Good&New(グッドアンドニュー)とは?ルール・実施方法を解説

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この記事の監修者
友水 一喜
株式会社IKUSA
あそぶ社員研修事業部 責任者

24時間以内に起きた良かったこと・新しい発見をグループ内で発表する「Good&New(グッドアンドニュー)」。チームビルディングに活かせるアイスブレイクとして、多くの企業で実施されています。

本記事では、Good&New(グッドアンドニュー)の概要や実施方法、ルール、実施することで得られる効果などを紹介します

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Good&New(グッドアンドニュー)とは

Good&New(グッドアンドニュー)とは、アメリカの教育学者ピーター・クラインによって開発されたゲームで、良いこと(Good)と新しい発見(New)をグループ内で発表しあうのが大まかなルールです

それぞれがどのような視点で物事をみているのかを知ることができ、お互いに対する理解を深めることにつながります。また、特に道具が必要ではなく、グループも3人から十数人まで幅広く調整可能であることから、多くの企業でコミュニケーション活性化のためのアイスブレイクとして実施されています。

Good&New(グッドアンドニュー)のルールと実施方法

ここでは、Good&New(グッドアンドニュー)のルールと実施の流れについて解説します。

なお、基本的にはグループメンバーが順番に発表を行うゲームなので、特別な道具を用意する必要はありません。ただし、発表時間の制限を設ける場合には、時間がオーバーしないようにストップウォッチや時間計測アプリなどを用意しておくとよいでしょう。

ルール

グループメンバーが順番に、24時間以内にあった良いこと・新しい発見についての発表を行うということ以外、Good&New(グッドアンドニュー)に厳密なルールはありません。ただ、効果的にゲームを行うために、以下のようなルールを設定するケースが多いです。

  • Good&New(グッドアンドニュー)を複数回行う場合は、各回でグループのメンバーをランダムに変える
  • 1人ひとりの発表時間を「〇分以内」と決めておく
  • 発表が終わったら全員で拍手をする

実施する際の流れ

Good&New(グッドアンドニュー)を実施する際の流れは以下のとおりです。

  1. 3人から十数人程度のグループに分かれる
  2. グループ内で、24時間以内にあった「良かったこと(good)」や「新しい発見(New)」を1人ずつ順番に発表していく
  3. 1人の発表が終わるたびに、全員で拍手をする
  4. 全員の発表が終わったら終了
  5. 複数回行う場合は、メンバーを変えたグループを再度つくり、24をくり返す

グッドアンドニューを行うことで得られる効果

Good&New(グッドアンドニュー)が多くの企業で取り入れられているのは、さまざまな方面でプラスの効果があるからです。

ここでは、Good&New(グッドアンドニュー)を行うことで得られるおもな効果について解説します。

ポジティブな雰囲気になる

Good&New(グッドアンドニュー)は良いこと・新しい発見を発表するという前向きな内容のゲームで、勝ち負けなどもないため、その場の雰囲気が自然とポジティブになっていきます。特に、グループのメンバーが初対面の相手ばかりだった場合、どうしてもお互いに緊張してしまうものですが、発表とそれに対する全員の拍手を重ねるたびにその緊張もほぐれやすくなります。

Good&New(グッドアンドニュー)によって各グループの雰囲気が良くなれば、職場全体の雰囲気も明るく良いものになり、良好な人間関係の構築にもつながっていくでしょう。

プラス思考の訓練になる

特に、Good&New(グッドアンドニュー)の「良いこと」について何を発表するかを考えることは、プラス思考の訓練になります。プラス思考とは、何事に対しても「きっとうまくいく」と良い方向に考えるようになることです。たとえその思考に根拠がなかったとしても、物事を肯定的にとらえて行動していくなかで、解決策を見いだせるケースもあります。

Good&New(グッドアンドニュー)によりプラス思考が身に付くと、ネガティブな状況下でもポジティブな見方ができるようになります。たとえば、仕事でトラブルが起こった際も、ネガティブに考えるのではなく、「これは自分の能力を高めるための経験になるはず」などと前向きにとらえることで、どう対処するかに思考がパッと切り替わるでしょう。

参加者の性格や価値観などがわかる

Good&New(グッドアンドニュー)は、緊張感のある場を和ませるためのアイスブレイクとして実施されることが多いゲームです。それは、グループのメンバーの「良いこと」「新しい発見」についての発表を聞くことで、その人が何を「良い」と感じるのか、どういう分野に興味を持っているのかなどがわかるからです。

初対面だったり、これまでほとんど話したことのない相手だったりすると距離を取ってしまいがちですが、相手の性格や価値観がある程度理解できれば、その距離を縮められるでしょう。お互いに話しかけやすくなれば、仕事のうえでも報連相や連携がとりやすくなります。

