あそぶ社員研修 > お役立ち情報 > 組織・人材開発 > 連帯感とは?具体的な効果や高める方法を解説 連帯感とは?具体的な効果や高める方法を解説 2024.11.12 組織・人材開発 職場において、連帯感は目に見えない力となってメンバー同士の協力を促したり、相互理解を深めたりする重要な要素です。しかし、現代のビジネス環境では、多様な働き方や考え方が浸透しており、組織内で連帯感を醸成することに難しさを感じている人もいるのではないでしょうか。企業の安定性や生産性の向上に欠かせない連帯感を醸成するためには、連帯感についての理解を深めることが重要です。本記事では、連帯感とはなにか、連帯感が必要とされる理由、連帯感が高い企業の特徴、得られる効果、連帯感を高める方法やポイントについて、わかりやすく解説していきます。 受講者が没入して取り組むアクティビティと専門講師の講義・振り返りをブリッジすることで、翌日から業務で実践できる知識・スキルを習得⇒受講者のスキルアップとチームビルディングをはかる「あそぶ社員研修 総合資料」を無料で受け取る 目次連帯感とは連帯感が必要とされる理由連帯感が高い企業の特徴連帯感の効果連帯感を高める方法連帯感を高める際のポイントまとめ連帯感とは「連帯感」とは、仲間同士が共通の目標に向かって協力し合い、同じ気持ちを持っている状態を指します。ビジネスでは、同じ職場で働くメンバー同士において、協力して課題に取り組み、成果を高めるために必要な要素です。連帯感を高めることで、チーム全体のモチベーションが向上し、目標達成への結束力が強まります。連帯感による結束は、ビジネスシーンに限らず、様々な集団活動において共通の目標をより効率的に達成するために必要とされています。言葉としての「連帯感」連帯感を言葉として用いる場合は、「連帯感を高める」「連帯感が生まれる」という使い方が一般的です。具体的な例文は以下となります。毎週のミーティングで意見を交わしながら、連帯感を高めている。新しいプロジェクトを始めるたびに、チームに強い連帯感が生まれる。メンバー同士が目標を共有し続けることで、連帯感がさらに強まった。全員が役割を理解し、スムーズに業務を進めることで連帯感が深まった。チームビルディング活動が、連帯感の向上に大いに貢献した。連帯感の言い換え連帯感の言い換えとしては、以下のような言葉が挙げられます。団結協調性仲間意識支え合いこれらの言葉は、連帯感と同じく、チームや仲間同士でのつながりや協力関係を表す際に使われます。連帯感の英語表現「連帯感」を表す英語表現にはいくつかのバリエーションがあります。特定の目標や信念を共有する強い連帯感を表す場合には「solidarity」が適しています。たとえば、「チーム全員が一体となって取り組んでいる」と言いたい場合には、「The team members share a strong sense of solidarity」と表現できます。また、より柔らかい意味合いで連帯感を指す際には、「a sense of unity」「a feeling of togetherness」などと表現する場合もあります。文脈に応じた表現を選ぶことで、ニュアンスに合った連帯感の英語表現ができます。連帯感が必要とされる理由リモートワークや多様な勤務形態が普及し、働き方の選択肢は広がりました。これにより多様な働き方や効率的な業務の仕組みは進化していますが、同じ職場で働く従業員のなかでも異なる場所や時間帯で働く場面が増えており、連帯感の希薄化が新たな課題として浮上しています。働き方の仕組みを強化するだけでなく、職場の連帯感を強化する取り組みも重要であり、連帯感が不足していると職場での協力が不足し、目標に向かうための統一感が欠けてしまいます。連帯感があることでチーム全体の方向性が一致し、働きやすさや業務の効率化につながります。様々な働き方を尊重しながら、チーム全体が同じ方向を向けるような連帯感を育むことは、現代の職場において求められる要素といえるでしょう。連帯感が高い企業の特徴連帯感が高い企業には、以下のような特徴が挙げられます。