶や進捗確認など、リーダーはこまめにメンバーへ声かけしましょう。特にリーダー的な立場の人とメンバーに年齢差がある場合、メンバーからはなかなか声をかけづらい可能性があります。普段からコミュニケーションが取れていないと、大切な判断を迫られたときや、指導するときなどの肝心なタイミングで意思疎通が取れない可能性があるため、交流を意識して行いましょう。

ポイント・注意点

  • 定例ミーティングなどでは、業務の本題の前に「休日の様子」や「最近凝っていること」といった雑談の時間を交える
  • 業務をうまく進行できないメンバーがいた場合、「なぜできないのか」という態度ではなく、「どうしてできないのか」を一緒に考える姿勢を持つ

11.アクティビティを活用する

イベントやレクリエーションなどの力を借りて、メンバー同士のチームビルディングを行うことは、チームの団結力を高めるために有効です。業務上では知り得ない相手の人となりがわかるような交流が生まれることで、チームの団結力が高まるでしょう。

ポイント・注意点

  • 社内旅行や社内運動会などのイベント、研修にチームビルディング効果が期待できるアクティビティを取り入れる
  • 会議や研修の前に、短時間でできるアイスブレイクを取り入れる

12.適材適所の配置や環境づくりを意識する

メンバーそれぞれが自分の得意なことを行えれば業務の生産性が向上し、仕事の成果が上がることで、よりチームの団結力が高まるでしょう。仕事がしやすい環境を整えることでメンバーが仕事に対するやりがいを感じやすくなります。

ポイント・注意点

  • どのようなことが得意か、集中力を持続して取り組める業務は何か、メンバーにヒアリングして得手不得手を見極める
  • 挙手制のプロジェクトを企画し、メンバーが普段とは別の業務に携われる機会をつくることで、メンバーが得意分野の幅を広げる仕掛けをつくる

13.チームや個人の問題に適切に対処する

リーダーが業務を進めるうえで起こる問題やトラブルを把握することで、スムーズにフォローに入れます。メンバーが一人で問題を抱え込むことを防げ、プロジェクト全体の進捗にもよい影響を与えられます。

ポイント・注意点

  • 定期的なミーティングを設けるほか、リーダーが自分のデスクにいる時間を増やして相談しやすい空気づくりを行う
  • メンバー個人の問題でも、一人に押し付けるのではなく、チーム全体で解決策を考えフォローする姿勢をメンバーに根付かせる

14.チームや業務の特性に合った人材を迎える

どのような企業やチームにも個性があり、全ての人にフィットする環境づくりはできません。また特性から、向き不向きが分かれる業務もあります。リーダーは自社文化をよく理解したうえで、新しいメンバーを迎える際には合った人材を迎えるようにできると、共同作業がスムーズに行えます。

ポイント・注意点

  • リーダーは取り組んでいるプロジェクトがどういう性質の人材を必要としているか、業務の特性を把握する
  • 「集中力が高い」「細かい作業が得意」「人に指示できる」など、業務上で発揮できる能力のチェックリストをメンバーの一人ひとりにつくっておき、メンバーの特性を日頃から把握しておく

15.チーム全員で成功を祝う機会をつくる

プロジェクトが終了した際には、メンバー同士で集まる機会をつくり、成功を祝いましょう。成果の大小に関わらず、メンバー同士の努力を認め合ったり、リーダーから評価されたりする時間はチームの団結力を高めます。

ポイント・注意点

  • リーダーからメンバーに言葉をかける際は、役割を問わずメンバー全員を評価し、一人ひとりが重要な役割を担っていることを伝える
  • 打ち上げはランチミーティングで行うなど、参加メンバーの負担にならないよう配慮する

チームの団結力が低下する原因

チームの団結力が低下する原因を紹介します。

ミスやトラブルが起きたときに助け合わない

業務でミスやトラブルが起きたときに、助け合えないことがきっかけに、チームの団結力が低下するおそれがあります。助け合えない原因として、メンバー同士のコミュニケーションが適切に取れていないことが考えられます。そのような状態を放置すれば、ミーティングや業務において建設的な意見交換が難しくなります。

さらにコミュニケーションのとりにくさはメンバー同士に距離感を生み、業務が円滑に運ばないことで団結力が低下してしまう可能性があります。

孤立している人がいる

団結力を高めるには、信頼関係が不可欠です。しかし、メンバーのなかで孤立している人がいる場合、コミュニケーションに食い違いが生じやすくなります。業務のフィードバックや意見交換が滞ることでうまく仕事が進められず、団結力の低下を招くおそれがあります。

効果的な共同作業を行うためにも、メンバーの一人ひとりが意識してコミュニケーションを深めていくようリーダーは促しましょう。

目標や役割が明確化されていない

目標や役割が明確化されていないと、業務を漫然と進めることになり、チームに一体感が出ません。またメンバーそれぞれに責任感が育まれないため、業務に積極的に関わる姿勢が生まれず、団結力が低下する要因となります。

まとめ

チームやメンバーの団結力を高めることは、メンバーそれぞれの仕事へのモチベーションや企業全体のパフォーマンスの面で大きなメリットがあります。

コミュニケーションを深める機会をつくったり、チームや個人の目標や役割を定めたり、さまざまな方法で団結力は高められます。自社やチームで取り組めるものからぜひ試してみてください。

 

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この記事の著者

さおり

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