コミュニケーションが促進される

先述のとおり、Good&New(グッドアンドニュー)では発表者の性格や価値観、興味の対象などがわかるため、発表内容がコミュニケーションのきっかけになる場合があります。

たとえば、誰かが「良いこと」の発表のなかで好きなアーティストの名前を挙げたとき、自分も同じアーディストのファンだったとしたら、発表者に対して親近感を覚え、コミュニケーションを取るきっかけとなります。そうしてコミュニケーションが促進されることで、社内全体のコミュニケーションの活性化につながります。

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相手に自分の考えを伝える訓練になる

Good&New(グッドアンドニュー)は自分の考えをグループのメンバーに伝えるゲームです。特に、発表時間に制限がある場合は、ダラダラと話すのではなく、最も伝えたいことに焦点を絞って端的に発表する必要があります。グッドアンドニューを複数回行うのであれば、1回目でダメだった部分を2回目で修正する訓練にもなるでしょう。

そうして回数を重ねていくなかで、結論から述べたり、例えや数字を使って相手にわかりやすく説明したり、ジェスチャーを交えて話したりといった工夫ができるようになります。自分の考えをわかりやすく相手に伝えられるスキルは、プレゼンや会議などのビジネスシーンで大いに役立つでしょう。

Good&New(グッドアンドニュー)の具体例

Good&New(グッドアンドニュー)のルールは、「24時間以内にあった良いこと・新しい発見を発表する」というシンプルなものですが、だからこそ何を話したらいいのか悩む方もいるでしょう。ここでは、Good&New(グッドアンドニュー)での発表内容の具体例をいくつか紹介します。「こういうことを言えばいいのか」という参考にしてみてください。

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良いことの例

  • 資格試験に合格した
  • 新車やマイホームを購入した
  • 通勤途中に綺麗な花を見かけた
  • 新作ドラマが自分の好みだった
  • 欲しかったものがセールで買えた
  • 久しぶりに友人と会ってご飯を食べに行った

新しい発見の例

  • 業務効率化のシステム構築に成功した
  • 通勤で乗った電車の広告が新しいものになっていた
  • 自宅の近所におしゃれなカフェがあった
  • 肌に良いという美容法を教えてもらった
  • 落ち込んだときはお気に入りのスイーツを食べると気持ちが落ち着く
  • インターネットで便利なライフハックを見つけた

このように、良いことや新しい発見は、何も大きなことや仕事に関することでなくても構いません。自分の日常生活に起こったちょっとしたことでも、他の人にとっては興味をそそられる内容である場合があります。

「こんなことでいいのかな」と臆せず、自分にとっての良いことや新しい発見を堂々と発表することが大切です。

Good&New(グッドアンドニュー)を実施する際のポイント

Good&New(グッドアンドニュー)はシンプルなルールですが、効果的に行うためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、そのなかから3つをピックアップして紹介します。

少人数から始める

Good&New(グッドアンドニュー)を実施する際には、はじめは少人数のグループで行うのがおすすめです。参加者も進行に慣れていない段階ではスムーズに進めることができませんし、人数が増えればそれだけ発表時間が長くなるので退屈さを感じる人も出てきます。

はじめのうちは少人数でテンポよく発表を進めることに注力し、慣れてきたらグループの人数を増やしていきましょう。

メンバーはランダムに振り分ける

Good&New(グッドアンドニュー)を複数回行う場合は、毎回のグループメンバーを変えるようにしましょう24時間以内にあった良いこと・新しい発見といっても、そういくつもネタがある人ばかりではありません。また、グループメンバーを変えることで、全体としてのコミュニケーションを促進させることにつながります。

これまで親しくなかった相手とのコミュニケーションのきっかけとするのもGood&New(グッドアンドニュー)の目的の1つなので、できるだけグループメンバーはランダムに振り分け、さまざまな人と関われるようにしましょう。

行う目的を参加者に周知しておく

Good&New(グッドアンドニュー)はコミュニケーションの活性化や参加者の相互理解のためのゲームですが、盛り上がりすぎると単なるおしゃべりになってしまう可能性があります。企業のグループワークとして行うのであれば、事前に参加者に対してGood&New(グッドアンドニュー)を行う目的を周知させ、そこから脱線させないようにしておくことが重要です

まとめ

Good&New(グッドアンドニュー)は、緊張感のある場を和ませるアイスブレイクに適したゲームです。それまでよく知らなかった相手でも、良いこと・新しい発見についての発表を聞くことで理解が深まり、コミュニケーションを取りやすくなるでしょう。また、発表という場を設けることで、自分の考えを相手にわかりやすく端的に伝える訓練とすることもできます。

