チームビルディング研修の体験型企画例20選!協働力の向上でチームの成果を高めよう

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この記事の監修者
株式会社IKUSA あそぶ社員研修事業部 責任者
友水 一喜
慶應義塾大学文学部人文社会学科美学美術史学専攻卒業。
大学卒業後、クラシック音楽業界にて制作・マネジメント・プロデュースに従事し、アートと教育の融合をテーマに、「体験を学びとして届ける」手法を追求してきた。
その後、体験型コンテンツ会社を経て、株式会社IKUSAにクリエイティブプロデューサーとして入社。
現在は研修事業部の責任者として、体験型・ゲーム型の社員研修事業を統括している。
ユーザー視点に立ったサービス開発を得意とし、「楽しさが行動変容を生む」という信念のもと新しい研修体験を創出している。

チームビルディング研修というと、「関係性をよくする場」という印象を持たれがちです。しかし本来の目的は、懇親を深めることだけではありません。コミュニケーションスキル、合意形成力、リーダーシップ、チームの協力に必要なスキルを高め、成果を生み出せるチームをつくることにあります。

そのためには、知識として理解するだけでなく、実際の行動を通じて体験することが重要です。そこで本記事では、チームビルディング研修の場で用いられる体験型の企画例20選を室内と屋外に実施できるものに分けて紹介します。

【室内】チームビルディング研修の体験型企画例16選

室内でおこなえる、チームビルディング研修の体験型企画例を16選紹介します。

1.マシュマロ・チャレンジ

「マシュマロ・チャレンジ」とは、乾燥パスタ、テープ、ひも、そして1個のマシュマロを使い、制限時間内にできるだけ高く、自立できるマシュマロを一番上に乗せたタワーを作るワークです。

少人数のチームでタワーの設計を考え、試作し、改善を繰り返しながらより高くすることを目指します。途中で倒れれば、原因を突き止めて改善していきます。完成時点で自立し、最も高いタワーを作ったチームが勝利となります。

「チームで考えて、チームで協力する」という基礎を学ぶのに適したワークです。

2.他己紹介

「他己紹介」とは、ペアでお互いのことを話し合い、相手のことを本人に代わって全体へ紹介するワークです。傾聴の姿勢や相手への理解がそのまま紹介に反映されるため、対話の質や重要性を体感できます。

また「相手が紹介する」形式を取ることが特徴であり、自己紹介だと遠慮したり、謙遜してしまうようなことも、他者を介することによってその人の強みや価値観をチーム全体により伝わりやすくし、ただ自己紹介するよりもチームメンバーの理解度を深めることが期待できます。

3.Good&New

「Good&New」とは、24時間以内にあった「良かったこと」や「新しい発見」を一人ずつ発表するワークです。内容の面白さは問わず、具体的な出来事を自分の感じたまま言葉にします。

大事なのは出来事そのものよりも、なにを「良いと捉えるか」「新しい発見とするか」という視点にあります。同じ環境にいても、注目するポイントは人によって異なります。その違いを知ることで、メンバーの価値観や思考の傾向が見えてくるでしょう。

4.陽口ワーク

「陽口ワーク」とは、チームメンバーの強みや良い点を語り合うワークです。

数名のグループで一人をテーマに設定し、強みや良い点などポジティブな内容を話し合います。話し合いそのものには本人は参加せず、ただ聞いているだけとします。日常のやり取りや気配りがエピソードにあがることで、普段あえて言葉にしていなかった感謝や気づきにつながります。

顔や反応が見えづらいリモートワーク環境でも実施しやすく、画面越しでは伝わりにくい配慮や支え合いを言葉にする機会をつくることができます。

5.ペーパータワー

「ペーパータワー」とは、4~5人のチームに分かれ、30枚のA4用紙のみを使って、制限時間内にできるだけ高いタワーを建てるゲームです。完成時に最も高いタワーを建てられたチームが勝利となります。

チームで作戦会議をおこない、どのような構造にするのか、紙を折って部品を作る役、積み上げる役、少し離れて全体のバランスを確認する役などを分担します。一度で終わりにせず、何度かゲームを繰り返すことで、どの工程で工夫があったのか、どのように改善できたのかを振り返ることができます。

