ボードゲーム「モノポリー」は研修にもおすすめ!効果やポイントを解説

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世界中で人気の、「モノポリー」というボードゲームがあります。スマホゲームやコンピュータゲームもリリースされているので、遊んだことがあるという人も多いでしょう。この「モノポリー」は、楽しいだけでなく、さまざまなスキルを学べるボードゲームです。そのため、社内研修にも活用されることがあります。

本記事では、「モノポリー」とはどのようなボードゲームなのか、「モノポリー」のルール、研修におすすめの理由、活用するメリットとポイントを解説します

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ボードゲームの「モノポリー」とは

「モノポリー」は、アメリカで開発されたボードゲームです。プレイヤーは、ボード上の土地を取得し、その土地を使って資産を増やしていきます。最終的に、自分以外のプレイヤーを全員破産させることができた人が勝ちです。これまでにさまざまなメーカーから発売されてきましたが、現在はハズブロジャパンから発売されています。ちなみに、英単語のモノポリー(monopoly)には、「独占」という意味があります。

「モノポリー」は、すごろくの要領でボード上を周回しながらプレイするゲームです。一口に「モノポリー」といっても、さまざまなマスの商品があります。たとえば、「モノポリークラシック」は東京の地名が、「モノポリー日本版」は投票キャンペーンで選ばれた場所が、マスに書かれています。その他に、任天堂の人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」や「スーパーマリオ」とコラボした商品などもあります。

カードゲーム版・コンピュータゲーム版もある

ハズブロジャパンからは、「モノポリー」のカードゲーム版も発売されています。ボードゲーム版のプレイ時間の目安は120分ですが、カードゲーム版は1520分です。「モノポリー」は社内研修にも活用できるゲームですが、学びのツールとしてではなくアイスブレイクとして取り入れるなら、手軽に実施できるカードゲーム版がよいでしょう。

さらに、スマホゲームやコンピュータゲーム版もあります。このようにいろいろな形があることからも、非常に人気のあるゲームであることがわかります。

ボードゲーム「モノポリー」のルール

ではここからは、ボードゲーム「モノポリー」のルールを簡単に説明します。

  • プレイ人数:26
  • プレイ時間の目安:約120

お伝えしたように、「モノポリー」はすごろくの要領で進めていくゲームです。自分の手番になったらサイコロを振り、出た目の数だけボード上の自分のコマを進めます。

止まったマス(土地)をまだ誰も所有していなければ、その土地を購入することができます。購入する場合は、お金を支払って、権利書を手に入れます。すでに誰かが所有している土地であったなら、権利書を持っているプレイヤーにレンタル料を支払わなければなりません。購入した土地に家やホテルを建てると、他のプレイヤーから徴収できるレンタル料がアップします。

土地以外にも、ボード上にはさまざまなマスがあります。購入する商品によって異なりますが、スタンダード版なら税金を支払うマスや、刑務所行きになってしまうマスなどがあります。

その他にも細かいルールは多数ありますが、基本的にはこれを繰り返して、自分以外のプレイヤーを破産させることを目指します。

ボードゲーム「モノポリー」は研修にも活用できる

最近は、ゲームを取り入れた研修を実施する企業も増えています。「モノポリー」も、社内研修におすすめのゲームの一つです。その理由と、「モノポリー」を研修に活用するメリット、取り入れる際のポイントを、詳しく解説します。

「モノポリー」が研修におすすめの理由

「モノポリー」が研修におすすめなのは、ゲームを通してビジネスで重要なスキルを強化できるためです。具体的には、以下のようなスキルが挙げられます。

  • 交渉力……「モノポリー」では、所有している土地を売ったり、他のプレイヤーと交換したりすることができます。そのなかで、交渉力が鍛えられるでしょう。
  • 判断力・決断力……勝つためには「どのタイミングで何を行うか」を見極めることも重要であるため、判断力や決断力も磨かれるでしょう。
  • 経営者の視点や感覚……「モノポリー」は、限られた資金を使って資産を増やしていくという特徴から、経営を疑似体験できるゲームともいえます。他のプレイヤーの動きを見ながらアクションを起こしていくなかで、経営者の視点や感覚を学べるでしょう。

このようなスキルを、楽しみながら学び、強化することができます。ただ、すごろくスタイルのゲームであるため、勝敗は「運」が左右する部分が大きいです。研修に取り入れる場合は、参加者には勝敗よりも「楽しさ」「学び」の部分を重視して取り組んでもらいましょう。

また、プレイ人数は2人からとなっていますが、人数が少ないと交渉が発生しにくくなるので、1グループ46人とすることをおすすめします。

「モノポリー」を研修に活用するメリット

次に、ボードゲーム「モノポリー」を研修に活用することでどのようなメリットがあるのかについて解説します。

楽しみながらスキルを磨ける

先ほど紹介したように、「モノポリー」はさまざまなことを学べるゲームです。研修に取り入れることで、参加者にはビジネスパーソンに必要なスキルを楽しみながら身につけてもらうことができます。

