社内レクリエーションとは?実施するメリットや具体例を紹介

  • 組織・人材開発
    • チームビルディング

企業の成長のために、社員のエンゲージメント向上に取り組む企業が増えています。エンゲージメントを向上させるための要素であるコミュニケーションを活性化させるために、社内レクリエーションを実施してみてはいかがでしょうか。

本記事では、社内レクリエーションとは何か、実施することで得られるメリットを解説し、おすすめの社内レクリエーション8選と、社内レクリエーションの効果を高めるサービスを紹介します

 

受講者が没入して取り組むアクティビティと専門講師の講義・振り返りをブリッジすることで、翌日から業務で実践できる知識・スキルを習得
⇒受講者のスキルアップとチームビルディングをはかる「あそぶ社員研修 総合資料」を無料で受け取る

 

社内レクリエーションとは

英単語のレクリエーション(recreation)には、「休養」や「娯楽」などの意味があります。社内レクリエーションとは、社員に仕事の疲れを癒やしてもらうために実施する社内イベントのことです。たとえば、懇親会や親睦会、社員旅行なども、社内レクリエーションに含まれます。

社内レクリエーションは、社員同士のコミュニケーションを促進する効果があります。組織のなかの仕事は、ほとんどがチームで取り組むものなので、仕事を成果につなげるためには、コミュニケーションが欠かせません。社内レクリエーションを実施し、社内コミュニケーションが活性化すれば、仕事がより円滑に進むようになるでしょう。また、社内レクリエーション内での何気ない会話がきっかけで、新しいアイデアが生まれることもあるかもしれません。さらに、社員にとっては気分転換にもなります。身体を動かす社内レクリエーションを実施すれば、社員の健康維持・増進にも貢献できるでしょう。このように、社内レクリエーションを実施することで、さまざまなメリットが期待できます。

全社員を対象としていること、一定数以上の社員が参加していること、常識的な金額であることなど、一定の条件をクリアすれば、社内レクリエーションにかかった費用は福利厚生費として計上することが可能です。福利厚生は、法律で定められた法定福利厚生(健康保険、雇用保険など)と、企業が独自で設ける「法定外福利厚生」の2種類に分けられますが、社内レクリエーションはこのうち法定外福利厚生に該当します。

社内レクリエーションはエンゲージメント向上にも効果的

社内レクリエーションを実施することで、社員のエンゲージメント向上も期待できます。エンゲージメントとは、社員が自発的に「企業に貢献したい」という意欲を持つ状態を意味する言葉です。これが高まると、業績アップや人材の定着、組織の活性化などにつながるといわれています。

エンゲージメントは、組織と社員個人との間の信頼関係をベースに育まれていくものであるため、これを高めていくには、コミュニケーションが必要になります。社内レクリエーションを実施することで、社員に役職や部署の垣根を超えた交流を促すことができるでしょう。また、あえて仕事から離れてコミュニケーションをとる機会を設けることで、社員同士の結びつきが強まり、より良い関係を築きやすくなります。よって、社内レクリエーションはエンゲージメント向上施策として有効と考えられます。

ただ、社内レクリエーションを実施するだけでエンゲージメントが高まるというわけではありません。エンゲージメントを高めるには、企業の理念やビジョンを浸透させて共感してもらうこと、働きやすい快適な労働環境を整備すること、公平で透明性のある評価制度を整備することなども重要です。社員のエンゲージメントを高めたいなら、これらにも取り組んでいく必要があります。

おすすめ社内レクリエーション8

では、社内レクリエーションにはどのような社内イベントが含まれるのでしょうか。ここからは、社内コミュニケーション活性化につながる社内レクリエーションの具体例を紹介していきます。

1.懇親会や親睦会

社員同士に親睦を深めてもらうための懇親会や親睦会も、社内レクリエーションです。具体的には、内定者懇談会、新入社員懇談会の他、忘年会、新年会、歓迎会、お花見やクリスマスパーティーなどの季節ごとのイベントも、これに含まれます。

懇親会や親睦会は、社員食堂で開催したり、飲食店を貸切ったりして、食事を伴う形で実施するケースが多いでしょう。また、最近はバーベキューも人気が高まっています。調理の際に自然にコミュニケーションが生まれたり、役割分担が必要になったりするためです。

なお、懇親会と親睦会は混同しやすい言葉ですが、厳密には意味が異なります。

  • 懇親会:まだお互いのことをよく知らない人同士が集まって、交流を深める会。
  • 親睦会:お互いのことをある程度知っている人同士が集まって、さらに交流を深める会。

社内のメンバーだけが集まるイベントであればそこまで気にする必要はないかもしれませんが、社外の人を招くような場合は、その会に適した名称を使用するようにしましょう。

2.ランチ会

最近は、社内交流を深めてもらうために、「ランチ会」を開催する企業も増えています。たとえば、宅配弁当をとってみんなで一緒に食べたり、普段はあまりかかわりのない人同士でランチをする「シャッフルランチ」という制度を導入したりしている企業もあります。