限られた資源と時間のなかで、チームで構想から実行までの流れを体験できる企画です。

6.自己肯定感を高めるワーク

「自己肯定感を高めるワーク」とは、自分の強みやこれまでの経験を振り返り、他者からのフィードバックをもらいながら、自身の価値を再認識していく企画です。前向きな言葉をかけ合うだけでなく、具体的なエピソードをもとに「自分がどのように役に立っていたか」「どのような判断や工夫をしてきたか」を言語化していきます。

進め方の一例として、まずチームごとに過去の仕事やプロジェクトを振り返り、印象に残っている成果や大変だった場面を挙げます。そのうえで、「誰がどのような場面で活躍していたか」を話し合います。他者の視点を通して語られることで、自分では当たり前だと思っていた行動や判断が、チームにとって意味のあるものだったと気づくことができます。

こうしたやり取りを通じて、自分がチームの一員として役に立ってきたという実感が積み重なり、自己肯定感が育まれていきます。その結果、自分の考えをチーム内で発信しやすくなり、同時に他者の意見も落ち着いて受け止めやすくなるなど、チームビルディングにつながるでしょう。

7.メンタルケア

「メンタルケア」とは、ストレスや不安といった心の負荷に気づき、適切に対処するための考え方や行動を学ぶ取り組みです。

チーム内に余裕のなさや緊張感が蓄積すると、対話が表面的になったり、意見の食い違いが対立として表れやすくなったりします。そのため、チームの前提として心の状態を整えることは大切です。

研修では、ストレスの仕組みや心身に与える影響といった基礎知識から、自分のストレスサインがなにを学ぶことが重要です。あわせて、日常で実践できるストレス予防や、ストレスが溜まった際の対処方法について学ぶと良いでしょう。

メンタルケアの知識が身につくことでチーム内に不和が生まれにくくなり、自分だけでなく相手の不調にも気づきやすくなることが期待できます。

8.ヨガ

「ヨガ」とは、呼吸と身体の動きを合わせながら、心身の状態に向き合う健康法です。研修では、業務から離れ、全員が同じ動作と呼吸に集中する時間をつくることに意味があります。

実施にあたっては、マットなどを用意し、講師のガイドに従ってゆっくりとした動きと呼吸を重ねていき、参加者はそれぞれが自分の状態を感じ取りながら進めます。

個々の集中が場全体の落ち着きにつながり、終了後には同じ時間と空間を過ごしたという感覚が残ります。業務とは異なるかたちで足並みをそろえる企画です。

9.人生グラフ(モチベーショングラフ)

「人生グラフ(モチベーショングラフ)」とは、過去から現在に至るまでの自分を時系列に沿って、そのときの気持ちの浮き沈みや転機を一本の線で描き出すワークです。

日々の業務をしていると、自分の過去や価値観ついて語る機会はほとんどないと言ってよいでしょう。だからこそ、あらためて時間をとり、自分がなにに影響を受け、どんな出来事で気持ちが動いてきたのかを共有することはチームにとっても意味があります。

学生時代や入社前後、配属や異動といった節目を思い出しながら、印象に残っている出来事と当時の気持ちをグラフに落とし込みます。その後、少人数でグラフを見せ合い、山や谷となった出来事について語ります。良い出来事だけでなく、迷いや停滞のあった時期も共有することで、判断基準や大切にしているものが伝わりやすくなります。

人生グラフは自己理解のための内省であると同時に、他者がどのような経験を経て今ここにいるのかを知る手がかりにもなります。業務における役割や成果だけでは見えない人となりに触れることで、相手の発言や行動の受け取り方にも意識が向き、チームにも変化が生まれていきます。

10.マインドフルネス

「マインドフルネス」とは、主に瞑想を通じて「今この瞬間」に意識を向け、自分の思考や感情、身体の状態を客観的に捉えることです。業務中は、今ある業務や次の行動を考えることに意識が向きがちで、自分がどのような状態にあるのかを自覚する機会は多くありません。

