チームビルディングゲームのおすすめ10選!エンゲージメントとの関係も解説

  • 組織・人材開発
    • コミュニケーション
    • チームビルディング

チームビルディングゲームとは、チームビルディングにつながるビジネスゲームのことです。研修などに取り入れることで、社員同士の相互理解が深まり、結束力が強化されることが期待できます。さらに、チームビルディングゲームは、エンゲージメント向上にも効果的と考えられています。

本記事では、まずチームビルディングとは何か、チームビルディングとエンゲージメントの関係について解説し、おすすめのチームビルディングゲーム10選を紹介します

 

受講者が没入して取り組むアクティビティと専門講師の講義・振り返りをブリッジすることで、翌日から業務で実践できる知識・スキルを習得
⇒受講者のスキルアップとチームビルディングをはかる「あそぶ社員研修 総合資料」を無料で受け取る

 

チームビルディング研修をまとめた資料を無料で配布中
⇒「チームビルディング研修 ご紹介資料」を無料で受け取る

 

チームビルディングとは

チームビルディングとは、チームのメンバーそれぞれが最大限に能力を発揮して、全員で目標を達成できるようなチームをつくるための取り組みのことです。結成したばかりのチームは、まだメンバーを集めただけの「集団(グループ)」です。チームビルディングは、これを同じ目的で結びついている「組織(チーム)」に変えていく取り組みといえるでしょう。

チームは、いくつかの段階を経て発展していくといわれています。チームがどの段階にあるかによって必要なアプローチは変わってきますし、一口に「チームビルディング」といってもさまざまな方法がありますが、近年チームビルディングの手段として注目されているのが、チームビルディングゲームです。

チームビルディングゲームの効果

チームビルディングゲームとは、その名の通りチームビルディングにつながるゲームのことです。チームで協力して与えられた課題に取り組み、価値観の違いやコミュニケーションのとり方、役割分担などを学びます。

なぜゲームがチームビルディングに効果的なのでしょうか。その理由は、以下の通りです。

  • 「面白そう」と感じる要素があることで、社員が積極的に参加してくれるようになる。
  • ゲームは目的がわかりやすいので、チームに一体感が生まれやすい。
  • 仕事から離れて、あえてゲームに取り組んでもらうことで、メンバーの違った一面が見えることがある(相互理解が深まる)。
  • チームビルディングゲームは全員が協力しないといけない仕組みになっているので、自然にコミュニケーションが生まれる。

のちほどおすすめのチームビルディングゲームを紹介していますので、研修などに取り入れてみてはいかがでしょうか。

チームビルディングとエンゲージメントの関係

チームビルディングに取り組むと、メンバーの関係が強化される、チームに一体感が生まれる、チーム全体のパフォーマンスが向上するといった効果が期待できます。さらに、チームビルディングはエンゲージメントの向上にも有効といわれています。

エンゲージメントとは

エンゲージメントとは、社員の企業に対する「貢献意欲」を意味します。エンゲージメントを向上させると、企業としては以下のようなメリットがあるといわれています

  • 社員がモチベーションを維持しやすくなる。
  • 業績アップにつながる。
  • 人材が定着し、離職率が低下する。
  • 求人に応募が集まりやすくなる。
  • 組織が活性化する。

エンゲージメントは、個人と企業が成長していくために重要な要素です。そのため、近年はエンゲージメント向上に力を入れる企業も増えています。

エンゲージメントは関係づくりが重要

エンゲージメントは、モチベーションのように動機と目的があれば高まるというものではありません。企業と社員、社員同士の間に信頼関係があってこそ育まれるものです。チームビルディングに取り組むことで、社員同士のつながりがより強固なものになります。また、協力して1つの目標に取り組むなかで、自分は必要とされている・尊重されていると感じることができれば、チームに対する愛着も強くなり、エンゲージメントが向上することが期待できます。