相互理解が深まって社内のコミュニケーションが活性化すること、相手に自分の考えを伝えるスキルを身に付けることは、やがては企業の生産性や業績の向上にもつながります。ゲームであれば一般的な研修よりも気楽に取り組めるので、積極的に実施してみてください。

 

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以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。

1.合意形成・アサーティブコミュニケーション研修

合意形成・アサーティブコミュニケーション研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。

学びのポイント

  • 各々が個人ワークで考えた答えを聞くことで、チームメンバーの状況に対する認識や物資の重み付けの違いを受講者が理解する
  • 話し手は自分の答えにいたった理由を論理的・説得的に説明する
  • より良い根拠を導き出すための比較検討をして、チーム全員が納得する結論を出す

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2.PDCA研修

PDCA研修のアクティビティ「ロケットPDCAチャレンジ」では、パーツを組み合わせてロケットを制作し打ち上げ結果から原因を考えて、より良く飛ぶロケットに改善していき、目標の達成を目指します。

学びのポイント

  • 計画を立ててロケットを飛ばし、その結果から組み合わせの誤り・部品の不足・不良部品の有無を推察し、それを繰り返すことで組み合わせの精度を上げていく
  • 資金稼ぎ・パーツの選択・打ち上げの準備を繰り返し、作戦タイム振返りを経て行動を改善していくことで、最適化されていく

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3.戦略思考研修

戦略思考研修のアクティビティ「ワールドリーダーズ」では、労働力や資本を使って事業を設立し、利益を稼ぐことを目指します。

学びのポイント

  • 不確実な状況のなかで自チームにとって最適な行動方針を考え、実行していく
  • 戦略を決めるために与えられた手段のなかでどの情報を取得していくかの優先順位決めが求められる

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4.コミュニケーション研修

コミュニケーション研修のアクティビティ「謎解き脱出ゲーム」では、チームでコミュニケーションをとりながら問題に隠された法則を発見する謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 受講者が「自分しか見えていない情報・問題・解き方」をチームで共有することでコミュニケーション促進やスキルアップにつながる
  • 突飛な発想・ヒラメキをチームのなかで積極的に発言できる心理的安全性の高い環境づくりが求められる

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5.ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。

学びのポイント

  • 小グループで得られた情報を論理的に整理し、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分ける
  • 大グループで全体に必要な情報を論理的に判断・共有することや、自分たちに足りない情報を聞き出すことが求められる

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6.クリティカルシンキング研修

クリティカルシンキング研修のアクティビティ「混乱する捜査会議からの脱出」では、推理ゲームで論理的に情報を整理するなかで証拠の違和感に気づき、仮説立てや検証を行って目標を達成します。

学びのポイント

  • 証拠品や証言など多くの情報を手分けして読み、組み合わせて論理的に結論を導き出す
  • フェーズが進むごとに情報が増え、複雑になっていくなかで必要な情報を取捨選択する
  • 出た結論に満足せず、常に新しい情報と照らし合わせて再検証する

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7.リーダーシップ研修

リーダーシップ研修のアクティビティ「グレートチーム」では、チームの運営を疑似体験することでリーダーシップやマネジメントを学びます。

学びのポイント

  • メンバーのリソース管理や育成、リーダーとしての決断を繰り返すことで、いろいろなリーダーシップの型を知ることができる
  • 現代に合わせたリーダーシップの発揮の必要性を知り、自分らしいリーダーシップを学べる

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8.ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修のアクティビティ「ビジトレ」では、実践形式・クイズ形式のアクティビティを通して、ビジネスマナーを楽しく学びます。

学びのポイント

  • 堅い内容になりがちなビジネスマナー研修にゲーム形式を取り入れることで、受講者が没入して学べる
  • 名刺交換や報連相などを実行し、動作・マナーに慣れることで、翌日から実践できるようになる

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9.防災研修

防災研修のアクティビティ「先が見えない防災訓練からの脱出」では、チームで協力して、防災のアイテムや知識を使用しながら謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 謎解きの答えが災害時のNG行動にまつわる内容となっており、解説時になぜ行なってはいけないかもセットで学ぶ
  • 被災時は様々な情報が飛び交うため、情報を取得する際にどのようにすれば惑わされないかを学ぶ

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10.OODA LOOP研修

OODA LOOP研修では、瞬間的な判断力が求められる運動系のアクティビティである「サバイバルゲーム」または「チャンバラ合戦」を実施することで、意思決定のフレームワークである「OODA LOOP」を実践的に習得することを目指します。

学びのポイント

  • 敵チームをよく観察して作戦を練り、状況に応じた行動を素早く判断しながら、チームで共有して一体となって行動する
  • ミッションの勝利条件をもとに、観察、判断、行動を繰り返すことで、本当にすべき行動が何なのか、行動の最適化を行う

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。

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