あそぶ社員研修 > お役立ち情報 > 研修ノウハウ > 【2024年度】研修に活用できる助成金制度・手続き方法・注意点を解説 【2024年度】研修に活用できる助成金制度・手続き方法・注意点を解説 2024.10.29 研修ノウハウ 人材育成研修に力を入れたい時に活用したいのが助成金制度です。厚生労働省が設ける助成金制度には、「人材開発支援助成金」と「キャリアアップ助成金」の2種類があります。本記事では、研修に活用できる助成金制度の概要や各コースの助成内容や助成額を解説するとともに、手続きの流れや活用時の注意点、一般的な研修費用の目安についてお伝えします。 受講者が没入して取り組むアクティビティと専門講師の講義・振り返りをブリッジすることで、翌日から業務で実践できる知識・スキルを習得⇒受講者のスキルアップとチームビルディングをはかる「あそぶ社員研修 総合資料」を無料で受け取る目次研修に活用できる助成金制度人材開発支援助成金(厚生労働省)キャリアアップ助成金(厚生労働省)人材育成・研修に関する助成金制度の手続きの流れ研修に助成金制度を活用する際の注意点人材育成研修の費用目安参加者の主体性を引き出す「あそぶ社員研修」まとめ研修に活用できる助成金制度厚生労働省が提供する人材育成研修に使える助成金制度には「人材開発支援助成金」と「キャリアアップ助成金」の2つがあります。人材開発支援助成金は、7つのコースからなり、制度整備やe-ラーニング受講など、多角的な面から社員の技能習得に活用できる助成金です。キャリアアップ助成金は、「有期雇用労働者」「短時間労働者」「派遣労働者」などの非正規雇用の社員が企業内でのキャリアアップを促進するための助成金で、正社員化や処遇改善の取り組みに対して支給されます。 退屈になりがちな研修、あそびで楽しくしませんか?⇒「あそぶ社員研修」の資料を見てみたい人材開発支援助成金(厚生労働省)「人材開発支援助成金」は、事業主が社員に職務に関連した専門的な知識・技能を習得させるための実施計画を行った場合に、訓練経費や訓練中の賃金の一部を助成する制度です。制度には以下の7つのコースがあります。人材育成支援コース教育訓練休暇等付与コース人への投資促進コース事業展開等リスキリング支援コース建設労働者認定訓練コース建設労働者技能実習コース障害者職業能力開発コース令和4年度より「人材育成支援コース」「人への投資促進コース」「事業展開等リスキリング支援コース」において、e-ラーニングと通信制による訓練も対象となりました。ここでは、それぞれのコースの概要について解説します。1.人材育成支援コース「人材育成支援コース」は、職務に関連した知識や技能を習得させるための訓練が助成の対象となるコースです。訓練は3種類に分類されています。それぞれの訓練内容は以下の通りです。■助成内容訓練の種類訓練内容詳細人材育成訓練OFF-JTのみ職務に関連した知識・技能を習得させるための10時間以上の訓練認定実習併用職業訓練OJTとOFF-JTを併用事前に厚生労働大臣の認定を受けた訓練を実施ジョブ・カードによる職業能力の評価有期実習型訓練正社員経験が少ない有期契約労働者を対象とした併用型訓練 ジョブ・カードとは、自分の強みや弱み、今後のキャリアプランのイメージなどを明確化するためのツールで、「キャリア・プランシート」「職務経歴シート」「職業能力証明シート」の3つで構成されています。人材開発支援助成金制度では、「職業能力証明シート」のうち「職業能力証明(訓練成果・実務成果)シート(企業実習・OJT用)」を活用します。参考:ジョブ・カードを知る | マイジョブ・カード|厚生労働省■助成額 対象経費助成賃金助成額(1人1時間当たり)OJT実施助成(1人1コースあたり)人材育成訓練雇用保険被保険者45%(30%)760円(380円) 有期雇用契約労働者60%有期を正規雇用へ転換70%認定実習併用職業訓練雇用保険被保険者45%(30%)20万円(11万円)有期実習型訓練有期雇用契約労働者60%10万円(9万円)有期を正規雇用へ転換70%※()は中小企業以外訓練にかかる経費の45〜70%と、高い割合の経費の助成が見込めますが、以下のような助成限度額が定められています。