以前は、「飲み会」という形で交流を深めるケースがよく見られましたが、飲み会はどうしても業務時間外に社員に集まってもらうことになります。また、お酒が飲めなかったり、家庭の事情で参加できなかったりする人もいます。ランチ会なら、業務時間内に開催できるため、多くの社員に参加してもらいやすいというメリットがあります。

おいしい食事をしながら話をすると、相手によい印象を与えられるといわれています。これは、心理学で「ランチョンテクニック」と呼ばれる効果です。ランチ会を開催することで、社内コミュニケーション活性化やチームワークの強化といった効果が期待できるでしょう。

3.サークルや部活動

社内にサークルや部活を設け、その活動を支援している企業もあります。企業によってさまざまなサークルや部活動がありますが、たとえばスポーツ系なら野球部やゴルフ部、ボウリング部など、文化系なら将棋部や合唱部、写真部などが挙げられます。

同じ趣味を持った人が集まって一緒に活動するので、役職や部署を超えた交流が促進されるでしょう。また、仕事以外のフランクな会話も生まれやすくなります。たとえば、「いつからそのスポーツをやっているの?」「始めたきっかけは?」「私は〇〇(選手の名前)のファンなの。あなたは好きな選手いる?」などです。仕事以外の時間を共有することで、社員同士の距離も縮まりやすくなるでしょう。

4.スポーツイベント

社内レクリエーションとして、スポーツイベントを実施している企業もあります。同じスポーツに取り組んでもらうことを通じて、役職や部署を超えた交流を促すことと、社員の健康維持・増進が主な目的です。

フットサル大会やゴルフ大会、ボウリング大会、eスポーツ大会など、内容は企業によってさまざまですが、どのようなスポーツイベントを実施しようか迷っているなら、社内運動会がおすすめです。玉入れや綱引き、リレーといった運動会の競技は、どれもルールがシンプルです。競技力の差も出にくいので、年齢や性別、国籍などに関係なく、誰でも楽しく参加できるでしょう。また、チームに分かれてさまざまな競技に取り組んでもらうことで、チームビルディングの効果も期待できます。

5.社員旅行

社員旅行も、社内レクリエーションの1つです。仕事から離れていつもと違う環境に身を置くことで、普段かかわることが少ない人とも交流が生まれやすくなります。日帰り旅行でも構いませんが、23日、34日など数日かけて実施すると、いろいろな人とコミュニケーションをとれる機会を得やすくなります。

ただ、社員旅行はいつもよりかなり長い時間を会社の人と一緒に過ごすことになるため、「気を使って疲れそう」とネガティブな印象を持つ人も少なくありません。社員がリフレッシュできるように、自由時間もある程度確保するようにしましょう。また、社員旅行は「45日以内」「全社員の50%以上が参加している」という条件を満たさないと福利厚生費として計上できません。できるだけ参加者が集まるような工夫も必要です。

6.社内パーティー

社内で開催するさまざまなパーティーも、社内レクリエーションに含まれます。たとえば、創立・周年記念パーティーや、季節ごとのパーティー(ハロウィンパーティー、クリスマスパーティーなど)、祝賀・表彰パーティー、懇親パーティーなどです。このような社内パーティーを行う際は、歓談の時間を設けたり、簡単なゲームなどを実施したりすることで、社員同士の交流を促せるでしょう。

また、社内パーティーは、社員に日頃の感謝を伝えたり、改めてビジョンを共有できたりする機会でもあります。内容を工夫することで、エンゲージメント向上につなげることもできるでしょう。

7.誕生日イベント

社員の誕生日をお祝いするレクリエーションを実施している企業もあります。社内交流を促せるだけでなく、社員が「自分は企業に大切にされている」と感じてくれれば、モチベーションやエンゲージメントが高まることも期待できます。

誕生日イベントのなかで社員にプレゼントを贈る場合は、常識的な金額のものにとどめるようにしましょう。また、金銭や商品券・ギフトカードのような換金性の高いものは、福利厚生費として認められない場合もあります。このようなものをプレゼントすることを考えているなら、一度税理士などに相談をしてみてください。

8.ファミリーデー

ファミリーデーとは、社員の家族を招いて行われる社内イベントの総称です。たとえば、食事会や職場訪問、先ほど紹介したスポーツイベントや社員旅行なども、家族を招いて実施している企業もあります。仕事とプライベートの両立のためには、家族の仕事に対する理解と協力が欠かせません。ワークライフバランス推進のために、家族に職場のことを知ってもらう機会として、ファミリーデーを実施するケースが多いようです。

家庭と職場での顔が同じという人は、恐らくほとんどいないでしょう。ファミリーデーを開催することで、社員の違った一面が見えることがあります。それをきっかけにコミュニケーションが生まれ、社員同士の関係がより強化されることも期待できます。

