受講者をやる気にさせる研修とは?やる気が出ない理由と解決策

2024.02.09
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人材育成のために、研修を実施している企業は多いでしょう。研修に関して、次のような課題を抱えていませんか?

  • 社員の研修に対する参加意欲が低い。
  • 座学研修は受講者が受け身になってしまうため、研修の効果がわかりづらい。
  • 研修内容を実務に役立てられているのかわからない。
  • 受講者にはもっと主体的に研修に取り組んでもらいたい。

このような課題は、受講者のやる気を高めることで解決につながることがあります。

本記事では、研修に対するやる気が出ない主な理由をまず紹介し、受講者をやる気にさせるポイントを解説していきます。さらに、受講者が自然と前のめりになるような研修、「没入型研修」についても紹介します。

 

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なぜ研修に対するやる気が出ないのか

研修に対するやる気は、個人によって差があります。仕事で成果を上げるため、または自分自身の成長のために積極的に学ぼうとする人もいれば、会社にいわれて仕方なく参加しているという人もいるでしょう。より多くの受講者に積極的になってもらうためには、どうすればよいのでしょうか。まずは、研修に対するやる気が出ないのはなぜなのか、その主な理由を見てみましょう。

業務とのつながりが見えない

株式会社識学が2022年に実施した「研修に関する調査」の結果を見ると、半数以上の人が、これまでに受けた研修のなかで「無駄だ」と思った研修があると回答しています。その理由として2番目に多かったのが、「関わっている業務で役にたつ場面がなかったため」(47.9%)というものです(※最も多かったのは「既に知っていることだったため」)。

逆に、必要なスキルが学べたり、研修が業務改善につながったりすると、「効果があった」と感じる人が多いという結果も出ています。

参考:【研修に関する調査】これまで受けた研修、無駄だと思ったことがある人半数以上。理由は「既に知っていることだったため」が最多 | 株式会社識学のプレスリリース

研修の内容と業務とのつながりが見えにくいと、やる気が出ないだけでなく、受講者に「無駄だ」と感じられてしまう可能性があります。研修を企画する際は、業務内容や受講者の能力をしっかり把握したうえで、適切なテーマを決めることが重要です。そして、「なぜこの研修が必要なのか」「どのように役にたつのか」を、あらかじめ受講者に伝えておきましょう。

通常業務が忙しい

株式会社EdWorks2023年に実施した「企業研修に関する実態調査」では、約半数の人が、「仕事が忙しいため研修に参加したくないと思ったことがある」と回答しています。また、研修に対する不満として最も多かったのは、「時間が長かった」(42%)となっており、研修に時間を取られることを負担に思っている人が多いことがわかります。

参考:【EdWorks企業研修に関する実態調査】受講者の約8割が「研修の内容を覚えていない」と回答|株式会社EdWorksのプレスリリース

研修は、基本的には就業時間のなかで行われますので、受講者は研修を受けるために、現場を離れなくてはいけなくなります。通常業務が中断したり、自分が不在になることでほかの社員に負担がかかったりすることもあるかもしれませんリーダーやマネジャーなど、責任あるポジションに就いている社員ほど、現場に与える影響は大きくなるでしょう。

業務の調整が難しい、または煩わしいために研修に対するやる気が出ないという人も少なくありません。研修を企画する際は、受講者が学習に集中できるよう、現場にも配慮する必要があります。

精神的にも体力的にも疲れる

研修では、「普段と違うこと」をしなければならないため、気を使って疲れてしまう人もいます。たとえば、研修のなかに複数人で取り組むグループワークやディスカッションなどが組み込まれている場合、コミュニケーションが苦手な人は、それだけで気持ちが億劫になってしまうかもしれません。集められるメンバーが、普段接点の少ない人や、初対面の人ばかりであればなおさらです。特に新入社員は、まだ社内に知り合いがおらず、何もかも初めてなので、不安を感じやすいでしょう。また、座学が中心の研修である場合は、長時間座っているだけで、身体も疲れてきます。

不安や疲労により、やる気や集中力が下がってしまうと、せっかく研修を実施しても、高い学習効果が得られなくなります研修の冒頭で緊張をほぐすアイスブレイクを実施する、講義の合間にストレッチをする時間を設けるなど、集中力とやる気を切らさない工夫が必要です。

受講者同士の人間関係が良くない

研修のテーマにもよりますが、最近は座って講義を聞くだけでなく、実践につながるようなグループワークやペアワークが組み込まれている研修が多いです。また、コミュニケーションの促進やチームビルディングを目的に、ビジネスゲームやスポーツを取り入れた研修を実施する企業も増えています。

このような体験型のプログラムを取り入れることで、受講者の興味も引きやすくなります。しかし、職場の人間関係が悪い場合は、逆効果になることもあります。苦手な人と一緒に取り組まなければならないプログラムがあれば、「参加したくない」と感じる人が多いのではないでしょうか。