実訓練時間数10時間以上100時間未満100時間以上200時間未満200時間以上1人当たりの限度額15万円(10万円)30万円(20万円)50万円(30万円)※()は中小企業以外参考:厚生労働省|人材開発支援助成金(人材育成支援コース)のご案内2.教育訓練休暇等付与コース「教育訓練休暇等付与コース」は、労働者が自発的に自己啓発・能力開発できるように、教育訓練のための休暇がとれる制度を整備することで助成される制度です。■助成対象助成の種類助成対象となる事業者教育訓練休暇制度3年間に5日以上利用できる有給の教育訓練休暇を導入し、実際に適用した事業主長期教育訓練休暇制度30日以上の長期教育訓練休暇の利用ができる制度を導入し、適用した事業主教育訓練短時間勤務等制度30回以上の所定労働時間の短縮や免除ができる制度を導入し、1回以上適用した事業主上記は、休暇の日数や労働時間の短縮・免除の回数に応じて助成の種類が変わります。制度を作るだけでなく、適用実績も必要となるのが特徴です。■助成額 制度導入賃金助成(1人1時間当たり)教育訓練休暇制度30万円 長期教育訓練休暇制度20万円960円(最大1600時間分)(760円/最大1200時間分)教育訓練短時間勤務等制度20万円 ※()は中小企業以外なお、「長期教育訓練休暇制度」と「教育訓練短時間勤務等制度」は令和9年3月まで、次章の「人への投資促進コース」の一つに位置づけられています。教育訓練休暇等付与コースには1事業所1年度あたりの限度額が設定されていませんが、「長期教育訓練休暇制度」と「教育訓練短時間勤務等制度」については、令和9年3月までの間、「人への投資促進コース」に定められた1事業所当たりの限度額2500万円に含まれます。参考:厚生労働省|人材開発支援助成金(教育訓練休暇等付与コース・人への投資促進コース)のご案内(詳細版)3.人への投資促進コース「人への投資促進コース」は、人材への投資を加速化するため、令和4年4月から令和8年度末までの期間限定で提供されているコースです。現在求められているIT・デジタル人材の育成や、働きながらスキルアップできる制度整備に取り組む事業主を対象としています。サブスク型の研修サービス利用時に助成が受けられる「定額制訓練」のメニューがあり、学び方の多様化にも対応しています。令和6年4月に実施された適用要件の緩和や、賃金助成の拡充などの改定によって、より多くの人が利用しやすくなりました。■助成内容 内容高度デジタル人材訓練成長分野等人材訓練デジタル人材の育成に対する助成情報技術分野認定実習併用職業訓練IT分野未経験者の即戦力化のための訓練を助成長期教育訓練休暇等制度教育訓練休暇等付与コースの「長期教育訓練休暇制度」「教育訓練短時間勤務等制度」を導入し、働きながらスキルアップできるよう制度を整える事業者を助成自発的職業能力開発訓練社員が自発的に受講した訓練費用を助成定額制訓練サブスクリプション型研修サービス受講に対する助成 ■助成額/助成率と受講回数制限 助成額・助成率受講回数制限(1人1年度)高度デジタル人材訓練75%(60%)3回まで成長分野等人材訓練75%3回まで情報技術分野認定実習併用職業訓練60%(45%)1回まで長期教育訓練休暇等制度制度導入経費20万円 自発的職業能力開発訓練45%3回まで定額制訓練60%(45%) ※()は中小企業以外■経費支給の限度額訓練の種類訓練時間100時間未満訓練時間100〜200時間未満訓練時間200時間以上大学大学院高度デジタル人材訓練30万円(20万円)40万円(25万円)50万円(30万円)150万円(100万円) 成長分野等人材訓練 国内150万円(海外500万円)情報技術分野認定実習併用職業訓練15万円(10万円)30万円(20万円)50万円(30万円) 自発的職業能力開発訓練7万円15万円20万円60万円国内60万円(海外200万円)人材育成支援コース15万円(10万円)30万円(20万円)50万円(30万円) ※()は中小企業以外■賃金助成限度、限度時間、受講回数限度訓練の種類賃金助成の対象賃金助成限度限度時間高度デジタル人材訓練対象960円(480円)原則1200時間成長分野等人材訓練対象960円原則1200時間情報技術分野認定実習併用職業訓練対象760円(380円)1200時間長期教育訓練休暇等制度有給休暇のみ対象960円(760円)1600時間(1200時間)自発的職業能力開発訓練対象外 定額制訓練対象外 ※()は中小企業以外参考:厚生労働省|人材開発支援助成金人への投資促進コースのご案内(詳細版)4.