人生グラフとは?グループワークで実施するメリットや注意点も紹介

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この記事の監修者
友水 一喜
株式会社IKUSA
あそぶ社員研修事業部 責任者

人生グラフとは、自分の人生を「縦軸:モチベーションの高低」、「横軸:年齢」となるグラフで表現するゲームです。モチベーションが上がる・下がる転機となった具体的なエピソードも記載するため、価値観や考え方、譲れないことなどに関する相互理解を深めることができます。

そのため、人生グラフはアイスブレイクに適しています。アイスブレイクは、互いを知って心理的安全性を向上させ、リラックスすることでコミュニケーションを促進させるゲームや取組みを指します。アイスブレイクを研修や懇親会のグループワークとして取り入れることで、関係性の構築につながります。

本記事では、人生グラフの概要、実施するメリット、適しているシーン、ルール、用意する物、実施手順、ポイント・注意点を紹介します

人生グラフとは

人生グラフとは、幼少期から現在までの人生の出来事を振り返り、「縦軸:モチベーションの高低」、「横軸:年齢」となるグラフで表現するゲームです。モチベーショングラフとも呼ばれます。

人生グラフを実施する際には、具体的なエピソードをグラフに書き込むことが重要です。グラフの曲線の動きやエピソードを基に自己分析をおこなって自己理解を深めると同時に、価値観や考え方を開示して同じグループの参加者同士で相互理解を深められます。

相互理解が深まる効果が高いため、人生グラフは関係性が構築されていない参加者が多い懇親会や研修などに適しています。人生グラフを実施し、お互いの価値観や考え方、人生経験などが明らかになることで、コミュニケーションが促進され、関係性の構築につながります。

モチベーションが上がる・下がるエピソードの例

  • 志望校に合格⇒急激に上昇
  • 大会で挫折⇒急激に下落
  • 恩師との出会い⇒次第に上昇
  • 目標を見失う⇒次第に下落

モチベーションが大きく動いたエピソードは、自分にとって重要な出来事である場合があります。例えば、学びたい分野があり、特定の大学・学部に合格するために継続的に努力をした場合には、目標を達成した際に大きくモチベーションが上がると考えられます。また、目標を見つけた場合では、気持ちの強さによってモチベーションの上がり方に差が出ます。

つまり、モチベーションが大きく上がる(下がる)のは、それだけ気持ちが強いということの表れとなります。モチベーションが大きく動く原因を知ることで、自己理解が深まると同時に、それを共有することで他者との相互理解を深められます。

人生グラフを実施するメリット

以下では、人生グラフをグループワークとして実施することで得られるメリットについて紹介します。

相互理解が深まる

人生グラフでは、一般的な自己紹介と比べ、より踏み込んだ経験や価値観などが共有されるため、参加者同士の相互理解が深まります。

具体的には、モチベーションの起伏から「何を重要視しているのか」がわかり、価値観や考え方を知ることができます。また、成長過程でどのような経験をしたのかも知ることができるため、人生グラフの発表を通じて、共感を得られる可能性もあります。

相互理解は、関係性の構築やチームビルディングにおける重要な要素となります。そのため、懇親を深めることや絆づくりが目的の一部となる懇親会や研修に適します。

自己理解が深まる

人生グラフを作成することで、自分の過去の出来事やモチベーションの変化を整理し、どのような経験を経て現在の価値観・考え方や行動特性などに影響しているのか、もしくは自分自身がどのような性格の人間なのかを可視化できます。

誰しもが成功や挫折、転機となった出来事を経験して成長しています。自身の経歴や出来事を振り返ることで、「自分が何を重要視しているのか」、「どのようなことが嫌い・苦手なのか」を知ることができ、自己理解を深められます。

キャリアを考えるきっかけになる

人生グラフを体験して自己理解を深めることで、自分を見つめ直したり、今後のキャリアプランを真剣に考えたりするきっかけ作りになります。過去の転機や成長につながったポイント、自分が重要視していることなどを整理することで、「どのようなキャリアが自分に合っているのか」、「自分に適正がある仕事は何か」などを考え、キャリア形成に役立ちます。

人生グラフが適しているシーン

人生グラフは、相互理解や自己理解を深めるゲームです。そのため、懇親を深めたり絆づくりをしたりして、関係性を構築することを目的とした懇親会や研修などのシーンに適しています。