ただ、エンゲージメントを高めるには、企業理念やビジョンを浸透させることや、快適な労働環境、公平で透明性のある評価制度を整備することなども重要とされています。チームビルディングだけでなく、これらにも取り組んでいきましょう。

おすすめのチームビルディングゲーム10

ここからは、エンゲージメント向上におすすめのチームビルディングゲームを紹介していきます。

1.コンセンサスゲーム

「合意形成」とは、意見の食い違いがあるときに、話し合いによりお互いが納得できる形で意見の一致を図ることをいいます。「コンセンサスゲーム」は、この過程を体験できるゲームです。

まずは、与えられた問題への対処法を個人で考えてもらい、その後チームで話し合いながらチームとしての答えをまとめていきます。この流れのなかで、自分と他人の考え方・価値観の違いを知ることができます。また、チームの答えをまとめるためには、論理的思考力や情報の整理力も必要です。ゲームを通して、これらのスキルも磨かれるでしょう。全員が協力せざるを得ない内容になっているので、チームビルディングの効果も得られます。

オンライン版もありますので、テレワークによるコミュニケーション不足や結束力の低下などを感じている場合にもおすすめです。

⇒コンセンサスゲームを含むチームビルディング研修の資料を受け取る

2.謎解き脱出ゲーム

謎解き脱出ゲーム」は、参加者が物語の主人公になって、メンバーと協力して与えられた謎を解き、ある空間からの脱出を目指すゲームです。「ある空間」といっても、実際の空間ではありません。机上で行うゲームなので、研修や社内イベントの1プログラムとしても取り入れやすいゲームとなっています。

謎を解くためには、チーム全員の協力や役割分担、リーダーシップなどが必要になるため、ゲームを通して自然にチームビルディングができるでしょう。

パッケージプランだけでなく、フルカスタマイズプランもありますので、お気軽にご相談ください。

⇒謎解き脱出ゲームを含むチームビルディング研修の資料を受け取る

3.リアル探偵チームビルディング

リアル探偵チームビルディング」は、アクティブラーニングの方法としても注目されている「ジグソー法」を基に開発されたチームビルディングゲームです。

ジグソー法の流れを簡単にまとめると、以下の通りです。

  1. 参加者をグループに分けて、課題を発表する。
  2. グループのメンバーそれぞれに異なる情報を与える。参加者は、同じ情報を与えられた他のグループのメンバーと集まって一緒に学習を深める。
  3. 参加者は元のグループに戻り、2で学習した情報をメンバー同士で教え合う。そして、情報をジグソーパズルのように組み合わせていき、グループとしての答えをまとめてもらう。

ジグソー法は、このようにグループのメンバー同士で協力しないと答えを出せない仕組みになっているので、効果的にチームビルディングができるでしょう。「リアル探偵チームビルディング」は、ストーリーが用意されており、専門MCが盛り上げてくれるので、楽しみながら学べるというメリットもあります。さらに、推理や話し合いのなかで、論理的思考や、情報分析、仮設思考、リーダーシップなどのスキルも磨かれるでしょう。

⇒リアル探偵チームビルディングを含むチームビルディング研修の資料を受け取る

4.ワールドリーダーズ

ワールドリーダーズ」は、企業経営とSDGs(※)を学べるビジネスゲームです。はじめに、各チーム(1チーム3人~6人)に労働力と資金が与えられます。それらを使って、最終的により多くの利益を出したチームが勝利です。

現実の世界でも、社会や環境に配慮することの重要性が高まっており、利益ばかりを追求していては、企業の価値を向上させることが難しくなってきています。このゲームも同様で、勝つためにはさまざまな要素を考慮しながらアクションを起こす必要があります。「SDGsとは何か」だけでなく、「企業がSDGsに取り組むメリット」も学ぶことができます。

また、他のチームと交渉や相談も行うので、そのなかで戦略思考や情報共有、駆け引きなどのスキルも磨かれるでしょう。戦略を練ったり、その場に合わせた選択をしたりするためには、チーム内でも深いコミュニケーションが必要になるので、チームビルディングにも効果的です。