事業展開等リスキリング支援コース「事業展開等リスキリング支援コース」は、新規事業の立ち上げなどで必要となる知識や技能を社員に習得させるための経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。■助成内容対象となる訓練事業における新たな分野で必要な知識・技能の習得訓練の内容OFF-JTにより実施される訓練訓練時間数が10時間以上eラーニングと通信制による訓練も含む次のいずれかに当てはまる訓練であること事業展開を行うにあたり、新たな分野で必要となる専門的な知識及び技能の習得をさせるための訓練事業展開は行わないが、企業内のDX化やグリーン・カーボンニュートラル化に関連する業務に必要な専門的な知識及び技能の習得をさせるための訓練■助成額経費の助成賃金の助成75%(60%)960円(480円)※()は中小企業以外■経費助成限度額(1人1訓練あたり)10時間以上100時間未満100時間以上200時間未満200時間以上30万円(20万円)40万円(25万円)50万円(30万円)※()は中小企業以外■賃金助成と支給額の限度と受講回数の制限限度時間訓練受講回数の制限(1人1年度)1事業所への支給額限度(1事業所1年度)1200時間(専門実践教育訓練は1600時間)3回1億円参考:厚生労働省|人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)のご案内(詳細版)5.建設労働者認定訓練コース「建設労働者認定訓練コース」は、建設事業者の雇用改善や労働者の技能向上を目的とした助成金制度の1つで、建設業界における人材開発支援を目的とした助成金です。■助成対象都道府県から「広域団体認定訓練助成金」または「認定訓練助成事業費補助金」の交付を受けて認定訓練を行う中小建設事業主団体■助成額助成対象費用の6分の1参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク|建設事業主等に対する助成金のご案内6.建設労働者技能実習コース「建設労働者技能実習コース」は、建設事業者の雇用改善や労働者の技能向上を目的とした助成金制度です。労働者の技能習得のための実習を建設事業主団体として実施する際に助成されます。■助成される建設事業主団体の要件建設事業団体の構成員のうち、建設事業主が50%を占め、中小建設企業主がその内の3分の2を占めていること構成員の建設事業主の50%以上が雇用保険に加入していること雇用先が異なっても、受講生の3分の2以上が勤務場所を同じくしていること上記のすべての要件を満たす建設事業主団体、または中小建設事業主団体以外の建設事業主団体が女性建設労働者に技能実習を行う場合にあっては建設事業主団体が助成金を受給できます。■助成額 助成額支給限度額中小建設事業主団体支給対象費用の5分の4500万円(1つの実習につき1人10万円まで)女性を対象として行う建設事業主団体支給対象費用の3分の2参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク|建設事業主等に対する助成金のご案内7.障害者職業能力開発コース「障害者職業能力開発コース」は、障がいのある人を対象に、必要な能力開発を行うための教育訓練費用の一部を助成する制度です。障がい者の雇用の促進・継続を図ることを目的としています。■対象者身体障害者知的障害者精神障害者発達障害者高次脳機能障害のある者定められた難治性疾患を持つ者ハローワーク所長より職業訓練の必要性を認められることを職業訓練受講通知書により支給対象となる事業主等に通知された者対象となる事業主は、企業のほか学校法人や社会福祉法人、その他障害者雇用の促進に関わる法人などと幅広いのが特徴です。■助成対象訓練施設の設置・整備・更新を行う場合厚生労働大臣が障害者の職業訓練に必要と定める訓練を行う場合■訓練施設の設置・整備・更新の助成額 助成される割合・金額助成額費用の4分の3上限額新規時5,000万円更新時1,000万円■運営費用の助成額 対象者1人当たりの助成額訓練に対する助成重度身体障害者重度知的障害者精神障害者就職が特に困難であるとハローワーク所長が認める障害者を対象運営費の5分の4(上限月額17万円)上記以外の障害者運営費の4分の3(上限月額16万円)就職した場合の助成重度障害者が就職した場合10万円(就職者1人あたり)参考:厚生労働省|人材開発支援助成金(障害者職業能力開発コース) キャリアアップ助成金(厚生労働省)キャリアアップ助成金制度には、非正規雇用の労働者を対象とした以下の6つのコースが用意されています。