人生グラフのルール

人生グラフのルールは、下記の通りです。

  • 横軸は年齢とする
  • 縦軸はモチベーションの高低とする
  • モチベーションの変化は曲線で表現する
  • 転機となったエピソードをグラフに書き込む
  • 1枚のA4用紙に書く
  • 自己開示したくない内容は無理に書かなくてよい

人生グラフでは、開示したくない情報を無理に記載しなくてもかまいません。人生を振り返る際に、自分にとっての苦い思い出が含まれている可能性があり、なかには他人に話したくはない内容が含まれている場合もあります。人生グラフを実施する際には、「他者に知られたくないことを無理に書かなくてよい」ということをきちんと説明しましょう。

また、グラフを作成する際には、具体的なエピソードを書き出すことが重要です。エピソードに基づいて説明することで、具体的にイメージしやすくなり、相互理解を深めやすくなります。

人生グラフに用意するもの

  • A4用紙
  • 筆記用語

人生グラフは、A4用紙と筆記用具を用意していれば実施可能です。オンラインの場合は、お絵描き共有アプリなどを使用して実施することができます。

人生グラフの実施手順・流れ

人生グラフを実施する際の手順・流れは下記の通りです。

  1. ルール・やり方の説明
  2. 人生の振り返り・要素の洗い出し
  3. グラフ作成
  4. 発表・共有

人生グラフは46人程度のグループで実施することがおすすめです。少人数のグループで実施することで、自分の人生グラフを発表しながら内容を掘り下げることができ、相互理解を深められます。

ルール・やり方の説明はファシリテーターや幹事がおこなうとよいでしょう。やり方自体は簡単ですが、「書きたくないことを無理に書かなくてよいこと」、「モチベーションが大きく変化した具体的なエピソードを書くこと」、「グラフは曲線で描くこと」などの留意点をきちんと説明することがポイントとなります。

まずは自身の人生を振り返り、要素を洗い出します。そして、洗い出した要素を整理したうえで、重要な出来事を抜き出していきます。自分にとって重要性が高い要素を見つけ出すことで自己理解が深まると同時に、グループ内で相互理解を深めていくことができます。

人生グラフを実施する際のポイント・注意点

以下では、人生グラフを実施する際に押さえておきたいポイントや注意点を紹介します。

プライバシーに配慮して実施する

人生グラフでは、自身の人生におけるターニングポイントとなる重要な出来事を開示することになります。人にとっては、他者に話さずに秘密にしておきたいエピソードがある可能性があります。他者に話したくないエピソードを無理に書かなくてもよいということを参加者に伝え、開示したくないプライバシーを保護して実施することが重要です。

心理的安全性を確保する

他者の人生に対して否定的な発言をする参加者がいると、他者の心理的安全性が低下し、自己開示することに抵抗感を持つことにつながります。人生グラフを実施する際は、他者の人生グラフの内容やエピソードに対して否定的な発言をしたり、批判したりしないように注意することが重要です。

参加者が安心して発表をおこない、グループ内で相互理解を深められるようにしましょう。また、心理的安全性が確保されていると、信頼関係が醸成され、関係性の構築にもつながります。

十分にコミュニケーションを取れる時間を確保する

人生グラフを実施する際の主な目的は、コミュニケーションの促進や相互理解を深めることです。人生グラフの発表時間を十分に確保できていないと、内容を掘り下げることができず、相互理解を深められない可能性があります。

十分にコミュニケーションを取るための時間を確保するには、発表・共有の時間を1人あたり5分以上確保することが重要です。グループの人数が4人の場合には、最低でも20分必要になります。また、人生を振り返ってグラフを作成する時間も1520分程度が目安となります。グループの人数が4人の場合は、40分程度の時間を確保するとよいでしょう。

まとめ

人生グラフは、過去の出来事を振り返りながらモチベーションの起伏を可視化するゲームです。懇親会や研修などに取り入れることで、コミュニケーションや相互理解を促し、関係性の構築につなげると同時に、参加者の自己理解を深めることにもつながります。

コミュニケーション促進につながるグループワークをお探しの方や、チームビルディングに関する課題をお持ちの方などは、ぜひIKUSAにご相談ください。

 