「全員が目標に向かって協力し合う文化」が根付いている経営層から現場まで全従業員が企業理念を理解し、自分がどう関わっているかを認識している従業員一人ひとりが「組織に欠かせない存在である」と実感している組織の目標に対して積極的に取り組む姿勢を持っているメンバー間で対立しても解決が早い社内の情報共有が活発で、チーム内で意見交換が行われやすい環境が整っている従業員同士の信頼関係が構築され、助け合いが行われる環境が形成されている小規模なチームビルディング活動から全社的なイベントまで積極的に取り入れている日頃からメンバーの長所や得意分野を理解し合う環境がある従業員の主体性を尊重し、各自が自分の仕事を通じて自己実現できる環境を提供している役職に関係なく意見が尊重される連帯感の効果組織が連帯感を持つことによって得られる具体的な効果を紹介します。従業員間のコミュニケーション促進連帯感の強い職場では、従業員同士のコミュニケーションが円滑になり、情報共有や意見交換が活発になります。従業員が積極的にコミュニケーションを取れる雰囲気があることで他者と協力し合う土壌を作り、誤解や対立を減らし、信頼関係の構築につながります。それにより、業務がスムーズに進行するほか、積極的な話し合いによって複雑な問題の早期解決や新しいアイデアの創出が促されることも期待できます。主体性の向上連帯感があることで、個々の従業員が「自分も組織の一員として貢献している」という認識を強くし、自発的に業務や問題解決に取り組む姿勢が期待できます。これにより、業務のスピード感が増し、急な問題や不測の事態にも迅速に対応できるようになります。結果として、組織全体がより柔軟かつ迅速な対応力を持ち、市場環境の変化にも対応できる競争力を持つことができるといえるでしょう。モチベーションの向上連帯感が職場に根付くと、従業員は自分の仕事が組織にとって重要であると感じ、モチベーションの向上につながります。とくにチーム全体で連帯感を持って目標に向かうことで、自分の組織に対する貢献を実感しやすく、達成感も共有しやすいものになります。また、こうした環境は従業員にとって居心地がよく、ストレスが減るため、働きがいのある職場になることにつながるでしょう。従業員満足度が高まる連帯感が強い組織は、従業員満足度の向上にも影響を与えます。連帯感があることで、従業員は自分が組織に欠かせない存在であると実感でき、業務に対して前向きな気持ちを持ちやすくなります。さらに、日々の業務でサポートやフィードバックを得やすい環境があることで、安心感を持つことができ、成長や挑戦への意欲も高まります。このような職場環境では、従業員の満足度が高まり、長期的な定着やパフォーマンス向上も期待できます。連帯感を高める方法組織内の連帯感を高める具体的な方法を紹介します。企業理念の浸透連帯感を生み出すための基本となるのは、企業理念やビジョンを浸透させることです。企業理念とは、組織の目的や使命を明確に示し、全従業員が共通の目標に向かって進むための指針のことです。これを浸透させることで、従業員はどのようにすれば理念を実現できるのかを主体的に考え、企業としての根底にある価値観を従業員同士で共感し、共通の目的に向かって協力し合う連帯感が育まれます。そのため、入社時に企業理念について説明するだけでなく、社内の朝礼や定期的な社内報で企業理念を再確認する場を設けることが重要です。個々の役割と成果を認識する連帯感を高めるためには、各メンバーが自身の役割や達成した成果を互いに認識し合うことが大切です。個人の成果が明確に評価されることで、メンバーは自分の役割に存在意義を感じやすくなり、チーム全体に貢献しようとする意欲が高まります。とくに、プロジェクトや目標達成時に個々の努力が見えるようにすることで、他のメンバーもその成果を理解し、自然と称賛し合う環境が生まれます。これにより、互いの価値を感じ、チーム内の連帯感も高まります。信頼関係の構築信頼関係は、職場での連帯感を育むために欠かせない要素です。メンバー同士が互いに信頼を深めることで、難しい状況においても支え合う環境を築くことができます。信頼関係を構築するには、相手のことを理解し、尊重する意識を持つことが大切です。たとえば、以下のような施策の導入が考えられます。