社内レクリエーションの効果を高めるサービス

せっかく懇親会や食事会、社員旅行、その他社内レクリエーションを開催するなら、内容も一工夫してみましょう。社員同士のコミュニケーションを促すような「あそび」を取り入れると、社内レクリエーションの効果をより高めることができます。ただ楽しいだけの「あそび」でも構いませんが、社内レクリエーションのなかで実施するなら、以下の要素を満たすようなものがおすすめです。

  • 性別や年齢、国籍などを問わず、誰でも参加し活躍ができる。
  • テクニックを必要としない。
  • 勝ち負けよりプロセスを重視する。
  • ルールを自分たちに合わせてカスタマイズできる。
  • 多くの人が同時に参加できる。

最後に、株式会社IKUSAのサービスのなかから、社内レクリエーションにおすすめのものを3つ紹介します。

1.謎パ

「謎パ」は、全員で協力しなければクリアできない謎解きパズルゲームです。全員が1つのチームになるため一体感を醸成することができ、クリアできれば全員で達成感を分かち合えるというのが、このゲームの特徴です。

ゲームの流れを簡単にまとめると、以下の通りです。

  1. 参加者それぞれに、内容が違う問題が配られます。
  2. 参加者は、同じ謎のかけらを持っている人を探して、パズルのように組み合わせて謎を解きます。
  3. 謎を解き明かすと、ミッションが与えられます(例:「出身地が同じ人を5人集めろ」)。
  4. ミッションをすべてクリアし、最終問題が解けたらゲームクリアです。

謎を解いた後に発令されるミッションは自由に設定できます。企業独自の内容に変更すれば、社内レクリエーションがより盛り上がるでしょう。

この「謎パ」は、reBako(リバコ)というツールを使ってオンラインでも実施できます。リモートワークでコミュニケーションが希薄化したと感じている企業にもおすすめです。

2.チャンバラ合戦

大人数で、身体を動かす社内レクリエーションを実施したいと考えているなら、「チャンバラ合戦」がおすすめです。「チャンバラ合戦」は、特注品のスポンジの刀を使って、相手の命(肩につけたボール)を落とし合うという、リアル合戦アクティビティです。広い場所が確保できれば、屋外・屋内問わず実施できます。

この「チャンバラ合戦」は、定番の競技やスポーツに比べてテクニックを必要としません。ルールもシンプルなので、年齢や性別、国籍などを問わず、誰でも楽しく参加できます。社内運動会やファミリーデーの1プログラムとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。

また、チームに分かれて軍議(作戦タイム)と合戦を繰り返し行うので、自然にチームビルディングができるというのもこのアクティビティの特徴です。社内レクリエーションだけでなく、研修にもおすすめです。

3.オンラインクイズ&ビンゴ&抽選会

「オンラインクイズ&ビンゴ&抽選会」は、懇親会やパーティーの定番であるクイズ、ビンゴ、抽選会を、オンラインで簡単に実施できるというサービスです。

新型コロナウイルス感染症が流行して以降、社内イベントをオンライン形式やハイブリッド型(リアルとオンラインを組み合わせた形式)で実施するケースも増えています。しかし、「いまひとつリアルイベントより盛り上がりに欠ける」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。この「オンラインクイズ&ビンゴ&抽選会」は、プロのMCが司会進行をしてくれるので、盛り上がること間違いなしです。

また、集計はシステムが自動で行ってくれるので、実施した後すぐに結果発表に移れるという手軽さも魅力です。所要時間も30分~1時間と、そこまで長くありませんので、「計画している社内レクリエーションに、もう1つ何か盛り上がるコンテンツを追加したい」という場合にも最適です。

まとめ

社内レクリエーションを実施することで、役職や部署の垣根を超えて社員同士に交流を促すことができます。ある程度よい関係が築けている人同士であっても、社内レクリエーションを通してより絆が深まったり、これまで知らなった一面が見えたりすることもあるでしょう。社内コミュニケーションが活性化し、社員同士がよりよい関係を築けるようになれば、業務が円滑に進むようになる、エンゲーメント向上につながるといった効果も期待できます。

また、社内レクリエーションを実施するなら、内容も工夫してみましょう。今回ご紹介した「謎パ」「チャンバラ合戦」「オンラインクイズ&ビンゴ&抽選会」をはじめ、株式会社IKUSAでは社内レクリエーションの効果を高めるサービスを多数ご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティ・振り返り・講義をブリッジすることで学びを最大化させ、翌日から業務で活かせる知識・スキルが身につく講義・アクティビティ一体型の研修プログラムです
アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。

⇒あそぶ社員研修 総合資料を受け取る

この記事の著者

あらたこまち

雪国生まれ、関西在住のライター・ラジオパーソナリティ・イベントMC。不動産・建設会社の事務職を長年務めたのち、フリーに転身。ラジオパーソナリティーとしては情報番組や洋楽番組を担当。猫と音楽(特にSOUL/FUNK)をこよなく愛し、人生の生きがいとしている。好きな食べ物はトウモロコシ。

よく読まれている記事