「楽しい」は、研修の効果を高めるためにとても重要な要素です。ただ座って講義を聞くだけの研修では、どうしても参加者が退屈しやすくなります。頭に入れた知識を頭と身体を動かして「使ってみる」プログラムがないと、実践にもつながりにくいでしょう。「体験」+「楽しい」要素があることで、知識やスキルが身につきやすくなるのです。

全体のモチベーションが高まる

研修に「モノポリー」のようなボードゲームを取り入れると、その場が盛り上がり、参加者の研修に対するモチベーションが高まりやすくなります。

初対面の人ばかりが集まる研修の場合は特に、最初は緊張している参加者が多いでしょう。冒頭でまずボードゲームを実施して参加者の緊張をほぐし、モチベーションを高めたあとで講義・ワークを実施したほうが、参加者も集中して取り組めるようになります。

コミュニケーション活性化につながる

グループに分かれて同じゲームに取り組んでもらうことで、自然にグループ内に会話が生まれます。初対面の人、または普段あまりかかわらない人同士であれば、ゲームをきっかけに打ち解けることができるでしょう。また、普段からかかわりのある人同士でも、ゲームを通して今まで知らなかった意外な一面が見えることもあります。

このように、研修に「モノポリー」のようなボードゲームを取り入れることで、コミュニケーションが活性化する、相互理解を深められるといったメリットもあります。

「モノポリー」を研修に取り入れる際のポイント

前項で「コミュニケーション活性化につながる」というメリットを挙げましたが、これを「モノポリーを実施する目的」とするのはおすすめしません。このゲームで勝者になれるのは、最後に残った一人だけです。その他のメンバーは「破産」という形で終わるので、「面白くない」と感じる人もいるかもしれません。「モノポリー」を実施することで、逆に人間関係がギクシャクしてしまう可能性も考えられます。

また、お伝えしたようにプレイ時間の目安は約120分です。研修で実施するには少し長いので、ルールをカスタマイズすることも検討しましょう。たとえば、「プレイヤーが最後の一人になったら終了」ではなく、あらかじめプレイ時間を決めておく、または「〇巡すると終了する」というルールで実施するなどの工夫が考えられます。

経営や交渉を学ぶなら「ワールドリーダーズ」もおすすめ

経営視点や交渉力、判断力、決断力を学ぶなら、株式会社IKUSAが提供するボードゲーム「ワールドリーダーズ」もおすすめです。「モノポリー」は個人戦ですが、「ワールドリーダーズ」はチーム対抗のゲームなので、チームビルディングの効果も得られます。

「ワールドリーダーズ」は、ターンごとに支給される労働力や資金、情報を使って利益を拡大させ、最も多くの資金を稼いだチームの勝ちとなります。ただ、「ワールドリーダーズ」はSDGsも学べるビジネスゲームであり、目先の利益を追求するだけでは勝てない作りになっています。環境や社会にも配慮し、全体のバランスを見ながらアクションを起こす必要があるのです。

「ワールドリーダーズ」を取り入れた交渉術・ネゴシエーション研修

株式会社IKUSAでは、「ワールドリーダーズ」と講義・ワークを組み合わせた交渉術・ネゴシエーション研修も実施しています。

  • 研修時間:1
  • 対象:新人・若手、中堅、リーダー
  • 人数:12人~(1グループ46人)
  • 実施形式:対面

まず「ワールドリーダーズ」で交渉やネゴシエーションを体験し、ゲームを振り返ったのちに、交渉・ネゴシエーションに関する講義・ワークを実施するというのが基本の流れです(カスタマイズも可能です)。まずゲームを実施することで、参加者の主体性を高めることができます。また、最初にゲームを通して交渉やネゴシエーションを体験してもらうことで、その後の講義・ワークの内容も理解しやすくなります。

まとめ

ボードゲーム「モノポリー」は、ゲームを通して交渉力や判断力、決断力、経営視点などが学べるため、社内研修のツールとしても活用できます。研修に取り入れることで、研修が「楽しく」なり、参加者のモチベーション向上やコミュニケーション活性化につながるといった効果もあります。

ただ、プレイ時間が約120分と長いので、研修に取り入れる際はルールの調整は必要です。また、ただ「楽しかった」で終わらせないために、「なぜ研修でボードゲームをするのか」という目的も明確にしたうえで取り入れるようにしましょう。

※本記事に記載の情報は、20253月時点の情報です。購入前に最新情報をご確認ください。

日本語版商品サイト:モノポリー クラシック – Monopoly | Hasbro

 

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以下では、講義・アクティビティ一体型の研修テーマの例を紹介します。

1.合意形成・アサーティブコミュニケーション研修

合意形成・アサーティブコミュニケーション研修のアクティビティ「コンセンサスゲーム」では、危機的な状況下でどの物資を優先して確保すべきかをチーム内で議論し、最適な結論を導きます。