マインドフルネスでは、呼吸に意識を向けたり、浮かんでくる思考を追いかけずに眺めたりすることで、無意識の緊張や思考の癖に気づいていきます。

研修では、短時間の瞑想を全員で同じ空間・同じタイミングでおこなうことで、場の空気を落ち着かせ、静かな一体感を生み出すことができます。議論や作業に入る前であれば心身の状態が整いやすくなり、相手の言葉を受け止める土台がつくられるでしょう。

11.オフサイトミーティング

「オフサイトミーティング」とは、オフィスから離れた場所でおこなう会議のことです。

研修施設や宿泊施設など、業務から切り離された場所で実施することで、通常の業務に追われることなく会議に集中しやすくなります。また場所が変わることで発言の雰囲気も変わり、普段の会議では出にくい意見が出てくることもあります。

環境の変化そのものを活かし、チーム内の会議の質を変えていくことがオフサイトミーティングの特徴です。

12.謎解き脱出ゲーム

「謎解き脱出ゲーム」とは、参加者が物語の登場人物として、制限時間内に散りばめられた謎や手がかりをもとに脱出を目指す体験型のゲームです。一人の力だけでは謎が解けず、情報を集め、整理し、共有することが重要なため、チームビルディングにも適しています。

謎解きの過程で役割分担や協力が必要となり、時間制限があることで、意見を出すタイミングや話し合いの進め方が重要になります。

ゲーム後には、どの情報が鍵になったのか、どの場面で行き詰まったのかを振り返ることで、チーム内での動きや話し合いの改善につなげることができるでしょう。

下記の研修で「謎解き脱出ゲーム」を実施することができます。

サービスページ:コミュニケーション研修│株式会社IKUSA

13.コンセンサスゲーム

「コンセンサスゲーム」とは、限られた情報や条件のもとで、なにを優先すべきかをチーム全員で話し合い、一つの結論にまとめていく、合意形成の過程を体験するゲームです。危機的な状況を用いた設定が多く、個人の判断基準や価値観が表れやすくなっています。

個人で考えた優先順位を、チームですり合わせていく過程では、「なぜそう考えたのか」を言葉にすることが不可欠であり、積極的に議論することが求められます。一度決めたと思っても議論を進めていくうえで考え直す必要が出てくるなど、合意形成に至るまでの揺れ動きが体験できます。

チームで正しい答えにたどり着くこと以上に、どの意見がどのように採用され、どう折り合いをつけたのかを振り返ることが重要です。

下記の研修で「コンセンサスゲーム」を実施することができます。

サービスページ:合意形成研修│株式会社IKUSA

14.グレートチーム

「グレートチーム」とは、リーダーの立場でチーム運営を疑似体験し、意思決定やマネジメントを体感できるビジネスゲームです。参加者はリーダー役として、限られた時間やリソースのなかで目標達成を目指し、メンバー配置や育成、方針決定をおこないます。

ゲームの進行中には、実際に起こり得るさまざまな出来事をもとに判断を迫られ、自分の判断がチームにどのような影響を与えるのかを学ぶことができます。リーダーとしての関わり方やチーム運営の考え方を整理でき、チームの在り方を実感することができるでしょう。

下記のサービスで「グレートチーム」を実施することができます。

サービスページ:リーダーシップ研修│グレートチーム

15.ロケットPDCAチャレンジ

「ロケットPDCAチャレンジ」とは、資金を使ってロケットの部品を購入・組み立てをし、発射結果をもとに改良を加えていくゲームです。チームはミニゲームで資金を獲得し、数あるパーツのなかから組み合わせを考え、ロケットを設計します。発射のたびに結果が提示されるため、想定と実際の差を確認しながら次の設計へ反映していきます。

最小コストで月までロケットを到達させることを目標として、発射結果を受け止めて次にどうつなげるかといったチームでの話し合いが重要になります。試行錯誤の過程で、チームでPDCAを回す体験を自然とおこなうことができ、チーム内での考え方や進め方を見つめ直すことができる企画です。