正社員化コース障害者正社員化コース賃金規定等改定コース賃金規定等共通化コース賞与・退職金制度導入コース社会保険適用時処遇改善コース1、2は「正社員化支援に関するコース」に、3〜6は「処遇改善支援に関するコース」に分類されます。全コース共通の対象事業主の要件は以下の通りです。■対象となる事業主の要件雇用保険適用事業所の事業主雇用保険適用事業所ごとに、以下の要件を満たすこと・キャリアアップ管理者を専任・キャリアアップ計画の作成・管轄労働局長の受給資格の認定 実施するコースの対象労働者について、以下の明確化と書類の整備・労働条件・勤務状況・賃金の支払い状況・賃金の算出方法キャリアアップ計画期間内にキャリアアップに取り組むこと参考:厚生労働省|キャリアアップ助成金のご案内対象事業者の要件は、上記以外にも細かい規定があります。詳細は厚生労働省のホームページや各コースの案内をご覧ください。1.正社員化コース「正社員化コース」は、就業規則等の改定に基づく有期雇用労働者の正社員化を行い、6カ月分の賃金の支払いを経たのちに支給申請が行えます。■助成額 対象者助成額中小企業有期雇用労働者80万円無期雇用労働者40万円大企業有期雇用労働者60万円無期雇用労働者30万円※その他加算要件あり参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク|キャリアアップ助成金のご案内(令和6年度版)2.障害者正社員化コース「障害者正社員化コース」は、キャリアアップ計画を作成し、労働局・ハローワークに提出したのち正社員に転換し、6カ月賃金を支払うと受給の対象となります。■対象者と助成額 措置の内容助成総額重度身体障害者知的障害者精神障害者有期→正規120万円(90万円)有期→無期60万円(45万円)無期→正規60万円(45万円)重度以外の身体・知的障害発達障害難病患者高次脳機能障害と診断された者有期→正規90万円(67.5万円)有期→無期45万円(33万円)無期→正規45万円(33万円)※()は中小企業以外参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク|キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)のご案内3.賃金規定等改定コース「賃金規定等改定コース」は、有期雇用労働者の基本給の賃金規定などを3%以上増額し、取り組み後6カ月分の賃金の支払った場合に助成されます。■助成対象と助成額 賃金引き上げ率助成額職務評価を活用し賃金規定を増額改定した場合の加算中小企業3%〜5%5万円20万円5%以上6万5000円大企業3%〜5%3万3000円15万円5%以上4万3000円参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク|キャリアアップ助成金のご案内(令和6年度版)4.賃金規定等共通化コース「賃金規定等共通化コース」は、同じ業務に従事する有期雇用労働者と正規雇用との賃金などを共通化した場合に助成されます。■助成額1事業所あたり60万円(大企業は45万円)参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク|キャリアアップ助成金のご案内(令和6年度版)5.賞与・退職金制度導入コース「賞与・退職金制度導入コース」は、有期雇用労働者に賞与・退職金制度を新設し、積立または支給した場合に助成が受けられます。■助成額 助成額賞与・退職金を導入56万8,000円(42万6,000円)賞与または退職金を導入40万円(30万円)※()は中小企業以外参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク|キャリアアップ助成金のご案内(令和6年度版)6.