他己紹介とは?研修での活用方法や注意点も解説

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この記事の監修者
友水 一喜
株式会社IKUSA
あそぶ社員研修事業部 責任者

他己紹介は、ペアでお互いに自己紹介をして相手の情報を引き出し、それに基づいて全体に向けて紹介する自己紹介ゲームです。

他己紹介ゲームでは積極的な傾聴を通じて相手のプロフィール情報をヒアリングする必要があるため、自然と相手に対する興味・関心が醸成されることが特徴です。また、お互いに自己紹介をし合うことでコミュニケーションが促進され、ヒアリングした内容を紹介する際に全体との接点も生まれるため、関係性の構築にもつながります。

本記事では、他己紹介の概要、求められるスキル、実施手順、注意点について紹介します

 

他己紹介とは

他己紹介は、ペアを組んで出身地、趣味・好きなことなどのプロフィール情報をお互いにヒアリングして、それに基づいて紹介する自己紹介ゲームです。

「私も出身地が同じです」、「私もフットサルが好きで月1回ほどやっています」など、ヒアリングするなかで双方向性のあるコミュニケーションが生まれるため、一般的な自己紹介よりも興味・関心を持ちやすくなることが特徴です。また、プレゼンテーション形式で全体に向けてペアになった相手のことを発表することで、積極的傾聴を促す効果も期待できます。

他己紹介は準備物が不要で簡単に実施可能です。懇親会や研修のアイスブレイクなど、初対面の方々が多いビジネスシーンで活用することに適しています。

他己紹介に関係するビジネススキル

ここからは、他己紹介と関連性があるビジネススキルについて紹介します。

傾聴力

傾聴力とは、相手の話に耳を傾け、熱心に聴くスキルです。傾聴力はコミュニケーション能力における「聞く力」に含まれます。傾聴は心理カウンセリングなどで用いられるテクニックですが、ビジネスシーンにおいても役立つ場面が多いため、ビジネスパーソンに求められるスキルとされています。

傾聴力には、相手の話を聴く「受動的傾聴」、相手が話した内容を繰り返して理解や共感を示す「反射的傾聴」、聴き手が働きかけてヒアリングする「積極的傾聴」の3種類があります。他己紹介は「積極的傾聴」との関連性が高く、自発的なコミュニケーションを促進させる効果が期待できます。

関連記事:傾聴力とは?高めるメリットや研修などでのトレーニング方法を解説

プレゼンテーション能力

プレゼンテーション能力とは、情報を整理したうえで資料を作成して、わかりやすく伝えるスキルです。他己紹介にはPowerPointPDFなどのプレゼンテーション資料を作成する工程は含まれませんが、ペアになった相手にヒアリングしたうえでメモを作成する際に情報を整理し、発表を通じてわかりやすく伝えることが求められます。

他己紹介のルール

以下が他己紹介の基本的なルールとなります。

  • ネガティブな内容を他己紹介に含めない
  • 詳細な個人情報はヒアリングも発表もしない
  • 自己紹介の項目は自由とする

他己紹介ではペアになった相手のことを紹介するため、ネガティブな内容が含まれると発表する際に紹介しにくくなったり、関係性を構築していくことの妨げになったりする可能性があります。また、人によっては、一部のプロフィール情報を全体には周知させたくないと考える場合もあります。

他己紹介を実施する際には、自己紹介の項目を限定しない方法がおすすめです。自己紹介の項目を限定すると、参加者が公開したくないプロフィール情報がその項目に含まれる可能性があります。他己紹介でヒアリングする際に、公開してほしくないプロフィール情報について確認するなど、参加者が安心して取り組めるように工夫して実施することが大切です。

他己紹介を実施する際に用意する物

他己紹介を実施する際に必要な物は以下の通りです。

  • メモ用紙
  • 筆記用具

他己紹介を実施する際には、ヒアリングした内容をメモするための紙と筆記用具が必要となります。

他己紹介を実施する際の手順・流れ

他己紹介を実施する際の手順・流れは以下の通りです。

  1. ペア分け
  2. 相互ヒアリング
  3. 発表

相互ヒアリングについては、お互いに自由にヒアリングする形で実施することで、ユニークなプロフィール情報が引き出されたり、答えたくない質問を共有したりすることができます。答えたくない質問については、参加者が安心して気軽に伝えられるようにするために、バツ印を書いたカードを用意したり、ユニークな合図を事前に決めたりして、ゲーム感覚でNGを出せるように工夫する方法がおすすめです。

他己紹介の質問例

他己紹介で使える質問例を書きにまとめて記載します。

基本的なプロフィールに関する質問例

  • 名前は?
  • 出身地は?
  • 高校生・大学生の頃に所属していた部活・サークルは?
  • 特技・得意なことは?
  • 趣味・好きなことは?
  • 好きな食べ物は?
  • 好きな音楽・映画は?
  • 座右の銘は?