下記のサービスで「ロケットPDCAチャレンジ」を実施することができます。

サービスページ:PDCA研修│株式会社IKUSA

16.リアル探偵チームビルディング

「リアル探偵チームビルディング」とは、参加者は探偵役となり、散りばめられた情報を手がかりに一つの真相へたどり着く謎解き企画です。複数の小グループと、それらを束ねる大グループで構成され、小グループごとに異なる情報が与えられます。各小グループ内で手に入れた情報を大グループに戻って共有し、全体の謎に挑みます。

一人の情報だけでは答えにたどり着けないため、情報を教え合うという過程で、話し方や共有方法が磨かれていきます。「情報をどう伝えるか」「どの情報を優先して共有するか」といった実践的なやり取りが特徴であり、チーム内での情報の受け渡し方や整理の仕方の重要性を学ぶことができる企画です。

下記のサービスで「リアル探偵チームビルディング」を実施することができます。

サービスページ:ロジカルシンキング研修│株式会社IKUSA

【屋外】チームビルディング研修の体験型企画例4選

屋外でおこなえる、チームビルディング研修の体験型企画例を4選紹介します。

17.リトリート研修

「リトリート研修」とは、日常業務から離れた場所でおこなう研修のことです。多くは屋外の自然のなかで実施されます。

同じオフィス環境で過ごし続けると、チーム内の役割や関係性が固まりがちになります。環境を大きく変えることで、普段とは異なる視点でお互いを見る機会が生まれます。

研修内容は自由ですが、個人の内省や少人数での対話を中心に据え、これまでの取り組みやチームの在り方を振り返るのもよいでしょう。落ち着いた環境で対話をすることで、表に出にくかった考えや価値観に触れられ、チーム内に新鮮な交流が生まれます。

18.アドベンチャーツーリズム

「アドベンチャーツーリズム」とは、自然・文化・アクティビティ体験のうち、二つ以上の要素を組み合わせておこなわれる旅行のことです。たとえば、山や海といった自然のなかで、その土地ならではの文化や暮らしに触れたり、身体や頭を使うアクティビティをしたりなどが挙げられます。

自然のなかで過ごす非日常や、文化に触れた際の驚きや感動、受け身にならないアクティビティ体験によって日々の業務では得がたい経験へとつながります。

こうした多様な体験は、チームの意識を仕事から切り離し、同じ景色を見て、同じ出来事を経験したという共有体験になります。それによりメンバー同士の距離感にも変化が生まれやすい企画です。

19.チャンバラ合戦

「チャンバラ合戦」とは、当たっても痛くないスポンジ製の刀を用い、腕に装着したボールを「命」として落とし合う屋外型のアクティビティです。

チャンバラ合戦は、作戦会議となる軍議を挟みつつ合戦を繰り返します。作戦を話し合い、役割分担をし、状況に応じて動き方を変える必要があり、チームとしての臨機応変さが重要です。チームで体を動かすため一体感を得られやすく、試行錯誤を繰り返す流れがチームビルディングにつながります。

下記のサービスで「チャンバラ合戦」を実施することができます。

サービスページ:OODA LOOP研修│株式会社IKUSA

20.ラフティング

「ラフティング」とは、ゴムボートに複数人で乗り込み、川下りをおこなうアクティビティです。

チームでボートを漕ぐタイミングや進行方向をそろえる必要があり、声かけや合図が欠かせません。一人の動きが全体に影響するため、自然と自分の役割を意識し、周囲に気を配りながら行動することになります。

穏やかな川の流れと急流が交互に訪れることで、緊張と緩和が繰り返され、最後にはチームで強い達成感と統一感を味わうことができるでしょう。

まとめ

チームにおける話し合いの進め方、意思決定の仕方、役割分担などが円滑かどうかは、体験型のチームビルディング研修を通して表に出やすくなります。実際に取り組む過程で、うまくいった点や課題が表れ、チームとしての改善点も見えてきます。

体験型の企画は、楽しさがあるからこそ没入しやすく、自然とチームワークも生まれやすい点が特徴です。その一方で、ただ楽しかったで終わらせてしまうと、気づきが曖昧なまま終わってしまうこともあります。

だからこそ、どのような体験を通してなにを持ち帰ってほしいのかを意識して設計することが重要になります。それにより、体験したものが実務によりつながる学びへと変わっていくでしょう。

この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。

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