SDGsとは……持続可能な開発目標「Sustainable Development Goals」の略称。経済・社会・環境の3つの側面のバランスがとれた持続可能でよりよい世界を実現するための国際目標で、17のゴールと169のターゲットから構成されている。

⇒ワールドリーダーズを含むチームビルディング研修の資料を受け取る

5.チャンバラ合戦

チャンバラ合戦」は、特注品のスポンジの刀を使ってチャンバラ遊びをするというアクティビティです。腕に装着したボールがその人の「命」となっており、これを大人数で落とし合います。

株式会社IKUSAのチャンバラ合戦は、3つの合戦形式があります。

  • 全滅戦(チーム戦)……制限時間内に相手チームを全滅させるか、より多くの相手を倒したチームの勝利。
  • 大将戦(チーム戦)……相手チームの大将を倒したチームの勝利。
  • バトルロイヤル戦(個人戦)……全員で戦って個人ナンバー1を決める。

チームビルディングとして行うなら、チームで戦う「全滅戦」や「大将戦」がよいでしょう。軍議(作戦タイム)と合戦を繰り返して数試合行うので、このなかで自然とチームビルディングができます。また、身体を動かすことで緊張がほぐれ、心理的な距離感も近づきやすくなると考えられます。内定者研修や新入社員研修の1プログラムとしてもおすすめです。

⇒チャンバラ合戦を含むチームビルディング研修の資料を受け取る

6.2つの真実と1つの嘘

2つの真実と1つの嘘」は、自己紹介ができるゲームなので、まだお互いのことをよく知らない人同士が集まっている場合におすすめです。用意するものは、人数分の紙とペンだけです。やり方もとても簡単で、オンラインで実施することもできます。

【やり方】

  1. メンバー全員に、自分についての情報を3つ書いてもらう。このとき、2つは真実で、1つは嘘を書いてもらう。
  2. 書いた情報をメンバーに共有し、3つのうちどれが嘘なのかを当ててもらう。

「それって本当?」と思ってしまうような嘘みたいな真実と、本当にありそうな嘘を上手に織り交ぜると盛り上がるでしょう。ゲームが終わった後も、新しく知った情報を基に、どんどん話が広がっていくこともあるかもしれません。コミュニケーション活性化や、相互理解の促進につながることが期待できます。

7.バースデーチェーン

「バースデーチェーン」(または「バースデーライン」)とは、自分の誕生日を伝え合って、誕生日が早い順番に並ぶというゲームです。簡単に思えるかもしれませんが、このゲームでは言葉を発するのはNGとなっており、ジェスチャーだけで誕生日を伝え合わないといけません。

【やり方】

  1. ファシリテーターが合図をしたら、メンバー同士でジェスチャーのみで自分の誕生日を伝え合う。
  2. 誕生日が早い人から順に一列に並ぶ。
  3. 最後に答え合わせをする。

全員が協力しないといけない仕組みになっているので、自然にチームビルディングができるでしょう。また、非言語のコミュニケーションスキルが鍛えられることや、ゲームを通してメンバーの誕生日を知ることができるというメリットもあります。特別に用意するものもなく、簡単にできるゲームなので、研修前のアイスブレイクとしてもおすすめです。

何人でも実施できるゲームですが、少ない人数だと簡単すぎるので、少なくとも5人はいたほうがよいでしょう。人数にもよりますが、30秒~1分程度の制限時間を設けると、ゲーム性が高まり盛り上がります。

8.人狼ゲーム

「人狼ゲーム」は、村人のなかに潜んでいる人狼(人に化けた狼)を見つけ出すというゲームです。

このゲームには、以下の通り6種類の役職があり、参加者それぞれにいずれかの役職が与えられます。これにプラスして進行役が必要なので、10人前後での実施がおすすめです。