社会保険適用時処遇改善コース「社会保険適用時処遇改善コース」は、短時間労働者を対象に社会保険被保険者を増やす取り組みや賃金改善を行なった場合に助成されます。■助成額 助成対象助成額手当支給メニュー賃金総額の増加1年目40万円(30万円)2年目40万円(30万円)恒常的な所得増額3年目10万円(7.5万円)労働時間延長メニュー労働時間を1時間〜4時間増やし、賃金引き上げ率が規定の率を満たす場合30万円(22.5万円)※()は中小企業以外参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク|キャリアアップ助成金のご案内(令和6年度版)人材育成・研修に関する助成金制度の手続きの流れ続いて、助成金制度の申請の流れについて見ていきましょう。人材開発支援助成金の手続きの流れ人材開発支援助成金の基本的な手続きの流れは以下の通りです。社内の職業能力開発推進者の選任・事業内職業能力開発計画の策定職業訓練実施計画届の提出計画に沿った訓練の実施支給申請書の提出審査後、支給可否の決定「人材育成支援コース」「教育訓練休暇等付与コース」「人への投資促進コース」「事業展開等リスキリング支援コース」については、1から4の手続きを行います。「建設労働者認定訓練コース」は4のみ、「建設労働者技能実習コース」は2から4の手続きが必要です。「障害者職業能力開発コース」は、受給者資格認定申請を行ったうえで、4を行います。手続きの詳細はコースごとに異なるため、申請を行う場合は各コースの手続きを厚生労働省のホームページで確認しましょう。キャリアアップ助成金の手続きの流れキャリアアップ助成金の基本的な手続きの流れは以下の通りです。キャリアアップ管理者の選任実施日前日までにキャリアアップ計画を提出取組の実施取組後、6カ月分の賃金の支払いを行う支給申請する審査、支給可否の決定キャリアアップ助成金についても、手続きの詳細は厚生労働省のホームページで確認しましょう。研修に助成金制度を活用する際の注意点助成金受給を目指すうえで注意したいポイントは以下の通りです。支給完了まで余裕をもってスケジューリングする助成金を申請するまでには、計画書や申請書などが必要なうえに、申請後も審査に時間がかかる場合があります。たとえば「キャリアアップ助成金」のなかの「正社員化コース」では、自社で定めた改善施策を6カ月実施したのちに支給申請を行います。取り組み開始から受給までタイムラグが発生することを念頭に置いておきましょう。支給要件を正確に確認する支給要件のチェックポイントとして、事業主・労働者・訓練の要件を押さえておくことが大切です。コースによって各要件が細かく定められています。要件を満たせない場合は、申請準備に要した労力や時間を無駄にしてしまうかもしれません。助成金の申請を検討している場合は、あらかじめ要件の詳細を確認するようにしましょう。人材育成研修の費用目安産労総合研究所のアンケート調査によると、2022年度の従業員1人あたりの研修費用の平均は32,412円でした。また、今後1〜3年の研修費用の見込みについては、「かなり増加する見込み」「やや増加する見込み」と答えた企業が6割以上となっており、キャリア教育やデジタル教育、リスキリング関連を強化する研修などが費用増加の理由として挙げられています。社員の研修やキャリアアップについての取り組みを積極的に行っている企業は、研修のためのコストも高くなりやすいでしょう。業種や分野にかかわらず助成金制度を活用できる可能性があるため、該当する助成金制度を確認しておくのがおすすめです。参考:産労総合研究所|2023年度 教育研修費用の実態調査参加者の主体性を引き出す「あそぶ社員研修」「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです。⇒あそぶ社員研修の資料を無料で受け取る以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。1.PDCA研修PDCA研修のアクティビティ「ロケットPDCAチャレンジ」では、パーツを組み合わせてロケットを制作し打ち上げ結果から原因を考えて、より良く飛ぶロケットに改善していき、目標の達成を目指します。