仕事・業務に関する質問例

  • 社歴は?
  • 所属している部署やチームは?
  • 役職は?
  • 職種は?
  • 主な担当業務は?
  • チャレンジしたい仕事は?
  • 学びたい・関心があるテーマは?
  • 好きな業務は?
  • 会社の好きなところは?

プライベートに関する質問例

  • 休日の過ごし方は?
  • 日常のルーティーンは?
  • 大切にしている価値観は?
  • ターニングポイントになったエピソードは?
  • プライベートでチャレンジしてみたいことは?
  • 長期休暇には何をする?

ユニークな質問例

  • 人生で一番ハマったアニメは?
  • 推しは?
  • 無人島に何か1つ持っていくなら?
  • 100万円あったら何に使う?
  • 子どもの頃の夢は?
  • 24時間以内にあった良いことは?
  • 自分を漢字1文字で表すと?

他己紹介を実施する際の注意点

以下では、他己紹介を実施する際に押さえておきたい注意点を紹介します。

プライバシーに配慮する

他己紹介では、自己紹介を通じて必然的に自己開示をすることになります。人によって、聞かれたくないことはさまざまです。また、質問の内容によっては、ハラスメントに該当する可能性もあります。

他己紹介を実施する際には、恋人・結婚などの踏み込んだプライベートに関する質問は避けるように促し、参加者のプライバシーに配慮することが大切です。

質問を押し付けないように配慮する

他己紹介を実施する際には、質問をする側が主導してヒアリングを進めます。そのため、場合によっては、回答する側が答えにくい質問を押しつける形になる可能性があります。

他己紹介では、回答する側が答えにくい質問に対してNGを出せるようにすることが大切です。しかし、回答する側が拒否する形にはなるため、人によってはNGを出しづらいと感じる場合もあります。NGカードを用意してゲーム感覚で気軽にNGを出せるようにするなど、質問の押し付けが発生しないように配慮して他己紹介を実施することが重要です。

質問例を用意する

他己紹介を実施する際には、ある程度は参加者同士に委ねて、自由に質問をすることで主体性が高まったり相互理解が深まったりすることにつながります。しかし、質問に関するヒントがないと、時間内に多くの質問をすることができず、十分にヒアリングすることができない場合があります。

参考になる質問例を用意し、参加者全員に共有することで、効率的にヒアリングをすることができるためおすすめです。

質問に対する答えを掘り下げるように促す

相手に対してヒアリングする際には、自分が興味・関心を持てることを掘り下げていくことで、より主体的に取り組めるようになります。他己紹介を実施する際に、「質問⇒回答」をしたら次の項目に行くのではなく、回答に対してさらに質問をして掘り下げていくことで、より深く相互理解を深めていくことができます。

他己紹介を研修で効果的に活用する方法

以下では、他己紹介を研修で活用する際に押さえておきたい方法について紹介します。

アイスブレイクとして活用する

他己紹介は、アイスブレイクに適しています。アイスブレイクとは、参加者の緊張をほぐしてコミュニケーションを促進させるための短時間で実施できるゲームを指します。短時間でコミュニケーションを取れる自己紹介ゲームはアイスブレイクに適しており、他己紹介を活用することで効果的にコミュニケーションを促進させることができます。

コミュニケーション能力に関する研修と組み合わせる

他己紹介には、積極的傾聴力や、自分のことをわかりやすく相手に伝える力などのコミュニケーション能力に関する要素が多く含まれています。そのため、他己紹介とコミュニケーション能力に関する研修を組み合わせることで、講義やワークで得られる学びを高め、より具体的・実践的に理解することにつながります。

コミュニケーション研修、傾聴力研修、報連相研修、アサーティブコミュニケーション研修など、コミュニケーション能力に関連する研修を実施する際に他己紹介が適しています。

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まとめ

他己紹介を活用することで、参加者同士のコミュニケーションを促進させ、相互理解を深めたり関係性の構築につなげたりすることができます。研修や懇親会のアイスブレイクなどで効果的に活用しましょう。チームビルディングを目的とした研修や懇親会の実施を検討している際には、ぜひIKUSAにお気軽にご相談ください。