このような場合は、研修の必要性やメリットをより強く受講者に伝えましょう「この研修は自分に必要なものだ」という気持ちが、「あの人と一緒に研修を受けるのは嫌だな」という気持ちを上回れば、自然とやる気も湧いてくるはずです。

研修の受講者をやる気にさせる6つのポイント

では、受講者をやる気にさせるためにはどうすればよいのでしょうか。研修を企画する際は、次の6つのポイントを意識してみてください。

1.実施する時期・場所に配慮する

先ほど紹介したように、仕事が忙しいから研修に参加したくないという人は多いです。現場への影響を少なくするために、研修を実施する時期は、できるだけ繁忙期を避けたほうがよいでしょう

また、社内ではなく社外の研修会場を利用する場合、受講者は職場から会場まで移動しなくてはならないため、その分、取られる時間も多くなります。会場はできるだけ職場から近い場所を選ぶ、テーマ・内容的に可能であればリアル研修ではなくオンライン研修とするなど、受講者が時間を有効に使えるように、場所や形態も検討してみましょう

2.体験型アクティビティを取り入れる

ただ座って講義を聞くだけよりも、体験型のプログラムを取り入れるのがおすすめです。ロールプレイングやディスカッションなどでももちろんよいですが、ビジネスゲームやスポーツのように、「あそび」の要素がある体験型アクティビティを取り入れることで、受講者が研修に興味を持ちやすくなります

また、ラーニングピラミッドという考え方をご存じでしょうか。学習方法ごとの学習定着率を、ピラミッド型の図で示したものです。

学習定着率の根拠の乏しさは指摘されていますが、座って講義を聞く、または資料や映像を見るだけよりも、「グループで話し合う」「自分でやってみる」といった体験があるほうが、学びが定着しやすくなるといわれています。つまり、体験型アクティビティを取り入れることで、やる気だけでなく、学習効果も高められるのです。

複数人で取り組む体験型アクティビティを組み込めば、自然に受講者同士のコミュニケーションも活発になり、エンゲージメントの向上も期待できます。チームビルディングにもつながるでしょう。

3.研修は自社のキャリアパスに沿った内容にする

そもそも人材育成は、企業の目標やビジョンの達成に貢献できるような社員を育成するために行うものです。その手段の1つである研修も、企業が求める人物像と、キャリアパスに沿った内容にする必要がありますキャリアパスとは、組織内でキャリアアップするために必要な基準や条件を示したもののことです。「ある職位や職務に就くまでの道筋」ともいえます。求める人物像とキャリアパス、この2つが定まっていなければ、まずは明確にするところから始めましょう。

求める人物像とキャリアパスが明確になると、研修の目的が見えてきますので、対象の社員に目的を共有して、研修への参加を促します。目的を伝えることで、「自分に必要な研修だ」と感じてもらいやすくなり、研修に対するやる気も向上するでしょう。

4.参加する必要性を言葉で伝える

研修の目的とあわせて、受講者には、研修に参加する必要性もしっかり伝えましょうポイントは、直接言葉で伝えること。そうすることで、研修に対するやる気も高まりやすくなります

まずは、研修に参加することで得られるメリットです。先ほど紹介したように、研修の内容と業務とのつながりが見えないと、せっかく研修を実施しても、受講者に「無駄な研修だ」と感じられてしまう可能性があります。「研修に参加することで、こういったスキルが身につく」「このような対応ができるようになり、業務改善につながる」など、どのようなメリットがあるのかを具体的に伝えましょう

加えて、「なぜこの研修に参加してほしいのか」を、期待を込めて伝えます。たとえば、「将来プロジェクトリーダーを任せたいから、この研修を受けてほしい」というような形です。これを伝えることで、受講者は「この会社で自分はどのようなキャリアを積み、どのように活躍できるようになるのか」という将来像を描けるようになります

5.「自社にとって良い研修」を考える

研修は、企画から当日の運営まで、すべてを自社で実施することもできますが、研修会社に依頼して実施しているという企業もあるでしょう。研修会社が提供するサービスにはさまざまなものがあり、時代によって研修にもトレンドがありますが、他社にとっての「良い研修」が、自社にとっても「良い研修」とは限りません。

現在自社にどのような課題があるのか、どのような形態だと社員は参加しやすいか、どのタイミングで・どのような組み合わせで実施するのが効果的かなどを十分検討し、自社にとって良い研修を実施することが大切です。研修の内容が自社に合っていないと、受講者は参加する必要性を感じられず、やる気も下がってしまうでしょう。

6.受講者自身が研修コースを選べるようにする

どれだけ受講者に動機づけを行っても、やはりやる気の個人差を完全になくすことは難しいでしょう。研修のなかに複数人で取り組むワークやアクティビティがある場合、やる気のない受講者がいると、ほかの受講者の学習効果に悪い影響が出る可能性もあります。そこで最近では、同じ研修を対象者全員に一律で行うのではなく、受講者自身が複数ある研修コースのなかから自由に選択して研修を受けるという、メニュー方式の研修を取り入れる企業も増えています