学びのポイント計画を立ててロケットを飛ばし、その結果から組み合わせの誤り・部品の不足・不良部品の有無を推察し、それを繰り返すことで組み合わせの精度を上げていく資金稼ぎ・パーツの選択・打ち上げの準備を繰り返し、作戦タイム振返りを経て行動を改善していくことで、最適化されていく⇒PDCA研修の資料を無料で受け取る2.ロジカルシンキング研修ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。学びのポイント小グループで得られた情報を論理的に整理し、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分ける大グループで全体に必要な情報を論理的に判断・共有することや、自分たちに足りない情報を聞き出すことが求められる。⇒ロジカルシンキング研修の資料を無料で受け取る3.クリティカルシンキング研修クリティカルシンキング研修のアクティビティ「混乱する捜査会議からの脱出」では、推理ゲームで論理的に情報を整理するなかで証拠の違和感に気づき、仮説立てや検証を行って目標を達成します。学びのポイント証拠品や証言など多くの情報を手分けして読み、組み合わせて論理的に結論を導き出すフェーズが進むごとに情報が増え、複雑になっていくなかで必要な情報を取捨選択する出た結論に満足せず、常に新しい情報と照らし合わせて再検証する⇒クリティカルシンキング研修の資料を無料で受け取る4.合意形成・アサーティブコミュニケーション研修合意形成・アサーティブコミュニケーション研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。学びのポイント各々が個人ワークで考えた答えを聞くことで、チームメンバーの状況に対する認識や物資の重み付けの違いを受講者が理解する話し手は自分の答えにいたった理由を論理的・説得的に説明するより良い根拠を導き出すための比較検討をして、チーム全員が納得する結論を出す⇒合意形成・アサーティブコミュニケーション研修の資料を無料で受け取るまとめ人材育成の研修に使える助成金制度には、厚生労働省が提供する「人材開発支援助成金」と「キャリアアップ助成金」の2種類があります。職務に必要なスキルを身につける訓練や、有期雇用労働者のキャリアアップのための制度づくりを対象としています。各助成金の「事業主」「労働者」「訓練」の要件が該当する場合は、管轄の労働局やハローワークに早めに相談し、助成金制度を有効に活用しましょう。 「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです。アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。⇒あそぶ社員研修 総合資料を受け取る 研修の相談をする この記事の著者 さおり 従業員の離職防止に取り組む必要性と施策の具体例を紹介 企業のダイバーシティに関する事例・取り組み20選 よく読まれている記事 2023.09.28 エンゲージメントとは?ビジネスにおける意味や重要性を解説 組織・人材開発 2023.09.28 チームビルディングとは?チームづくりのポイントや具体例を含めて網羅的に解説 組織・人材開発 2023.09.26 ロジカルシンキングとは?思考法やツールをわかりやすく解説 ビジネススキル 2023.09.28 グループワークの進め方や効果的に進めるポイントを解説 組織・人材開発 すべて見る とりあえずこの記事 2023.09.28 組織・人材開発 グループワークの面白いテーマ20選!タイプ別に紹介 2023.09.29 組織・人材開発 合意形成とは?メリット・進め方・ポイント・対処法を紹介 2023.09.28 組織・人材開発 チームビルディングとは?チームづくりのポイントや具体例を含めて網羅的に解説 カテゴリ ビジネススキル フレームワーク ワークスタイル 学習法 研修ノウハウ 組織・人材開発 タグ 研修 ゲーミフィケーション 内定者フォロー レジリエンス クリティカルシンキング OODA LOOP PDCA アクティブラーニング ウェルビーイング エンゲージメント グループワーク コミュニケーション チームビルディング ビジネスマナー フォロワーシップ メンバーシップ リーダーシップ ロジカルシンキング 合意形成・コンセンサス 心理的安全性 成功循環モデル 戦略思考 社会人基礎力 組織