 

 

以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。

1.合意形成研修

合意形成研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。

学びのポイント

  • 各々が個人ワークで考えた答えを聞くことで、チームメンバーの状況に対する認識や物資の重み付けの違いを受講者が理解する
  • 話し手は自分の答えにいたった理由を論理的・説得的に説明する
  • より良い根拠を導き出すための比較検討をして、チーム全員が納得する結論を出す

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2.PDCA研修

PDCA研修のアクティビティ「ロケットPDCAチャレンジ」では、パーツを組み合わせてロケットを制作し打ち上げ結果から原因を考えて、より良く飛ぶロケットに改善していき、目標の達成を目指します。

学びのポイント

  • 計画を立ててロケットを飛ばし、その結果から組み合わせの誤り・部品の不足・不良部品の有無を推察し、それを繰り返すことで組み合わせの精度を上げていく
  • 資金稼ぎ・パーツの選択・打ち上げの準備を繰り返し、作戦タイム振返りを経て行動を改善していくことで、最適化されていく

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3.戦略思考研修

戦略思考研修のアクティビティ「ワールドリーダーズ」では、労働力や資本を使って事業を設立し、利益を稼ぐことを目指します。

学びのポイント

  • 不確実な状況のなかで自チームにとって最適な行動方針を考え、実行していく
  • 戦略を決めるために与えられた手段のなかでどの情報を取得していくかの優先順位決めが求められる

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4.コミュニケーション研修

コミュニケーション研修のアクティビティ「謎解き脱出ゲーム」では、チームでコミュニケーションをとりながら問題に隠された法則を発見する謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 受講者が「自分しか見えていない情報・問題・解き方」をチームで共有することでコミュニケーション促進やスキルアップにつながる
  • 突飛な発想・ヒラメキをチームのなかで積極的に発言できる心理的安全性の高い環境づくりが求められる

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5.ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。

学びのポイント

  • 小グループで得られた情報を論理的に整理し、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分ける
  • 大グループで全体に必要な情報を論理的に判断・共有することや、自分たちに足りない情報を聞き出すことが求められる

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6.クリティカルシンキング研修

クリティカルシンキング研修のアクティビティ「混乱する捜査会議からの脱出」では、推理ゲームで論理的に情報を整理するなかで証拠の違和感に気づき、仮説立てや検証を行って目標を達成します。

学びのポイント

  • 証拠品や証言など多くの情報を手分けして読み、組み合わせて論理的に結論を導き出す
  • フェーズが進むごとに情報が増え、複雑になっていくなかで必要な情報を取捨選択する
  • 出た結論に満足せず、常に新しい情報と照らし合わせて再検証する

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7.リーダーシップ研修

リーダーシップ研修のアクティビティ「グレートチーム」では、チームの運営を疑似体験することでリーダーシップやマネジメントを学びます。

学びのポイント

  • メンバーのリソース管理や育成、リーダーとしての決断を繰り返すことで、いろいろなリーダーシップの型を知ることができる
  • 現代に合わせたリーダーシップの発揮の必要性を知り、自分らしいリーダーシップを学べる

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8.ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修のアクティビティ「ビジトレ」では、実践形式・クイズ形式のアクティビティを通して、ビジネスマナーを楽しく学びます。

学びのポイント

  • 堅い内容になりがちなビジネスマナー研修にゲーム形式を取り入れることで、受講者が没入して学べる
  • 名刺交換や報連相などを実行し、動作・マナーに慣れることで、翌日から実践できるようになる

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9.防災研修

防災研修のアクティビティ「先が見えない防災訓練からの脱出」では、チームで協力して、防災のアイテムや知識を使用しながら謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 謎解きの答えが災害時のNG行動にまつわる内容となっており、解説時になぜ行なってはいけないかもセットで学ぶ
  • 被災時は様々な情報が飛び交うため、情報を取得する際にどのようにすれば惑わされないかを学ぶ

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10.OODA LOOP研修

OODA LOOP研修では、瞬間的な判断力が求められる運動系のアクティビティである「サバイバルゲーム」または「チャンバラ合戦」を実施することで、意思決定のフレームワークである「OODA LOOP」を実践的に習得することを目指します。

学びのポイント

  • 敵チームをよく観察して作戦を練り、状況に応じた行動を素早く判断しながら、チームで共有して一体となって行動する
  • ミッションの勝利条件をもとに、観察、判断、行動を繰り返すことで、本当にすべき行動が何なのか、行動の最適化を行う

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

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