以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。

1.合意形成研修

合意形成研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。

学びのポイント

  • 各々が個人ワークで考えた答えを聞くことで、チームメンバーの状況に対する認識や物資の重み付けの違いを受講者が理解する
  • 話し手は自分の答えにいたった理由を論理的・説得的に説明する
  • より良い根拠を導き出すための比較検討をして、チーム全員が納得する結論を出す

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2.PDCA研修

PDCA研修のアクティビティ「ロケットPDCAチャレンジ」では、パーツを組み合わせてロケットを制作し打ち上げ結果から原因を考えて、より良く飛ぶロケットに改善していき、目標の達成を目指します。

学びのポイント

  • 計画を立ててロケットを飛ばし、その結果から組み合わせの誤り・部品の不足・不良部品の有無を推察し、それを繰り返すことで組み合わせの精度を上げていく
  • 資金稼ぎ・パーツの選択・打ち上げの準備を繰り返し、作戦タイム振返りを経て行動を改善していくことで、最適化されていく

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3.戦略思考研修

戦略思考研修のアクティビティ「ワールドリーダーズ」では、労働力や資本を使って事業を設立し、利益を稼ぐことを目指します。

学びのポイント

  • 不確実な状況のなかで自チームにとって最適な行動方針を考え、実行していく
  • 戦略を決めるために与えられた手段のなかでどの情報を取得していくかの優先順位決めが求められる

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4.コミュニケーション研修

コミュニケーション研修のアクティビティ「謎解き脱出ゲーム」では、チームでコミュニケーションをとりながら問題に隠された法則を発見する謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 受講者が「自分しか見えていない情報・問題・解き方」をチームで共有することでコミュニケーション促進やスキルアップにつながる
  • 突飛な発想・ヒラメキをチームのなかで積極的に発言できる心理的安全性の高い環境づくりが求められる

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5.ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。

学びのポイント

  • 小グループで得られた情報を論理的に整理し、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分ける
  • 大グループで全体に必要な情報を論理的に判断・共有することや、自分たちに足りない情報を聞き出すことが求められる

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6.クリティカルシンキング研修

クリティカルシンキング研修のアクティビティ「混乱する捜査会議からの脱出」では、推理ゲームで論理的に情報を整理するなかで証拠の違和感に気づき、仮説立てや検証を行って目標を達成します。

学びのポイント

  • 証拠品や証言など多くの情報を手分けして読み、組み合わせて論理的に結論を導き出す
  • フェーズが進むごとに情報が増え、複雑になっていくなかで必要な情報を取捨選択する
  • 出た結論に満足せず、常に新しい情報と照らし合わせて再検証する

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7.リーダーシップ研修

リーダーシップ研修のアクティビティ「グレートチーム」では、チームの運営を疑似体験することでリーダーシップやマネジメントを学びます。

学びのポイント

  • メンバーのリソース管理や育成、リーダーとしての決断を繰り返すことで、いろいろなリーダーシップの型を知ることができる
  • 現代に合わせたリーダーシップの発揮の必要性を知り、自分らしいリーダーシップを学べる

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8.ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修のアクティビティ「ビジトレ」では、実践形式・クイズ形式のアクティビティを通して、ビジネスマナーを楽しく学びます。

学びのポイント

  • 堅い内容になりがちなビジネスマナー研修にゲーム形式を取り入れることで、受講者が没入して学べる
  • 名刺交換や報連相などを実行し、動作・マナーに慣れることで、翌日から実践できるようになる

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9.防災研修

防災研修のアクティビティ「先が見えない防災訓練からの脱出」では、チームで協力して、防災のアイテムや知識を使用しながら謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 謎解きの答えが災害時のNG行動にまつわる内容となっており、解説時になぜ行なってはいけないかもセットで学ぶ
  • 被災時は様々な情報が飛び交うため、情報を取得する際にどのようにすれば惑わされないかを学ぶ

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10.OODA LOOP研修

OODA LOOP研修では、瞬間的な判断力が求められる運動系のアクティビティである「サバイバルゲーム」または「チャンバラ合戦」を実施することで、意思決定のフレームワークである「OODA LOOP」を実践的に習得することを目指します。

学びのポイント

  • 敵チームをよく観察して作戦を練り、状況に応じた行動を素早く判断しながら、チームで共有して一体となって行動する
  • ミッションの勝利条件をもとに、観察、判断、行動を繰り返すことで、本当にすべき行動が何なのか、行動の最適化を行う

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。

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