学びのポイント

  • 各々が個人ワークで考えた答えを聞くことで、チームメンバーの状況に対する認識や物資の重み付けの違いを受講者が理解する
  • 話し手は自分の答えにいたった理由を論理的・説得的に説明する
  • より良い根拠を導き出すための比較検討をして、チーム全員が納得する結論を出す

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2.PDCA研修

PDCA研修のアクティビティ「ロケットPDCAチャレンジ」では、パーツを組み合わせてロケットを制作し打ち上げ結果から原因を考えて、より良く飛ぶロケットに改善していき、目標の達成を目指します。

学びのポイント

  • 計画を立ててロケットを飛ばし、その結果から組み合わせの誤り・部品の不足・不良部品の有無を推察し、それを繰り返すことで組み合わせの精度を上げていく
  • 資金稼ぎ・パーツの選択・打ち上げの準備を繰り返し、作戦タイム振返りを経て行動を改善していくことで、最適化されていく

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3.戦略思考研修

戦略思考研修のアクティビティ「ワールドリーダーズ」では、労働力や資本を使って事業を設立し、利益を稼ぐことを目指します。

学びのポイント

  • 不確実な状況のなかで自チームにとって最適な行動方針を考え、実行していく
  • 戦略を決めるために与えられた手段のなかでどの情報を取得していくかの優先順位決めが求められる

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4.コミュニケーション研修

コミュニケーション研修のアクティビティ「謎解き脱出ゲーム」では、チームでコミュニケーションをとりながら問題に隠された法則を発見する謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 受講者が「自分しか見えていない情報・問題・解き方」をチームで共有することでコミュニケーション促進やスキルアップにつながる
  • 突飛な発想・ヒラメキをチームのなかで積極的に発言できる心理的安全性の高い環境づくりが求められる

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5.ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修のアクティビティ「リアル探偵チームビルティング」では、チームに配られた断片的な情報を取捨選択し、論理パズルを完成させ、全問正解を目指します。

学びのポイント

  • 小グループで得られた情報を論理的に整理し、確定情報・曖昧情報・不要な情報を選り分ける
  • 大グループで全体に必要な情報を論理的に判断・共有することや、自分たちに足りない情報を聞き出すことが求められる

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6.クリティカルシンキング研修

クリティカルシンキング研修のアクティビティ「混乱する捜査会議からの脱出」では、推理ゲームで論理的に情報を整理するなかで証拠の違和感に気づき、仮説立てや検証を行って目標を達成します。

学びのポイント

  • 証拠品や証言など多くの情報を手分けして読み、組み合わせて論理的に結論を導き出す
  • フェーズが進むごとに情報が増え、複雑になっていくなかで必要な情報を取捨選択する
  • 出た結論に満足せず、常に新しい情報と照らし合わせて再検証する

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7.リーダーシップ研修

リーダーシップ研修のアクティビティ「グレートチーム」では、チームの運営を疑似体験することでリーダーシップやマネジメントを学びます。

学びのポイント

  • メンバーのリソース管理や育成、リーダーとしての決断を繰り返すことで、いろいろなリーダーシップの型を知ることができる
  • 現代に合わせたリーダーシップの発揮の必要性を知り、自分らしいリーダーシップを学べる

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8.ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修のアクティビティ「ビジトレ」では、実践形式・クイズ形式のアクティビティを通して、ビジネスマナーを楽しく学びます。

学びのポイント

  • 堅い内容になりがちなビジネスマナー研修にゲーム形式を取り入れることで、受講者が没入して学べる
  • 名刺交換や報連相などを実行し、動作・マナーに慣れることで、翌日から実践できるようになる

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9.防災研修

防災研修のアクティビティ「先が見えない防災訓練からの脱出」では、チームで協力して、防災のアイテムや知識を使用しながら謎解きゲームのクリアを目指します。

学びのポイント

  • 謎解きの答えが災害時のNG行動にまつわる内容となっており、解説時になぜ行なってはいけないかもセットで学ぶ
  • 被災時は様々な情報が飛び交うため、情報を取得する際にどのようにすれば惑わされないかを学ぶ

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10.OODA LOOP研修

OODA LOOP研修では、瞬間的な判断力が求められる運動系のアクティビティである「サバイバルゲーム」または「チャンバラ合戦」を実施することで、意思決定のフレームワークである「OODA LOOP」を実践的に習得することを目指します。

学びのポイント

  • 敵チームをよく観察して作戦を練り、状況に応じた行動を素早く判断しながら、チームで共有して一体となって行動する
  • ミッションの勝利条件をもとに、観察、判断、行動を繰り返すことで、本当にすべき行動が何なのか、行動の最適化を行う

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この記事の著者

あそぶ社員研修編集部

あそぶ社員研修は、企業の研修担当者向けのお役立ち情報を発信するメディアです。研修に関するノウハウ、組織・人材開発の手法、ビジネススキルなどをわかりやすく紹介します。

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