  • 村人陣営:「村人」「占い師」「霊媒師」「狩人」
  • 人狼陣営:「人狼」「狂人」

それぞれの役職の説明は割愛しますが、「与えられた役職を演じながら誰が人狼なのか話し合い、人狼と思わしき一人を処刑する」という昼のターンと、「人狼が村人陣営の一人を襲撃する」という夜のターンを繰り返していきます(夜のターンで襲撃された人は、ゲームから脱落することになります)。そして、最終的に潜んでいる人狼を全員処刑できれば村人陣営の勝利、村人と人狼の人数が同じになれば人狼陣営の勝利です。

チームビルディングにつながるだけでなく、コミュニケーション能力も鍛えられるゲームです。また、ゲームを通してメンバーの得意・不得意が見えてくることもあるでしょう。

カードゲームやアプリなど、いろいろな方法がありますので、実施しやすいツールを探してみてください。

9.マシュマロチャレンジ

「マシュマロチャレンジ」は、与えられたアイテム(マシュマロ、パスタの乾麺、はさみ、ひも、マスキングテープ)だけを使って、できるだけ高いタワーをつくり、その高さを競うというゲームです。

【やり方】

  1. 各チーム(1チーム4人程度)にアイテムを配布する。
  2. 試行錯誤しながら、できるだけ高いタワーを組み立て、頂上にマシュマロを置く(制限時間:18分)。
  3. 全員がタワーから手を離した状態で高さを計測する。

基本的には、「テープで足場を固定してはいけない」「マシュマロを切ってはいけない」「計測中もタワーは立っていなければならない」というルールを設けて実施します。これらも、ゲーム開始前にきちんと説明しておきましょう。

企業の研修では、13の後に振り返りをして、何度か繰り返しゲームを行うことが多いです。どうすれば高いタワーがつくれるか、誰がどのような役割を担えばスムーズかといったことが回を重ねるごとにわかってきて、徐々に高いタワーをつくれるようになっていくはずです。

10.ペーパータワー

「ペーパータワー」は、A4用紙30枚だけを使って、でできるだけ高いタワーをつくり、その高さを競うというゲームです。

【やり方】

  1. 各チーム(1チーム45人程度)にA4用紙を配布する。
  2. 作戦タイム(5分間):紙1枚だけを使い、いろいろ試しながら、どのようにタワーを組み立てるか作戦を立てる。
  3. 本番(5分間):作戦通りにタワーを組み立てる。
  4. 全員がタワーから手を離した状態で10秒経過した後、高さを計測する

計測中も、もちろんタワーは立ったままでなくてはいけません。この流れを、何度か繰り返し行います。マシュマロチャレンジ同様、回を重ねるごとに高いタワーにする方法や適切な役割分担がわかってきます。チームビルディングをしながら、PDCAサイクルも学ぶことができます。

まとめ

研修のなかにチームビルディングゲームを取り入れると、社員が「面白そう」と感じて、積極的に取り組んでくれるようになることが期待できます。また、ゲームは目的(ゴール)がわかりやすく、一体感を醸成しやすいというメリットもあります。チームビルディング活動を楽しく効果的なものにするために、チームビルディングゲームを実施してみてはいかがでしょうか。

また、企業の持続的な成長のために、エンゲージメント向上に取り組む重要性が高まっています。チームビルディングを含めたさまざまなアプローチで、エンゲージメント向上にも取り組んでいきましょう。

 

チームビルディング研修をまとめた資料はこちらからご確認いただけます。
⇒「チームビルディング研修 ご紹介資料」を無料で受け取る

 

あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです
アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。

⇒あそぶ社員研修 総合資料を受け取る

この記事の著者

あらたこまち

雪国生まれ、関西在住のライター・ラジオパーソナリティ・イベントMC。不動産・建設会社の事務職を長年務めたのち、フリーに転身。ラジオパーソナリティーとしては情報番組や洋楽番組を担当。猫と音楽(特にSOUL/FUNK)をこよなく愛し、人生の生きがいとしている。好きな食べ物はトウモロコシ。

よく読まれている記事