社内イベントの実施社内イベントは、従業員が日々の業務から離れてリラックスし、互いの人柄を理解する機会です。たとえば、季節のイベントやスポーツ大会、ボランティア活動など、業務とは違う場面で交流することで、個人の性格や価値観が見えることがあります。それにより、参加者がメンバーをより理解し、親近感を抱き、連帯感を育むきっかけになります。チームビルディング研修の実施信頼関係を深めるために、チームビルディング研修も効果的です。研修では、問題解決やロールプレイを通じて従業員が協力する機会が増え、自然とお互いの強みや役割を知ることができます。たとえば、実際に起きた課題のケーススタディをチームで検討し、解決策を導く研修では、メンバーの考え方やアプローチを理解でき、今後の連携がスムーズになることが期待できます。チーム全体で成功を祝うチーム内の信頼関係を深めるためには、成功を全員で祝うタイミングを設けることも効果的です。たとえば、プロジェクトが完了した際や目標を達成したタイミングで、全員で成功を称え合う機会を作ることで、互いの努力や成果を評価し合い、各メンバーが自身のチームへの貢献を実感できます。こうした、チーム全体でのポジティブな取り組みは単なる業務上の信頼を超え、組織全体で連帯感を築くことにつながります。情報共有の促進従業員同士の連帯感を深めるためには、組織内で円滑な情報共有を進めることも重要な要素です。従業員全員が最新の情報を共有できる環境は、従業員一人ひとりが組織全体の動向を理解し、なにをすべきかを把握しやすくなり、組織内における自分の役割を自覚しやすくなります。また、これらは仕事の効率化を進めるだけでなく、日常的な意見交換や雑談を促進することにもつながります。たとえば、社内SNSやチャットツールを導入し、リアルタイムでの情報交換を可能にすることで、部署間の連携が強化され、部署をまたいだ情報も共有されやすくなります。また、定期的なミーティングや情報交換の場を設け、風通しの良い職場環境を作り出すことで、組織の生産性を向上させるだけでなく、従業員同士の信頼関係の強化にも効果的です。社内文化を築く連帯感を育むためには、組織全体で共通の価値観や行動指針にもとづく文化を築くことが重要です。たとえば、感謝やリスペクトを重んじる社内文化が根付いている職場では、メンバー間の信頼感が強まり、自然と支え合う姿勢が生まれます。なお、社内文化の育成には、具体的な経験や実績を踏まえることが効果的です。たとえば、プロジェクトの成功を祝う場を作り、個々の貢献を具体的な内容から称えることで、チームへの愛着が深まり、連帯感も生まれるでしょう。組織全体の文化が築かれることで、日々の業務でも連帯感が芽生え、モチベーションや生産性の向上につながります。連帯感を高める際のポイント連帯感を高める際に考えたい、注意したいポイントを解説します。行き過ぎた連帯感にならないようにする連帯感を強調しすぎると、意見や行動の正しさに関わらず、多数派の意見や行動に従わなくてはならないような雰囲気が形成される「同調圧力」が生じる場合があります。多数派と異なる意見が排除され、自己主張がしづらくなることで、組織内の柔軟性を欠き、変化や新しい挑戦を受け入れられない組織になる可能性があります。健全な連帯感を保つためには、多様な意見を尊重し、メンバー全員が自由に発言できる環境を作り出すことが重要です。チームの成長過程を認識する連帯感を高めるためには、チームがどの成長段階にあるかを意識し、その段階に応じた対応を取ることが大切です。たとえば、結成直後のチームはまだ互いの理解が浅いため、お互いを知る機会や役割の調整をして連帯感を少しずつ高めていくことが必要です。一方で、成熟したチームでは、メンバー間の信頼が深まり、積極的な協力体制が構築されているため、チーム全体の自主性に任せて、連帯感を引き出すといったことが有効です。チームの成長段階に応じた対応をすることで、連帯感も段階に応じて適切に高めていくことができます。メンバーの長所と短所を知るメンバーの長所や短所をお互いに把握することは、チーム全体の強みを活かし、連帯感を高めるのに必要なステップです。誰もが同じ業務を同じ質でこなせるわけではなく、得意・不得意の分野が異なるため、こうした特徴を理解しないと誤解や不満の原因にもなりかねません。