企業の成長のためには、「受講者のやる気を高めるにはどうすればよいか」だけでなく、「やる気のある社員の能力をもっと高めていくにはどうすればよいか」を考えることも重要です。

研修の受講者をやる気にさせる「没入型研修」

もっと受講者にやる気を出してほしい、学びに積極的になってほしいと考えているなら、没入型研修を実施してみてはいかがでしょうか。没入型研修は、株式会社IKUSAが提供する「ゲーム学習」と「アクティブラーニング」を組み合わせた、新しいスタイルの研修です

さまざまな研修テーマに誰でも熱中できるような体験型アクティビティが組み込まれています。すべてのアクティビティは、チームビルディングにつながるように設計されており、コミュニケーション活性化、相互理解の促進、エンゲージメント向上といった効果も期待できるでしょう。そして、アクティビティに紐づく座学・ワークもセットになっているので、翌日からすぐに業務に生かせる実践的なスキルを学ぶことができます。

最後に、没入型研修の具体例として、ビジネスマナー研修、クリティカル研修、OODA LOOP研修の内容を紹介します。

ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修は、まずチームごとに「ビジトレ」というビジネスゲームでビジネスマナーを体感し、その後、関連する講義・グループワークでビジネスマナーを学ぶという流れで進められます

プログラムは以下の10種類用意されており、このなかから2種類以上を選択します。

マナー編

ビジネス基礎編

  1. お辞儀、身だしなみ
  2. 敬語
  3. 名刺交換
  4. メール添削
  5.  電話対応
  1. 議事録の取り方
  2. 企業研究
  3. 指示の受け方
  4. 報連相
  5. ロジカルシンキング基礎

このように、社会人として最低限身につけておかなければならないマナーだけでなく、議事録の取り方や、近年注目を集めているロジカルシンキングといった、ビジネスの基礎も選択できるのが、本研修の魅力の1つです。新卒の新入社員はもちろん、若手社員を対象とした研修にもおすすめです。

クリティカルシンキング研修

ビジネスパーソンが身につけておくべき思考法の1つ、クリティカルシンキング(批判的思考)を学ぶ研修ですクリティカルシンキングとは、「あらゆる前提を疑い、物事の本質を見極めて判断する」という思考法です

クリティカルシンキング研修では、チームで「混乱する捜査会議からの脱出」というアクティビティに取り組んでいただきます。チームのメンバーと協力して証拠品や証言を集めて、整理・分析して犯人を推理するというものです。論理展開の重要性や仮設思考を体感できるだけでなく、チームビルディングにもつながります。

本研修も、講義とグループワークがセットになっているので、より実践的なスキルが学べます。

OODA LOOP研修

素早い意思決定を行うためのフレームワーク、「OODA LOOP」を学ぶ研修です。OODA LOOP研修では、Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)の流れを、アクティビティで体験しながら学びます。アクティビティは、次の2つから好きなほうをお選びいただけます。

  • チャンバラ合戦……スポンジの刀を使い、相手の腕についた命(スポンジのボール)を落としあう合戦型アクティビティです。
  • サバ研修……サバイバルゲームを取り入れた独自の研修プログラムです。

まずはアクティビティの準備とレクチャーを行い、OODA LOOPに関する講義・グループワークの後、アクティビティで実際にOODA LOOPを体感するという流れで進められます。内定者や新入社員、若手社員、中堅社員まで、幅広い層におすすめの研修です。

まとめ

今回、研修に対するやる気が出ない主な理由を紹介しましたが、これらのどれか1つでなく、複数の理由でやる気が出ない場合もあります。または、まったく別の理由からやる気が出ない可能性もあるでしょう。受講者のやる気を高めるためには、まずは原因を分析し、正しくアプローチすることが大切です。

そして、やる気を高めるだけでなく、学んだことを定着しやすくするためにも、研修には体験型アクティビティを取り入れることをおすすめします。体験型アクティビティを組み込めば、コミュニケーション活性化、チームワーク強化、エンゲージメント向上といった効果も期待できるでしょう。より良い研修を実施したいと考えているなら、本記事で紹介した「没入型研修」の実施も検討してみてはいかがでしょうか。

 

アイスブレイクとアクティビティでコミュニケーションを促進させる「あそぶ社員研修」は、受講者全員の主体性を高め、置いていかれる社員を作らない研修プログラムです。講義による学びの定着を促し、翌日からの業務に役立てることができます。

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この記事の著者

あらたこまち

雪国生まれ、関西在住のライター・ラジオパーソナリティ・イベントMC。
不動産・建設会社の事務職を長年務めたのち、フリーに転身。ラジオパーソナリティーとしては情報番組や洋楽番組を担当。
猫と音楽(特にSOUL/FUNK)をこよなく愛し、人生の生きがいとしている。好きな食べ物はトウモロコシ。

あらたこまち

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