各自の長所を知ることで役割分担が明確になり、短所についても把握することで、メンバーが必要なサポートを気兼ねなく提供し合える環境を作ることができ、連帯感の維持・強化につながります。心理的安全性を確保する連帯感を高める際には、心理的安全性の確保が重要です。心理的安全性とは、個々のメンバーが発言や行動に対して批判や否定を恐れずに自分の意見を出せる環境のことです。心理的安全性が確保されることで、発言や提案に対する安心感が高まり、他のメンバーとの積極的な協力が促され、連帯感が育まれやすくなります。また、よりコミュニケーションがオープンになるため、メンバーが積極的に新しいアイデアを提案しやすくなり、問題の早期発見や解決も期待できます。定期的なフィードバックを取り入れる連帯感を高めるためには、定期的なフィードバックの導入が効果的です。チーム全体で定期的に業務状況を見直し、互いにフィードバックを交わし合うことで改善点や進展を確認できる環境を作り出しましょう。このような場は、業務上の問題や疑問を早期に解決し、全員が共通の目標に向かって進みやすくなります。これにより、チーム内での誤解や不満が解消され、健全なコミュニケーションが促進され、連帯感の向上にも役立ちます。まとめ連帯感は、組織において単なる協力関係の向上だけでなく、メンバー間の信頼関係を構築し、共同作業をより円滑に進めることにつながります。連帯感がある職場では、従業員同士が積極的に意見を交換し、主体性を持って業務に取り組む姿勢が生まれるため、企業の生産性や成長が促進されます。しかし、行き過ぎた連帯感が生まれると同調圧力が強まり、多様性が失われる可能性も出てしまいます。そのため、多様な意見を尊重し、組織としての柔軟性を維持することが求められます。個々の従業が力を発揮し、組織全体が成長できるように、連帯感を醸成していきましょう。 「あそぶ社員研修」は、受講者全員が没入して取り組むアクティビティと専門講師の講義・振り返りをブリッジすることで、翌日から業務で活用できる知識・スキルが身につく研修プログラムです。アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。⇒あそぶ社員研修 総合資料を受け取る 研修の相談をする この記事の著者 湯川 貴史 1989年生まれ。趣味でゲームを作ったり、文章を綴ったりの日々。前職はゲーム開発関連に携わる。現在は素敵な妻と、可愛い二人の子どもと共にフリーランス生活を謳歌。 モチベーターとは?向いている人の特徴・モチベーションの高め方を解説 ワークエンゲージメントを高める方法・取り組みの具体例を紹介 よく読まれている記事 2023.09.28 エンゲージメントとは?ビジネスにおける意味や重要性を解説 組織・人材開発 2023.09.28 チームビルディングとは?チームづくりのポイントや具体例を含めて網羅的に解説 組織・人材開発 2023.09.26 ロジカルシンキングとは?思考法やツールをわかりやすく解説 ビジネススキル 2023.09.28 グループワークの進め方や効果的に進めるポイントを解説 組織・人材開発 すべて見る とりあえずこの記事 2023.09.28 組織・人材開発 グループワークの面白いテーマ20選!タイプ別に紹介 2023.09.29 組織・人材開発 合意形成とは?メリット・進め方・ポイント・対処法を紹介 2023.09.28 組織・人材開発 チームビルディングとは?チームづくりのポイントや具体例を含めて網羅的に解説 カテゴリ ビジネススキル フレームワーク ワークスタイル 学習法 研修ノウハウ 組織・人材開発 タグ 研修 ゲーミフィケーション 内定者フォロー レジリエンス クリティカルシンキング OODA LOOP PDCA アクティブラーニング ウェルビーイング エンゲージメント グループワーク コミュニケーション チームビルディング ビジネスマナー フォロワーシップ メンバーシップ リーダーシップ ロジカルシンキング 合意形成・コンセンサス 心理的安全性 成功循環モデル 戦略思考 社会人基礎力 組織